5月28日、常葉大浜松キャンパス有玉グラウンドでは、東海学生サッカーリーグ1部第8節が行われ、5勝1敗、暫定3位の常葉大と7戦全勝、暫定2位中京大が対戦。中京大は川崎フロンターレU-18出身、DF元木湊大が先発。左SBとしてプレーしました。


大学2年目で初めての先発だった第5節の南山大戦(〇1-0)、第6節の名古屋産業大戦(〇4-0)に続いて、3度目の先発となった元木は、最終ラインで組み立てに加わりながら、高い位置へも顔を出し、左サイドからクロスを供給。

さらにエリア内へも積極的に入り込み、後半10分には、左MF7屋嘉比奏汰が左クロスを上げると折り返しをエリア正面でおさめて、シュートを打つ場面も。
守備でも、前半28分には、背後を取り、エリア右へ持ち込んできた常葉大のFW田代寛人に対して、カバーリングを見せたり、シュートを何度もブロックしたりするなど、体を張りプレー。

試合は0-0。引き分けには終わりましたが、大学2年目のシーズン、中京大が優勝を争うなか、プレー時間も伸ばしながら着実に前進している。そう思わされるものがありました。
試合後に元木湊大に話を聞きました。

〇試合を振り返ってみて。
チームで連戦というなかで、前回天皇杯で負けたところ。チームでやろうというところで、勝ち切れなかったというのはちょっと悔しいところがあるんですけど。
個人としてもこうしてスタートで出ているのに、そこでチャンスをつくりきれなかったなというのが率直な感想ですね。
〇これで先発は3試合目。
そうですね。
〇どうですか、自分のプレーについては?
なんとなくチームの強度には合ってきたというところですけど。
そこからもう一個強度、一つ抜けれるようにとか、やっぱりチャンス、得点やアシストにつなげられる回数が少なかったかなというのがあるので。
〇今日は守備でけっこうカバーリングなどで効いている場面が多かったように思うんですけど、それについてはどうですか?
守備のところはけっこう意識していて、上位のチームだったら、自分のサイドに攻撃が得意な選手が多かったりするので。
守備からということで、漏れがないように意識はしていたんですけど。
逆に攻撃のビルドアップ面でもうちょっと、前に前に、とか。もうちょっとつながれたら良かったかなって思いました。
〇中に入って、クロスからおさめてシュートを打つ場面もありましたけど、それについてはどうですか?
やっぱりチャンスがあったら積極的に入っていくっていうのは意識しているので。
そういうところでチャンスがあれば意識的に入るようにはしていますね。
〇自分としては、もっともっとプレーを伸ばしていかないといけないと感じている?
今のままじゃ、本当にだめですし。もう一個強度とか結果にこだわらないといけないと思います。
〇まだポジションを取るためには足りないものがある?
そうですね。足りないです。
〇どういうところが足りないと思います?
やっぱり寛君(武藤寛、愛媛FC加入内定)とか中京の来年Jが決まっている人を見ていると、ボールの回収率だったり前につながるプレーだったり人を剝がす力というのが、外から見てもわかるので、そこらへんが自分もできるようになれば、と思います。
〇中京大、齊名君と山中君、入りましたけど、元気にやっていますか?
元気にやってます。大輝(山中大輝)はまだリハビリですけど。めっちゃ元気にやっていますね。
〇Iリーグに出ていますよね。
出てますね。
〇プレーはどうですか?
あんまり見れていなくて。機会があったら、(見たいと)思いますね。
〇この間天皇杯(vs ツエーゲン金沢、●0-6)で間近にJ3の選手を見る機会もあったと思うんですけど、どう感じました?
やっぱり自分たちと強度とか、一人一人の能力が違うなって実感させられた、というのが率直な感想ですね。
〇プロになるために必要なものが見れたような感じ?
そうですね。
〇どういうものが必要だと思います?
もう一回りフィジカル面とか、走る強度とかも上げていかないとというのはありますね。
〇2年目終わるまでにはどうなっていたい?
スタートを取れるように、チームを引っ張っていけるような存在になりたいです。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。
自分が試合に出て、いつでも見れるような状況をつくりたいので。
いつ出るか分からないような状況じゃなくて。常にスタートで出られるように。
そこを狙っていくので。もしスタートのときは、ぜひ見に来てほしいなと思います。
◇
ポジションを取るために、その先に見据えるプロになるために、まだまだ足りないものがある。
中京大の先輩たちを見ながら、間近で見たツエーゲン金沢の選手たちからも学びながら、自分の足りないものを補ってさらに成長しようとしています。
さらに出場の機会を重ねて、その中で得点やアシストなど目に見える結果も残して、自信もつけながら中京大でポジションをつかんで、目標としているものへの足掛かりを築くようなシーズンになりますように。
これからも応援しています。
(文中敬称略)

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