Tokyo International University – 早稲田大学ア式蹴球部FC / 関東社会人サッカー大会1回戦


11月15日、関東サッカーリーグ2部への昇格チームを決める関東社会人サッカー大会が開幕。

南豊ヶ丘フィールドで行われた1回戦では、埼玉県社会人サッカーリーグ1部を制したTokyo International University(TIU) と東京都社会人サッカーリーグ1部3位の早稲田大学ア式蹴球部FCが対戦。

TIUの登録メンバーに名前を連ねているフロンターレU-18出身のDF溝田大和(3年)はメンバー外。早稲田大学ア式蹴球部FCはフロンターレU-18出身のGK宮地健輔(3年)が先発出場しました。

 

試合に臨む宮地健輔選手

 

筆者は仕事のため、見られたのは後半途中まででしたが、その模様をできる限り書かせていただきます。

 

【関東社会人サッカー大会1回戦 Tokyo International University  vs 早稲田大学ア式蹴球部FC】

11月15日(土) 午後1時半キックオフ 南豊ヶ丘フィールド 晴れ  100人

 

選手の家族らが見つめる中、始まった試合。

 

立ち上がりには、立て続けにTIUがセットプレーを得て、ゴールに迫る展開に。

しかし、左サイドから入った速いボールを、宮地が止めるなど、早稲田大学ア式蹴球部FCの好守が上回っていきます。

 

宮地健輔選手

 

それをしのいだ早稲田大学ア式蹴球部FCは、CBの22泉新之助や23金指功汰、ボランチの8小西碧波もかかわって、組み立てる時間をつくり、宮地も正確なボールを左サイドに供給するなどしていきます。

11分には、TIU、GKの31小副川虎之介が送ったボールに、抜け出した13大谷幸希がエリア正面へ。しかし、宮地がセーブ。

その後は早稲田大がボールを動かしていき、14分には、右サイドでボールをつないでいき、最後はエリア外正面で20今西正之輔がシュートを打つもTIUが体を張り、ブロック。

さらにペナルティーエリアの角にうまく早稲田大学ア式蹴球部FCが入り込んでいく時間をつくり、16分には、斜めのパスにうまく正面へ入り込んだ33寺下翔和がシュートを打つも、左に。

18分には、右クロスに、ニアで11瀧澤一心がヘディングで合わせるもTIUは体を張り、これを阻止。

21分右コーナーキックを得た早稲田大学ア式蹴球部FCは、セカンドボールを拾い、エリア左、抜け出した金指がゴール前にパスをだすと、寺下のシュートが決まり、先制。

 

先制点を決めた寺下翔和選手

 

その後も、早稲田大学ア式蹴球部FCが右サイドでの連係から、24西井大翔がクロスを上げるなど、TIUの陣内でプレーする時間をつくっていきますが、TIUも体を張ってそれを阻んでいくと、26分には、右サイドでフリーキックを得たTIU。遠いサイドで17山下裕太郎がヘディングシュート。しかし、宮地がセーブ。

しかし、31分にはスローインの流れからエリア右へ抜け出したTIUの9河野圭汰に対してファールがあり、TIUのPKに。

キッカーは河野。しかし、放ったシュートはクロスバーに。クロスバーの跳ね返りは宮地が対応し、セカンドボールを拾ったTIUの攻勢もしのいでいきます。

 

宮地健輔選手

 

それでも、TIUは35分うまく正面でおさめた18前原健人がシュートを打つとこれが決まり、1-1。

 

追い付いたTokyo International University

 

さらにTIUは、45分には、エリア外左でフリーキックを得ると、6野田蓮太郎が直接右足で狙いましたが、これは右に。

するとアディショナルタイムに入り、47分には早稲田大学ア式蹴球部FC、宮地が左サイドへボールを送ると、そこから背後を取り、今西のマイナスの折り返しに、正面で6青柳龍次郎が放ったシュートがゴール右へ決まり、1-2に。

 

勝ち越しのゴールを決めた早稲田大学ア式蹴球部、青柳龍次郎選手

 

 

後半、24分には青柳がエリア右でカットインから放ったシュートが決まり、1-3。

勝利したのは早稲田大学ア式蹴球部FCとなりました。

 

宮地健輔選手

 

2月に話を聞いたときには

「試合に継続的に出続けたい」「もっとチームを勝たせられるようなキーパーになりたい」

そう語っていた宮地健輔。

 

「出続けたい、けがをしない。もっとチームを勝たせられるようなキーパーになりたいです」 / GK宮地健輔

 

その言葉通りに、東京都社会人サッカーリーグ1部で多くの試合に出た今シーズン。

この日の試合では、シュートを止めたりクロスに対応したりするだけではなく、追いつかれた後にもしっかり声をかけるなど、チームを鼓舞。積み上げてきたものが、そのプレーに表れているように思えました。

 

 

翌11月16日の2回戦では、TOKYO2020 FCに1-1、PK4-5。

早稲田大学ア式蹴球部の関東サッカーリーグ2部昇格はなりませんでした。

それでも、1年間積み重ねたものは、必ず大学ラストイヤーとなる2026年にもつながっていくはず。

伝統のなかにも、日ごろからチームのことを思ってくれている人がいる、そんなあたたかさもある早稲田で迎える最後のシーズン。どういったものになるのか。とても楽しみにしています。

 

 

 

 

 

(文中敬称略)

 

 

宮地健輔選手

早稲田大学ア式蹴球部FCのコーチを務めるフロンターレの矢島卓郎アカデミーサポートコーチ

 

 

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