「相模原でJリーグデビューできて、たくさん、いろんな仲間と出会えた。 プロで活動する経験ができたことは財産」 / MF浅倉心魂


大学サッカーの2024年シーズンが始まり、1カ月ほど。

多くのフロンターレアカデミー出身の1年生たちが、大学に入学。それぞれの場所でサッカーに向き合っています。


そんな一人が、フロンターレU-15、SC相模原ユース出身のMF浅倉心魂。


U-10からU-15までフロンターレのアカデミーに在籍。U-12時代には2017年、久しぶりに全日本少年サッカー大会に出場したチームの主軸としてプレー。味の素スタジアムで行われた多摩川コラシコでは、フリーキックでゴールを決める活躍を見せたことなどを、覚えているサポーターもいると思います。

 

フロンターレU-12時代の浅倉心魂選手
キャプテンを務める機会も多かった




2020年の途中にフロンターレU-15を退団したのちは、SC相模原ユースに加入。高校2年時の2022年9月11日には、ニッパツ三ツ沢球技場で行われた、J3リーグ第24節、Y.S.C.C.横浜戦で途中出場でJ3デビューも果たしました。

 

SC相模原時代、高校2年生でJ3デビュー



SC相模原ユース卒団後の進路は、関東大学サッカーリーグ1部の日本大。名字は藤野から浅倉に変わり、新たな道へ進み始めました。


5月2日明治大八幡山グラウンドで行われたインディペンデンスリーグ、明治大U-22 vs 日本大U-22では、控えに。

 

出場の機会はありませんでしたが、ベンチから声をかけ続けるなどし、3-0で勝利したチームを支えました。

試合後にそんな浅倉心魂に、これまでと、今後の目標などについて、話を聞きました。

 

 

浅倉心魂選手

 

○お疲れ様です。

お疲れ様です。


○大学、どうですか? 確か肩の脱臼と…

そうです、脱臼と内側側副靭帯損傷というけがで。しばらくサッカーできていなかったんですけど。今はちょっとずつできるようになって、残り2週間くらいで復帰できるかな、という感じです。完全復帰まで。

 

○日大に入ってみて、どうですか?

まず環境がすごく良くて。寮生活ということで初めてだったんですけど。みんな、仲良くしてくれて楽しく、質のいい生活を送れているな、っていう感覚はあります。


○ポジションとしては、やはりボランチでという感じなんですか?

そうですね。まだ練習参加もしていないので。何とも言えないんですけど。一応ボランチで取ってもらった感じなので。

ボランチで頑張っていこうかな、と思っています。

 

○フロンターレから相模原に行って、相模原ではJ3にも出たりして、その経験はどうでした?

そうですね。今思えば、「なぜやめちゃったんだろう」という思いもあったり。

 

○フロンターレを?

そうです。なんでやめちゃったんだろうな、という思いもあったりするんですけど。相模原でJリーグデビューできて、たくさん、いろんな仲間と出会えたりとか。

プロで活動するっていう経験ができたことは、すごく自分の中で財産になったなっていうふうに感じます。


○相模原、すごい経験をした選手がいたじゃないですか。やっぱりそういう人たちとやったことってこれからの財産に?

ピッチ外では水本さん(水本裕貴)とか。日本代表の水本さんにすごく、荷物運んでくれたりとか、そういう面で、尊敬できるな、っていう部分とか。

あとはピッチ内だったら、やっぱり淳吾さん。藤本淳吾さんは別格にうまくて。すごいお世話になったので。そういう経験ができたことは、貴重だなって思います。


○2年生の時にJ3で出て、3年生の時はユースの活動が主だったような感じですか?

そうですね。高校2年生まで、自分の中で順調に来ていて。試合に出れて、ここからというときに監督が代わって。

自分がチャンスを生かしきれなかったっていうところで試合に出られなくて、ということがあった感じですね。

 

○なるほど、これから目標などはありますか?

今のところはまずトップチームに絡んで。関東リーグに、試合出たい、というのが一番で。その後は「相模原に戻りたい」というのはあるんですけど。

もっと行けるなら、上のカテゴリー目指して、J2、J1目指して、やっていきたい、という思いもあります。


○また江原君(江原叡志)とチームメートになったりとかかして、季晋君(五木田季晋)とか田中慶汰君もいて。それはどうですか?

そうですね、季晋君は入寮前、すごいお世話になって。仲良くさせてもらっていたりとか。慶汰君に関しては、小学校からずっと知っていて。

チームメートだったので。慶汰君って“君づけ”していることが少し違和感があるくらい仲が良いので。この前もごはん連れて行ってもらったりとかして。いいな、と思うし。叡志に関しては、中学校より仲がいいなっていう感じで。仲良くなっているな、っていう感じはあるので。

すごい心強いですね。フロンターレの仲間がいる、というのは。


○やっぱりフロンターレに対する思いもあったりする?

そうですね。やめたときの理由として、「自分の可能性広げたい」っていうのでやめたんですけど。

やっぱり、突然いなくなって。何も恩返しせずに、やめちゃった、っていうのは自分の中で心残りもあるので。

自分が頑張って、フロンターレ戻れたら、戻りたい、というのはもちろんあるし、戻るだけじゃなくて、違った恩返しの仕方もあると思っているので。

あいさつしたりとか、自分が活躍することで、「フロンターレのジュニアの子だったんだよ」っていうふうに感じてもらえば、うれしいなって思います。

 

○フロンターレのサポーターにメッセージなどいただいてもいいですか?

自分はジュニアユースでやめちゃったんですけど、「フロンターレが好き」っていう思いは変わらないので。これからも恩返しできる場面があれば、恩返ししたいなっていうふうに思っています。これからも頑張ります。

応援お願いします。

 

○ありがとうございます。

ありがとうございます。

 

U-15まで育ったフロンターレに対する思いや、SC相模原での得難い経験、仲間との出会いなどを率直に話してくれた浅倉心魂。

2020年、フロンターレから去ったときには寂しさも覚えましたが、改めて、進んだ道は間違いではなかったのではなかった、と感じさせられるものがありました。

ほかの選手にはない得難い経験を生かして、大学サッカーでどんな活躍を見せるのか。とても楽しみにしています。

 

(文中敬称略)

 

浅倉心魂選手

 

 

 

 

 

 

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