4月14日、プレミアリーグEAST第2節、FC東京U-18との“多摩川クラシコ”を2-0で勝利した川崎フロンターレU-18。試合後に長橋康弘監督、2ゴールの香取武、初先発の楠田遥希、2アシストの柴田翔太郎の3選手に話を聞きました。
◇試合の記事はこちら。(フロンターレU18 – FC東京U18 / プレミアリーグEAST第2節)
「今日もどんなことがあっても、絶対に最後まで戦うということで選手たちはよく頑張ってくれたと思います。
ただね、このゲームで満足している選手は誰一人、いないと思いますので。そのへんのところをまたしっかりやってきたい、と思っています」
長橋康弘監督
- お疲れ様でした。まずは今日の試合、振り返りからお願いしてもいいですか?
開幕戦、相手に点を取られても、追いつき、ひっくり返すという、トレーニングでやってきたこと、去年の改善点のところも1試合目から出せました。
それを1試合で途切れさせてしまったら、それは私たちの力になったとは言えないので。今日もどんなことがあっても、絶対に最後まで戦うということで選手たちはよく頑張ってくれたと思います。
ただね、このゲームで満足している選手は誰一人、いないと思いますので。そのへんのところをまたしっかりやってきたい、と思っています。
- 今日は暑かったと思うんですけど、そのなかでもよく最後まで運動量が落ちないな、と思ったんですけど、何か開幕前から準備してきたことはありますか?
去年のゲームをすべて見直して、反省したんですけれども。やはり、後半足が止まる。そこが相手チームにちょっと分析されているようなところもあったりしながら。
そういったところを開幕前から絶対に改善していこうと、かなり強度の高いトレーニングをしているんですけど、そのへんの成果というのが今日の後半も、相手チームには足がつる選手がけっこう多い中、私たち、選手は最後まで走れていた、というところで言うと、今のところ成果は出ているのかな、と思っています。
- 今日は土屋君が不在で楠田君がCBに入って、かなりいいプレーが多かったと思うんですけど、それについてはどうですか?
素晴らしい活躍をしてくれたと思います。今年チームをつくるうえで、選手たちはトップ昇格、目指していますので。
そういった選手が抜けても、絶対に力が落ちないチームづくりっていうのが、本当に優勝するチームには大事になってくると思います。
そのへんのところも、選手たちはトレーニングから本当にいいパフォーマンスを出してくれていて、そこに関しては全く心配することなく、送り出せました。
- この先も同じような状況が考えられますけど、いいトレーニングはできていて、だからこそ不安はない、という感じですかね?
そうですね。彼らのそういう日常を、選手たちはやってくれているので。さらに、満足している選手はいないと思いますので。
さらに強化していけたら、と思っています。
- 今年はトレーニングの雰囲気はいかがですか?
去年以上にものすごく声が出る年で。何かこう、つらいトレーニングと思うんですけれども、そこをチームで声を出しながら、明るい雰囲気をつくってくれるんですよね。
あの、私らが助かっています。
- 今日も外で見ている選手たちが、後半とかすごい声を出していて、盛り上げていて、今年もいい雰囲気だな、と思ったんですけど。
何か去年以上の力を感じていて。やっぱりチームがひとつになっているというか、トレーニングからそうなんですけど。
今日も午前中、試合に出られない選手たちは実はトレーニングを生田でやってきて。そこからこっちに向かってきてくれています。
そこでしっかりとチームの力に、声で助けるというところをやってくれていますので。この雰囲気を本当に大切にしていきたいと思います。
- 次は前橋育英で。(J-VILLAGE Cup U-18で)やったばかりで、ある程度お互い手の内がわかるところだと思うんですけど、どういった準備をしていきますか?
フロンターレは自分たちのサッカーにこだわるということと、圧倒するチームづくりをしていますので、相手がどう来るか、とかそういうところよりも、大事にしていきたいのはフロンターレらしさ。どんな相手にも出せるようにというところは、常に言っているところではあるので。
相手に合わすということではなくて、自分たちのサッカーをとにかく突き詰めていこうということで、準備していきたいと思います。
- 今日もサポーターの方がたくさん来てくれました。サポーターの方にメッセージをいただけますか?
アウェーだったのに、ホームのような雰囲気をつくってくれてですね。本当にいつも感謝しています。
ありがとうございます。引き続き、選手たちは内容と結果で応えていこうというふうに頑張っていきますので、引き続きよろしくお願いします。
ありがとうございました。
「必ずいいボールが来るというのは、信じていたので。
そのへんのところは信頼関係を、試合の中でも発揮できたかな、と思います」 FW9 香取武
- お疲れさまでした。今日は2ゴールでしたけど、得点シーンについて振り返ってもらっていいですか?
1点目は本当に柴田選手がいい位置でボール持っていたので。あの持ち方したら、自分がボックスに入っていけば、必ずいいボールが来るというのは、2点ともなんですけど、信じていたので。そのへんのところは信頼関係を、試合の中でも発揮できたかな、と思います。
- これで2試合で3得点となりましたけど、今年は数字とかにこだわっている部分はありますか?
いや、もう個人的にはこだわっていないわけではないんですけど、そんなに気負わずにやっているところなので。
2桁得点っていうのは自分の中で意識しているんですけど、そんなにめちゃくちゃ点にこだわっているというのではなくて、そういうマインドのほうが点が入るので。
- じゃあ、点を取るぞ、取るぞとあまり力を入れすぎずにやっていることが効果があるとか、そういう感じですかね。
はい、そうです。
- 今年はたぶん前にも聞かれたと思うんですけど、背番号9ということで去年とはまた違った想いとかあったりしますか?
9番っていうことで先輩には、五木田季晋選手だったり、岡崎寅太郎選手だったり、そういう素晴らしい選手の後を継いでいるので。
そういう選手を超えていきたい、というのが自分の目標なので。
1試合1試合自分にできることを積み上げていって、チームに貢献したいと思っています。
- ここまでシーズン始まって、自分のプレーに成長を感じている部分ってありますか?
2年から3年に上がっていくなかで、フィジカル面でもけっこう成長できた部分がありますし、技術面でも小さいころからボールにさわっているので。
そういうところは、こういうところでも差がついてくると思うので。やっぱり試合の中で、自分が成長できたなというところは、続けていきたいですし、できなかったことというのも試合の中であると思うので。そこは改善しながらやっていきたいです。
- 去年のシーズンはけして満足いくものではなかったと思うんですけど、クラブユースあたりまでは試合に出ていて。そのあとは試合から遠ざかっていた時もあって。今年は出続けようという気持ちでやっていると思うんですけど、それはどうですか?
2年の時は出た時期と、出られない時期というのがあって。けがとかも含め、病気とかも含め、そういうコンディション管理という部分でも、今年は絶対にフル出場というか、全試合スタメンで行きたいと思うので。
毎試合、点を取り続けて、チームに貢献できたら、と思います。
- 次は前橋育英戦ですけど、前橋育英戦に向けて、意気込みなどを教えてください。
J-VILLAGE Cupでも決勝でやっていますし。相手のどうやってくるかっていうのはわかっていることなので。
いつも通り、自分たちのサッカーができれば、絶対に勝てるっていうのは感じているので。自分たち次第、というのは常に頭に置きながら、全力で戦いたいです。
- 今日はたくさんサポーターの方も来ていました。そういったサポーターの方にメッセージをいただけますか?
アウェーにもかかわらず、こんなに大勢の方が集まっているっていうのは、ある意味普通ではない、と思うので。そういうあたたかさというのは自分たちの支えになっているので。
これからも応援してくれれば、うれしいです。
「身長が高くて、身体能力が高い中で、どう抑えるのか考えるところもありましたし、うまくできたこともあるので、次、自分よりも身長とか、自分を上回るときに、今回の反省を生かしていきたいと思います」
DF23 楠田遥希
- お疲れさまでした。今日は初スタメンでしたけど、まずは自分のプレー、振り返ってみていかがですか?
最初は緊張していたんですけど、徐々に慣れてプレーできたかな、と思います。
- スタメンっていつ、今回は言われたんですか?
木曜日ぐらいです。
- 言われたときの気持ちってどうでしたか?
「まじか」と思ったんですけど、「やるしかない」と思ったので。
- やっぱり試合前とかは緊張しました?
初スタメンだったので、緊張したんですけど、試合入ったらプレーできたかな、と思います。
- 相手には高い選手もいて。やりにくさとかはありました?
そうですね、相手の身長が高くて、身体能力が高い中で、どう抑えるのか考えるところもありましたし、うまくできたこともあるので、次、自分よりも身長とか、自分を上回るときに、今回の反省を生かしていきたいと思います。
- U-15時代はボランチが多かったと思うんですけど、ユースに上がってからはCBと両方やっていますけど、それについてはどうですか?
CBはユース年代でやり始めて。守備の部分で通用する部分は感じていて、ボランチに戻っても、守備は通用する部分なので、しっかりCBのときに守備を上げて、ボランチに戻ったときに守備でチームに貢献できるようにしたいと思います。
- どっちをやりたい、っていうのはあります?
出れるところだったらどっちでも。
- じゃあ何か、両方ともできるようにしていきたい?
はい。
- 今日はたくさんサポーターの人も来ていましたけど、それはどうでした?
拍手とかすごい応援があって。プレーに熱が入ったり、自分自身も頑張れたりしたところがあったので。
次も応援お願いします。
- 自分のこういうところを見てほしいとか、そういったものってあります?
自分はボール奪取とか、パスとかそういうところを見てほしいです。
- ありがとうございます。次の試合、これからのシーズンに向けての目標など教えてください。
これからはもっともっとチームに絡んで、ひとつでも多くの試合で勝利に貢献できるよう、頑張りたいです。
「今節は絶対に結果を残してやろうと思って、立ち上がりから入ったので。
武が決めてくれて、アシストっていうのは決めてくれる人がいないと成り立たないので。
それをつけてくれて、感謝しています」
DF2 柴田翔太郎
- お疲れさまでした。今日は二つアシストを決めましたけど、それは自分としては?
前節4得点で勝てたんですけど、勝つっていうことが開幕戦、大事だったと思うんですけど、個人的に結果がついてこなくて。
ノリ(関德晴)が点とって、悔しいっていう想いも正直あったので。今節は絶対に結果を残してやろうと思って、立ち上がりから入ったので。
武(香取武)が決めてくれて、アシストっていうのは決めてくれる人がいないと成り立たないので。
それをつけてくれて、感謝しています。
- 二つともすごいいいクロスだったと思うんですけど、それは普段から練習して?
そうですね、クロスを自信をもって一番の自分の武器って言えるくらいの、武器なので。あそこの場面になったら、思い切って、クロス蹴れますし。
海(加治佐海)とか武とかとも、練習の中で何回もクロス練習している中で、タイミングというのも合わせているので、それを試合の中でいつも通り発揮できたのかな、と思います。
- 今日は相手のチームにも知っている選手がいて、意気込みなども違ったのかな、と思うんですけど、それはどうですか?
そうですね、知っている選手も多かったですし、対戦したこともある選手も。相手選手、ほとんど知っていたので。
だからこそ、負けたくなかったですし、特にF東の右SBの8番の選手(金子俊輔)は、自分と同じポジションで、同じ代表でも何回か一緒にやりましたし。
負けたくない相手だったので、自分が結果を出してやろうと思って、試合に入りましたし。そこはいつもよりは気合を入れて入ったのかな、と思っています。
- 今年ここまでJヴィレッジでも優勝して、開幕して2連勝して、手ごたえってつかめている部分ってあります?
そうですね、ヤスさん(長橋康弘監督)も言っているように、勝ち点を積みながら成長するっていうことが大事だと思いますし。
去年は引き分けだったり、勝っていたのに、こぼしてしまったりしまう試合っていうのが多かったので、隙をつくらないっていう面だったり、前節なんかは先制点をとられた中で、ひっくり返す力っていうのを。Jヴィレッジから体現して。後半に足が止まらない、ひっくり返すっていうチームをつくる、っていうのをヤスさんが言っていて。
それをプレミアでできているので。自信をもってできていますし。でも、勝ちながらも当然課題は出てくるので。それを一つ一つクリアしていって。
チームとしていい状態を持って、次の試合に臨めたら、と思います。
- 個人的には今年って、何か目標ってありますか?
そうですね、5ゴール10アシストというのを目標にしていて。ちょっと焦っていたところはあったんですけど、前節。
5ゴール10アシストって言ったら、ノリもそれに影響されて、「自分も」って言っていたので。攻撃的な両SBなんですけど。
でも、結果残せるSBだと自分は個人的に思っているので。少ないよりも、多い目標を立てたほうがいいと思って、そこを目指しているので。
セットプレーのところだったり、クロスのところだったり、バリエーション増やしていって。結果に結びつけるような活躍をできたら、と思います。
- 今日はCBに楠田君が入りましたけど、何か試合前に声をかけたりとかは?
そうですね。初先発だったと思うので、緊張するところもあったと思うんですけど、Jヴィレッジで彼も全試合出て、やれていたので、自分たちとしてはあまりいつもと変化なく、まあ、ハルキ(楠田遥希)がやっていても、いつも通りできていたので。そこはあまり心配するところではなかったですけど。
どうしてもJヴィレッジとプレミアというと舞台も違いますし、緊張するものも絶対にあると思うので。キックオフ前に、「思い切りやれよ」というふうに、声をかけてから入りました。
- すごいいいプレーしているなって個人的には思ったんですけど、どうでした?
いや、もう本当に自分がプレミア初先発のときには、全然いいプレーができなかったので。
それを自分が体験した身からすれば、本当にすごいなあって思いますし、本当にハルキだけではなく、誰が出てもプレーを出せるっていうのがこのチームの強みだと思いますし。日ごろの練習の、激しい中からやっていることがこういう試合の中で出ると思うので。引き続き練習で、こだわるっていうところと、激しさっていうのを求めながらやっていきたい、と思います。
- チームの中の競争って今年はどうですか?
紅白戦の時から、多少相手意識しますし、「あいつが頑張っているなら俺もやらなきゃいけない」っていう思いもさせてくれますし。
まあ、でも一番は自分なので。自分に集中して。1試合1試合結果を残す結果、練習でやっている姿が、下級生だったりに響いてくるところがあると思うので。
まずは3年生が一生懸命やるっていうのが、ひとつ掲げているところであるので、そこは意識してやっています。
- 次は生田に戻って、前橋育英戦になりますけど、それに向けて、意気込みなどを教えてください。
そうですね、まずはホームでできるので。絶対に勝たないといけないですし。
相手も前育っていうことで、Jヴィレッジでやって、強い相手だなって思いましたし。
隙がないチームだなって思いましたし。でも、自分たちができること、やるべきことに目を向けて、一人一人が戦うっていうことをできれば、絶対に勝てると思うので。
難しい試合になると思いますけど、90分全力で戦いたいと思います。
- 今日はサポーターの人がたくさん来ていましたけど、それはどうでしたか?
本当に前半から雰囲気をつくってくれましたし。円陣のときに、海が「サポーターがきっとホームの雰囲気をつくってくれるから」って言っていたので。
それの、言葉通りに本当にホームの雰囲気をつくってくれましたし。ワンプレーワンプレー、拍手だったりっていうのが聞こえたので。
本当に感謝したいですし、そのサポーターたちに応えられることが、自分たちにはピッチにあると思っているので。
プレーでサポーターの人たちに喜んでもらって、また行きたいって思ってもらえるようなサッカーをしたいと思います。
- また次戦に向けて、そのサポーターにメッセージなどをいただけますか?
いつもあたたかい応援ありがとうございます。
こうして今日もアウェーっていうところで、これだけ多くの人が来てくれるっていうのは当たり前じゃないと思っていますし。
その中で自分たちがひとつひとつ戦うっていうところだったり、サポーターの人の心を動かせるようなプレーというのを見せるっていうのを、一人一人心がけてやっているので。
次節も絶対に勝って終わるっていうところを目標にやっていきたい、と思うので。次節もしっかり勝つので、生田に足を運んでもらって、またサポートしていただけたら、と思います。
◇
2連勝と素晴らしいスタートを切ったフロンターレU-18。開幕戦では昨年はできなかった逆転勝利をおさめると、今節は最後まで落ちない運動量で、攻守に戦い抜いて2-0で勝利。新たな姿を見せつつあります。
試合後のコメントからは、手ごたえを感じながらも、まだまだ満足していない。そういった意識をチーム全体が共有しているようにも思えます。
次節の相手は、プリンスリーグ関東時代から10年以上にわたって同じカテゴリーで対戦を重ね、J-VILLAGE Cup U-18の決勝でも対戦した前橋育英。長年競い合った相手に、どんな試合をするのか。期待が高まります。
次戦:プレミアリーグEAST第3節 vs 前橋育英
4月21日(日) 午後2時キックオフ Anker フロンタウン生田 Anker Field
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