6月16日横浜FC LEOCトレーニングセンターで行われた関東クラブユースサッカー選手権4回戦で横河武蔵野FC U-15に2-0で勝利し、全国大会出場を決めた川崎フロンターレU-15生田。試合後に久野智昭監督と、キャプテンであり先制ゴールを決めた全天海に話を聞きました。
試合の記事は◇フロンターレU15生田 – 横河武蔵野FC U15 / 日本クラブユース選手権関東予選4回戦
「いかに連戦の中でできるか。技術のところが大事になってくるので。まだまだできる選手たちだと思うので。
そこを詰め直して、成長していきたいと思います」
久野智昭監督
〇まずはクラブユース、全国大会行きを決めましたけど、今の気持ちはどうですか?
選手たちが粘り強く戦ってくれるようになったところが、少しずつ成長してくれたのかなっていうところで。選手たちも安心してくれるのかなっていうのがあります。
〇敗者復活があるとはいえ、一発勝負の試合でした。どういった意識で試合に入りましたか?
「三つで決めよう」っていう話は選手たちにしていたので。連戦でもあったんですけど。
選手たちに今話したんですけど、全国大会に行ったら3連戦がある。2連戦で戦えないようじゃ全国大会でも優勝できないって話はしたので。
そこで前半はもっとやってもらわなければって試合だったんですけど。そういう話をして、入りました。
〇試合を振り返って、良かったところと、これから改善していきたいところを教えてください。
プレッシャーのところでいかに連戦の中でできるか。技術のところが大事になってくるので。まだまだできる選手たちだと思うので。
そこを詰め直して、成長していきたいと思います。
〇リーグ戦から好調が続いていると思うんですけど、その好調の要因はどんなところですか?
勝って成長してくれているのかなっていうところがあるので。それがチームの成長と一人一人の自信につながっているのかなって思います。
〇クラブユースの全国大会に向けてどんな準備をしていきたいですか?
ミーティングのところで選手たちに話しましたけど。まだ1カ月以上あるので。
リーグ戦もあるし、関東のクラブユース予選も来週あるので。そのなかで一人一人が成長して。全国優勝を目指しているので。
今のレベルじゃまだまだ戦えるレベルじゃないので。その期間内に一人一人がメンタル含めて、成長できたらと思います。
〇サポーターも期待していると思います。サポーターにメッセージをいただけますか?
いつも応援していただき、ありがとうございます。去年で言うと、北海道まで来てくれたサポーターもいますし。
そこでもっと上で戦えるように、サポーターにも応援してもらえるように、強くなっていきたいと思いますので、また応援よろしくお願いします。
〇今シーズンはリーグ戦の序盤は勝った試合もありましたけど、負けて相手にうまくやられてしまった試合もあって。それがリーグ戦では4連勝して、クラブユースもこうして勝って。改めてどういったことが今のチームには起きているんでしょうか?
そうですね。9番の十河晟央が中心となって、去年で言うと小田脩人も試合に出ていたので。ちょっと長いボール。晟央に頼り気味だったというところもあったので。
もう一度見直して。晟央のストロングも生かしながら、ちゃんともっとフロンターレらしいサッカーをみんなでもっともっとやっていこうっていう話をしました。
それが要因かわからないんですけど。1回勝って一人一人が自信を持ったのかなって思いますけど。
〇みんなの引き出しというか、チームとしての引き出しが増えてきたようなそんな感じですかね。
そうですね、ゴール前のところでいうと自分たちの強みは出せていると思うので。良くなったのはそれだけではなく守備のところで。
ここのところずっとゼロで抑えられているのは、粘り強さが出てきたのかなって思うところはあります。攻撃だけではなく守備も良くなってきたところが勝利の要因なのかなって思います。
〇今年のチームの良さってどういうところだと思いますか?
自分が受け持つときには、去年からの流れで言うと、粘り強さがあまりないっていう印象だったんですけど、3年生になって「やってやろう」っていうところが出てきて。
チーム一丸となって、出ていない選手も。去年もそうでしたけど。そこが選手たちも声をかけて。レベルアップして、自分たちも成長しながら、応援もしてくれているっていうところがいいところかなって思います。
「成長したところは意識のところだと思います。
ひとつひとつの自分の足りない、ウィークポイントを直そうという意識のところが、やっぱりウィークが徐々に長所になってきて。しっかり戦えているって思っています」
FW10 全天海
〇まずクラブユース、全国大会行きを決めて、今の気持ちを聞かせてください。
去年僕もクラブユース、参加させてもらって、1個上の人たちがベスト4というフロンターレの歴史をつくったというのがあって。
けっこうすごい経験をさせてもらったんですけど。
今年は僕も中3として、クラブユースに出ようって言うことで、日ごろの練習から、みんなでもっと強度を上げていこうとか、そういうのを意識してやってきたので。
こうやって改めて、クラブユース出場を決めたときには本当にうれしくてしょうがなかったです。
〇敗者復活戦があるとはいえ、一発勝負の試合でした。どんな意識で試合に入りましたか?
最初から引いていたら、勢いが向こうに流れて、どんどん押し込まれる展開っていうのが続くので。
やっぱり先制点っていうところ。そこはみんなで意識してやっていたので。今日も早いうちに先制点を決められて。
そこから追加点を、押し込むことができたので、自分なりに、自分たちのペースで後半は試合展開を、スムーズに運べたのかなって思っています。
〇先制点の話がありましたけど、先制点のシーンを振り返ってください。
僕たちは普段からコミュニケーションの部分だったり、連係だったり、自信を持って、日々の活動に、試合でも取り組んできているので。
木村選手がボールを持った時に、勇人選手(武内勇人)が、あそこでランニングして、えぐったところで自分がマイナスにいれば絶対に出てくるなって思っていたので。
しっかり仲間を信じてやったきたことがゴールにつながったかな、と思います。
〇試合の良かったところ、課題点で他と思うんですけど、どんなところですか?
良かったところは得点っていうところで、先制点を取った後、もう1点、畳みかけていけたところっていうところと、改善点としては相手に球際で拾われてしまって。
2次攻撃、3次攻撃と相手の勢いにのまれて。どんどん崩されてしまったというのがあったと思うので。
しっかり一個一個の球際強くいくところ。あとはチャンスも、自分たちにあと二つ三つ、あったと思うんですけど、まだ決めきるところができていなかったので。
そこをもっと日ごろの練習から突き詰めてやっていきたいと思います。
〇リーグ戦からチームは好調が続いているんですけど、この要因は何ですか?
リーグ戦でなかなか勝てない時期が続いて。みんなで話し合いもして、もっと強くならなきゃいけないというふうにみんなで話し合ったし。
日ごろのところから、練習から変えないといけないよねっていう話をしていたので。その一個一個。
突き詰めたっていうところが、今の勝利が続いている原因かなって思っています。
〇昨年は全国ベスト4という成績で。改めて今年の目標を教えてください。
やっぱり苦しい戦いというのは絶対来ると思うんですけど。そこでいかに、自分たちの特長でもあるんですけど、いかに粘って、そこから2次攻撃3次攻撃続けて。
自分たちのフロンターレらしいサッカーっていうのを、しっかり意識してやるっていうのと、僕たちは優勝しに北海道に行くので。
しっかりひとつでも多くの勝利をものにしていきたいと思っています。
〇今優勝という話が出ましたけど、これから優勝に向けて、どんな準備をしていきますか?
まだまだクラブユース関東も続きますし。リーグ戦もあると思うので。一個一個しっかり勝利にこだわって、自分たちらしいサッカーを続けていきたいと思っています。
〇サポーターにメッセージをお願いします。
サポーターのみなさま、応援をいつもありがとうございます。
去年に続きクラブユース出場が決まりました。クラブユースでは去年のベスト4っていう結果を超えられるように、もっともっと頑張っていきますので。
これからも応援よろしくお願いします。
〇今年のチームは春先はなかなかうまくいかなかったところもあったと思うんですけど、今、こういうところが一番成長したなって思うところってどんなところですか?
成長したところは意識のところだと思います。筋トレのところでもけっこう自分で追い込んで。フィジカルが自分たちの課題とずっと言われ続けてきたので。
回数を多くしたりとか、日ごろの練習とかでも。「シュートが課題だな」って思う人はシュート練に励んだりとか、守備が課題な人は練習中に守備、がっつり行ったりとか、そういうひとつひとつの自分の足りない、ウィークポイントを直そうという意識のところが、やっぱりウィークが徐々に長所になってきて。
しっかり戦えているって思っています。
〇では今年のチームの良さっていうところは自分の課題をしっかり見つめて、それを直そうというとこ?
はい。やっぱり、ジュニアの時から。ジュニアユースから入ってきた人もそうなんですけど、フロンターレらしいっていうサッカーを続けていくためには、短所がないっていうのが一番大事になってくると思うので。
そういうところをみんなが意識してやれているなって思っています。
〇また、サポーターも試合見に行きたいなって思っていると思うんですけど、サポーターの人に「こういうところを見てほしいな」って思うところはどんなところですか?
攻守であるんですけど、守備では絶対に失点しないっていうところ。みんなが体を張って無失点を目指して、毎試合戦っているっていうところ。
攻撃のところでは、僕たちの強みとしては、ゴール前に厚みをかけて、1ゴール2ゴール、畳みかけられるところだと思っているので。
そういうところをサポーターのみなさんに見せていけたらな、と思っています。
〇これからこの大会も続いて、1試合リーグ戦もあって、全国大会だと思うんですけど、自身は全国大会でこういったプレーをしたいっていうのはあります?
自分の特長としては攻撃のところでは、いろんなところに顔を出して、点を決めるっていうところ。
守備でも、戦うっていうところはしっかり意識して。やっぱり全国で戦っていくためには僕が得点を決めて、絶対に勝たなければいけないと思っているので。
もちろん、得点をいっぱい取ってチームに貢献したいと思っています。
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春先の関東ユース(U-15)サッカーリーグではなかなかうまくいかない試合もあったフロンターレU-15生田。
しかし、チームの目をもう一度合わせ、選手一人一人が課題と向き合い、短所をなくそう、長所を増やそうとしていることが、その後の躍進につながっています。
勝利を積み重ねるたびに自信も得ている選手たち。もっともっと成長したい。もっともっと勝ちたい。そういった気持ちを力に変えて、楽しみな夏へ向かっていくのだと思います。
(文中敬称略)
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