9月2日、馬入ふれあい公園人工芝グラウンドでは、川崎フロンターレU-15と湘南ベルマーレジュニアユースとの関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部の第18節に続いて、二年生たちの公式戦であるメトロポリタンリーグが行われました。
フロンターレは、5月4日のForza’02戦を1-2で終えたのちは、クマガヤSCに2-1で勝利。その後は横浜F・マリノスジュニアユース追浜に0-2、東京ヴェルディジュニアユースに1-2、三菱養和SC巣鴨ジュニアユースに1-5という結果。4勝2分け4敗、得点17、失点16、勝ち点は14となっています。
【川崎フロンターレU-15 メトロポリタンリーグ vs 湘南ベルマーレジュニアユース】
9月2日(日)午後1時32分キックオフ 馬入ふれあい公園人工芝グラウンド くもり 35分ハーフ
フロンターレの先発は、GK16宮地健輔、DFは右からキャプテンの29戸田将、4由井航太、25松長根悠仁、26オウイエ・ウイリアム、ボランチは30大瀧螢、32中村荘太、右MF37五木田季晋、左MF2江原叡志、FW36山下陽生、38松尾凜久。二年生に加え、一年生の由井、江原が先発に名前をつらね、控えにもGK33濱﨑知康、9岡崎寅太郎と2人の一年生が入りました。
先程まで試合を行っていた三年生たちがタッチをかわし、鼓舞するように手を叩いて、フロンターレの選手たちはピッチの中へ。
両チームの選手の家族らが見守り、一人また一人と次々に三年生たちが応援に加わり、チャントやコールで後押しするなか試合は始まりました。
フロンターレは立ち上がり、ラインを高めてコンパクトに。戸田が右サイドからエリア前に斜めに仕掛けるなどし、ゴールへ迫りに。オウイエのアーリークロスを山下がおさめ、中村もエリア前に顔を出したりするなど、いい距離感でゴール前に迫っていきます。
4分には左からエリア前に松尾が仕掛け、エリア外右から戸田がミドルシュート。枠をとらえるもGK21が反応し、左コーナーキックに。こぼれ球をエリア外正面で大瀧が拾い、浮き球のパスを入れるとエリア内に戸田が抜け出すもGK21の前にシュートまでは至らず。
フロンターレはさらにコンパクトにして、ベルマーレのゴールの前へ。5分にはエリア右から松尾が折り返し、五木田がシュートを試みるもブロック。ベルマーレも直後には左サイドからゴール前に37が持ち込み、シュートを打つも上へ。
6分にはフロンターレ、左サイドの高い位置で江原がボールをカット。受けたオウイエが左クロスを入れると、エリア前で松尾が合わせるも上に。
ベルマーレも左サイドの37が前へ仕掛け、最終ライン左の44が高い位置へ上がり、クロスを上げるなど厚みのある攻めを見せていきます。10分には左コーナーキックを得ると、ショートコーナーを選択、こぼれ球を拾い、エリア外からミドルシュート。枠をとらえるも宮地がセーブ。
フロンターレは、中村や大瀧がセカンドボールをよくものに、五木田も時には中へ絞り、ベルマーレの選手からボールを奪い返すなど、流れを引き寄せに。戸田が左サイドの高い位置へボールを送り、松尾が左クロスを上げ、ボールが流れたところを五木田が拾って、右サイドの高い位置へ仕掛け、コーナーキックにつなげるなど、連続して攻撃に出ていきます。
19分には、松長根から右へ展開。戸田が右から斜めに仕掛け、エリア左から江原がシュート。クロスバーを叩いて決まりませんでしたが、さらにこぼれ球をものにして、戸田がシュートを打つも右に。20分には、松長根の縦パスを山下が受け、山下のパスに、エリア右へ抜け出した五木田がシュートを打つも、GK21の正面。
フロンターレは、さらに中村、大瀧と中央でパスを回し、大瀧の浮き球のパスに山下がエリア前に抜け出し、そこから右へ流れた松尾へつなぐなどしていくと、22分にはサイドチェンジを受けた戸田が右サイドの高い位置へ仕掛け、エリア前で松尾がシュートを打つもクリア。
さらに中村や大瀧がボールを落ち着かせるなどし、守備から攻撃への切り替えもよく前へ出ていくフロンターレ。25分には、戸田がボールをカットし、五木田が右クロスを上げると、GK21がキャッチしきれなかったボールを拾った江原がエリア外左からシュート。ここでもまたベルマーレのブロックに遭い、ゴールとはならず。
一方のベルマーレも31分には37が左サイドからエリア前に切れ込みシュート。こぼれたボールを、35がエリア前でシュート。枠をとらえるも宮地がよく反応、好セーブで防いでいきます。
直後のベルマーレのコーナーキックをしのいで、フロンターレはカウンターに。前に残っていた中村がボールをおさめ、左に展開。松尾が前へ仕掛けていき、エリア右の五木田へパスを入れるも、五木田のシュートはブロック。フロンターレのコーナーキックとなり、戸田が右から右足で入れたボール、松長根が合わせるも、ゴールの中に入りそうになったボールは、ベルマーレの選手がかき出し、決まらず。
たたみかけるフロンターレは、35分には中村がエリア前で切り返し、エリア左へパスを出すと松尾が抜け出すもGK21がブロック。
さらに直後には松尾が左サイドに顔を出し、エリア前に五木田が抜け出すもここでもまた、GK21が好守で阻み、ゴールとはならず。前半は0-0でタイムアップとなります。
後半のフロンターレはGKが宮地から33濱﨑知康に代わってのスタート。立ち上がりには、前線から連動してプレスをかけていくと、エリア外正面近い位置で松尾がファールを受け、フリーキックに。戸田が直接右足で狙いますが、これは右に。
フロンターレは、ベルマーレの攻めに対しては、山下が自陣のエリア近くまで戻るなど、前半と同様に、献身的な守備を見せ、決定的な場面をつくらせず。時には松尾が中盤に下がり、ボールを受けたところからすばやく前を向いて、エリア前に動き出す五木田にパスを入れるなどしていきます。
7分、フロンターレは大瀧がパス交換からエリア前へ。エリア右にパスを通すと、抜け出した五木田がシュート、これがゴールへ決まり、1-0。ついに先制点をものにします。
フロンターレはさらに松尾や山下、五木田らが前から連動してプレスをかけに。10分、エリア内でボールを奪った山下がGK21もかわして、シュートを放つとこれが決まり、2-0。
直後には松長根のサイドチェンジから戸田が右サイドの高い位置へ。エリア右からシュートを打つもブロック。これで得た右コーナーキック、戸田が入れたボール、ファーで松尾が競り、最後は松長根がシュートを打ちますが、ベルマーレの体を張った守備に遭い、決めることはできず。それでも、次々に決定的な場面をつくっていきます。
15分には、松長根のフィードに、エリア前正面へ松尾が抜け出すと、ベルマーレの選手がファールで阻み、フリーキックに。戸田が直接右足でシュートを打つと、ボールはゴール左へ吸い込まれるように決まり、3-0。
フロンターレはここでオウイエに代わり27金山尚生が入り、左MFに。江原が左SBへ。左サイドで江原、金山がパスを回し、中盤に顔を出した松尾を経由して右の戸田へ展開するなど、ピッチの幅を広く使い、攻撃の機会をうかがっていきます。
18分には松尾に代わり35城田優が入り右MF、五木田がFWへ。
ベルマーレは、クロスを入れますが、エリア内に入ったボールは、江原がうまく拾い、シュートにはつながらせず。そこから攻撃へつなげ、城田が中寄り、五木田が右に流れるなど、位置を入れ換えながら揺さぶりに。松尾が前線へ動き出す五木田を狙いフィードを入れるなど、ロングボールも交えて得点を狙っていきます。
ベルマーレのクロスに対しては、濱﨑がボールをしっかりキャッチし、前からのプレスに対しては、城田が由井のパスを受けにフォローに入るなど、うまく対応。江原がボールをカットし、そこから縦へパスを入れようとするなど、切り替えの良さも見せていきます。
24分には、フロンターレは五木田に代わり9岡崎寅太郎、中村に代わり31吉年穣。吉年が左MF、金山がボランチに。
25分には、右サイドからの攻めに。大瀧の縦パスを戸田がエリア外右で拾い、戸田のパスにエリア正面で金山がミドルシュート。クロスバーを叩いて決まりませんでしたが、人数をかけ、いい距離感でゴールに迫っていきます。
直後にはベルマーレも左から38が持ち込み、ゴール前に迫りますが、山下がゴールの前に戻ってボールをカット。そこから攻撃へつなげ、戸田がエリア外右へ。遠いサイドの岡崎を狙った折り返しはブロックされ、シュートとはならず。
フロンターレは、由井が左から仕掛けてくる22からうまくボールを奪い取り、松長根もエリア内でうまいカバーを見せるなど、ベルマーレに決定機をつくらせず。大瀧や金山がセカンドボールをよくものにして、城田や由井、松長根も加わり、ボールを動かしに。
34分にはベルマーレはエリア外右に迫りますが、ここでもまた、山下がエリア近くに戻り、ブロックする好守を見せていきます。
直後のコーナーキック、濱﨑がボールをキャッチすると、すばやく前に送ると、戸田が前に運び、エリア左の山下へ。山下がシュートを打つも左へ。
ロスタイムに入っても金山がボールをカットしたり、城田や大瀧、吉年らが前から連動、山下や岡崎も中盤の選手にプレスをかけにいくなど、ベルマーレに流れを渡さずにプレーしていくフロンターレ。38分には22が中央で前を向き、エリア右を狙ってスルーパスを出しますが、由井がボールをカット。
試合はタイムアップとなり、3-0。フロンターレは勝利しました。
前半0-0 後半3-0 計3-0
得点:五木田季晋、山下陽生、戸田将
フロンターレの先発:16宮地健輔、29戸田将(c)、4由井航太、25松長根悠仁、26オウイエ・ウイリアム、30大瀧螢、32中村荘太、37五木田季晋、2江原叡志、36山下陽生、38松尾凜久
交代:宮地→33濱﨑知康 オウイエ→27金山尚生 松尾→35城田優 五木田→9岡崎寅太郎 中村→31吉年穣
最後までゴールへの意欲も、前線から自陣のゴール前まで戻るなど守備への切り替えの速さも見せていたことが印象的だったこの日のフロンターレ。もっと、もっといいチームになっていくのでは、と思えるようなすばらしい試合となりました。
(文中敬称略)
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