3月17日、川崎フロンターレがホーム等々力陸上競技場にガンバ大阪を迎え、J1リーグ第4節に臨むのを前に、横浜FC LEOCトレーニングセンターへ。U-15年代のリーグ戦、関東ユース(U-15)サッカーリーグは開幕戦を迎え、川崎フロンターレU-15は横浜FCジュニアユースとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部第1節 vs 横浜FCジュニアユース】
3月17日(日)午後0時キックオフ 横浜FC LEOCトレーニングセンター 晴れ 40分ハーフ
昨年の関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部で2位となり、今季1部に戻ってきた川崎フロンターレU-15。先発はGK1宮地健輔、最終ラインは右から2戸田将、10高井幸大、3松長根悠仁、20江原叡志、ボランチはキャプテンの5浅岡飛夢、6中村荘太、右MF32尾川丈、左MF29岡野一恭平、FW7松尾凛久、9五木田季晋。
横浜FCジュニアユースは昨年の1部の優勝チーム。右MFとしてフロンターレU-12出身の2年生、22永田滉太朗が先発に名前をつらねました。
この日は横浜FCのトップチームがもうひとつのグラウンドで明治大学と練習試合を行っていたこともあり、多くのサポーターの姿もあったLEOCトレーニングセンター。青空も広がり、穏やかな気候のなか、試合は始まりました。
立ち上がり、フロンターレはキックオフとともに高井が浅岡を高い位置へ走らせ、横浜FC陣内でのプレーを試みに。1分には江原、浅岡が左サイドで粘り、左コーナーキックを得ます。
キッカーは江原、右足でボールを入れると浅岡が合わせるも枠はとらえられず。それでもゴールに迫る、いい形で試合へ入っていきます。
フロンターレは、最終ラインから横浜FCがボールを動かしていこうというばめんでは、松尾がうまくプレスをかけ、前にボールを入れさせず。松長根が松尾にフィードを入れ、長いボールも交えながら、高井や松長根がラインを高く保ち、パス交換から戸田が高い位置へ上がったり、浅岡が左サイドへ動き出す岡野一を狙い、縦パスを入れるなどして、相手陣内でのプレーを続けていきます。
横浜FCも8分には6からパスを受けた10が左サイドを仕掛け、エリア内へボールを入れるも、フロンターレは松長根がクリア。
落ち着いた守りを見せたフロンターレ。10分には、横浜FCのパスを左サイドで五木田がカット。松尾が左サイドへ流れて横浜FCの選手を引き付け、空けたスペースを使い五木田がエリア前に仕掛け、ミドルシュート。枠こそとらえられませんでしたが、うまく連係してゴールへ迫っていきます。
横浜FCも次第に中盤でボールを握れるようになり、サイドからの仕掛けからゴール前に迫ったり、中盤の7の浮き球に9が抜け出そうとするなどして揺さぶりにいきます。
16分には横浜FC、3のフィードのこぼれ球を中盤の17がエリア正面で拾い、ミドルシュート。枠をとらえますが、宮地がセーブ。さらに18分には横浜FC、永田のパスに9がエリア右へ。ニアを狙ったシュートは高井がブロックし、さらにエリア左、8がシュートを打ちますが、宮地が好セーブを見せていきます。
ところが19分、横浜FCは右サイドの永田から、7を経由して10が左サイドの高い位置へ。シュートを打つとこれが決まり、0-1。先制点は横浜FCへ。
高い位置で五木田や松尾が連動してプレスをかけ、ペースを取り戻そうとしていくフロンターレ。横浜FCの攻めに対しても高井のカバーリングや松長根のボールカットで対抗していきます。
28分には松長根の縦パスを中央で五木田が受け、縦へ仕掛け、左へ展開。エリア左、松尾が仕掛け、シュート。最後はクリアされまししたが決定的な場面をつくっていきます。
横浜FCも10がうまくボールを受け、縦へ仕掛けたり、前線の9がボールをおさめたところから攻めに持ち込みますが、フロンターレは高井がうまく止め、シュートには持ち込ませず。33分には横浜FC、永田が浮き球を入れると、エリア前で7が拾い、さらにエリア内へパスを入れていきますが、松長根がカット。
五木田がボールをおさめ、中央に戻し、中村や浅岡、最終ラインの江原もかかわり、ボールを回していこうとするフロンターレ。37分には中村がエリア前、松尾に縦パスを入れると、松尾がダイレクトではたいたボール、エリア正面に入り込んだ浅岡がミドルシュート。これが阻まれたところ、戸田がボールを拾い、ミドルシュートを打つも枠はとらえられず。しかし、多くの選手がかかわり、いい形をつくっていきます。
さらに39分には浅岡のパスに、戸田が右サイドの高い位置へ。リターンを受けた中村のクロスに松尾が頭で合わせるもGK1がセーブ。さらに浅岡がすばやいリスタートでエリア内へボールを送ると、五木田、松尾が抜け出すも最後はファールとなり、シュートまではいけず。前半は0-1でタイムアップとなります。
後半フロンターレは松尾に代わり36岡崎寅太郎が前線へ。立ち上がりの横浜FCのコーナーキックをしのいで、さらに後ろからボールを動かしていこうとする横浜FCに対し、戸田が横浜FCのエリア前に顔を出し、うまく体を入れ、ボールを奪いにいくなどして、攻めにつなげようとしていきます。
6分には右サイドで戸田、五木田がうまく連動してマイボールにしたフロンターレ。左へ展開すると、江原の縦パスを受けた岡野一がエリア外左からミドルシュート。しかし、GK1がセーブ。さらに尾川が中央に寄り、ボールをものにし、右サイドを突くパスを出し、戸田が高い位置へ上がるなど、フロンターレは前に出ていき、横浜FCのエリア前のボールに対しても高井がうまく頭で中村へつながるようなかたちで、対応していきます。
9分には浅岡のパスに戸田が右サイド高い位置へ。右コーナーキックとなると、戸田が右足で入れたボール、高井が合わせ、枠をとらえますが、横浜FCの守備に阻まれ、惜しくも決まらず。さらにセカンドボールを高い位置で高井が拾い、エリア右へパスを通すと戸田がシュートを打つもここでも横浜FCのブロックでまたも右コーナーキックに。戸田の入れたボール、松長根が合わせますがGK1がセーブ。フロンターレは畳み掛けていきます。
中村や尾川、浅岡がよくボールにかかわり、攻めに出ていくフロンターレ。13分には高井のパスを受けた岡崎がエリア右へ向かい、横浜FCの守備をうまくかわして仕掛けていき、エリア内へ。シュートに持ち込むもGK1がセーブ。そして、15分フロンターレは横浜FC陣内でボールをものにして、エリア正面へパスを送ると、受けた尾川がシュート。ゴール右へ決まり、1-1。ついに同点に。
直後には浅岡が右サイドの裏を突くパスを出すと五木田が抜け出し、折り返しから岡崎がシュート。しかし、ブロック。
横浜FCも18分には高い位置で9が粘り右コーナーキックに。こぼれ球を拾った7が枠右をとらえたループ気味のシュートを打ちますが、宮地がセーブ。
しかし、20分、横浜FCは永田のパスをエリア外で受けた9が持ち込み、エリア右からシュートを放つとこれが決まり、1-2。フロンターレは再び追いかける展開となります。
フロンターレは浅岡が五木田を走らせるようなパスを入れ、そこから横浜FC陣内でのプレーをしようとしていき、高井や松長根がラインを高め、中村がうまく切り返して前線へボールを入れていきます。
28分には横浜FC、6が左クロスを入れると、エリア内、永田がダイレクトでシュートを打つも宮地が足でセーブする好守。さらに31分には横浜FC、カウンターから10が仕掛けていくとこぼれ球を拾った7がエリア正面でシュート。しかし、左へ。
直後にはフロンターレ、右サイドでスローインとなると浅岡が送ったボール、エリアに向かって岡崎が抜け出ていきますが、最後はGK1がセーブ。
横浜FCがセカンドボールをものにする時間が長くなる中で、機を見て、江原が岡崎を高い位置へ走らせ、そこから攻めにつなげようとしていくフロンターレ。浅岡を前線へ上げ、尾川をボランチ、五木田を右MFへ入れ、打開を図りにいきます。
しかし、38分フロンターレは自陣でボールを失うと、9のシュートが決まり、1-3に。
フロンターレは再び浅岡をボランチに戻してゴールを目指しに。岡野一がエリア左へ抜け出たり、岡崎が仕掛けてコーナーキックを得るなどしていきますが、ゴールには至らず。試合はタイムアップとなり、1-3。
黒星でのスタートとなったフロンターレ。しかし、自分たちの時間帯もしっかりつくり、いいシーンをつくりだしたことも心に残る開幕戦となりました。より多くプレーを重ねていけば、もっともっと決定機もつくりだし、いい試合を重ねていけるように思えます。
前半0-1 後半1-2 計1-3
得点:尾川丈
フロンターレの先発:1宮地健輔、2戸田将、10高井幸大、3松長根悠仁、20江原叡志、5浅岡飛夢(c)、6中村荘太、32尾川丈、29岡野一恭平、7松尾凛久、9五木田季晋
交代:松尾→36岡崎寅太郎
(文中敬称略)
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