夏のU-15年代の全国大会、日本クラブユース選手権(U-15)サッカー選手権大会の予選にあたる関東クラブユースサッカー選手権大会が始まり、川崎フロンターレU-15生田は6月9日、Anker フロンタウン生田にて、2回戦に臨みました。
この大会には、関東ユース(U-15)サッカーリーグの30チームと、各都道府県の予選を勝ち抜いた50チームの計80チームが参加。
4回戦に勝利し、ベスト8に進出した8チームと、4回戦で敗退した8チームによって行われる代表決定戦の勝者7チームが日本クラブユース選手権大会に出場することができます。
関東ユース(U-15)サッカーリーグの1部を戦うフロンターレ生田は、1回戦をシード。2回戦は、柏レイソルA.A.TOR`82との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15生田 関東クラブユースサッカー選手権(U-15)大会兼関東クラブユースサッカー選手権(U-15)大会2回戦 vs 柏レイソルA.A.TOR`82】
6月9日(日) 午後3時キックオフ Anker フロンタウン生田 Anker Field くもり 35分ハーフ
フロンターレ生田の先発は、GK1植木琉斗、最終ランは右から4今廣遥碧、2對馬羽琉、3坂井暉絃、39吉田琉海、ボランチは8小田脩人、7武内勇人、右MF15渡部真己、左MF11木村風斗、トップ下キャプテンの10全天海、前線には9十河晟央。
曇り空にうっすらと太陽が見えるAnker フロンタウン生田は、やや蒸し暑い気候に。ピッチ脇に設けられた観客席には、多くの選手の家族ら、フロンターレのサポーターも集まるなか、キックオフの時を迎えました。
立ち上がり、フロンターレ生田は武内が間でうまく受け、左サイド、木村へ展開。木村の斜めのパスに全がエリア正面へ動き出していきますが、レイソルA.A.の守備がこれを阻んでいきます。
さらに前に出てくるフロンターレ生田に対し、コンパクトにしっかり寄せながら対抗したレイソルA.A.も最終ラインの7から左サイド47へ展開。47から左SBの10へつながり、10はクロスを入れていきますが、吉田が対応。
さらんいレイソルA.A.が出足の良さを見せ、ボールを奪ったところから左サイドに展開。しかし、フロンターレ生田は渡部が厳しく寄せて自分たちのスローインに。
その流れから、十河がエリア右へ持ち込み、右コーナーキックに。
武内が右足でボールを入れると、セカンドボールを正面で小田脩人が拾い、全から吉田とつながり、吉田のスルーパスに木村がエリア正面へ。
ここはレイソルA.A.の守備の対応があり、シュートにこそいけませんでしたが、フロンターレ生田が次第に流れをつかんでいきます。
5分には、右サイドから攻勢に出たフロンターレ生田。渡部から今廣とつながり、今廣は右クロス。レイソルA.A.の選手がさわり、少し軌道が変わったところ、全がヘディングシュート。枠をとらえますが、GK31が素晴らしい反応を見せ、惜しくもゴールとはならず。
一方のレイソルA.A.も6分には、左サイドからエリア外正面でうまく受けた39が切り返しを交えエリア内へ。しかし、對馬が対応。シュートは打たせずにしのいでいきます。
渡部や今廣がかかわり、最終ラインの對馬が右サイドを突くフィードを入れるなどしていくフロンターレ生田。セカンドボールを武内が回収。渡部から今廣へつなぎ、今廣がクロスを入れるなど攻勢に。十河が高い位置でキープ。受けた木村が背後を取り、仕掛けるなど、エリア近くでプレーする時間を増やしていきます。
8分にはフィードを十河がおさめ、受けた小田脩人から正面の全へ。全から再びエリア前の十河につながりそうになりますが、レイソルA.A.の守備も集中しており、シュートにはつながらず。
それでも攻勢を続けるフロンターレ生田。9分には左サイド、下がり目で受けた全から木村につながり、木村は正面へ運んで、右サイドに展開。
渡部がクロス。GK31のセーブに遭い、シュートにこそつながりませんでしたが、チャンスをつくっていきます。
すると11分にはフロンターレ生田、小田脩人から渡部へつながり、渡部はクロス。セカンドボールを拾い、全から木村につながり、木村は左クロス。
これにゴール正面、うまく飛び込んだのは十河。右足で合わせるとゴールへ決まり、1-0。ついにフロンターレ生田が先制します。
ピッチ脇で見守っていた控えの選手たちとともに先制ゴールを喜んだフロンターレ生田。
たたみかけるように、エリア前でのプレーを続行。十河がスローインからボールをキープ。
全から左サイドに展開。木村が高い位置へ仕掛ける場面をつくり、12分には左サイド、開いた全から正面で受けた小田脩人がうまく相手の寄せをかわしながら、正面へ。
シュートは枠をとらえられませんでしたが、ここでもチャンスをつくっていきます。
高い位置からプレスをかけてくるレイソルA.A.。しかし、フロンターレ生田はうまく右サイド、渡部や今廣が連係。今廣のクロスにエリア内へ全、十河が飛び込む場面をつくるなどしていきます。
レイソルA.A.も中盤の5がパス交換から中央を上がっていきますが、武内がファールを取られながらも厳しい寄せ。球際に厳しく、戦う姿勢を見せていきます。
右サイドからの攻勢を強めるフロンターレ生田は、15分にも武内から右サイド、渡部、今廣につながり、今廣のクロスに全、吉田がエリア内へ。
これもシュートにこそつながりませんでしたが、決定的な場面が続いていきあmす。
17分にはフロンターレ生田にハンドがあり、レイソルA.A.のエリア外右でのフリーキックに。
60が右足で遠いサイドに正確なボールを入れていきますが、39はさわることはできず。レイソルA.A.もチャンスをつくっていきます。
レイソルA.A.の攻勢をしのいだフロンターレ生田は、18分、武内から全につながり、全はエリア外正面やや左でスルーパス。
これにエリア正面やや左、木村が抜け出しシュート。しかし、GK31が好セーブ。
さらにフロンターレ生田は中央でうまく小田脩人が受け、最終ラインに戻し、坂井へ。坂井は左サイド、開いた木村へ展開。
木村の縦パスに、エリア正面へ全が飛び出しますが、レイソルA.A.の6がカバー。レイソルA.A.はそこから中盤の71へつながり、左サイドに展開していきますが、渡部がカット。渡部から全へつながったところ、レイソルA.A.は10がカット。しかし、武内が奪い返し、再びフロンターレ生田の攻勢に。
すると19分フロンターレ生田はスルーパスに全が抜け出し、エリア正面へ。これを決めて、2-0。フロンターレ生田が突き放します。
20分には、小田脩人との連係から木村が高い位置へ持ち出し、下がり目で受けた吉田から武内を経由し、右サイド、今廣がクロス。
全が正面でシュートを打ちますが、GK31がセーブ。
レイソルA.A.はマイボールにし、間で5が受けて、ボールをつないでいこうとしますが、全が寄せて前にはいかせず。
さらに右サイドに展開。34が高い位置へ抜け出しそうになりますが、吉田が厳しく寄せ、フロンターレ生田のスローインにしていきます。
22分には再び右サイドからフロンターレ生田がチャンスメーク。
今廣から渡部につながり、渡部から高い位置に飛び出した小田脩人へ。しかし、レイソルA.A.はカット。それでも、高い位置で奪い返したフロンターレ生田。最終ラインに戻し、坂井から吉田につながり、吉田は裏を突く縦パス。木村がこれに動き出し、レイソルA.A.はここでもボールを奪いますが、全が奪い返し、攻勢を続けるフロンターレ生田。
木村のパスに全がエリア左へ進入。レイソルA.A.の守備に遭い、シュートにこそいけませんでしたが、エリア近くでのプレーを続けていきます。
25分には、左サイド、下がり目で受けた武内から吉田、全とつながり、木村にいったん預け、エリア外正面で受け直した全から十河とつながり、十河のパスに渡部がエリア右へ。しかし、レイソルA.A.の守備に遭い、シュートは打てず。
レイソルA.A.も27分には、GK31から中央へ正確なパスが通り、右サイドに展開。60から正面に顔を出した5へ。5から最終ラインの7へ戻し、左へ展開。左サイドからのフィードに、エリア正面右、34が飛び込みますが、ミートしきれず。力強いシュートにはなりませんでしたが、レイソルA.A.もチャンスをつくっていきます。
對馬のフィードを全がおさめ、小田脩人から武内につながり、吉田の縦パスに抜け出した木村がクロスを入れるなどしていくフロンターレ生田。
それに対し、レイソルA.A.は31分中央で34がボールをカット。47のスルーパスに、エリア正面右、抜け出した27がシュート。
しかし、植木が足でこれを止める好セーブ。2点差。1点入ればまだどうなるかわからない。そんな状況の中、好守でチームを盛り立てていきます。
すると32分にはフロンターレ生田、左サイド、木村が背後を取り、クロス。十河の折り返しを正面で全がおさめ、全から受けた小田脩人はシュート。
レイソルA.A.の体を張った守りが阻んだところ、こぼれ球を拾った吉田のミドルシュートは枠をとらえますが、GK31がセーブ。
レイソルA.A.も直後には34が右サイドでボールをカット。折り返していきますが、フロンターレ生田は正面でカバー。
全から木村へつながり、再びフロンターレ生田の攻勢につなげていきます。
すると35分にはフロンターレ生田、左サイドでのスローインの流れから全、十河につながり、左へ展開。左クロスにエリア内、飛び出したのは今廣。
これが決まり、3-0。大きな追加点をものにして、前半はタイムアップ。3-0。フロンターレ生田がリードしてハーフタイムへ。
後半立ち上がりには、レイソルA.A.。右サイドから攻勢に出るなど、フロンターレ生田の陣内で時間をつくっていきます。
3分には、左サイド、高い位置へ抜け出した10が折り返し。しかし、吉田がカバー。
さらに10から間で5が受け、いったん右サイドに展開し、最終ラインに戻しフィードに、5がエリア外左へ。しかし、坂井がカバー。
さらにフロンターレ生田が右サイドでボールを回そうとしたところ、34がカット。いったんはフロンターレ生田がボールを奪うも奪い返したレイソルA.A.は、34が左サイド、高い位置から折り返し。しかし、植木がセーブ。
レイソルA.A.の攻勢をしのいだフロンターレ生田は、吉田の縦パスに木村が高い位置へ抜け出しクロス。
セカンドボールを拾った小田脩人が右サイドに持ち込み、渡部から武内につながり、正面の全へ。全のスルーパスに十河がエリア内へ。ここはレイソルA.A.の守備の対応に遭い、シュートは打てませんでしたが、チャンスをつくっていきます。
レイソルA.A.も直後には右サイドに展開。スローインの流れから5がエリア内へ飛び出しますが、フロンターレ生田はコンパクトに、粘り強く対応。
シュートは打たせずしのいでいきます。
すると8分にはフロンターレ生田、坂井から中央で受けた小田脩人から右サイドに展開。今廣、渡部がボールを動かしていくと、いったん坂井に戻し、再び渡部から小田脩人、今廣へ。細かく動かして渡部のパスを十河が正面でおさめ、右サイドに展開すると抜け出したのは今廣。、シュートを打つとこれが決まり、4-0。
素晴らしい連係から、フロンターレ生田が突き放します。
突き放されたレイソルA.A.も直後には、浮き球のパスに60が右サイドの高い位置へ。しかし、吉田が対応。
さらに縦にパスをつけ、前に出ようとしてくるレイソルA.A.。しかし、フロンターレ生田は間で小田脩人がカット。右サイド、今廣から最終ラインの對馬、吉田とつながり、吉田の縦パスに木村が左サイド、高い位置へ。これはレイソルA.A.の粘り強い対応に遭い、決定機にはつながらなかったものの、多くの選手が関わり合いながら、ちゃんすにつなげようとしていきます。
フロンターレ生田は、11分對馬に代わり5笹倉拓真。
12分にはフロンターレ生田、レイソルA.A.の右サイドからの攻勢をしのいで、右サイド、流れた十河から中央に顔を出した渡部へつながり、渡部のパスに、全がエリア外右へ。全のミドルシュートは枠をとらえますが、GK31がセーブ。
レイソルA.A.はハーフタイムに1人交代したのに続いて、3人を交代。
16分には途中出場の28が中盤でうまく受けて、左に展開。10がクロスを入れると、遠いサイド、34が反応しますが、さわることはできず。
しかし、点差が開いても、レイソルA.A.も下を向かず、ゴールへ向かう姿勢を見せていきます。
17分、フロンターレ生田は木村に代わり22草野心音。武内に代わり6加藤昊。
すると18分にはフロンターレ生田。坂井の左サイドを突くパスに、草野が抜け出し、クロス。これはレイソルA.A.の守備の対応に遭い、シュートにはつながらず。
しかし、交代を経て、フロンターレ生田もまた、攻勢に出ていきます。
20分にはさらにフロンターレ生田。間でうまく受けた小田脩人が前に持ち出し、右サイドに展開。今廣がクロスを入れると、正面に全が飛び込みますが、レイソルA.A.の守備の対応に遭い、シュートにはつながらず。
さらに小田脩人が右サイドを突くパス。抜け出した渡部からエリア右、今廣につながり、今廣は正面へマイナスのパス。これを受けた加藤昊が前に出ようとしていきますが、レイソルA.A.の対応に遭い、シュートにはつながらず。さらにエリア右を突くパスに今廣が抜け出しますが、これはオフサイド。
フロンターレ生田がうまく間を突きながら、ゴールに迫る場面をつくっていきます。
植木や笹倉、坂井、下がり目に加藤昊も顔を出しながら、ボールを動かしていくフロンターレ生田。左サイド、下がり目で受けた全から草野につながり、草野がクロスを入れる場面をつくっていきます。
すると26分にはフロンターレ生田、加藤昊から小田脩人と中央でつながり、小田脩人のパスに、エリア内やや左、抜け出したのは十河。
シュートを打つとこれが決まり、5-0。素晴らしい中央での連係からフロンターレ生田が突き放します。
吉田や全、草野が左サイドで連係。加藤昊が左サイド、高い位置へ顔を出すなどして、前に出ていくフロンターレ生田。
レイソルA.A.が左サイドに展開しても、渡部が奪い返し、再び自分たちでボールを動かしていきます。
29分にはフロンターレ生田は2人を交代。全に代わり25徳本櫂斗、十河に代わり18西川航雅。
交代直後のフロンターレ生田。小田脩人のパスに、高い位置へ抜け出した草野がクロス。これはレイソルA.A.がクリア。
右コーナーキックとなります。キッカーは草野。左足でボールを入れると、ヘディングシュートを打ったのは笹倉。これが決まり、6-0。
交代で入った2人がかかわったうれしいゴールが決まります。
直後にはレイソルA.A.、右サイドから左サイドを突くパス。しかし、小田脩人がカバー。
再び笹倉や坂井、加藤昊がかかわってボールを回していくフロンターレ生田。吉田のパスに草野が高い位置をうかがうなどしていきます。
34分には、最終ラインでボールをつないでいくと、坂井のフィードに渡部が高い位置へ。しかし、オフサイド。
レイソルA.A.も直後には、28の縦パスに13がエリア外右へ。しかし、草野がカバー。
すると直後にはフロンターレ生田、坂井の縦パスを間で受けた徳本は左サイドに展開。草野の折り返しから、徳本、渡部とエリア正面でつながり、渡部のパスにエリア内、抜け出した徳本がシュート。これがゴールへ決まり、7-0。
途中出場の徳本も、流れの中から素晴らしいゴールを決めて、フロンターレ生田が突き放します。
アディショナルタイムに入り、左サイドから攻勢に出てくるレイソルA.A.に対し、笹倉が対応。また、中央に入ったところでは草野がカットするなどしていくフロンターレ生田。38分には吉田のスルーパスに、エリア左、抜け出した草野がシュート。しかし、GK31がセーブ。
試合はタイムアップとなり、7-0。
フロンターレ生田は3回戦への進出を決めました。
フロンターレ生田は、6月15日の3回戦(Anker フロンタウン生田 Anker Field、午後3時キックオフ)では湘南ベルマーレU-15と対戦。
勝利すれば、全国大会進出を懸けた6月16日の4回戦(横浜FC LEOCトレーニングセンター、午前10時半キックオフ)に進出します。
関東ユース(U-15)サッカーリーグで4連勝をおさめるなどしているいい状態が、関東クラブユース選手権に入っても継続しているように思えるフロンターレ生田。笹倉・徳本と途中出場の2選手がゴールを決めたことも、今後の大会を戦い抜くうえで、大きなものになるのでは、と思わされるものがあります。
次戦も勝利して、全国大会行きを懸けた大切な試合に臨むことができますように。選手それぞれの活躍を願っています。
前半3-0 後半4-0 計7-0
得点:十河晟央2、全天海、今廣遥碧2、笹倉拓真、徳本櫂斗
フロンターレ生田の先発:1植木琉斗 4今廣遥碧 2對馬羽琉 3坂井暉絃 39吉田琉海 8小田脩人 7武内勇人 15渡部真己 11木村風斗 10全天海(c) 9十河晟央
交代:對馬→5笹倉拓真 木村→22草野心音 武内→6加藤昊 全→25徳本櫂斗 十河→18西川航雅
控え:16加藤直介 13田中瑛登 17藤間貴洋 14沓野楓
(文中敬称略)
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