「出ていなくても、声をかけてくれるのですごくありがたくて。そういう人たちのために試合に出て活躍したい」 / 川崎そだちのアカデミー通信・GK16 井澤明己 インタビュー


 

2025年シーズンより、川崎そだちは、フロンターレのホームゲーム開催時に配布される「みんなのチラ裏」で「川崎そだちのアカデミー通信」と題したコーナーを担当。フロンターレのアカデミーに関する情報を伝えさせていただいています。

今回は7月16日天皇杯3回戦、SC相模原戦の配布分、GK16井澤明己選手のインタビューの詳細版。

インタビューは6月4日に実施しました。

 

 

井澤明己選手

 

〇自分のプレーの特長などを教えてもらってもいいでしょうか?

とがったものがないんですよね。

1対1は、練習の中でけっこう止めているので。自分の中では得意としている部分ではあります。

 

〇今年のシーズンの目標は?

一個は「松澤からスタメンを奪うということ」という話はしていたんですけど。

あんまりJ-VILLAGE(J-VILLAGE CUP)のころの自分のプレーは。最近は良くなってきたんですけど。

「ミスが練習試合で多いな」というのは、ちょっと感じていて。そういうところで「まだまだ足りないな」というのは感じてますね。

 

〇自分のプレーのどんなところを伸ばしたいですか?

自分は身長がけっこう高い方なので。(192センチ)

そういう身長を生かしたプレーっていうのが、「もっとできるようになればいいのかな」というのは感じますね。

ハイボールとか、それこそ、1対1ももっと体を大きく使って止めるとかもできると思うので。

シュートストップももっと大きく伸びて、とかすれば、身長を生かしたダイナミックなプレーをできるのかなって意識をしていますね。

 

〇今年のフロンターレU-18のどんなところを見てほしいですか?

今年は前の選手はけっこう攻撃力を持った選手が多いので。その得点力というところは見ていただきたいところですね。

今シーズンもまだ1点も取っていない試合というのが1試合もないので。

そういうところはやっぱり見てほしいところですね。

 

〇練習をやっていても恩田君などを相手にする機会が多いと思うんですけど、どうですか?

恩田とか、今年入った求ちゃん(川村求)とかは相手にいたら、いやなイメージがすごくあって。

恩田はすごく前への推進力がありますし。シュートのパワーもありますし。

求ちゃんはカットインからのシュートとか、すごくいいステップとか、ミドルシュートの精度とか持っているので。

自主練とかの時にもやってみて止めにくい相手がこの2人で。自分はいやです。

 

〇チームメートにそういう選手がいて、自分が伸びてくる部分もある?

そうですね。周りのやつらがやっぱり、キーパーもそうですし、フィールド(フィールドプレーヤー)もそうですし。

うまいやつが多いので。そういうところで、「自分ももっとやんなきゃな」というところで、すごく向上心を持ってできるのが、すごくやっていて、すごく力をもらえるところですね。

 

〇キーパーをやるようになったきっかけは?

小学校の時に練習とか試合とかでやったときに止めるのが楽しかったからっていうので。

「止めたい」っていうので、やっていて。

それでエリート(川崎フロンターレエリートクラス)にキーパーで入れさせてもらって。

ジュニアの小6のときにキーパーでしっかり、という感じで。

ちゃんと始めたのは小5。エリートからちゃんと始めたという感じですね。

 

〇サッカーを始めたときはフィールドプレーヤーだった?

そうですね。

 

〇点も取ったり?

点も取ったり。でも身長が高かったので後ろとかボランチとか、真ん中をやっていたイメージですね。

昔のチーム自体がドリブル(に重きを置いている)みたいな感じだったので。

あんまり真ん中で、バックで(どれかで)みたいなことはなかったですけど。

 

〇今年はトップチームのキャンプに行きましたよね。印象的な選手はいました?

やっていて一番驚いたのは瑠伊さん(山口瑠伊)。

ものすごく止めるし、身体能力がすごく高くて。技術もすごく高くて。

去年はソンリョンさん(チョン・ソンリョン)が何試合かいなかったときに出ていた印象だったので。

やったときにめちゃくちゃ上手くて。たぶんこの人が、この後ソンリョンさんが引退したりしたら出てくるのかなって。

「この人を目標にしたい」って思いました。

 

〇山口選手みたいになるために、自分に必要なものは?

全部ですね。体のばねっていうところは今から筋トレして。もっと意識していけば、ここからついてくると思っているので。

そういうところを意識して、参考にしていきたいっていう感じですね。

 

〇今年はACLEで控えにも入りました (2月18日アジアチャンピオンズリーグ・エリート、セントラルコースト・マリナーズ戦、〇2-0)。どうでした?

クンヒョンさん(イ・クンヒョン)がけがをしていて、自分か松澤かというところだったんですけど。

何で自分が行ったか分からないんですけど。でも、ものすごくいい経験をさせてもらって。

安藤さん(安藤駿介)が試合に出る。ユース出身のキーパーが試合に出るっていうので。

本当にすごくいい経験、いい刺激をものすごくもらいましたし。

自分もああいうピッチで試合をしたいって。すごく思いました。

 

ACLE、セントラルコースト・マリナーズ戦でメンバーに入った井澤明己選手

 

〇ゴールを取って、みんなで喜ぶところにも行ったりしましたよね。

「行かないのも違うのかな?」と思いつつ。「行っていいものか?」と思いつつ。

めっちゃ行ったっていう感じではないですけど。

 

マルシーニョ選手がゴールを決め、喜びの輪に加わる場面も

 

〇トップチームの選手はどうでした? みんな、優しかったですか?

めちゃくちゃやさしかったです。

三浦颯太さんがアップ終わるときに話しかけてくれたりとか。

ロッカーとかベンチでは野田裕人君が隣で、しゃべりかけてくれたりとかしたので。

緊張はしましたけど。

そういうところで優しかったりとか、和ませてくれるというか、すごくありがたかったです。

 

〇サッカー以外で、オフの日は何をやっています?

オフの日はF1を見ています。

ゲームもF1のゲームをやったりするんですけど。

お兄ちゃんの影響で見るようになって。けっこう面白い。

今、レッドブルに角田裕毅選手がいて。

一個下のリザーブチームでずっと出ていたんですけど。鈴鹿グランプリの時から昇格して。

最近はあんまり成績は良いといえるものではないんですけど。

日本人として頑張っているっていうところ。

相方のもう一人の人が、世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペン。めちゃめちゃ速いドライバーで。

それに食らいつくために車もセットアップも試行錯誤しながらやっているのを見て、すごく自分も、相方がすごい人っていうのは自分にも重なるところもあるので。

そういうところで刺激ももらっています。

 

〇将来は車も運転したい?

車は運転したいですけど。レースをしたいというのはないです。

 

〇お兄さんが車が好き?

車とかそっち系が好きで。そういうのを見ているときに、自分も「面白いな」って思って。

そこから見始めたりとかして。けっこう面白いんですよ。

 

〇鈴鹿サーキットにも行きたい?

行きたいんですよ。でも練習とかもあるので。行けるなら行きたいですけどね。

 

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

自分、出れていなんですけど。

出たときには応援してくれたらうれしいなって。けっこう声をかけてくれるので。

出たときも出ていなくても、声をかけてくれるのですごくありがたくて助かります。

自分もそういう人たちのためにもっと試合に出たい。試合に出て活躍したいと思うので。

そういうのがすごく励みになっています。

 

プレミアリーグEASTでの出場は、ここまで2024年第15節の市立船橋戦の1試合。

松澤成音選手をはじめ、U-18のGK陣たちと切磋琢磨しながら、恩田裕太郎選手や川村求選手ら強力なFW陣と対峙しながら、自に磨きをかけている井澤選手。

日ごろから声をかけ、気にかけてくれるサポーターへの感謝の思いも、語ってくれました。

あと5カ月ほどとなったフロンターレアカデミーでの選手生活の中で、その力を存分に発揮し、多くの人々に喜びをもたらすような時が来ますように。とても楽しみにしています。

 

 

 

井澤明己選手

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

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