「自分が目指しているのはトップチームのメンバーに入ることなので。ただ自分に足りないのは結果だと思うので。続けていくだけかなと思っています」 / DF柴田翔太郎


11月18日清瀬内山運動公園サッカー場で行われたアットホームカップ 2025 第23回インディペンデンスリーグ全日本大学サッカーフェスティバル1回戦で、福岡大Aに6-0で勝利した明治大U-22。

試合後に、右SBとして先発、フル出場した川崎フロンターレU-18出身、明治大のDF柴田翔太郎に話を聞きました。

 

川崎フロンターレU-18出身、明治大の柴田翔太郎選手

 

試合の記事は◇福岡大A – 明治大U22 / インディペンデンスリーグ全日本大学サッカーフェスティバル1回戦

 

 

柴田翔太郎選手




〇お疲れさまでした。まずは試合の率直な感想などをお願いします。

全国大会に出るのは久しぶりということを聞いていて。初戦だったので。(明治大U-22のアットホームカップ出場は2020年以来)

相手は福岡大学で、いわゆる地方というところから出てきたクラブだと思うんですけど。

やっぱり日本で一番のリーグといったら、関東ですし。「その責任とプライドというのをもってやらないといけない」と試合前に話していたので。

「勝って当たり前で、圧倒して勝とう」と入った中で、結果的に見たら点も入りましたし、その面では良かったと思います。



〇自分のプレーについてはどうですか?

ユースの時よりも迫力を持った前への仕掛けだったり、内側に入るっていうことは継続してやっていますし。

ただ、個人的には目に見えるアシストだったりゴールを取りたかったというのが本音としてあるんですけど。

1年通してできることが増えてきた印象があるので。このIリーグ全国大会で自分が存在感を示して、結果を残すことが次につながると思っているので。

そこについてはこだわってやっていきたいと思います。


〇(インディペンデンスリーグ関東チャンピオンシップの)3位決定戦で最後に追いついて、PKで勝って、だいぶ勢いをもって全国大会に出ているのかなという印象があるんですけど。

内容が悪くても結局勝つのは明治だという感じなのが明治なので。

内容が悪くても調子が悪くてもそれをどうにか勝ちに持っていけるのが明治大学だと思うので。

内容的にはめちゃくちゃいい試合ではなかったですけど、勝ちに持っていける日常のこだわりだったり積み重ねというのが最後の結果に表れていると思うので。

そこは自信を持って、自分たちがやってきたことを、自信を持って出せていますし。

そこで粘り強く戦って、勝ち切れて全国大会に来れたのが一つ勢いに乗っていけている要因かなと思います。



〇今日は6点を取って、いろんなパターンをもって点を取れているという印象がありました。

もともと、ここ最近得点を取れずに失点をして、複数得点を取れていなかった中で、今回こうして多くの形で6点を取れたことは良かったですけど。

満足してはいけないですし。この相手だからできたというところもあると思うので。もっと上を見て、やっていかなきゃいけないかなと思っています。



〇連戦になりますけど、それについてはどうですか?

ユースの時も、クラブユースで連戦を戦っていましたし。Jヴィレッジカップだったり。和倉も行きましたし。

連戦は自分も得意だと思っていますし。

明治に来て、早朝の朝練ということで毎日タフさというのは全員で身につけていると思うので。

そこに関しては何一つマイナスの面はないですし。思い切って明日やるだけかなというふうに思っています。



〇さっきサインをしていましたけど、あれはフロンターレのサポーターの方?

はい。フロンターレのサポーターだと言っていました。


〇どう感じました?

こうやってトップチームの試合ではないですけど、駆けつけてくれることをうれしく思っていますし。

それほど期待してもらっているという、そういうものもありますし。

なので、「よりやらなきゃいけない」という責任もありますし。

自分が目指しているのは、Iリーグじゃなくて関東リーグに出ることですし、インカレのメンバー、トップチームのメンバーに入ることなので。

それがなかなかできていない現状というのはあるんですけど。

やっぱりやれている部分もありますし。トップチームの練習に行っているときに、全然やれる自信もあるので。

ただ、自分に足りないのは結果だったりそういうところだと思うので。続けていくだけかなと思っています。


〇フロンターレの話になりますけど、車屋さん(車屋紳太郎)が引退することが決まったり、ソンリョンさん(チョン・ソンリョン)がフロンターレから去ることが決まったことに関して、何か思うところはありますか?

紳太郎さんには、ポジションもサイドは違いますけど、話していただいたこともあって。

守備に対応だったり。自分はイメージ的にはそう多くは語らない人だと思っていたんですけど、試合中に一番声をかけていたのは紳太郎さんでしたし。

けっこう自分にも積極的にコミュニケーションを取ってくれて。守備の対応だったり、守備で意識していることを教えてくれたりもしたので。

本当に人間性が素晴らしい選手でしたし。それはソンリョンさんも同じで。

自分がユースとして練習参加した時にも、ユースの自分にも話しかけてくれて。

本当にあたたかい人だと思うので。自分が小さい時からフロンターレを見てきて、そのときに活躍していた選手なので、引退されたり退団することが決まって寂しい思いがありますけど。

そういう人がつくり上げてきたのがフロンターレだと思うので。自分はフロンターレに籍は置いていないですけど。

やっぱり帰りたいクラブですし。帰ることしか考えていないので、そのときにそういう方々の想いも持ちながら、やっていきたいなと思っています。



〇明日への意気込みなどをお願いします。

優勝するためにここに来たんじゃなくて、トップチームがインカレで勝つために、自分たちがメンバーに食い込んでいくっていう、それが一番の目的なので。

他大学は優勝しようとかいい結果を残そうと思っているかもしれないですけど、明治はここを見ているんじゃなくて、インカレで日本一を取ることを目指しているので。

ここで優勝することを当たり前というか、そういう組織にしていなきゃいけないと思いますし。

でも前を見すぎずに、目の前の一戦一戦を戦ってやりきるだけだと思うので。個人として結果を残せればいいかなと思うんですけど。

しっかり明日勝ち切りたいなと思っています。




〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

本当に今でもたくさんのメッセージをくれますし。等々力に行った時も話しかけてくれますし。

関東リーグで自分がメンバーに入っていない試合でも、応援してくれる、声をかけてくれる、自分が大好きなクラブなので。

そこへの想いは消えていないですし。何回も言いますけど、自分は帰りたいので。

その想いが結果につながらないと意味はないと思っていますし。そこまで、帰ることが簡単ではないと自分では理解していますけど。

その難しい道でも、自分がそのピッチでプレーしたいクラブなので、そこに戻れるようにまずは結果というのが大事になってきますし。

それをあたたかく見守っていただけたら、ありがたいと思います。







翌11月19日に行われた2回戦、静岡産業大U-22戦は0-1。

明治大U-22は2回戦で大会から去ることになりました。

結果は残念ではありますが、アットホームカップでの優勝ではなく、さらに上を目指して取り組んできたことはこれからに必ずつながるものになるはず。そう思います。

 

また、トレーニングや練習試合などを通して、目に見えるものを残して、それを思い描く未来へつなげていくことができますように。これからもとても楽しみにしています。

 

 

(文中敬称略)

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