10月13日、坂戸市総合運動公園多目的運動場で行われた川崎フロンターレU-13の関東ユース(U-13)サッカーリーグ2部Cブロック第11節のあとは、東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩5分ほどの國學院大たまプラーザグラウンドへ。大学サッカーにおいて、多くの選手に出場機会を与えることを目的にしたインディペンデンスリーグ2部Aブロックがあり、國學院大U-22と城西大U-22Aが対戦。三好康児(コンサドーレ札幌へ期限付き移籍中)や板倉滉(ベガルタ仙台へ期限付き移籍中)らと、U-12からU-18までを共に過ごしフロンターレで育った、國學院大のDF緒方和(4年)も出場しました。
【インディペンデンスリーグ2部Aブロック 國學院大U-22 vs 城西大U-22A】
10月13日(土)午後3時キックオフ くもり 國學院大たまプラーザグラウンド
國學院大たまプラーザグラウンドへついたのはキックオフから5分ほど過ぎた頃。
この試合が最終戦となる國學院大の先発は、GK21美好健太、最終ラインは右から80緒方和、キャプテンの67菊池直希、54金子駿介、39長谷川大和、ボランチは50野田悠太、その前に49稲葉健司、74青山稔、右に78永山慧伍、左に32吉川虎一郎、前線には60矢後佳也。
城西大の先発は、GK31桜井康佑、最終ラインは右から91加藤稜賀、67大桐勇輝、66熊倉海都、52吉田一貴、ボランチは28濱谷幹汰、54金井剛、右MF80菅原佳祐、左MF10新藤瑠偉、FW86石田寛人、42福地恒太。
ピッチの脇に立った國學院大のメンバー外の選手たちがにぎやかに応援で盛り上げれば、それに応えるように城西大の応援の選手たちも、次第にチャントやコールで選手を後押しするなか、行われた試合。
序盤は國學院大が左サイドの長谷川や吉川を起点にゴールに迫る時間をつくりに。10分にはエリア外右でファールを受けると、長谷川が左足で入れたボール、矢後が頭で合わせるも上に。その後もラインを高め、20分には、左サイドの吉川からエリア右へパスが通り、永山がシュートに持ち込むも右へ。さらにラインを高め、金井のサイドチェンジを交え、緒方も機を見て、高い位置へ。クロスを上げ、矢後のヘディングシュートにつなげるなど、攻撃へ絡むプレーを見せていきます。
そして、27分左サイドから攻勢に出た國學院、長谷川がエリア左へパスを入れると、抜け出した矢後が1対1に。これを制して1-0。國學院大が先制点をものにします。
さらにラインを高く保ち、青山のスルーパスにエリア右へ緒方が抜け出し、折り返しを試みるなど攻勢を強めていく國學院。しかし、城西大も熊倉や吉田、GKの桜井が粘り強い守りを見せ、しのいでいきます。
すると33分右サイドの高い位置へ抜け出した菅原がエリア内へボールを送ると、エリア左へ抜け出た福地のシュートが決まり、1-1。試合は振り出しへ。
追い付いた城西大は、石田が巧みなトラップでボールをおさめるなどして起点に。新藤や菅原もかかわり、ゴールの前に迫る時間を作っていきます。41分には、國學院、青山のエリア左を突くパスに吉川が抜け出すも、GK桜井が阻みシュートは打てず。一方の城西大もエリア外正面でファールを受け、新藤が直接狙うも上に。前半は1-1でタイムアップとなります。
後半立ち上がりは、城西大。立て続けにファールを受け、新藤のフリーキックからゴールを狙うも、しのいでいく國學院大。緒方が永山とのパス交換から高い位置へ抜け出そうとするなど、攻撃へ転じていこうとする國學院大。5分には、青山がエリア外右を突くパスを入れると、緒方がエリア内へ仕掛けていくも城西大はブロック。シュートを打つには至らず。
なおも國學院大は、GK美好のキックを起点に永山が高い位置へ抜け出したり、青山のエリア外左を狙ったパスなどで攻撃を試みに。すると11分エリア前にうまく抜け出し永山のループシュートが決まり、2-1。國學院大が勝ち越しのゴールをものにします。
12分、城西大は吉田に代え、24小松崎聖也が入り、右SB、加藤が左SBへ。
福地が中央に下りてプレスバックをするなど、コンパクトにしてきた城西大。次第にボールを握る時間を増やし、エリア右へ抜け出した菅原がシュートを打つなどゴールに迫る場面をつくっていきます。
國學院大もGK美好の好守や金子のカバーリングなどで、よく守り、18分には濱谷のパスからエリア右へ石田が抜け出るも、シュートは緒方がブロック。
國學院大はここで吉川に代わり68本間塚聖、稲葉に代わり46白井聖也。選手を入れ換え、さらに流れを引き寄せたい國學院大でしたが、次の1点は城西大へ。21分、右コーナーキック、新藤が左足でボールを入れると熊倉が押し込んで2-2。再び同点に。
2たび、追い付かれた國學院は野田が最終ラインの間に下りて両サイドを高めに。緒方もパス交換からエリア右へ抜け出そうとするなど、厚みのある攻めにつなげようとしていきます。
しかし、シュートまで持ち込む場面をつくりだしていったのは、城西大。新藤に代え、14鈴木龍河を入れ、菅原の右サイドからエリア前への斜めの仕掛けからエリア右の石田のシュートにつなげるなどしていきます。
國學院大は、33分、青山に代わり20田中荘都、矢後に代わり65宮崎直樹。
その交代の直後、ゴールをものにしたのは城西大。右サイドから持ち込み、折り返すと石田のシュートが決まり、2-3。
36分、城西大は、石田に代わり27山田樹、濱谷に代わり33杉内聖弥。
追いかける展開となった國學院大は、コーナーキックから長谷川がシュートを打つ場面をつくるなどしていきますが、決めることはできず。城西大が鈴木や、41分に石田に代わり入った13引間楓太を起点にカウンターへ持ち込むなど、ゴールにまたも迫る場面をつくるなどしていき、試合はタイムアップとなりました。2-3。
前半1-1 後半1-2 計2-3
得点:矢後佳也、永山慧伍(國學院大) 福地恒太、熊倉海都、石田寛人(城西大)
國學院大の先発:21美好健太、80緒方和、67菊池直希(c)、54金子駿介、39長谷川大和、50野田悠太、49稲葉健司、74青山稔、78永山慧伍、32吉川虎一郎、60矢後佳也
交代:吉川→68本間塚聖 稲葉→46白井聖也 青山→20田中荘都 矢後→65宮崎直樹
城西大の先発:31桜井康佑、91加藤稜賀、67大桐勇輝、66熊倉海都、52吉田一貴、28濱谷幹汰、54金井剛、80菅原佳祐、10新藤瑠偉、86石田寛人、42福地恒太
交代:吉田→24小松崎聖也 新藤→14鈴木龍河 石田→27山田樹 濱谷→33杉内聖弥 菅原→13引間楓太
これが引退試合となった緒方ら國學院大の四年生たち。勝利をおさめることができなかったのは残念でしたが、多くの応援を受けながら、懸命にプレーを重ねていくその姿を、最後の最後で見られたことをとても、幸せに思います。そして、次の道での活躍を願っています。
(文中敬称略)
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