4月27日、中京大豊田キャンパスサッカー場で行われた東海学生サッカーリーグ1部第4節、中京大 vs 日本福祉大。
中京大は、川崎フロンターレU-18出身のDF元木湊大がメンバー入り。
中京大が5-1とリードした後半30分から出場。リーグ戦デビューを果たしました。
右SBに入った元木は、ウイングのような高い位置取りで積極的に前へ。
中京大が右コーナーキックを得た後半32分には、キャプテンの6押富大輝が入れたボールに合わせて、枠をとらえたヘディングシュート。
日本福祉大のGK1松山将大の好セーブに遭い、惜しくも得点とはなりませんでしたが、決定的な場面に。
その後も、積極的に高い位置へ顔を出し、日本福祉大が左サイドから攻勢に出る場面では、粘り強くついていき、ゴールキックにするなど、守備でもしっかりプレー。
1対1の場面ではフロンターレU-18時代と同様に、球際の強さも見せ、アディショナルタイムには、右サイドの高い位置からクロスでチャンスメーク。
短い時間のなかでも、攻守に大きく関与する、なかなかの初出場に。
1試合未消化の中京大は6-1で勝利し、開幕からの連勝を3にのばしました。
◇試合後、元木湊大に、話を聞かせてもらいました。
良かったです。このタイミングで。
○今日はリーグ戦初?
初。リーグ戦は初です。1回、天皇杯(予選)の初戦で12-0で勝ったやつは、スタメンでしたけど。B戦で出たような感じだったので。
今日でしっかりAの、レギュラーに、かかわれたというのが、初です。リーグ戦も、1回ベンチ入りした時は出られなかったんですけど、今日は2回目、ベンチ入りして。
途中交代で出られた、という感じです。
○出てみて、感想などはどうですか?
やっぱり、SBっていう入りで。ちょっと後ろ目の難しいポジションで自分は入っていて。そんななかで、目に見える結果は出なかったんですけど、チャンスメークだったり、自分自身でチャンスをつくったり、積極的に前にかかわれたのが良かったかな、と思います。
○中京大のSBって独特な感じがして、割と中に入ってボランチのような感じで…。
そうですね、チームとして、形はそれって決まってないんですけど、今左バックの人(深澤壮太)が右利きで、去年の(フロンターレU-18での)自分みたいに、ちょっと内側に入ってスリーをつくる感じで。
右SBがすごい高い位置を取って。前線に5枚、FW2枚、サイドハーフ2枚、SBっていう、そういうのを中京は目指している。そういうかたちで。
「とにかく前に」っていう。フロンターレとはすごい違うところで。自分もそこに慣れるのに、大変時間がかかった感じで。
とにかく前に。今日は自分のポジションもすごい高めに、ということで。とにかく後ろからつくるよりは、チャンスっていう。
結果残したいつもりで、とにかく今日は前に行きました。
○コーナーから惜しい場面も?
いや、「もう決めれないか」って、感じでした。
いや、まさか。自分、準備不足の部分もあったかもしれない。まさかで。あそこに来るとは思わなくて。キーパーの前で、キーパー止めるのが役割だったので。
結果出したかったですね。
○見ていると大学サッカー、けっこうフィジカルが。特に前半はがんがんフィジカル勝負みたいなところもあって。
そうですね。とにかく走りますね。運動量すごい、求められるというのがあって。さっきも言ったんですけど、「前に、前に」。チャンスをつくるというので、とにかく、前にスプリントだったりが求められるので。自分もそこに対応していかないと、レギュラーで出る、90分出続けることが難しいかな、ということで。
自分のひとつの大きな課題でもあります。そういう体力部分が。
○中京大、見ていると環境的に恵まれているのかな、と感じるんですけど。
そうですね。
筋トレの施設だったり、けがの対応の保健センターだったり。授業の一環としても、トレーニング施設だったり、スポーツのための授業のあったりして。
そういう環境においては本当に、Anker フロンタウンとはまた違う視点で、環境に恵まれているかなとは、本当に感じます。
○じゃあ、本当にスポーツ選手をつくるための環境があるような感じ?
そうですね。
○見ていると中京大、応援も多いし、子どもたちも来ていたりして。
中京としても地域の人とかかわるということで。中京が開いているスクールもあったりして。中京とスクールが合同でやる地域活動というのに力を入れているということもあって。小さい子たちがいて。けっこうカテゴリーが何個もあって、人数もすごい多いので、中京は。
それで、チームとしてやっているというのはすごい感じますね。
○これから目標などはどうですか?
やっぱり途中出場で結果を出す。目に見える結果を出すということと。スタートで出たい、というのと。90ということで。
将来プロを目指すなら、スタートで出なきゃいけないと思うので。スタートで出るということが必須になってくるので。
1年生だから、というのじゃなくて。1年生からスタートで出られるように頑張っていきたいです。
○プレミア、始まりましたけど、結果とか気になったりしています?
見てます。
結果もこまめにチェックしながら、試合はちゃんとは見れてないんですけど、自分の1個下が結果を出しているということもあって。
自分も負けていられない、というか。自分も出て、結果を出してっていう。名前がそっち側にも伝わるように、というのはすごい感じますね。
○個人的に期待している選手っています?
齊名とか。ちょっとまだ試合には絡めていないですけど。自分がやっているときに、齊名は結果だけだと、名前が見づらいというか。自分はプレー外も知っているので。
齊名はすごい努力家というのもあったりして。
一緒にやっていて、うまいし、できるっていうので、齊名が今後名前がのってくるように、というのを期待していたり。
あとはもう一人、大輝(山中大輝)。大輝は自分も結構仲良かったり、けがで今、悩んでいるんですけど。
大輝も復帰したら、っていうので。その2人には期待していますね。
○齊名君が活躍したら、またチームが盛り上がるし、大輝君は去年あれだけ前半出て、復帰したら大きい…。
そうです。
○何かサポーターの人にメッセージなどいただけますか?
前回 (3月の大学サッカースプリングカップ) と同様ですけど、自分の名前が神奈川に、サポーターに届くようにこっちで結果を出すというのと。
その結果を出しつつ、将来はフロンターレに戻れるようにというので。ちょっと遠いですけど、少しこっちのことも応援しながら、情報をちょっと見ていて。気にしてくれたら、うれしいです。
◇
フロンターレU-18とはまた違った役割を求められる中で、それを理解し、目に見える結果を出そうと奮闘している元木湊大。
大学サッカーでの一歩を、いいかたちで踏み出すことができたところを見られたことは、とてもうれしいものがありました。
施設など、環境にも恵まれたなかで、それを生かして、どう成長していくのか。とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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