ジュビロ磐田と東京ヴェルディが2019年のJ1リーグの最後のひとつの枠を懸け、ヤマハスタジアムで対戦した12月8日は等々力第一サッカー場へ。川崎フロンターレU-15の二年生たちの公式戦、メトロポリタンリーグは残り3試合。フロンターレは、前橋FCとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 メトロポリタンリーグ vs 前橋FC】
12月8日(土)午後4時15分キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり 35分ハーフ
フロンターレの先発は、GK33濱﨑知康、最終ラインは右から29戸田将、4由井航太、2江原叡志、26オウイエ・ウイリアム、ボランチはキャプテンの28浅岡飛夢、30大瀧螢、右MF37五木田季晋、左MF32中村荘太、FW36山下陽生、38松尾凜久。濱﨑、由井、江原と一年生の3選手が先発に入りました。
翌日にプリンスリーグ関東の最終節を控えたフロンターレU-18の選手たちが、とてもいい雰囲気で練習に取り組んでいた昼間からあまり気温が上がらずに、師走らしく、冷たく身を縮めさせるような気候だった等々力第一サッカー場。夕方になり、ますます気温が下がるなかでも、両チームの選手の家族らがピッチ脇の柵沿いやゴール裏の木立ちの下に集まり、見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、右サイドからのボールにエリア左へ8が抜け出すなど、フロンターレのゴール前に迫る前橋FC。左サイドのスローインの流れから8がエリア前に仕掛けていこうとしますが、フロンターレは由井や江原が囲い込むようにして対応。なおも前橋FCは、後ろでボールを動かしながらラインを高めていき、テンポよくに縦にパスを入れに。
6分には右クロスにニアで8が合わせますが、ボールは左へ。8分にはエリア正面で14が浮き球のパスを入れるも、オウイエがエリア内にしぼって、ボールをクリア。しのいでいきます。
フロンターレは山下や五木田、中村も中央によってボールを奪いに。浅岡の縦パスを中央で山下が受け、五木田が右に抜け、エリア前の松尾にパスを入れるなどしていきますが、前橋FCも戻りが速く、シュートまでは至らず。9分には左サイドのスローインから松尾が一気に縦へ。エリア左から折り返すと、山下が迫るも前橋FCは、クリア。
さらに11分には由井が縦へパスを入れると、受けた中村が右に抜け、リターンを受けた浅岡がパス交換からエリア右に。シュートに持ち込もうとしますが、前橋FCの人をかけた守りが阻み、決定的なものとはならず。
直後には前橋FC、左サイドのフリーキック、25がエリア内へボールを入れると、濱﨑が対応しようとしたところ、ボールはゴールへ向かっていくも最後は中村がクリア。右コーナーキックとなりますが、フロンターレは松尾がセカンドボールを拾い、左サイドを縦に仕掛け、一気に前橋FCの陣内へ。シュートにはつながりませんでしたが、流れを引き寄せようとしていきます。
前橋FCも、フロンターレが後ろで組み立てようとしたところを狙い、ボールをカットしそこから攻撃へつなげようとしていきますが、フロンターレは由井がエリア内を狙ったパスをカットするなど、集中したよい対応を見せていきます。
17分にはフロンターレ、左サイドからの攻めに。最後はエリア左に浅岡が抜け出しシュートを打つもGK12がセーブ。さらにオウイエが左サイドからクロスを入れると、エリア右へ山下が飛び出しますが、前橋FCのGK12が前に飛び出し、ボールをキャッチ。
フロンターレは五木田も自陣のエリア近くに戻って由井との連係からボールをものにするなど、切り替えよく守りに。20分には、前橋FC、18の浮き球のパスにエリア左へ抜け出した8が、濱﨑を引き付けながらシュート。濱﨑が懸命に触り、ボールはゴールへ向かいますが、江原がクリア。得点とはならず。
さらに高い位置で前橋FCがボールをものにし、22分にはエリア正面で14がシュートを打つもフロンターレはブロック。続いてエリア正面で14がボールをカット、エリア右で11がシュートを打つも右へ。
しのいだフロンターレは由井の縦パスを受けた山下がボールをキープし時間をつくりに。戸田やオウイエが機を見て、高い位置へ。26分にはエリア外右に戸田が仕掛け、エリア内へボールを送ると、五木田が飛び込みますか、ボールはGK12がセーブ。
さらにフロンターレは江原や由井がボールに多く触れつつ、右サイドで戸田や山下、五木田がパス交換を繰り返し、リターンを受けた浅岡から左のオウイエへ展開するなどピッチを幅広く使いながらの攻めを試みに。
33分には前橋FC、8が高い位置でボールをカット、エリア右へ。しかし、フロンターレはここでも戻りが速く、シュートはブロック。さらに24のフィードに8がエリア外左へ。14が高い位置へ抜け、折り返すも江原がブロック。続いて25のクロスから前橋FCがゴールへ迫る場面をつくりだすも、フロンターレは粘り強く守っていき、前半はタイムアップ。0-0でハーフタイムとなります。
後半、立ち上がりは前橋FC。ラインを高く保ち、前線の選手も中央へ適度に下り、コンパクトにして攻めに。しかし、フロンターレは折り返しのボールを浅岡がエリア正面で拾うなど、落ち着いた守りで対応。大瀧や浅岡が中央でボールをものにして、右サイドの高い位置へ戸田が抜け出すなどし、守備から攻撃へつなげに。ファールを受けた浅岡がすばやくリスタートし、右に展開。山下の折り返しにつなげ、揺さぶりにいきます。
7分には戸田が右サイドでボールをものに。中央へ展開し、浅岡、大瀧と縦へつながり、大瀧がエリア正面へ動き出す中村を狙いスルーパスを出すもこれはシュートにはつながらず。
そして9分、フロンターレは大瀧が縦へパスを入れると中村がエリア正面へ。そこから右サイドからの攻めに。戸田がエリア右へうまく抜け出しシュートを打つとボールはゴールの中へ。1-0。先制点はフロンターレへ。
フロンターレはさらに山下がプレスバックからボールをものにしていくと、11分にはオウイエがエリア外左へ。エリア前の中村を狙い、クロスを入れるも、前橋FCの守備もよく集中しており、ボールはカット。
そこから前橋FCも最終ラインを高め、CBの10がボールを持ち上がり、エリア前に縦パスを入れるも江原がカット。さらに右サイドからクロスを入れますが、フロンターレは戸田がエリア内でクリア。
さらに由井がボールをカットし、左に展開。オウイエが高い位置へ。エリア左へ動き出す山下を狙い、縦パスを入れるも前橋FCはカット。そこから前橋FCは右サイドからの攻めに。11がエリア外右へ持ち込むもオウイエがブロック。
20分には11の右クロス、エリア左に15が飛び込みダイレクトでシュートを打つも上に。さらに左サイドのスローインから11がエリア正面へ。しかし、オウイエが戻り、最後は前橋FCのファールに。前橋FCの時間帯が続きますが、フロンターレは最後には守っていきます。
23分、フロンターレは中村に代わり11岡野一恭平。
24分にはフロンターレ、五木田が右サイドから斜めにエリア前に仕掛け、エリア右へパスを入れると山下が抜け出すもオフサイド。直後には前橋FC、右サイドの20の縦パスにエリア右に11が抜け出しますが、オウイエが寄せ、最後はゴールキックに。さらに左サイドからの前橋FCの攻勢、エリア左からシュートを打とうとしますが由井がブロック。こぼれ球を拾われるも五木田が寄せ、フロンターレはしのいでいきます。
フロンターレは、戸田が高い位置へ松尾を走らせ、前橋FCボールになっても高い位置へ松尾、さらには大瀧もエリア内のGK12にプレスをかけにいくなどし、前へボールを入れさせないように。
32分には前橋FC、エリア正面へ縦パスを入れると11がうまく切り返してシュート。枠内上をとらえますが、濱﨑がすばらしい反応を見せ、得点は許さず。
さらに前橋FCは、エリア左へ動き出す選手を狙い、右から速いクロスを入れるなどしていきますが、戸田がクリア。
フロンターレはマイボールにすると、右コーナー付近で五木田や松尾、山下がゴールへ向かう姿勢を見せながら時間を使いに。35分には五木田が中央に寄り、マイボールにすると、大瀧のスルーパスにエリア右へ松尾が抜け出すもシュートはブロック。
試合はタイムアップ。1-0。粘り強い戦いぶりを見せたフロンターレの選手たち。クマガヤSC戦に続いて連勝を飾ることになりました。
前半0-0 後半1-0 計1-0
得点:戸田将
フロンターレの先発:33濱﨑知康、29戸田将、4由井航太、2江原叡志、26オウイエ・ウイリアム、28浅岡飛夢(c)、30大瀧螢、37五木田季晋、32中村荘太、36山下陽生、38松尾凜久
交代:中村→11岡野一恭平
控え:50新渕七輝 24空閑俊汰 27金山尚生 31吉年穣 9岡崎寅太郎
フロンターレのメトロポリタンリーグは残り2試合。9日午後4時15分等々力第一サッカー場で行われるワセダクラブForza’02戦がホームでの最後の試合となります。
(文中敬称略)
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