11月13日、セレッソ大阪U-18との練習試合に臨んだU-16日本代表候補。
川崎フロンターレU-15生田出身、流通経済大柏の1年生、DFメンディーサイモン友が先発しました。
試合の記事は◇U16日本代表候補 – セレッソ大阪U18 / 練習試合
8月に中国・瀋陽で行われたPEACE CUPに臨んだU-16日本代表に選出されて以来、2度目の代表での活動となったメンディーサイモン友は、CBや右SBとしてフル出場。高さで相手を上回るなど、その強みを出せた90分間だったように思えました。
試合後にメンディーサイモン友に話を聞きました。
〇まずはフロンターレのアカデミーを卒業して、高校1年目ですけど、ここまで振り返ってみていかがですか?
そうですね、フロンターレの頃はあまり出場機会を最後のほうはもらえなかったので。
流経に行って、こうやって日本代表にまで選ばれて。そういう面で、流経でよかったな、という感じですね。
〇流経に行くことになった経緯をまず教えてもらってもいいですか?
ユースに上がれないって聞いて、高校調べになって、最初は違う高校に行こうとしたんですけど、流経に行ったときに自分のプレースタイルというか、自分の特長をうまく出せるチームだなと思ったので、流経にしました。
〇フロンターレと流経で、違いとか感じるものってありますか?
そうですね、フロンターレは比較的パスサッカーなんですけど。
流経もパスサッカーなんですけど、たとえば切り替えの速さは流経のほうが速かったりとか球際の強さは高校のほうが強いなって感じます。
〇今年もフロンターレがアウェーでやったときには、切り替えの速さに苦しんだという印象があったんですけど、そういうところは練習から違うものがあります?
そうですね、練習から切り替えを、監督が指示してくるので。自分たちが受け止めて、すぐボールを奪うという、切り替えは強く頭に入っています。
〇高校に入って、こういうところが一番伸びたなってものはありますか?
一番伸びたのは、そうですね、人に強く行けるところとか自分の武器であるヘディングとかが、伸びたかなと思います。
〇高校を通して、こういった選手になりたいというものは?
そうですね、やっぱり後ろにいるだけでフォワードの選手が「いやあ怖いな」と思うような選手や、いつでもゴールを守る選手や、チームを勝たせられる選手になっていけたらなと思います。
〇今日はCBと、途中からSBをやっていたと思うんですけど、どっちをやりたいとかあります?
基本的にはCBなんですけど、点を取りたいときはけっこう前に上がりたいです。
〇フロンターレの時もCBをやっているのにいつのまにゴールの前にいたりして。
そうですね。
〇点を取るのも、強みなのかなと思うんですけど、それはどうですか?
点を取るのも好きですね。
〇フロンターレからは離れてしまいましたけど、フロンターレのアカデミーに対する思いとかあったりします?
そうですね、自分が高3のときにプレミアでフロンターレとやれれば、そこで昔の仲間たちと会えると思うので、そこで昔の自分と違う自分を見せて、勝ちたいですね。戦って。
〇高校1年目のこれからの目標を教えてもらってもいいでしょうか?
あともう少しで選手権も始まるので、選手権までにはスタメンに、自分が努力して上り詰めて、1年からチームを引っ張るような存在になりたいです。
〇プレミアリーグも1試合出たと思うんですけど、それはどうでした、実際に出てみて?
プレミアリーグはやっぱりプレースピードが違った、ですね。高校1年生や中学生とは違って、やっぱり切り替えの速さはもちろんそうですし、ボールの展開とか。
自分が常にどこに相手がいるか、考えないと、すぐに裏を取られたりとか、すぐに失点してしまうシーンがあるので。
そこで違いを感じました。
〇代表もまた継続して選ばれたい?
そうですね、はい。
〇代表でもフロンターレの仲間とできるかもしれないですね。
はい。
〇高校卒業する時にはどういった選手になっていたいですか?
高校卒業した時には、もうプロから声がかかる選手や、海外でも活躍できる選手になりたいですね。
〇だいぶ体も大きくなりました?
そうですね、お父さんもお母さんもでかいので。190くらい行きたいな、と思います。
〇じゃあ大きくて、守れて点も取れるような選手に?
そうですね、はい。
〇フロンターレのアカデミーを応援しているサポーターにメッセージをいただいてもいいでしょうか?
フロンターレは施設もすごいそろっているところなので。やっぱりフロンターレは自分をここまで成長させてくれたところなので。フロンターレは素晴らしいところでもありますし、フロンターレが自分的には一番個が育つかなと思うので。
フロンターレにいるときに自分を応援してくれたファンたちに、感謝の気持ちがあります。
〇フロンターレで足元を大事にするサッカーをしていたことは今にも通じるものがある?
そうですね、足元があるCBは、はまっている状態や相手が来る状況でも、自分で打開してスペースを自分で確保できたり、相手をうまくはがして、味方にいいパスをできたりするので、そういうCBでも足元があると、今はこういう感じで生きてきているのは、フロンターレで教わった部分なのかなと思いますね。
〇また来年以降プレミアで対戦するのを私としても楽しみにしているので、またよろしくお願いします。
はい、ありがとうございます。
◇
フロンターレU-10時代の2017年から、2023年までフロンターレのアカデミーで育ったメンディーサイモン友。U-10時代から、DFとして相手からボールを奪うだけではなく、いつの間にエリア前に上がり、得点までも奪ってしまう。そのプレーから、大きな可能性を感じさせられる選手でした。
流通経済大柏では、1年目からプレミアリーグEASTの登録メンバーにも名前をつらね、1試合に出場、そして、代表にも選出されるなど、評価も受ける存在になりつつあるメンディーサイモン友。
フロンターレのアカデミーを離れて、初めて見るこの日のプレーからは、そのポテンシャルが大きく花を開きつつある。そんな予感を感じさせられるものがありました。
これからの飛躍と、再会をとても楽しみにしています。
(文中敬称略)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.