「大学はけっこう、展開が速い感じで。その中で自分の持ち味を出すのが大事だと思うので意識していきたい」 / MF大瀧螢


9月24日、中央大多摩キャンパスサッカー場では関東大学サッカーリーグ新人戦Cグループ、中央大 vs 明治大が開催。中央大は川崎フロンターレU-18出身、MF大瀧螢が先発しました。

大学2年目の今季は、関東大学サッカーリーグ新人戦が主な舞台となっている大瀧螢。ボランチとしてプレーし、パスだけではなく、預けてから前へ動き出す動きやドリブルで前に持ち上がる動きなどで活性化。前半40分過ぎにはエリア左へ進入。シュートこそ明治大の体を張った守りに阻まれたものの、チームを助けるプレーを続け、フル出場しました。

 

関東大学サッカーリーグ新人戦、明治大戦で先発出場した大瀧螢選手

 

中央大は1-1の後半アディショナルタイムに、明治大にカウンターからふたつのゴールを許し、1-3で敗戦。関東大学サッカーリーグ新人戦の決勝トーナメント進出を逃しました。

それでも、昨年中央大多摩キャンパスサッカー場を訪れたときには、見ることのできなかったそのプレーを、見ることができたのはとてもうれしいものがありました。

「4年間でまたフロンターレに戻るっていう覚悟で来たので。そこを一番目指して」 / MF大瀧螢

 

試合後に、大瀧螢から話を聞きました。

 

 

大瀧螢選手

 

〇お疲れ様です。大学2年目、今季はどうですか?

あんまり今季は。シーズン初めにけがをしたりして。なかなか試合に絡めていないですけど。

今日はそういう意味でも、気合入れて臨んだんで。勝ちたかったですね。

〇プレーとかけっこう持ち味は出せているのかなと思ったんですけど、それについては? 実感などはありますか?

まあ試合なかったんですけど、出るために考えてずっとやっていたので。

コンディションも徐々にですけど、上がってきているのは感じていて。

今日、それが出せたって言ってもらえるとちょっとうれしいです。

〇大学ここまで、けがなどもあったみたいですけど、成長している部分って感じているものってありますか?

大学に来て、ユースの時には感じられなかった強度とかはけっこう感じられて。

最初はけっこう苦戦、今も苦戦しているんですけど、そこの強度についていけるようになったら、またもう一段階、上のステージに行けるのかなっていう感じはしているので。

そういう意味ではいい刺激はもらっているかなって思います。

〇課題にしているのはやはりフィジカルとかそういった部分ですかね?

そうですね。イメージなんですけど、ユースの時はけっこうゆったりする時間とか、ゆっくりな時間がたまにあったりとかしていたんですけど。

大学はけっこう、展開が速い感じで。それにこう、付いていく、だったりとか、その中で自分の持ち味を出すというのが、大事なことだと思うので。

そこはこれから、意識していきたいと思っています。

〇プレーのモデルにしている選手っていたりとかしています?

モデルはユースの時からずっと、トップチームの大島選手とか、脇坂選手をずっと見てきていて。

今もお手本にさせてもらっているんですけど。

〇預けて前に走ってという動きとかでチームに流れを生んでいるのかなと思うんですけど、どうでしょう?

それは大学に来てからけっこう言われてきたことで。ボール持って、自分の良さを出すのも大事なんですけど。

味方のために走るだったりとか、チームに、持っていないときでも、いい効果を与えられるというのは選手として、すごい大事かなと思うので。

できるようになったら、もっといいかなと思います。

〇大学2年目、残り少なくなってきましたけど、目標などを教えてもらってもいいですか?

大学4年間で、プロになるために進学したので。そこは目標にしつつ、まだカテゴリーが上にAチームというカテゴリーがあるので。

まずそこに上がれるように、やって。そこで活躍すればチャンスはあるかなと思うので。

そこをまず、カテゴリー上がって、活躍できるようにしていきたいなって今はそこを見ています。

〇高井君が代表でデビューをしましたけど、それを見て感じるものってありました?

すごいなあって。最後ファイナル(プレミアリーグファイナル)一緒に戦っていたので。

そこまで2年であそこまで行っちゃって。いや、もう本当に。すごいですし。「自分ももっとがんばんないとな」っていう刺激、もらっていますね。

〇最近会ったりとか話したりとかはしました?

あんまり会ってはいないんですけど。

去年、年末。ユース会みたいのがあったので。そこでちょっと集まって。話したりとかはしました。

〇ユースの結果などについては? 最近はちょっと連敗したりもしているんですけど。

クラブユース決勝まで行って。それはすごいなって思って。「日本一についになるかな」って思ったんですけど。

最後すごかったですね、ガンバ。

 

〇ユース、もう2年下の選手とかになりますけど、気になる選手とかいます?

自分が3年の時に1年で。柴田とか海(加治佐海)とかは、一緒に練習やったりしていて。大学は来るかわかんないんですけど。

トップに行くのか大学行くのかわかんないんですけど。これからの進路とかは楽しみですね。

〇フロンターレのアカデミーを応援しているサポーターにメッセージをいただいてもいいでしょうか?

久しぶりです。大瀧螢です。ユースの時は本当に応援たくさんしてもらって。ほんとに感謝していて。

今大学進学して、また、みなさんの前でプレーできるように、頑張っているので。

また、みなさんの前に成長した姿を見せられるように頑張るので、応援してもらえたらうれしいです。

よろしくお願いします。

 

この日そのプレーを見て、筆者の頭に思い浮かんだのは、フロンターレのトップチームの大島僚太。

ユースのころから見てきた選手の一人で、大学に進んだ今でもお手本にしているという言葉にもうなずけるものがありました。

インタビューの後には、「フロンターレのほかの3人(FW田中幹大、MF岡野一恭平、MF尾川丈)と一緒にプレーしているところを見てもらえるようになりたい」とも語っていた大瀧螢。

課題を解消して、大学サッカーの中のトップレベルの中でも持ち味を発揮することができるようになれば、その日は必ず来るはず。そして、それはフロンターレU-18時代に応援していたサポーターたちも望んでいることだと思います。

 

 

(文中敬称略)

 

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