7月21日、前橋総合運動公園で行われた日本クラブユース選手権グループステージ第1戦のあとは、等々力第一サッカー場へ。夏の全国大会日本クラブユース選手権の関東予選のため、中断されていた関東ユース(U-15)サッカーリーグは、前週に再開。第13節栃木SC戦を、岡崎寅太郎と松尾凛久のゴールで2-2で引き分けた川崎フロンターレU -15は、柏レイソルU-15との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部第14節 vs 柏レイソルU-15】
7月21日(日)午後4時キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり 40分ハーフ
フロンターレの先発は、GK16福田開人、最終ラインは右から20江原叡志、10高井幸大、3松長根悠仁、13金山尚生、ボランチはキャプテンの5浅岡飛夢、8大瀧螢、右MF2戸田将、左MF29岡野一恭平、前線には36岡崎寅太郎、11山下陽生。
前橋に比べると、少し湿気があり、蒸し暑さも感じ、夏が近づいていることを思い起こさせる虫の音も聞こえる等々力第一サッカー場。周りには多くの選手の家族らが集まり、このあとにメトロポリタンリーグを控えたフロンターレの2年生たちが、「川崎市民の歌」を歌ったり、コールを送ったりするなか、試合は始まりました。
立ち上がり、高井や福田、大瀧もかかわり後ろから回していこうとするフロンターレ。レイソルは前から厳しくプレスをかけにいき、マイボールのスローインを得て、ラインを高め、フィードを入れながら揺さぶりに。それでもフロンターレは、金山が対応したボールを、浅岡が拾い、すばやく前に動き出す岡崎や山下を狙い、縦につけて、切り替えの良さを出していきます。
中央で浅岡や大瀧がよくボールを拾い、レイソルの前線の9が左サイドへ流れてボールをおさめようとするところでは高井が厳しく寄せて、前を向かせず。エリア前には近づかせずにプレーを重ねていくと、8分には岡崎や山下が高い位置から連動してプレスをかけにいき、レイソルの9への縦パスを岡野一が中央でカット。そのまま、エリア正面へ仕掛けてシュート。左へそれましたが、ここでも守備から攻撃へのつながりを見せていきます。
レイソルもボールをうまく動かし、中央でうまく運びながらサイドへ展開していきますが、高井や松長根が対応。自分たちにつなげるようなかたちも見せていきます。
15分にはレイソル、6の縦パスをエリア外正面で受けた9がミドルシュートを打つも上に。うまく間で受けましたが、最後のところでゴールをおびやかすようなものとはならず。
すると16分、フロンターレは右サイド、高い位置で戸田がボールをカット。そのパスに、山下がエリア右へ。シュートを放つとこれが決まり、1-0。先制点はフロンターレへ。
直後にはレイソル、正面で持ち上がった9のスルーパスに、13がエリア右へ。1対1、決定的な場面となりますが、福田が好セーブで阻み、ゴールとはさせず。
レイソルは、GK1も外に出て、最終ラインの4や5が多くボールに触れ、前に持ち出すなどしながら攻めの機会をうかがっていきますが、フロンターレはレイソルの左SB12に対して、江原がうまく体を入れ、縦にいかせないなど、好対応を続けていきます。
22分にはレイソル、7がエリア外右でファールを受け、フリーキックとなるも6がニアを狙ったシュートはおびやかすようなものにはならず。
24分にはレイソル、5のパスに10が左サイドから突破を図りますが、ここでも江原が1対1で勝っていきます。
フロンターレも次第に人をかけた攻めに出られるようになり、20分には、高井のフィードを岡崎がおさめ、リターンを受けた大瀧が右へ展開。戸田がエリア内へパスを送るとら山下がエリア内へ。レイソルのクリアに阻まれ、右コーナーキックとなり、大瀧が右足でボールを入れると松長根が合わせるもブロック。
さらに松長根がボールをカットしたところから縦につけ、大瀧から右サイド、戸田、流れた山下とボールを回すなどしていくと、29分には、右サイド高い位置でマイボールに。最後は正面で浅岡がミドルシュートを打つも、GK1がセーブ。
フロンターレはレイソルボール時には山下も左へ開いた9からボールを奪い取るなど、コンパクトに守りを見せ、31分には、5のフィードに、13がエリア右へ抜け出しそうになるも、金山がすばやく戻り、最後はフロンターレのゴールキックに。34分にはレイソル、6のスルーパスに23がエリア前に抜け出しますがオフサイド。
再びレイソル陣内での時間をつくっていくフロンターレは、37分には大瀧がエリア外右へ。大瀧の縦パスに、岡崎が正面へ。エリア右で鋭い切り返しからシュートを打つもGK1がセーブ。
フロンターレはさらに右サイドのスローインを山下がおさめ、山下のパスに岡崎が右から斜めにエリア内へ仕掛ける動きを見せたり、浅岡のパスを右サイドで受けた戸田がこちらもエリア内へ斜めに仕掛けていき、そのパスに山下がエリア内へ顔を出したりするなどしていきます。前半は1-0でタイムアップ。フロンターレがリードしてハーフタイムとなります。
後半フロンターレは岡野一に代わり32尾川丈。1分にはその尾川が左サイドで鋭く切り返し、エリア前に体を向けると、尾川のパスに中央へ戸田が抜け出しそうになるも、惜しくもボールをおさめられず。
さらにフロンターレは、浅岡のパスに江原が右サイドの高い位置へ上がったり、高井がスライディングでものにし、そこから左サイド、金山へ渡したりしていきます。
すると4分、フロンターレは浅岡が中央でボールをものにし、岡崎へ縦パスを送ると、岡崎からリターンを受けた浅岡は右へ展開。山下、戸田とつながり、戸田の折り返しに、岡崎が正面でシュート。ブロックされたところを拾った尾川がシュート。これが決まり、2-0。フロンターレが追加点をものにします。
高い位置で尾川や岡崎が厳しく寄せにいき、山下が中央へ下りて、浅岡との連係からボールをものにするなどしていくフロンターレ。7分には尾川がボールを競ると、正面へ岡崎が仕掛け、最後は大瀧がミドルシュートを打つもブロック。
レイソルも左右に動かしながら、フィードに途中出場の18がエリア右へ抜け出しそうになりますがオフサイド。
フロンターレは10分、山下に代わり7松尾凛久。
レイソルにボールを持たれる場面が続きながらも、浅岡と大瀧がうまくマイボールにし、そこから縦パスを入れて、攻めにもつなげていくフロンターレ。戸田が右サイドでボールをカットし岡崎とのパス交換からエリア右へ抜け出すなどし、松尾も中央へ下り、ボールを奪い、そのパスに岡崎が左サイドへ仕掛けてコーナーキックを得るなど、ここぞというところでレイソルのゴールをおびやかしていきます。
19分にはレイソル、うまく正面で9がシュートに持ち込もうとするもフロンターレはブロック。岡崎へつながるようにクリア。さらに21分にもレイソル、左サイドで23がボールを奪い、右へ展開。11がエリア外左へ迫るも松長根がクリア。さらにレイソルがボールを回す場面は続くも決定的な場面とはならず。
フロンターレは24分、大瀧に代わり6中村荘太。
26分には、レイソル、中央でパス交換を繰り返し、左へ。20がクロスを入れるもエリア内で金山がクリア。さらにエリア右へ7が迫るも高井がクリア。フロンターレも、江原の浮き球を、松尾が競り、中村が高い位置へ抜け出しそうになるなど、次の1点も見据えてプレーを重ねていきます。
28分には、岡崎に代わり15空閑俊汰が前線へ。
空閑や松尾が高い位置で連動してプレスをかけにいき、レイソルのフィードも松長根が落ち着いてクリアするなどしていくフロンターレ。33分には6の右クロス、ニアで23が反応しますが、高井が対応し、シュートは打たせず。直後にはフロンターレ、空閑がマイボールにし、松尾から左へ。尾川、左サイド高い位置へ。折り返すもGK1が対応。
36分には戸田がボールをおさめ、松尾へ縦につけると、松尾、尾川と左へ展開。尾川のパスに戸田がエリア右へ。シュートを打つも上に。39分には中村のパスにまたも戸田がエリア右へ。シュートはブロックされ、最後はレイソルのGK1がセーブしましたが、ゴールへ迫っていきます。
ロスタイム、浅岡が中央でボールを競り、松長根が拾い左サイド高い位置へ展開し、レイソル陣内でのプレーを試みるフロンターレ。試合はタイムアップとなり、2-0。チームとしても選手としても大きく成長しつつあることをうかがわせる見事なかたちでフロンターレは勝利をおさめました。
前半1-0 後半1-0 計2-0
得点:山下陽生、尾川丈
フロンターレの先発:16福田開人、20江原叡志、10高井幸大、3松長根悠仁、13金山尚生、5浅岡飛夢(c)、8大瀧螢、2戸田将、29岡野一恭平、36岡崎寅太郎、11山下陽生
交代:岡野一→32尾川丈 山下→7松尾凛久 大瀧→6中村荘太 岡崎→15空閑俊汰
(文中敬称略)
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