10月カタールのドーハで行われたAFC U17アジアカップ予選を3連勝、来年サウジアラビアで行われるAFC U-17アジアカップの出場権を得たU-16日本代表 (川崎フロンターレU-18からはDF藤田明日翔が選出) 。
11月10日から13日まで、アジアカップ予選では選ばれなかった同年代の選手を集めた、U-16日本代表候補の合宿が行われ、川崎フロンターレU-15生田出身、流通経済大柏のDFメンディーサイモン友が選出されました。
合宿最終日となった11月13日には、阪南大学高校、セレッソ大阪U-18とのトレーニングマッチが行われ、メンディーはそのうち、セレッソ大阪U-18とのトレーニングマッチに出場しました。
【U-16日本代表候補 練習試合 vs セレッソ大阪U-18】
11月13日(水) 午前11時半キックオフ 45分×2
阪南大学高校との練習試合を、前半1-2、後半0-3、計1-5で終えたU-16日本代表候補。
セレッソ大阪U-18との練習試合では、GK23後藤陽翔(ヴァンフォーレ甲府U-18)、最終ラインは右から15萩原慶(桐光学園高)、5メンディーサイモン友(流通経済大柏)、25藤川虎三(アビスパ福岡U-18)、21髙橋温郎(浦和レッズユース)、ボランチは18中村龍(湘南ベルマーレU-18)、キャプテンの28大貫琉偉(鹿島アントラーズユース)、右MF19岩崎亮佑(横浜FCユース)、左MF7原湊士(サンフレッチェ広島F.C.ユース)、前線には14花城瑛汰(神村学園高)、11安西来起(ファジアーノ岡山U-18)
青空が広がり、平日にも関わらず何人かのサッカーファン、また選手の家族らが見守る中、始まった練習試合。
立ち上がりはU-16日本代表候補が安西や花城、原らに中盤の大貫がうまくかかわって背後を突き、セレッソのエリア近くへ。
1分には、右サイド、岩崎が折り返しますが、セレッソのGK31が阻んでいきます。
3分には、さらにうまくボールを収めた花城のパスに原がエリア左へ。原はうまくボールを持ち出しながらキープし、右サイドに展開すると岩崎がクロス。
左サイドに流れたところ、セカンドボールを拾ったU-16日本代表候補は、左サイドから正面へ原が持ち込み、最後は花城のスルーパスに、安西がエリア左へ。
安西はシュートを打ちますが、サイドネットに。
U-16日本代表は中央で大貫や中村がかかわり、左サイドで原、髙橋温郎が連係。
間をうまく突き、GKの後藤の送ったボールに、安西が正面へ動き出していくなど長いボールも交え、チャンスをつくろうとしていきます。
8分には、セレッソが最終ラインで組み立てを図ったところ、安西が厳しい寄せからボールをカット。エリア右へ持ち込み、シュートを打ちますが、セレッソのGK31がセーブ。
直後にはセレッソ、38から27と高い位置でつながり、27のパスに38がエリア左へ。しかし、シュートは後藤がセーブ。
セレッソも、次第に最終ラインから間にうまくボールを入れながら、前に出ていく場面をつくり、13分には、左サイド、高い位置へ抜け出した6が折り返し。
しかし、これには藤川がエリア内で対応。
セレッソの左コーナーキックとなりますが、それをしのいだU-16日本代表は、メンディーのフィードをおさめた花城から右サイド、高い位置へ上がった萩原へ。
萩原のクロスに、エリア内花城が飛び出すもさわることはできず。さらにセカンドボールを拾ったU-16日本代表候補は、間でうまく花城が受け、右サイドに展開すると岩崎がエリア右へ持ち込もうとしていきますが、セレッソの守りが阻んでいきます。
GK31も加わり、組み立てを図るセレッソ。うまく間を突きながら、斜めにパスを差し入れるなどしながら、U-16日本代表候補の陣内へ。
しかし、U-16日本代表候補も、藤川や高橋温郎がカバー。
GKの後藤やメンディー、藤川、中村が多くボールに触れながら、組み立てを図っていきます。
18分には、いったんはセレッソがボールをものにし、右サイドで攻勢に出ようとしたところ、原がカット。原の斜めの速いパスに安西がエリア内へ飛び出しますが、うまくおさめきることはできず。
さらにメンディーが持ち上がり、縦へのパス。失っても藤川がカバー。高い位置で時間をつくろうとしていくU-16日本代表候補。
セレッソも強度の高さと、奪ってから前に出てくる切り替えの良さを見せ、20分には4がエリア右へ。しかし、シュートは後藤がセーブ。
右コーナーキックとなり、6が左足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったセレッソは37がエリア外正面でミドルシュート。枠をとらえますが、後藤がセーブ。
再び右コーナーキックとなり、6が左足でボールを入れると、27が合わせますが、左にそれていきます。
U-16日本代表候補も、23分には、フィードに安西が正面へ。これはセレッソの20がカバー。
右コーナーキックとなり、大貫が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったU-16日本代表候補は、左サイドに展開。浮き球を入れたところ、セレッソの守備の対応があり、再び右コーナーキックに。大貫がボールを入れると、セカンドボールを拾ったU-16日本代表候補は、中村が浮き球を競り、最後はメンディーがゴールの前に。
しかし、これはオフサイド。
メンディー、GKの後藤、藤川、大貫や中村が間で受けながら組み立てを図るU-16日本代表候補。
しかし、26分、左サイドでカットしたのはセレッソ。27が前に持ち込み折り返すと、38が決めて、0-1。先制点はセレッソに入ります。
直後にはU-16日本代表、メンディーのフィードに安西がエリア前に。しかし、これはオフサイド。
さらに後藤やメンディー、藤川が多く触れ、間で大貫、下がり目で花城も受けながら、動かしていくU-16日本代表候補。
セレッソもそれに対して、強度の高さを見せ、対抗。セレッソも自分たちでボールをつなぎ、U-16日本代表候補の陣内でプレーする時間をつくっていきます。
30分にはU-16日本代表候補に交代。中村に代わり4松野泰知(FC東京U-18)、後藤に代わり1新堀恵太(FC東京U-18)。
メンディーや藤川、間に大貫や松野が顔を出し、原もかかわってボールを動かす時間をつくっていくU-16日本代表候補。
32分には、メンディーの中央への浮き球のパスを大貫がおさめ、花城から右サイド、高い位置の岩崎につながると、岩崎はキレのある動きから左足でのクロス。
左サイドへ流れたところ、拾った高橋温郎がクロスを入れていきますが、セレッソのエリア内での対応に遭い、シュートにはつながらず。
中盤で37が持ち上がり、右サイドに展開したセレッソ。いったん最終ラインに戻し、左サイドに展開していくと20が左クロス。
こぼれ球を拾ったセレッソ、37がエリア右へ持ち込み、シュート。しかし、新堀がセーブ。
さらにセレッソ、右サイドで35や27、17が連係。17が裏を取る動きを見せていきますが、高橋温郎が対応。
40分には、セレッソ、4が中央でセカンドボールを拾い、最終ラインに戻し、39が中央やや右に顔を出した17に入れ、それを追い越した右SBの35へ。
中央の27から左サイドに展開すると、20のクロスにエリア内、38が飛び込みますが、さわることはできず。
さらに37の浮き球のパスに、38がエリア内へ動き出していきますが、新堀が前に出て対応。
41分には、浮き球のパスに6がエリア左へ。6はシュート。しかし、メンディーがカバー。
セレッソの攻勢をしのいだU-16日本代表候補も、43分には、メンディーのフィードを、右サイド、高い位置で安西がおさめ、その折り返しにエリア内へ岩崎が飛び出していきますが、セレッソはエリア内で集中してこれに対応。
セカンドボールを拾ったU-16日本代表候補は、フィードに大貫がエリア内へ。しかし、セレッソはカバー。
45分には、右サイド、岩崎から萩原とつながり、萩原は高い位置から折り返し。しかし、GK31がセーブ。
一方のセレッソも、46分には、37が左サイド、裏を突くパス。抜け出した20がクロスを入れていきますが、メンディーがカバー。
前半は0-1でタイムアップとなります。
後半U-16日本代表候補は、GK1新堀恵太(FC東京U-18)、最終ラインは右から15萩原慶(桐光学園高)、5メンディーサイモン友(流通経済大柏)、25藤川虎三(アビスパ福岡U-18)、21高橋温郎(浦和レッズユース)、ボランチは4松野泰知(FC東京U-18)、18中村龍(湘南ベルマーレU-18)、右MF7原湊士(サンフレッチェ広島F.Cユース)、左MF19岩崎亮佑(横浜FCユース)、前線には14花城瑛汰(神村学園高)、11安西来起(ファジアーノ岡山U-18)。
立ち上がりにはセレッソ、エリア正面右で14がシュート。しかし、新堀がセーブ。
さらにうまく間にパスを差し入れ、最後はエリア右抜け出した43がシュート。新堀が足で阻む好守を見せたところ、さらにゴール前正面でセレッソはシュートを打ちますが、メンディーがライン上でブロックする好守。
さらにセレッソ、5分には高い位置でU-16日本代表候補の組み立てを狙い、ボールをカット。49が正面で打ったシュートはポスト。
原も中央に寄り、メンディーや藤川もかかわってボールをつないでいこうとするU-16日本代表候補。
しかし、セレッソは中盤で49がボールを奪い、CBの5や③が開き、間にボールを入れ、右サイドに展開。高い位置へ持ち込んでいきますが、U-16日本代表候補は、メメンディーが速い寄せからカバーするなどしていきます。
10分には、U-16日本代表候補、中央で松野、中村とつながり、中村から右サイド、原へ。
原が仕掛けてクロスを入れると、エリア内、飛び出した安西が合わせますが、左に。
一方のセレッソも、中央、間で受けた49が浮き球のパス。しかし、U-16日本代表候補は、メンディーが対応。中央で松野がキープ。
いったんはセレッソがボールを奪うも、奪い返し、GKの新堀やメンディー、藤川、中央で松野や中村もかかわりながら、自分たちで動かす時間をつくっていきます。
すると12分には、U-16日本代表候補、萩原が高い位置からクロス。エリア正面安西が競ると、こぼれ球に詰めた中村がゴールネットを揺らしますが、エリア内でファールがありノーゴールに。
14分には、再び最終ラインでの組み立てから、メンディーがフィード。エリア内へ安西が抜け出しますが、これはオフサイド。
ここでU-16日本代表候補は、藤川に代わり28大貫琉偉(鹿島アントラーズユース)が再び入り、ボランチに。松野がCBに。
後ろでつなぎ、メンディーの浮き球のパスを、うまく中央で大貫がおさめるなどしていくU-16日本代表候補。セレッソもそれに対し、中央で人数をかけて囲い込んでボールを奪うと、GK31の正確なキックからエリア前に迫りますが、メンディーが対応。メンディーは右サイド、原へつなげていきます。
18分にはセレッソ、最終ラインからうまく間にパスが入ると、最後はエリア右14がシュート。しかし、新堀がセーブ。
さらにU-16日本代表候補にファールがあり、エリア外左でフリーキックを得たセレッソ。しかし、U-16日本代表候補は、メンディーが跳ね返し、高い位置でセレッソが奪い返したところでは中村がカバー。しのいでいきます。
U-16日本代表候補も、右サイド、粘り強く原が残し、萩原が背後を狙う動きを見せるなどして、セレッソのエリア近くに迫り、中央で大貫がカット。そのパスに萩原が右サイド、高い位置へ抜け出しそうになるなどしていきます。
22分にはU-16日本代表が左コーナーキックを得たところ、しのいだセレッソはカウンターに。30がエリア左へ持ち込もうとしていきますが、高橋温郎が足を懸命に伸ばし、ファールを取られずに奪い取る好守。
24分にはU-16日本代表候補、大貫のパスにエリア左、高橋温郎が抜け出しシュート。しかし、交代で入ったGK1がセーブ。
さらにU-16日本代表候補は岩崎がうまく前に持ち出し、花城が中央で粘り強くボールをキープし、左へ展開。岩崎が抜け出しクロスを入れていきますが、GK1がセーブ。
26分にはU-16日本代表に交代。花城に代わり25藤川虎三(アビスパ福岡U-18)。最終ラインは右からメンディー、松野、藤川、高橋温郎、右MFに萩原、左MFに原、岩崎が前に。
セレッソも31分には、中盤を15がうまく持ち上がり、そのパスに50がエリア左へ。決定的な場面でしたがシュートは上。
さらに中盤でボールをカットしていくセレッソ。エリア左へ50が抜け出しシュートを打ちますが、U-16日本代表はブロック。
右コーナーキックを得たセレッソ、15が左足でボールを入れると、エリア左、50のシュートは枠をとらえますが、新堀が手を伸ばし、懸命に阻む好セーブ。
しのいだU-16日本代表候補は、34分、原が左サイドを持ち上がり、一気にエリア左へ。
しかし、シュートは上。
U-16日本代表候補は、さらに36分には、最終ラインからうまく間に顔を出した原へつながり、原から右サイド、萩原へ。
萩原からメンディー、メンディーから萩原とつながり、高い位置で受け直したメンディーは右クロス。エリア内、安西が飛び込みますが、惜しくも触ることはできず。
しかし、直後のU-16日本代表候補、左サイドの原から斜めの速いパスが入ると。これにうまく入り込んだ安西がシュート。これが決まり、1-1。
U-16日本代表候補が追いつきます。
さらにU-16日本代表候補は大貫や中村がかかわり、メンディーもうまく間に顔を出した安西につけるなどしながら、セレッソの陣内で時間をつくっていくと、40分には中央、岩崎のパスに萩原がエリア右へ。しかし、シュートは上。
たたみかけるU-16日本代表候補は、右サイドで受けた岩崎から正面の大貫へ。大貫のシュートはポスト。こぼれ球を拾い、岩崎がエリア右へ持ち込みますが、セレッソは体を張りブロックしていきます。
すると43分にはセレッソ、18が左サイドから正面へ持ち込む動きを見せ、そのパスに43がエリア右へ。43がシュートを打つとゴール左へ決まり、1-2。セレッソが勝ち越します。
追いかけるU-16日本代表候補も、萩原、岩崎の連係から最後は岩崎が右クロス。しかし、GK1が対応。
セレッソもさらに追加点を狙い、15がうまく前に持ち出し、左サイドへ展開。しかし、藤川がカバー。
43分には、15の縦パスに43がエリア右へ。しかし、ここでも富士川がカバーしていきます。
すると46分には、U-16日本代表候補。松野のパスに正面へ抜け出したのは岩崎。相手の寄せに遭いながらも、シュートを打つとこれが決まり、2-2。
勝ち越しを狙うセレッソも、直後には、エリア外右、抜け出した15がシュート。しかし、これは左に。
試合はタイムアップとなり、2-2。
この日の練習試合は終わりました。
来年4月に行われるU-17アジアカップまであと半年ほど。阪南大学高校との練習試合に出場した選手たちも含め、予選では選出外だったなかにも、魅力的な力や代表の中心になれるような可能性を秘めた選手も多くいる。そんなことを感じさせられるものがありました。
流通経済大柏に進んで大きな成長を遂げつつあるメンディーはもちろん、藤田明日翔らフロンターレU-18のこの世代の選手にも、そのチャンスはあるはず。そう思います。
前半0-1 後半2-1 計2-2
得点:安西来起、岩崎亮佑(U-16日本代表候補)
U-16日本代表候補の先発:23後藤陽翔(ヴァンフォーレ甲府U-18) 15萩原慶(桐光学園高) 5メンディーサイモン友(流通経済大柏) 25藤川虎三(アビスパ福岡U-18) 21高橋温郎(浦和レッズユース) 18中村龍(湘南ベルマーレU-18) 28大貫琉偉(鹿島アントラーズユース)=c 19岩崎亮佑(横浜FCユース) 7原湊士(サンフレッチェ広島F.C.ユース) 14花城瑛汰(神村学園高) 11安西来起(ファジアーノ岡山U-18)
交代:中村→4松野泰知(FC東京U-18) 後藤→1新堀恵太(FC東京U-18)
U-16日本代表候補の後半のメンバー:2新堀恵太(FC東京U-18) 15萩原慶(桐光学園高) 5メンディーサイモン友 25藤川虎三(アビスパ福岡U-18) 21高橋温郎(浦和レッズユース) 4松野泰知(FC東京U-18) 18中村龍(湘南ベルマーレU-18) 7原湊士(サンフレッチェ広島F.C.ユース) 19岩崎亮佑(横浜FCユース) 14花城瑛汰(神村学園高) 11安西来起(ファジアーノ岡山U-18)
交代:藤川→28大貫琉偉(鹿島アントラーズユース)=c 花城→藤川
(文中敬称略)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.