10月17日は、中央大多摩キャンパスサッカー場へ。
大学サッカーにおいて、トップチームでの出場機会がない選手に多くの出場機会を与えること。そして、学生たちに、リーグ戦運営の機会を持ってもらうために創設されたインディペンデンスリーグ関東の試合があり、中央大U-22Aと、立教大U-22Aが対戦。中央大はフロンターレU-18出身の1年生、MF大瀧螢、立教大はフロンターレU-18出身の4年生、DF道間雄生、U-15→東海大相模の3年生、MF戸澤龍人が試合に臨みました。
【インディペンデンスリーグ関東1部Cブロック 中央大U-22A vs 立教大U-22A】
10月17日(火) 午後5時キックオフ 中央大多摩キャンパスサッカー場 晴れ
ここまで11勝2分け4敗、勝ち点35の中央大。
先発は、GK21後藤謙、最終ラインは右からキャプテンの2中嶋基至、28岩井勇人、3松永琉汰、22塩田達馬、中盤は14富永拓斗、15藤井日向、17杉山耀建、右に8舟橋歩武、左に34西村湧志、前線には29川合流央。
フロンターレU-18出身のMF31大瀧螢はベンチスタート。
立教大は3勝7分け5敗、勝ち点は16。
先発は、GK21木村航大、最終ラインは右からキャプテンの4安部日翔、33道間雄生、68橋村凛、右に18磯部裕貴、左に135加藤遼太朗、ボランチは162友寄慈安、131新橋尚悟、その前に70初雁龍、39松井浩平、46松岡大起。
道間は先発。MF145戸澤龍人はベンチスタート。
すっかり日が暮れた木立のなかの中央大多摩キャンパスサッカー場。しかし、ピッチの脇では、多くの中央大の部員たちがにぎやかに、熱い声援を繰り広げ、立教大も3人と人数は少ないながらも、こちらもメガホンを手に声援を送る、いい雰囲気に。両チームの選手の家族らも見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、ゴールにいきなり迫ったのは中央大。右サイド、杉山が仕掛け、ゴールの前に折り返すと、エリア左、抜け出した西村がシュート。しかし、枠はとらえられず。
チャンスを逃した中央大でしたが、狭いところを通す正確な縦パスを入れ、テンポ良くボールを動かす時間が続いていきます。
8分には、左サイド、受けた西村が切り返しからエリア正面やや左へ。シュートは今度はポストに。
なかなか前に出られなかった立教大も、キャプテンの安部が正確なフィード。これにエリア正面へ松井が抜け出しますが、オフサイド。
しかしさらに阿部がエリア左を突くパス。これに抜け出した松岡に対しては、中央大もしっかり寄せに行き、ファールとはなったものの、次第に立教大も前に出られるように。
中央大が、中央に付けてきたところを狙い、ボールを奪い、初雁がシュートまで持ち込むなど、前からの守備でもチャンスをつくっていきます。
最終ラインの安部、道間が多く触れ、時には橋村が前に持ち出すなどしながら、攻めの糸口をさぐっていく立教大。・
16分には、道間が左サイドを突くフィード。これに新橋が抜け出し、折り返すと正面に松井が迫りますが、中央大はブロック。
しかし、道間も正確なパスからチャンスを演出。続いて、立教大はロングスローから左コーナーキックを得ると、初雁が右足で入れたボールを、安部が折り返し。ゴール右、松井が迫りますが、中央大の守備が阻んでいきます。
立教大は、最終ラインの安部が、正確なパスを供給。うまく裏を突いて、ゴールに迫る場面をつくり、立て続けにコーナーキックを得ていきますが、ゴールネットを揺らすには至らず。
道間もサイドに正確なフィードを入れ、長いパスを交え、前に出ていきますが、中央大も最後のところで、しのいでいき、ともに決定機はなく時間が進んでいきます。
23分には立教大、友寄の縦パスに、松岡がエリア右へ。うまく寄せを剝がして、シュートを打ちますが、これは右に。
直後には、右サイドからの折り返し、GKの後藤が阻んで、立教大の右コーナーキックに。初雁が右足でボールを入れると、遠いサイドで道間が競りますが、シュートにはつながらず。
さらに25分には高い位置で友寄がカット。エリア外正面左、新橋がシュートを打ちますが、左に。
直後には、中央大の後藤が縦に付けようとしたところを狙い、立教大がカット。松井からエリア正面やや左、松岡につながり、松岡は鋭いターンからシュート。しかし、中央大は体を張り、これをブロック。
中央大はカウンターに転じ、杉山が中央を持ち上がり、左サイドへ展開すると、塩田が高い位置から折り返しますが、立教大は加藤がライン上でカバーする好守。
しかし、これで流れを引き戻した中央大。直後には、富永、杉山と縦につながり、杉山はスルーパス。これには、川合は反応しきれなかったものの、テンポを取り戻していきます。
31分には、右サイドからのパスに、川合がエリア右へうまく入り込み、シュート。しかし、左に。
狭いところを通すパスの正確さで、エリア前で時間をつくる中央大。35分には、左サイドから塩田がエリア内へ速いパスを入れると、杉山がシュートを打ちますが木村がセーブ。
さらに左サイド、杉山が挙げたクロスが右サイドに流れ、これを拾った中嶋が高い位置へ抜け出し、クロス。エリア内、川合がおさめますが、安部が対応。
中央大は松永のフィードを、塩田が高い位置でおさめ、塩田から受けた西村がクロスを入れるなど、エリア近くでプレーを続けていきますが、最後のところで合わず。
立教大も、道間や安部がよく声を出し、折り返しでエリア内へ入ったボールに対しては、磯部がカバーするなど、好守も披露。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半、中央大は川合に代わり26遠山湧斗。
立ち上がりには、立教大、エリア外正面でフリーキックを得るも、これをしのいだ中央大は、カウンターに持ち込み、エリア内へ。しかし、GK木村が相手と接触しながらもこれを阻む好守。
さらに中央大は左サイドから舟橋が持ち込み、クロスを入れていきますが、道間がクリア。セカンドボールを拾い、今度は塩田が高い位置へ。左クロスを入れていきますが、道間がクリア。
しかし、直後にエリア内で道間がチャレンジにいったところ、ファールを取られ、中央大がPKを得ます。
キッカーは遠山。これを決めて、1-0。先制点は中央大へ。
直後には立教大、正面で松岡がうまく前を向くと、そのパスに新橋が抜け出しますが、後藤がセーブ。
7分には、エリア外正面で松岡がカット。後藤が前に出ているところを狙い、ループシュートを打ちますが、これは上に。
さらに10分には、道間のフィードに抜け出した新橋がエリア左へ。新橋は折り返しますが、後藤がセーブ。
さらにラインを高め、前に出ていくのは立教大。直後にも道間から左サイドに正確なパスが通り、これをおさめた加藤がクロス。しかし、後藤が対応していきます。
中央大も直後には、カウンターに。3対2の局面をつくりますが、橋村が中央をカバーするいい対応。
攻めにふたたび転じた立教大は、左サイド、橋村がクロス。そこから右に展開し、初雁が折り返しますが、後藤がセーブ。
14分には、新橋のスルーパスに、松岡がエリア内へ。これを中央大の守りが阻んで、左コーナーキックに。ここで立教大は、松井に代わり159織田舜大。
コーナーキックのセカンドボールを拾い、前に出ていくのは立教大。両サイドからクロスを入れていきますが、後藤がセーブ。
さらに道間が右サイドを突くフィード。高い位置で起点をつくり、ラインを高く保ち、前に出るプレーを続けていきます。
しかし、19分には中央大、左コーナーキックを得ると、富永が右足で入れたボール。セカンドボールを拾い、西村が右クロス。これにエリア内、合わせたのは中嶋。2-0。
中央大賀突き放します。
ここで立教大は、初雁に代わり121石田大河。
23分には、中央大、テンポ良くボールを動かし、中嶋が中央を使う動きを見せ、左へサイドに展開。左サイドからエリア内へ速いボールを入れていきますが、道間がカバー。
さらに立教大は磯部に代わり69小堀慶和。
すると25分には立教大。左サイドからクロス。これを、松岡が決めて、2-1。立教大が1点を返します。
27分にも、右サイドから正面へ抜け出した新橋がシュートを打つなど、ゴール前でチャンスをつくっていく立教大。
一方の中央大もテンポの良いパス回し。29分には、左サイドに尾展開すると、杉山がエリア外左へ。ミドルで狙いますが、枠はとらえられず。
30分には、中央、杉山のスルーパスに、遠山がエリア左へ。しかし。シュートは木村がセーブ。こぼれ球を、自ら拾った遠山はさらにシュートを打ちますが、上に。
さらに中央大は、中央で藤井や富永、舟橋もかかわり、そこから右サイド、中嶋が高い位置へ。クロスを入れていきますが、木村がセーブ。
立教大も、GKの木村が安定したセービング。道間も、中央へ縦パスが入ったところ、滑り込んでボールを奪い取るなど1対1で強さを見せていきます。
立教大は友寄に代わり111岡澤樂。さらに中盤での中央大のパスに対し、プレスバック。松岡が下がり目で縦パス。これに加藤がエリア前に動き出していきますが、中央大の守りが阻み、道間のフィードを起点に、サイドから迫りますが、中央大はここでもエリア内で集中した守りを見せていきます。
40分には、左サイドでのロングスローから、立教大、エリア外正面で新橋がミドルシュート。しかし、左に。
直後には、道間のフィードに、松岡がエリア正面へ。これに対して、中央大はファール。立教大がフリーキックを得ます。
キッカーは松岡。弧を描くようにして、ゴールへ向かったボール。しかし、わずかに決めることはできず。
中央大は43分、富永に代わり19佐藤陽輝。舟橋に代わり13小川峰和。
アディショナルタイム、うまく間で松岡が受けるなど、ゴールに迫る立教大。道間も正確なフィードを、松岡に付けていきます。
一方の中央大も48分には、エリア外正面で西村がファールを受け、フリーキックに。
キッカーの遠山は右足で直接狙いますが、ボールは壁に。
セカンドボールを拾い遠山が放ったシュートは枠をとらえますが、木村がセーブ。
試合はタイムアップとなり、2-1。中央大が勝利を収めました。
前半0-0 後半2-1 計2-1
得点:遠山湧斗=PK、中嶋基至(中央大) 松岡大起(立教大)
中央大の先発:1後藤謙 2中嶋基至(c) 28岩井勇人 3松永琉汰 22塩田達馬 14富永拓斗 15藤井日向 17杉山耀建 8舟橋歩武 34西村湧志 29川合流央
交代:川合→26遠山湧斗 富永→19佐藤陽輝 舟橋→13小川峰和
控え:1近野勝大 4岩崎真波 32永田來惟 7松井竜豪 31大瀧螢
立教大の先発:21木村航大 4安部日翔(c) 33道間雄生 68橋村凛 162友寄慈安 131新橋尚悟 18磯部裕貴 135加藤遼太朗 70初雁龍 39松井浩平 46松岡大起
交代:松井→159織田舜大 初雁→121石田大河 磯部→69小堀慶和 友寄→111岡澤樂
控え:120清水翼 109薮内友哉 71重本航 142高橋雅章 145戸澤龍人
◇試合後、道間雄生・戸澤龍人の2選手からコメントをいただきました。
「サポーターの皆さんの熱い応援で助かっていると思うので、これからもよろしくお願いします」
DF 道間雄生
U-18、自分もすごい追っていて、すごい頑張っていて、ユースの選手からすごいこれから活躍する選手がいると思うので、そこはすごいサポーターの皆さんの熱い応援で助かっていると思うので、これからもよろしくお願いします。
自分も社会人になりますけど、いつかそれが、フロンターレ、好きなんで。フロンターレに還元できるような社会人になれればいいと思っています。
「中学でフロンターレ離れてからも、すごい応援していて。身近にフロンターレがある」
MF 戸澤龍人
中学でフロンターレ離れてからも、フロンターレの試合見に行ったりとか、すごい応援していて。身近にフロンターレがあるので。そういう応援してくれているサポーターのためじゃないですけど、そういう支えがあって自分たちも大学でサッカーできているし、あと1年自分はあるので、そこも頑張っていきたいというふうに思っています。応援よろしくお願いします。
フロンターレU-18を卒団してから4年。久しぶりに見た道間のプレーは、何度も正確なフィードを通し、その声で最終ラインを引き締める見事なものでした。インディペンデンスリーグは残りわずか。最後にいい結果を残して、次のステージに向かっていきますように。これからも応援しています。
そして、東海大相模時代以来、大学サッカーで頑張っている戸澤の姿を見られたこともとてもうれしいものがありました。そのプレーを、再び見ることも、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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