4月14日は、東京ガス武蔵野苑多目的グランドへ。
プレミアリーグEASTは第2節を迎え、川崎フロンターレU-18は、FC東京U-18との“多摩川クラシコ”に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第2節 vs FC東京U-18】
4月14日(日) 午後2時キックオフ 東京ガス武蔵野苑多目的グランド(人工芝) 晴れ 200人
開幕戦は大宮アルディージャU-18に4-1で勝利したフロンターレ。
先発は、GK16松澤成音、最終ラインは右から2柴田翔太郎、4林駿佑、23楠田遥希、15関德晴、ボランチは10矢越幹都、14八田秀斗、右MF8知久陽輝、左MF11児玉昌太郎、前線には7加治佐海、9香取武。
キャプテンのDF5土屋櫂大はトップチームの練習に参加しているため、不在。CBには大宮戦でプレミアリーグ初出場を果たしたばかりの楠田が入りました。
開幕戦、前橋育英に2-0で勝利したFC東京。
先発は、GKキャプテンの1後藤亘、最終ラインは右から8金子俊輔、31鈴木楓、13佐々木将英、3岩田友樹、ボランチは5永野修都、2永浦煌士、右に18尾谷ディヴァインチネドゥ、左に14中野裕唯、トップ下17川村陸空、前線には11浅田琉偉。
昨年は、プレミアリーグEASTではフロンターレが2勝。日本クラブユース選手権ラウンド16ではFC東京が勝利という戦績。
各地で夏日を記録したこの日。桜の花びらが舞う東京ガス武蔵野苑多目的グランドも、初夏のような陽気に。
FC東京サイドのゴール裏に設けられた観客席には、両チームの選手の家族ら、さらにはFC東京もフロンターレも多くのサポーターが集結。
多くの幕を出す、いい雰囲気の中、試合は始まりました。
立ち上がり、まずゴールに迫ったのはフロンターレ。エリア前に浮き球を入れていくと、エリア正面右、こぼれ球に詰めた香取がボレーシュート。これは上に外れたものの、いい形で試合に入ります。
最終ラインの楠田も左サイド、高い位置へ持ち上がり、裏を突くパス。これに児玉が抜け出し、高い位置へ仕掛けようとすると、FC東京にファールがあり、フリーキックに。
柴田がボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは、八田がシュートを打ちますが、後藤がセーブ。
さらに高い位置で厳しく寄せて右サイドでスローインを得ると、その流れから知久がエリア右へ。これに対しては、FC東京も粘り強く対応。シュートにはつながらなかったもののフロンターレがゴールに迫る時間が続いていきます。
後藤や佐々木、鈴木がかかわり、金子が右サイド、高い位置へ顔を出すなどしながら、FC東京もボールを回していき、5分には、鈴木のフィードに、浅田がエリア前に鵺k出しそうになりますが、林が対応。
さらに右サイド、金子から中盤を経由し、最終ラインに戻すと、持ち上がった鈴木から右サイド、少し低い位置で受けた尾谷から高い位置へ上がった金子へ。
金子がクロスを入れると、遠いサイド、飛び込んだ中野がシュート。これは上に外れたものの、FC東京もフロンターレのゴールを脅かす場面をつくっていきます。
再び右サイド、柴田や知久、左サイドでは関や楠田、矢越がかかわってボールを回していくフロンターレは、矢越が中央から右サイドを突くパス。これに知久が高い位置へ動き出すなど、うまく間を突きながら、前に迫っていきます。
すると8分には、フロンターレ、右サイド、知久から柴田とつながり、柴田は高い位置からクロス。
これにエリア内、うまく反応したのは香取。シュートを打つとこれが決まり、1-0。見事な連係からフロンターレが先制点をものにしたフロンターレ。詰めかけた多くのフロンターレサポーターの前で、ゴールの喜びを分かち合います。
さらに前に出ていくのはフロンターレ。
9分には中央、下がり目で前を向いた加治佐のパスに、柴田がエリア正面右へ。柴田はシュートに持ち込みますが、FC東京はブロック。
こぼれ球を拾い、右サイド、下がり目で受けた矢越のパスに、柴田が高い位置へ抜け出し、クロスを入れていきますが、ここは後藤がセーブ。
10分には、エリア外正面右、矢越の浮き球のパスに、児玉がエリア正面へ抜け出しそうになりますが、FC東京の守りも集中しており、これをカバー。
しかし、フロンターレの攻勢が続いていきます。
FC東京は、後藤、佐々木、鈴木、永野や永浦がかかわって丁寧なビルドアップを図り、左サイドの中野がうまく中央を使う動きを見せるなどして、フロンターレのエリア近くに迫る場面をつくり、12分には、左サイド、流れて受けた浅田から川村とつながり、川村のパスに永野がエリア外正面へ。永野はミドルシュート。これは右のポストをわずかにかすめるものに。
さらにFC東京は、左サイドを突くパスに、中野が高い位置へ抜け出していきますが、フロンターレは柴田に加え、知久も戻りこれに対応。
金子が高い位置をうかがい、ラインを高めて前に出てくるFC東京に対し、焦れずに対応を続け、エリア前にフィードを入れるところでは楠田が矢越につながるようにして対応。
八田や加治佐も中央でボールをものにする場面をつくり、FC東京が後ろから組み立てようとするところでは、加治佐を先頭にプレスをかけるなどしていきます。
17分には、正面へFC東京が縦パスを入れてきたところ、楠田がカット。前に持ち上がり、縦パスを入れると、児玉がエリア外正面へシュートを打つも後藤がセーブ。
フロンターレはショートコーナーを選択。児玉の浮き球からゴールに迫る場面をつくりますが、最後には後藤がセーブ。
FC東京も持ち上がった佐々木が右サイドを突く速いパスを入れるなどし、高い位置でプレー。右サイドのスペースを突いたフィードに、尾谷が動き出すなどしていくと、22分には、左サイド、仕掛けた中野がクロス。遠いサイド、尾谷が飛び込みますが、さわることはできず。
さらに高い位置から連動してボールを奪いに行き、フロンターレ陣内でボールをものにすると、エリア外正面、中野はエリア内を狙い縦につけていきますが、八田がカバー。
ボールをものにした八田は加治佐を走らせるようなパスを入れ、ラインを高め、再び前に出られるように。
加治佐が左サイドにも顔を出し、児玉が中央で受けるなど位置を入れ替えながらつないでいき、八田のパスに柴田が高い位置へ上がりクロスを入れる場面をつくっていきます。
25分にはFC東京、左サイド、岩田から中野へ得つながると、中野はクロス。これに反応した尾谷がエリア右へ。しかし、児玉が寄せて尾谷のファールに。
27分には、左サイドから正面へ向いた中野のスルーパスに、川村が左サイド、高い位置へ抜け出し、キープを図りますが、林が対応。
FC東京は、最終ラインの4人がボールを動かしながら、左サイドで受けた中野がうまく中央へ持ち込むなどして、ボールを回していkますが、フロンターレは知久も中央でボールをものにするなど、コンパクトに距離感のいい対応を続け、30分には、FC東京、右サイド、金子が高い位置へ持ち込もうとしていきますが、児玉が足をのばしボールを奪い取る素晴らしい対応。選手それぞれが、研ぎ澄まされたような、いい対応を続けていきます。
林のフィードに、香取が高い位置へ動き出し、FC東京がカウンターに持ち込もうとしても、中央に香取が戻ってそれに対応するなど、切り替えの良さを見せていくフロンターレ。
林や楠田、矢越が間に顔を出し、関のパスを中央で香取が受け、八田の間を突くパスに柴田が動き出す場面をつくるなどしていきます。
34分にはFC東京、右サイド、高い位置へ尾谷が持ち込もうとしますが、これには楠田が対応。
楠田から受けた矢越は浮き球のパス。エリア左、抜け出した加治佐はオフサイドを取られるも、うまく間を突いて、ゴールをうかがっていきます。
37分には、柴田から中央の八田へつながり、八田はエリア外右へ、縦に速いパス。これに抜け出した矢越に対し、FC東京はファール。
フリーキックを得たフロンターレは、児玉が左サイド、高い位置へ持ち込み、折り返し。エリア内、残っていた楠田がおさめますが、FC東京は粘り強くこれに対応。
さらに林から中央、間で知久が受け、そのパスに児玉が高い位置へ。FC東京はこれを阻みますが、フロンターレは高い位置からプレス。
39分には、FC東京、永野の浮き球のパスに、浅田がエリア正面右へ抜け出しそうになりますが、松澤がエリア外に出てカバーする素晴らしい判断。
さらにボールを回していくFC東京に対し、コンパクトに焦れずに対応を続けていくと、41分には、柴田のパスに、知久がエリア外右へ。シュートをFC東京が体を張り、阻んだところ、セカンドボールを正面でものにしたフロンターレは、関が左サイドからクロス。これにエリア正面右、飛び出した知久はシュート。
枠はとらえられませんでしたが、いいかたちをつくっていきます。
FC東京がフィードを入れてくる場面では、楠田や林がラインをコントロールしながら、しっかり競るなどしていくフロンターレ。
加治佐が高い位置からプレスをかけるなど、前から奪いに行く姿勢も見せ、前半はタイムアップ。1-0でハーフタイムへ。
後半、フロンターレサイドのゴール裏に集ったメンバー外の選手たちの声も受けて、キックオフに臨むフロンターレの選手たち。
立ち上がりにはFC東京、右サイドから攻勢に出ると、パス交換から金子がエリア右へ。しかし、松澤のカバーっでしのいでいくと、直後にはフロンターレ、加治佐から矢越とつながり、矢越から柴田へ。柴田の浮き球のパスに、エリア正面抜け出した香取がシュート。これはオフサイド。
3分にはFC東京、鈴木から右サイド、尾谷へ。尾谷がおさめ、そのパスに正面で浅田がシュートを打ちますが、林が体を張りブロック。
さらにFC東京が川村がうまく右サイドから正面へ持ち込もうとするなど、ボールを回していく時間をつくりますが、フロンターレは香取も自陣に下がりコンパクトに。
球際の厳しさも見せながら、対応していきます。
フロンターレは、6分知久に代わり17恩田裕太郎が入り前線へ。
さらに間にボールをつけてくるFC東京に対し、左サイドでは児玉や関、右サイドでは柴田や加治佐がしっかり寄せていき、対応していくフロンターレ。
7分には、高い位置で恩田、加治佐がプレス。ボールをカットすると、エリア外正面で矢越がミドルシュート。これは後藤のセーブに遭うも、高い位置からの守備でチャンスをつくっていきます。
8分には、FC東京、金子のフィードに尾谷がエリア右へ抜け出しますが、林が対応。
そこから攻めに転じたフロンターレは、左サイドでのスローインの流れから、恩田のパスに、香取がエリア正面へ抜け出す場面をつくりますが、
後藤がセーブ。
10分には、FC東京、佐々木や鈴木が動かして、鈴木の縦パスに金子が高い位置へ抜け出し、エリア右へ持ち込もうとしますが、関がカバーしていきます。
フロンターレも、11分には浮き球のパスを恩田がおさめ、加治佐がエリア外正面左に持ち込み、ミドルシュート。これは上に。
FC東京は、GKの後藤が左サイド、中野に正確につなげるなどしていきますが、フロンターレは柴田が厳しく寄せ、前には行かせず。
12分には、フロンターレ、松澤が中央に速いパスを入れたところ、FC東京、川村がカット。正面へ縦パスを入れていきますが、楠田がカバー。
左サイドでのFC東京のスローインとなり、その流れから川口が高い位置へ持ち込もうとしていきますが、林が対応。
再び攻めに持ち込むフロンターレは、松澤が贈ったボールを恩田がおさめ、矢越から右サイド、柴田へつながり、柴田は左足でのクロス。これは後藤のセーブに遭うも、直後にもフロンターレ、自陣で関が競ったところ、中央で矢越がボールをおさめ、加治佐との連係からエリア外正面へ。
ミドルシュートを打ちますが、後藤がセーブ。球際にしっかりプレー。セカンドボールもものにしていくフロンターレ。チャンスに結び付けていきます。
FC東京も、。14分には、フィードに川村がエリア右へ抜け出しますが、林が体を入れ、最後には松澤がセーブ。
16分には、フロンターレにファールがあり、右サイドでフリーキックを得たFC東京、キッカーの中野は遠いサイドに入れていきますが、松澤がセーブ。
シュートは打たせない対応を見せていきます。
矢越や八田、加治佐もかかわってボールを回していくフロンターレ。守備でも、19分FC東京、下がって受けた浅田の縦パスに、左サイド、高い位置へ抜け出した中野に対して、八田がカバー。ボールをものにしていくなどしていきます。
すると24分、フロンターレは関が自陣でボールをカット。そこから中央の矢越を経由し、右サイドに展開すると、柴田は右クロス。これにエリア内、頭から飛び込んだのは香取。ヘディングシュートを放つと、ゴールへ決まり、2-0。1点目に続き、息の合った素晴らしい連係を見せたのはフロンターレ。追加点をものにします。
突き放されたFC東京も、直後にはフロンターレにファールがあり、エリア外右でフリーキックを得ると、サインプレーを選択。
エリア外左からのフィードに、遠いサイドに尾谷が飛び出しますが、さわることはできず。
FC東京は24分、浅田に代わり38田中希和。
26分には、フロンターレ、松澤から楠田、林とかかわり、林から右サイドに展開。そこから中央の加治佐へ。
加治佐から児玉、関と左サイドでつながり、関が折り返すと、これに香取が迫りますが、後藤が阻み、左コーナーキックに。
柴田がボールを入れると、エリア外正面、こぼれ球に詰めた矢越がミドルシュート。しかし、これは上に。
FC東京はさらに交代。中野に代わり19髙橋裕哉。
ピッチの左右を使い、ボールを回そうとするFC東京に対し、焦れずにコンパクトに、恩田のプレスも交えながら対応していくフロンターレは、香取が下がり目でマイボールに、そこから左サイド、児玉が仕掛ける場面をつくるなどしていきます。
39分には、右サイド、高い位置へ抜け出したFC東京、金子がクロスを入れていきますが、エリア内で楠田が対応。
さらにうまく右サイド、高い位置で田中が折り返すなど、していきますが、最後のところでシュートは打たせず。フロンターレの集中した守りの良さが際立っていきます。
38分には、FC東京、中央で受けた髙橋のパスに、川村が右サイド、高い位置へ。しかし、関が対応。
さらに川村が中央で受け、そのパスに金子が右サイド、高い位置へ持ち込もうとしますが、八田が対応。
矢越がカバーし、その浮き球を恩田が競り、香取が高い位置へ抜け出しそうになるなど、守備から攻撃へつなげようともしていきます。
FC東京は43分、尾谷に代わり7大町彪悟。フロンターレは44分香取に代わり20藤井漣祐。これがプレミアリーグ初出場。JユースリーグやJユースカップなどではCBとしての出場が多かった藤井ですが、前線に入ります。
藤井や恩田がプレス。そのことで自分たちのスローインを得るなどしていくフロンターレ。矢越の左サイドを突くパスに、児玉が斜めに仕掛け、左コーナーキックを得ると、高い位置でキープを図っていきます。
FC東京はエリア前に浮き球を入れていきますが、楠田が競り、起点をつくらせず。
48分には、右サイドから中央へ金子が運び、左サイドに展開すると、岩田がクロスを入れていきますが、松澤がしっかりセーブ。
試合はタイムアップとなり、2-0。
暑さのなか、最後まで運動量も落ちることがなかったフロンターレ。キャプテンの土屋が不在というなかでも、それを感じさせない見事な戦いぶり。タフに戦い抜いて、ライバルを下し、2連勝を飾りました。
前半1-0 後半1-0 計2-0
得点:香取武2
フロンターレの先発:16松澤成音 2柴田翔太郎 4林駿佑 23楠田遥希 15関德晴 10矢越幹都 14八田秀斗 8知久陽輝 11児玉昌太郎 7加治佐海(c) 9香取武
交代:知久→17恩田裕太郎 香取→20藤井漣祐
控え:1山本健翔 24柏村涼太 6齊名優太 25平内一聖 26新堀翔
FC東京の先発:1後藤亘(c) 8金子俊輔 31鈴木楓 13佐々木将英 3岩田友樹 5永野修都 2永浦煌士 18尾谷ディバインチネドゥ 14中野裕唯 17川村陸空 11浅田琉偉
交代:浅田→38田中希和 中村→19髙橋裕哉 尾谷→7大町彪悟
控え:16北川廉人 10大澤修三 12大越友太 34二階堂凛太郎
(文中敬称略)
写真はかんちさんからもいただきました。ありがとうございます。
◇かんちさん撮影
◇だいち撮影
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