5月2日のAnker フロンタウン生田。
3日から始まるチビリンピック JA全農杯全国少年選抜サッカー大会に関東代表として出場する川崎フロンターレU-12は、四国代表として、チビリンピックに出場する徳島ヴォルティスジュニアとの練習試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-12 練習試合 vs 徳島ヴォルティスジュニア】
5月2日(木) 午後5時58分キックオフ Anker フロンタウン生田 Nebula Field 晴れ 12分×3ピリオド
チビリンピックと同様、12分3ピリオドの形式で行われた練習試合。
第1ピリオド、フロンターレはGK16吉川翔貴、最終ラインは右から4岩田東偉道、5小滝悠仁、13千葉朝陽、中盤に9小坂空大、右に14渡邉一輝、左に28岡西春樹、前線には18新堀葵。
夕方に差し掛かり、やや冷たく、弱い風が吹き、少し肌寒さも感じるAnker フロンタウン生田。それでも、選手の家族らが見守る中、練習試合は始まりました。
立ち上がり、いきなりゴールに迫ったのはフロンターレ。エリア正面、抜け出した渡邉のシュートは徳島のGK4がセーブ。しかし、こぼれ球に詰めた新堀が頭で押し込み、1-0。
フロンターレが先にゴールをものにします。
千葉の縦パスに、左サイド、背後を取った岡西が斜めに正面へパスを送り、新堀がシュートを打つなど、攻勢を続けるフロンターレ。
2分には高い位置でボールをカットし、エリア外正面で渡邉がシュート。これは徳島の守りが阻んで、左コーナーキックに。
渡邉が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは右サイドからの超す瑛に。岩田東偉道が正面へ持ち込む動きを見せ、そこから左サイドに展開。
背後を取った小坂がエリア左へ持ち込むも、徳島も粘り強く守り、左コーナーキックに。
このコーナーキックはシュートにはつながりませんでしたが、高い位置からボールを奪いに行く姿勢を見せるフロンターレ。
4分には正面で小坂がカット。そのパスにエリア右へ抜け出した渡邉がシュート。これが決まり、2-0。フロンターレが突き放します。
直後には、徳島が右サイドから持ち込もうとしたところ、新堀がカット。そのスルーパスに、小坂が正面へ。これはオフサイドとはなりましたが、流れの中で位置を入れ替えながら、ゴールへ向かう姿勢を見せていきます。
6分には、正面の新堀のパスに、渡邉がエリア左へ。渡邉はアウトにかけ、シュートを打ちますが、GK4がセーブ。
さらに左サイドに顔を出した岩田東偉道から千葉へつながり、千葉の間を突くパスに、渡邉が正面への動き出し。これは徳島が阻むも、岩田東偉道がすぐさま奪い返し、千葉が切り返しを交え、前に持ち込むなど、攻勢を続けていきます。
7分には、千葉からのパスを中央で受けた岡西が正面左に持ち込み、受けた新堀のパスに、渡邉がエリア正面へ。
徳島の守りが阻んだところ、こぼれ球を拾った小坂のパスに、エリア正面右へ抜け出した新堀が折り返すと、正面でダイレクトでシュートを打ったのは、小坂。これが決まり、3-0。フロンターレが突き放します。
渡邉が間を縫うようにして、右サイド、高い位置へ運び、下がり目で受けた岩田東偉道が左サイドに展開。千葉の縦パスに岡西が高い位置へ動き出すなど、関わり合いながら、フロンターレはゴールを目指していきます。
9分には、岩田東偉道のパスを、エリア正面、うまく間で受けた小坂が鋭いターンからシュート。しかし、これは左。
下がり目に渡邉が顔を出し、岩田東偉道や小滝、千葉とかかわって、そこからうまく間に突け、前に出ていくフロンターレ。
中央で受けた新堀から左サイド、岡西へつながり、岡西の斜めのパスに、エリア正面、抜け出した小坂がシュートを打つなど、攻勢が続いていきます。
10分には、エリア外正面左、抜け出した千葉がミドルシュート。GK4が阻んだところ、こぼれ球に詰めた渡邉が右サイドから折り返すと、正面で小坂がシュート。しかし、GK4がセーブ。
さらに渡邉から少し高い位置へ顔を出した小滝へつながり、小滝の右サイドを突くパスに、岩田東偉道が抜け出し、エリア右へ。シュートを打ちますが、GK4がセーブ。
直後には、フロンターレの右コーナーキックをしのいだ徳島が左サイドから持ち込もうとしますが、小坂がカバーでそれを阻む好プレー。
第1ピリオドは3-0でタイムアップとなります。
第2ピリオド、フロンターレはGK1森際陸、最終ラインは8片山瑛人、2上口大遥、中盤は6川埜蒼真、15下地勇人、右に7穂積樹、左に11安永唯人、前線には10岩田陸叶。
後半は徳島が、10や8、9がうまく前に持ち出し、エリア前に迫る場面をつくりますが、それをしのいだフロンターレ。
2分には、穂積のスルーパスに、安永が正面へ。安永のシュートは右にそれたものの、素晴らしいパスからチャンスをつくったフロンターレ。
セカンドボールを拾い、右コーナーキックを得ると、川埜が左足で入れたボールはポストを直撃。ゴールに迫っていきます。
しかし、4分には徳島、10が中央やや左からパスを出すと、エリア正面、抜け出した19がダイレクトでシュート。これが決まり、3-1。
徳島も素晴らしい連係から、ゴールをものにします。
フロンターレは、右サイドでのスローインから岩田陸叶が前に持ち出し、右コーナーキックに。
川埜がボールを入れると、こぼれ球を拾い、中央からのパスに、エリア左に抜け出したのは安永。あまり角度のないところに持ち込み、シュートを打つとこれが決まり、4-1。
フロンターレがすぐさま突き放します。
徳島も直後には、エリア前に人をかけた攻めに。しかし、フロンターレはコンパクトに粘り強く対応。最後は森際がセーブ。
徳島の人をかけた、力のある攻めを最後のところで阻んでいきます。
すると7分には、川埜から中央を経由し、右サイドに展開したフロンターレ。抜け出した穂積がエリア右へ持ち込み、シュートを打ちますが、徳島のGK11がセーブ。
さらに左サイドから中央に持ち込んだ安永がシュート。これもまた、GK11がセーブ。
しかし、さらに前に出るのはフロンターレ。右サイド、高い位置へ抜け出した下地が折り返し、。これをエリア正面で安永が決めて、5-1。
さらにフロンターレが突き放します。
一方の徳島も10分には、10から正面の9へつながり、9は左サイドに展開。10が折り返すと、こぼれ球を拾った20がエリア外正面でミドルシュート。
しかし、森際がセーブ。
すると攻撃に転じたフロンターレは、岩田陸叶が右サイド、高い位置へ。岩田陸叶の折り返しからシュートを打ったのは片山。これが決まり、6-1。
切り替えの速さからフロンターレがゴールをものにします。
徳島も高い位置で6や18、20がかかわり、フロンターレの陣内でボールを回していきますが、それをしのいだフロンターレ。
森際も上口とかかわり、上口が前に持ち上がり、岩田陸叶から中央に顔を出した安永、最終ラインの片山へつながるなど、連係しながら前に。
12分には、右へ開いた川埜のスルーパスに、岩田陸叶が高い位置へ動き出し、徳島がカットしたところ、奪い返した穂積が高い位置へ持ち込み、その折り返しから下地が正面でシュート。これは徳島のGK11がセーブ。ゴールとはなりませんでしたが、チャンスを最後までつくり、第2ピリオドはタイムアップとなります。
第3ピリオド、フロンターレはGK19チケ立野オケチュク、最終ランは8片山瑛人、4岩田東偉道、中央に9小坂空大、11安永唯人、右に7穂積樹、左に2上口大遥、前線には18新堀葵。
立ち上がりには、右サイド、高い位置へ持ち込んだ片山のパスに、新堀が正面へ。これに対しては、徳島のGK6が対応。
さらにフロンターレは、GKのチケが正面へ正確なボールを供給するなど攻勢に。守備時には最終ラインに入る小坂が、高い位置へ攻撃参加し、2分には、右サイドから穂積が折り返し。小坂がシュートを打ちますが、左にそれていきます。
一方の徳島も直後には、右サイドから攻勢に出ると、折り返しに正面で11がシュート。しかし、これは上。
さらにフロンターレは、片山が右サイドから中央へ持ち込み、片山を経由して、岩田東偉道が左サイドの高い位置へ。
岩田東偉道から受け直した片山がミドルシュート。徳島の守りが阻んだところ、正面で拾った小坂のミドルシュートは枠をとらえますが、GK6がセーブ。
右コーナーキックとなり、片山がボールを入れると、こぼれ球を拾ったフロンターレは、中央からスルーパス。
これに抜け出した安永が決め、7-1。フロンターレがゴールをものにします。
ここでフロンターレは、選手を入れ替え。GK19チケ立野オケチュク、最終ラインは右から4岩田東偉道、3藤田日向輝、13千葉朝陽、中盤は14渡邉一輝、右に22桑原大河、左に20戸部心暖、前線には10岩田陸叶。
7分には右サイドからの折り返しに、正面、渡邉がシュート。これはポスト。
さらに左サイド、抜け出した戸部から正面の渡邉へ。シュートはここでも枠はとらえられませんでしたが、決定機をつくっていきます。
9分には、右サイド、桑原がスルーパス、エリア内、渡邉が飛び込みますが、惜しくもさわることはできず。
さらにフロンターレは、渡邉のパスに、戸部が左サイドから斜めの仕掛けを見せるなどしていくと、10分には小坂が高い位置へ持ち上がり、最後は正面で岩田陸叶がシュート。これが決まり、8-1。
さらに藤田がうまく間を持ち上がり、狭いところへパスを入れると、渡邉がうまく間で受け、左サイド、高い位置へ。これに対しては徳島の守りがあり、左コーナーキックに。渡邉がボールを入れると、エリア内で藤田がおさめますが、徳島の守りがあり、シュートにはつながらず。
徳島も、12分には、右コーナーキックを得ると、こぼれ球に反応した3がシュート。しかし、これは上に。
試合はタイムアップとなり、8-1。この日の練習試合が終わりました。
徳島も随所に技術の高さを見せるなかで、攻守にしっかりプレー。多くのチャンスをつくってゴールをものにしたフロンターレ。大きな大会を前に、いい練習試合になったのでは、と思わされるものがありました。
全国の強豪が集まるチビリンピックは、2009年から2011年までフロンターレが3連覇。2011年決勝のPK戦で活躍を見せたGK早坂勇希など、その後トップチームに昇格した選手たちもプレー。この日、Anker フロンタウン生田で選手たちの指導に携わった池谷祐輔コーチも2011年の大会に出場し、ゴールを決めるなど、活躍したことが思い出されます。
そういったフロンターレのアカデミーを彩る選手たちがプレーしてきた大会で、2024年のフロンターレU-12がどんな結果を残すのか、とても楽しみにしています。
①3-0 得点:新堀葵、渡邉一輝、小坂空大
フロンターレのメンバー:16吉川翔貴 4岩田東偉道 5小滝悠仁 13千葉朝陽 9小坂空大 14渡邉一輝 28岡西春樹 18新堀葵②3-1 得点:安永唯人2、片山瑛人
フロンターレのメンバー:1森際陸 8片山瑛人 2上口大遥 6川埜蒼真 15下地勇人 7穂積樹 11安永唯人 10岩田陸叶③2-0 得点:安永唯人、岩田陸叶
フロンターレのメンバー:19チケ立野オケチュク 8片山瑛人 4岩田東偉道 9小坂空大 11安永唯人 7穂積樹 2上口大遥 18新堀葵
/ 19チケ立野オケチュク 4岩田東偉道 3藤田日向輝 13千葉朝陽 14渡邉一輝 22桑原大河 20戸部心暖 10岩田陸叶
(文中敬称略)
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