6月16日は横浜FC LEOCトレーニングセンターへ。
夏のU-15年代の全国大会、日本クラブユース選手権(u-15)サッカー大会の関東予選、関東クラブユース選手権は4回戦を迎え、川崎フロンターレU-15生田は横河武蔵野FC U-15との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15生田 関東クラブユースサッカー選手権(U-15)大会兼関東クラブユースサッカー選手権(U-15)大会4回戦 vs 横河武蔵野FC U-15】
6月16日(日) 午前10時半キックオフ 横浜FC LEOCトレーニングセンター くもりのち晴れ 35分ハーフ
関東から日本クラブユース選手権大会に行けるのは、この4回戦に勝利した8チームと、敗れた8チームによって行われる代表決定戦を勝ち抜いた7チームの計15チーム。
前日の3回戦、湘南ベルマーレU-15に4-0(十河晟央、小田脩人、渡部真己、木村風斗がゴール)で勝利したフロンターレ生田。
先発は、GK1植木琉斗、最終ラインは右から4今廣遥碧、2對馬羽琉、3坂井暉絃、39吉田琉海、ボランチは7武内勇人、8小田脩人、右MF15渡部真己、左MF11木村風斗、トップ下キャプテンの10全天海、前線には9十河晟央。
クラブ与野との3回戦を、1-1、PK7-6で制し勝ち上がった横河武蔵野。
先発は、GK1中村紘大、最終ラインは右から2大池湊、15小島巧、3大谷新太、6吉田雅哉、ボランチは5大田拓海、キャプテンの8植月瑛大、右MF13亀井大祐、左に7金野蒼介、トップ下10宮下琉、前線には9川村求。
前夜から早朝にかけての雨は上がり、少しずつ青空も顔を出し始め、蒸し暑さも感じる横浜FC LEOCトレーニングセンター。
フロンターレ生田も横河武蔵野も、多くの選手の家族ら、さらにはフロンターレのサポーターも見守り、幕を出す中、キックオフの時を迎えました。
立ち上がり、前に出てくるのは横河武蔵野。宮下が左サイド、仕掛けて、高い位置の川村へ。川村から再び受け直した宮下は折り返そうとしますが、小田脩人がブロック。
さらに左サイドから攻勢に出る横河武蔵野。またも宮下が高い位置へ顔を出し、クロス。しかし對馬がこれには対応。
3分には、今度は右サイドから攻勢に出た横河武蔵野。クロスが左サイドに流れたところ、ボールをおさめた金野がシュートを打ちますが、これはミートしきれず。
さらに横河武蔵野が中央の植月や下がり目に顔を出す宮下がうまく間で受け、前線では川村が高いキープ力を発揮。前に出てくる場面をつくろうとしていきますが、フロンターレ生田も球際に負けずに対応。
浮き球に対しては、しっかり競り、戦う姿勢を見せていきます。
すると5分にはフロンターレ生田、エリア外正面やや右で、十河、全の連係からボールを奪い、そこから左サイドに展開。吉田から木村、木村から高い位置へ顔を出した武内につながり、武内が折り返すと、エリア内正面やや左、シュートを打ったのは全。これが決まり、1-0。
最初のチャンスを見事にものにしたフロンターレ生田。先制のゴールが決まります。
坂井や對馬、今廣がかかわり、右サイド、高い位置へ十河が流れボールを引き出し、さらに前に出ていこうとするフロンターレ。
しかし、横河武蔵野もそれに対して、ボールを奪い、下がり目に下りてきた川村がキープ。左サイド、吉田が高い位置へ顔を出すなどして再びフロンターレ生田の陣内でプレーする時間を増やしていきます。
6分には、右サイド、亀井が仕掛けて、折り返すとエリア外正面、宮下がシュートを打とうとしますが、對馬がブロック。
さらにうまくラインを高め、前に出てくる横河武蔵野。植月が間を縫うように持ち出し、フロンターレ生田のエリア前で時間をつくりますが、フロンターレ生田は十河が自陣に戻りプレスバック。横河武蔵野の攻勢に対抗していきます。
10分には、横河武蔵野がスローインでボールを入れてきたところ、左サイドでボールを奪ったフロンターレ生田。吉田の裏を突くパスに木村が高い位置へ。
木村から正面の全、右サイドに流れた十河とつながり、受け直した全から中央の小田脩人を経由して、再び左サイドに展開すると、エリア外左、吉田がミドルシュート。
しかし、これは左に。
13分には、横河武蔵野、川村から右サイドに展開。亀井が仕掛けていきますが、これをしのいだフロンターレ生田は、間で受けた全が一気に前へ。
全のパスに、十河がエリア右へ抜け出しそうになりますが、オフサイド。
14分には、またも横河武蔵野の攻勢をしのいだところからフロンターレ生田、全が正面を持ち上がり、そのパスに渡部がエリア右へ。
しかし、横河武蔵野はブロック。
セカンドボールを拾ったフロンターレ生田は、渡部のパスに十河が右サイドの高い位置へ。十河に対して、横河武蔵野にファールがあり、フリーキックに。
武内がボールを入れると、左サイドでセカンドボールを拾ったフロンターレ生田。全が高い位置へ持ち込もうとしていきますが、ここはシュートにはつながらず。
すると16分には横河武蔵野、フロンターレ生田のスローインを奪い、その流れから金野がエリア左への飛び出し。
しかし、植木が飛び出してこれを阻む好守。
直後にはさらに横河武蔵野。宮下のスルーパスに、エリア内、抜け出したのは川村。これに対して、植木がファール。
横河武蔵野がPKを得ます。
キッカーは川村。左へ蹴ったシュートは、植木が反応。シュートは枠をとらえることはできず。フロンターレ生田はしのいでいきます。
飲水タイムを挟んで、20分にはさらに横河武蔵野、宮下との連係から吉田が高い位置から折り返し。しかし、エリア内で合わせることはできず。
さらに横河武蔵野が宮下のパスに、左サイド、流れた川村が正面へ力強い仕掛けを見せるなど、攻勢に出ていきますが、フロンターレ生田はコンパクトにそれに対応。
對馬や今廣が挟み込むようにして、ボールを奪い取るなど、体をしっかり張る場面が続いていきます。
最終ラインの對馬や坂井、武内や小田脩人もかかわってボールをつないでいこうとするフロンターレ生田に対し、うまくボールを奪い取り、そこから前に出ていく横河武蔵野。
25分には、右サイドでボールを奪った横河武蔵野、亀井が右サイド、高い位置へ。切り返しからエリア内へ持ち込もうとしますが、小田脩人がカバー。
27分には、間でボールを受けた川村が正面へ持ち上がり、右へ展開。高い位置で受けた亀井がニアに折り返しますが、植木がセーブ。
28分には再び横河武蔵野、金野から川村とつながり、川村は右サイドに展開。またも亀井が折り返しますが、對馬がエリア内をカバーしていきます。
30分にはさらに横河武蔵野、下がり目で受けた川村が間を縫うようにして、エリア正面へ。しかし、植木が粘り強くこれに対応。シュートをセーブします。
するとフロンターレ生田も、武内から右サイドに展開。今廣、渡部が高い位置へ持ち込みますが、横河武蔵野の守りがこれに対応。
さらに左サイド、スローインを受けた全から十河につながり、十河から左サイド、木村へ。木村が縦に仕掛けるなどしていきます。
33分には對馬から右サイド、今廣、渡部江へ。渡部がエリア外右へ持ち込み、左サイドにパスを送ると、武内がエリア外左でミドルシュート。枠をとらえますが、中村がセーブ。
横河武蔵野も、34分にはフロンターレ生田が左サイドから持ち込んできたところ、ボールをカット。右サイドからエリア外正面左、川村へパスが通り、川村はミドルシュート。しかし、これは枠外。
すると、アディショナルタイムに入り、36分にはフロンターレ生田、武内や小田脩人がかかわって動かし、最終ラインの坂井へ。坂井は左サイドを突くパス。これはいったんは横河武蔵野の大池の対応に遭うも、吉田が対応。フロンターレ生田の左サイドでのスローインに。
その流れから木村、全とつながり、エリア外正面やや左、うまく間で受け直した木村がミドルシュート。ゴールネットが揺れ、2-0。
追加点をものにしたフロンターレ生田。相手に攻められる場面も多かった中、大きな大きな1点が入ります。
フロンターレ生田は、さらに全がうまく間を持ち運び、木村が高い位置へ。横河武蔵野がボールをカットしても、小田脩人が奪い返し、最終ラインの對馬や坂井も加わり、嘘理からボールを回していき、前半はタイムアップ。2-0。フロンターレ生田がリードしてハーフタイムへ。
後半フロンターレ生田は、渡部に代わり22草野心音。
立ち上がりは横河武蔵野、植月が間で受けて、川村が高い位置でボールをキープ。ラインを高めて左サイドに展開、吉田や金野、宮下がかかわって左サイドから持ち込もうとしていきますが、草野や今廣が粘り強く対応。
さらに2分には、吉田が左サイドから斜めに正面への仕掛け。しかし、對馬が対応。
4分には、右サイド、高い位置へ宮下が持ち込んでいきますが、對馬が対応。
スローインを得た横河武蔵野は、亀井がロングスロー。エリア内へボールが入りますが、フロンターレ生田はしっかりこれを競り、しのいでいきます。
横河武蔵野の人数をかけた攻勢が続いていきますが、フロンターレ生田は、正面を武内がカバー。さらに對馬が体を張った守り。
枠をとらえたシュートは植木がセーブ。
6分には、横河武蔵野、宮下のパスに、亀井がエリア外右へ。亀井は仕掛けてミドルシュート。しかし、左に。
7分には、横河武蔵野、フロンターレ生田にファールがあり、エリア外左でのフリーキックに。宮下が遠いサイドに入れてきたところ、吉田がクリア。
クリアボールを拾った武内が一気に前に。
最後には横河武蔵野のクリアに遭いましたが、守備から攻撃へ打開を図ろうとしていきます。
8分にはフロンターレ、左サイドで木村、吉田、十河がかかわってボールを動かしていくと、木村のパスに吉田がエリア左へ。
横河武蔵野はここでボールをカット。右サイド、高い位置へ持ち込んでいきますが、坂井が対応。
スローインの流れから、横河武蔵野、亀井が浮き球のパス。エリア正面へ植月が抜け出しそうになりますが、對馬が対応。
シュートは打たせず、しのいでいきます。
小田脩人が間でうまくボールを奪い、左サイド、流れた全に展開。スローインを得て、吉田の縦パスを十河がおさめ、左サイド、やや高い位置で受けた武内が斜めに正面へ仕掛ける動きを見せるなど、フロンターレ生田もゴールへ向かうプレーを見せていきます。
11分には、再び横河武蔵野、間で受けた川村が正面へ持ち込み、中央に顔を出した大池に預けると、大池は右サイドに展開。亀井がクロスを入れていきますが、對馬が対応。
さらに両サイドを使いながら、横河武蔵野は揺さぶりに。しかし、フロンターレ生田はコンパクトに。正面を全、左サイドを木村がカバーするなど、集中した対応を続けていきます。
12分、横河武蔵野は金野に代わり18豊島瑞樹。
13分にはフロンターレ生田、右サイド、草野から下がり目の十河、武内につながり、武内のパスに草野がエリア外右へ。草野は前に持ち出し、ミドルシュート。
枠をとらえますが、中村が好セーブ。
ここでフロンターレ生田は武内に代わり6加藤昊。
14分には、フロンターレ生田、全のスルーパスに木村がエリア正面へ。木村、大池を鋭い動きでかわし、中村をひきつけて、エリア内右、十河にパス。
十河はシュートを打ちますが、横河武蔵野はライン上でブロック。リフレクションのボールは中村がセーブ。横河武蔵野もまた素晴らしい守りを見せていきます。
加藤昊が左サイドに顔を出し、吉田や木村、全とかかわってボールを回していくフロンターレ生田。全がエリア左へ持ち込み、左コーナーキックを得るなどしていきます。
17分には、植木がエリア外正面へ送ったボール、十河が粘り強くキープ。十河はシュートに持ち込みますが、横河武蔵野は体を張った守り。
右コーナーキックとなり、草野が左足でボールを入れていきますが、エリア内でハンドがあったとの判定。
飲水タイムをはさんで、横河武蔵野は亀井に代わり14小松雄聖、宮下に代わり26弘中正介。弘中がCB、小松が右MF、大谷が前線へ。
飲水タイム明け、20分にはフロンターレ生田、對馬が競ったボールを全が拾い、左サイド。木村へ。
木村はエリア正面を向き、スルーパス。これに抜け出したのは十河。ゴール左を狙い、シュートを打ちますが、わずかに枠はとらえられず。
しかし、決定的な場面をつくっていきます。
一方の横河武蔵野も直後には右サイドからの攻勢に。小松が高い位置へ持ち込んで折り返し。しかしエリア内、今廣が絞って対応。
するとフロンターレ生田は全が右サイド、高い位置を持ち上がり、一気にエリア外右へ。横河武蔵野の守りの対応を受けて、右コーナーキックに。
草野が遠いサイドに入れると、對馬が飛び込みますが、惜しくもさわることはできず。
一方の横河武蔵野、直後には豊島から右サイド、小松へ展開。小松のエリア外右からのシュートは枠をとらえますが、植木が素晴らしい反応を見せ、これをセーブ。
さらに横河武蔵野、植月から右サイドに展開。小松が仕掛け、エリア右へ持ち込もうとしていきますが、加藤昊が対応。ゴールキックにしていきます。
フロンターレ生田も、24分には、左サイド、吉田がフィード。こぼれ球を拾った草野がエリア外右へ持ち込み、ミドルシュート。これは上に。
横河武蔵野は再び右サイドに展開。クロスを入れていきますが、今廣が対応。
さらに川村から左サイドに展開。しかし、對馬がカバーしていきます。
小田脩人や加藤昊、全が間で受け、木村や吉田もかかわってボールを回していこうとするフロンターレ生田。奪われても、木村が自陣の低い位置をカバーしていきます。
28分には、フロンターレ生田、坂井から右サイドに展開。十河が高い位置へ。草野から小田脩人とつながり、小田脩人の縦パスに全がエリア正面へ。
全はシュート。しかし、中村がここでもまた好セーブ。
29分には再びフロンターレ生田、全が左サイド、下がり目で受けるとその縦パスに高い位置へ抜け出した木村がエリア外左へ。
木村は折り返しますが、中村がセーブ。
30分にはフロンターレ生田、右サイド、草野が持ち込んだところ、ボールを奪った横河武蔵野は右サイド、高い位置を突くパス。これに小松が抜け出しそうになりますが、吉田がカバー。
31分には、右クロスにエリア内、遠いサイドに飛び込んだ豊島が合わせますが、これは上に。
フロンターレ生田も、GKの植木が十河に正確なボールを入れ、拾った全が正面へ。全は前に持ち出しますが、弘中が粘り強く対応。
最後は全のファールに。
横河武蔵野、川村がうまく左サイド、間で受け、正面へ持ち込もうとしたところ、今廣が粘り強く寄せていき、マイボールに。
今廣が送ったボールを、十河が右サイド、高い位置でキープ。守備から攻撃へ、そして、相手陣内でのプレーにつなげようとしていきいます。
33分には横河武蔵野、フロンターレ生田が右サイドから持ち込もうとしたところ、川村がカット。左サイドに展開すると前に上がっていた大谷は右に展開。
小松がクロスを入れていきますが、ワンタッチあり、左コーナーキックに。
ここで横河武蔵野は、大池に代わり19渡邊秦絆。吉田に代わり16吉澤大聖。
横河武蔵野の左コーナーキック、植月が入れたボールはフロンターレ生田がクリア。
右コーナーキックとなり、今度は小松がボールを入れていきますが、植木がパンチング。こぼれ球を拾った今廣が前に持ち出し、今廣から受けた十河は高い位置へ。
十河が高い位置へ持ち込んで、フロンターレ生田は右サイドでのスローインを得ていきます。
フロンターレ生田はここで全に代わり18西川航雅。
アディショナルタイム、前に持ち込もうとする横河武蔵野に対し、間で加藤昊や小田脩人がカットするなどしていくフロンターレ生田。
西川もプレスバックからマイボールに。右サイド、草野につなげるなどしていきます。
37分には木村に代わり17藤間貴洋が左MFに。
十河、西川の連係から高い位置でキープを図るフロンターレ生田。試合はタイムアップとなり、2-0。
攻守に最後まで戦い抜いたフロンターレ生田。全国大会行きの切符を手にしました。
前半2-0 後半0-0 計2-0
得点:全天海、木村風斗
フロンターレ生田の先発:1植木琉斗 4今廣遥碧 2對馬羽琉 3坂井暉絃 39吉田琉海 8小田脩人 7武内勇人 15渡部真己 11木村風斗 10全天海(c) 9十河晟央
交代:渡部→22草野心音 武内→6加藤昊 全→18西川航雅 木村→17藤間貴洋横河武蔵野の先発:1中村紘大 2大池湊 15小島巧 3大谷新太 6吉田雅哉 5大図拓海 8植月瑛大(c) 13亀井大祐 7金野蒼介 10宮下琉 9川村求
交代:金野→18豊島瑞樹 宮下→26弘中正介 亀井→14小島雄聖 大湊→19渡邊秦絆 吉田→16吉澤大聖
控え:41隄光太朗 11沼尻心智 17株木亮輔 20鈴木湧己
関東ユース(U-15)サッカーリーグでは4連勝。そして、関東クラブユース選手権も3連勝で全国大会行きの切符を手にしたフロンターレ生田。苦しい時間帯にも、守備で集中力を切らさず、自分たちの流れに持っていける、たくましさがついてきているように思えます。
まだまだ続いていく関東クラブユース選手権、延期となり7月に行われる、関東ユース(U-15)サッカーリーグ、柏レイソルU-15戦。
そして、日本クラブユース選手権。試合を重ねるたびに、チームも選手もきっと成長していくのではないか、と思わされるものがあります。
これからの躍進をとても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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