7月27日は敷島公園サッカー・ラグビー場へ。日本クラブユース選手権は、準々決勝。川崎フロンターレU -18は、京都サンガF.C. U -18との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU -18 日本クラブユース選手権準々決勝 vs 京都サンガF.C. U -18】
7月27日(土)午前9時半キックオフ 敷島公園サッカー・ラグビー場 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発は、GK33青山海、最終ラインは右から31高畠捷、15松永竜之介、ゲームキャプテンの4栗田悠巨、5森璃太、ボランチは8山内日向汰、18戸水利紀、右MF11有田恵人、左MF20鈴木大登、前線には26五十嵐太陽、10宮城天。
サンガの先発は、GK1北原一樹、最終ラインは右から6木村歩夢、5井上航希、4木邨優人、3前多駿佑、ボランチは19遠山悠希、キャプテンの7川崎颯太、右MF8野浜友哉、左MF14中野瑠馬、前線には10山田楓希、15中野桂太。
接近が心配された台風6号の影響もあってか、わずかに風も感じられるものの、青空が広がり、蒸し暑さの勝る敷島公園。両チームの選手の家族らが見守り、フロンターレもサンガもサポーターがチャントやコールで声援を送るなか、試合は始まりました。
フロンターレボールでのキックオフとなり、1分にはラインを高め、左サイドでスローインに。山内が左サイドからエリア前に仕掛け、ゴールの前に。シュートにこそいけなかったものの積極的に前に出ていきます。
一方のサンガも2分には川崎の縦パスを山田がおさめ、中野桂太がエリア外正面へ。鈴木のプレスバックでシュートにこそこちらもいけないものの、うまいボール扱いと連係で迫っていきます。
フロンターレは、松永の浮き球を宮城が競ったところから五十嵐が縦へ仕掛け、左サイドでのスローインを得て、後ろへ戻し、松永を経由して右に展開し、有田や高畠が高い位置へうかがいに。
サンガも川崎が左サイドを突くパスを出し、中野瑠馬が仕掛ける姿勢を見せ、リターンを受けた前多がエリア内へ浮き球を入れていきますが、青山がしっかりキャッチ。そこからすばやく前に送り攻めていくと、5分には栗田の縦パスに、森が左サイド高い位置へ。折り返しはクリアされましたが、いいかたちをつくっていきます。
サンガも直後には、川崎が中央から左サイドへうまく運び、ボールは中野瑠馬へ。中野瑠馬が仕掛け、さらに前多が追い越す動きを見せていきますが、高畠がクリア。
フロンターレは、再び鈴木が高い位置でマイボールにし、中央で戸水や宮城、山内がボールに多く触れ、栗田や青山に戻し、有田が中央へ寄る一方で、高畠が高い位置へ開いて、松永からパスを受けるなど、じっくりボールを回していきます。
7分にはサンガ、野浜が中央でカット。そのパスに、エリア右へ中野桂太が抜け出すもオフサイド。8分にはさらにサンガ、山田がカットし、左へ。中野瑠馬が切り返していくも、松永がカット。さらにサンガは、中央で遠山が拾い、野浜へ。野浜が正面へ切り返し、ミドルシュート。上に外れましたが、たたみかけていきます。
フロンターレも松永、戸水、鈴木と縦にパスを入れ、野浜が奪ったところを森が厳しく寄せて奪い返すなど、球際に厳しくプレーを重ねていき、13分には、サンガ、最終ラインの木邨の縦パスが正面の山田へ入るもここでも松永が寄せ、最後は山田のファールに。しっかり対応していきます。
14分には、サンガの中野桂太が仕掛けたところを山内がボールをカット。最終ラインからのフィードを宮城が競り、鈴木が右に流れ、浮き球に宮城がエリア右へ。木邨の守備に阻まれましたが、フロンターレもエリア前での場面をつくっていきます。
直後にはサンガも前多のフィードから中野瑠馬がエリア左へ迫りますが、松永が対応し、近づかせず。芽を摘んでいくと、16分には、栗田が頭で前に送ったボール、鈴木がおさめ、山内から左へ。宮城が流れ、正面の五十嵐にいったん預けて、リターンを受けた宮城がエリア正面へ。シュートはサンガの体を張った守備に阻まれましたが、おびやかしていきます。
フロンターレのコーナーキックをしのいだ京都も山田が前でうまく起点となり、最終ラインの木邨や井上に戻して後ろから組み立てを図りますが、フロンターレは鈴木が中央へ寄せてマイボールに。山内へ渡し、山内のパスからエリア右に有田が抜け出してシュート。ここでもサンガの守備が上回りましたが、さらに迫っていきます。
20分にとられた3分間のクーリングブレーク明けにはサンガ、中野瑠馬が正面の中野桂太に縦パスを入れ、リターンを受けた遠山のパスから山田がミドルシュートを打つも上に。さらに下がり目で山田が受け、川崎とともに中央でボールを回し、前多に渡し、サイドへ展開するなどしていくサンガ。26分にはフィードが中央の中野桂太に渡りますが、山内がうまくマイボールに。
さらに28分には、エリア前でボールを受けた野浜が前を向き、ミドルシュート。しかし、青山がしっかりセーブ。
フロンターレも直後には戸水から正面の五十嵐へ。五十嵐がエリア左へ仕掛け、シュートを打つも、ブロック。再び中央でボールをものにできるようになったフロンターレ。30分には宮城からエリア内、五十嵐へつなぎ、五十嵐のパスに宮城がエリア左へ。さらに宮城のパスに、鈴木がエリア正面へ。ミドルシュートを打つもサンガはブロック。最後は北原がセーブ。
さらに攻めていくのはフロンターレ。32分には、鈴木、五十嵐が中央でマイボールにし、山内が縦へ持ち出し右へ。有田が仕掛けて、エリア外右で折り返すと、正面で宮城がシュートを打つも、ワンタッチあり、左コーナーキックに。戸水が右足でボールを入れると、こぼれ球に正面で宮城がシュートを打つも上に。
サンガの攻めに対しても、攻めにつながるようにうまく対応していくフロンターレ。35分には左サイドでのスローインから山内が仕掛け、正面で有田がシュートを打つも、サンガにハンドがあり、フリーキックに。戸水は後ろへ戻し、栗田のスルーパスに、鈴木がエリア左へ動き出すも惜しくもさわれず。
39分には、さらにフロンターレ、宮城が間で受け、そのパスに、五十嵐がエリア右へ。切り返しを見せて、シュートを打つも左へ。
ロスタイムは4分。サンガも40分には山田がボールをカットし、そのパスに中野桂太がエリア右へ。しかし、フロンターレは松永がブロック。さらに中央を木村が仕掛けてくるも栗田が寄せて、シュートまでは打たせず。さらに正面でファールを受けて、山田のフリーキックからゴールを目指すサンガでしたが、決定的なものとはならず。前半は、タイムアップ。0-0でハーフタイムへ。
後半先に前に迫ったのはサンガ。左から中野瑠馬が折り返すと、ボールは右の野浜へ。野浜が切り返しシュートを打つも、フロンターレは体を張りブロック。
フロンターレも直後には青山から高畠とつなぎ、高畠は有田へパス。有田が中央へ動き、右へ展開すると宮城が粘り右コーナーキックに。セカンドボールを山内が拾い、再び右へ展開すると、戸水のクロス、遠いサイドで鈴木が合わせるも北原が足でセーブ。さらに拾った山内がエリア内へ仕掛けるも、サンガの粘り強い守備にシュートは打てず。
すると、5分、サンガは山田が中央で起点となり、左サイドからの攻めに。中野瑠馬が仕掛けて、左クロスを上げると遠いサイドで中野桂太が合わせてボールはゴールの中へ。0-1。
追いかける展開となったフロンターレは、中野瑠馬へ入った縦パスを、松永がカットしマイボールにし、戸水が後ろへ下り、両サイドを高めながら前に出ていきます。
ところが8分、サンガは木村が右サイド高い位置へ。そのままエリア右へ持ち込み、シュートを放つとゴール左へ決まり、0-2。フロンターレの選手たちも戻っており、もったいないかたちで突き放されてしまいます。
それでもまだ10分もたっておらず、ベンチの選手たちも「まだまだ時間はあるぞ」と声をかけて、気持ちを落とすことなく、フロンターレは攻めに。9分には山内とのパス交換から有田がエリア右へ。折り返しからはシュートは打てませんでしたが、さらに中央で山内、有田がボールをものにし、有田のパスに高畠がエリア右へ。サンガの守備も粘り強く、ブロックされましたが迫っていきます。
栗田が戸水へつながるように、サンガのボールに対応し、ボールを保持していくフロンターレ。12分には栗田から左へ。森が開いて、中央の戸水へ戻しリターンを受けた栗田から再び左へ。森が高い位置でクロスを上げると、遠いサイドで有田が折り返すもクリア。
さらに鈴木の寄せからマイボールにし、松永も前に持ち出し、縦へつけて攻めにつなげていきます。
五十嵐も中央でマイボールにするなど、コンパクトに。山内から左、鈴木、森と展開し、戸水を経由して右サイド高い位置の高畠へつなげるなど、幅を使い、前に出ていき、宮城も下がり目で前を向いて、高畠のクロスや有田の折り返しにつなげたりしていきます。
フロンターレは16分、五十嵐に代わり29田中幹大、鈴木に代わり13常安澪。サンガは17分、山田に代わり22勝島新之助。
右サイドで宮城、高畠、有田が細かくパスを回して、ゴールをうかがうフロンターレ。ところが19分、サンガは左サイドでボールを奪いカウンターに。エリア左へ持ち込んだ中野桂太が決めて、0-3。
しかし、直後にはフロンターレ。宮城のスルーパスに、エリア右へ仕掛けたのは有田。シュートを放つとゴール左へ決まり、1-3。
20分に取られた給水タイムを挟んで、22分にはさらに松永、山内、中へ寄った有田、戸水とつなぎ、戸水のパスに有田がエリア外右へ。折り返したボール、田中幹大が走り込むも北原がセーブ。さらに23分にはまたも折り返しに、田中幹大、常安がたて続けにシュート。しかし、サンガの体を張った守りに遭い、右コーナーキックに。
コーナーキックのこぼれ球を森が拾い、森から受けた栗田が縦へ仕掛けて折り返すと宮城に届きそうになるも、カット。
さらに浮き球に、宮城がエリア内へ。北原がパンチングでしのいだところを常安がエリア内で拾い、常安のリターンを受けた宮城が正面でシュートを打つもブロック。
ラインを高く保ち、時には有田が中央を仕掛けるなどして、迫っていくフロンターレ。28分には、森のパスに常安が左サイド高い位置へ。常安が正面へボールを入れると田中幹大がキープ。正面で宮城がリターンを受け、エリア左へパスを通すと山内がシュート。しかし、右へ。見事な崩しを見せましたが、決められず。
29分にはサンガは中野瑠馬に代わり20川島功奨。
さらに山内からボールを受けた宮城が右サイドへ流れ、後ろの高畠へ戻し、高畠から山内へ。山内のスルーパスに、田中幹大がエリア右へ。しかし、サンガの守備にシュートまでは至らず。
すると31分、サンガはエリア外右、川島へボールが渡り、川島がミドルシュートを放つと、これが決まり1-4。
突き放されても前へ迫っていくフロンターレ。34分には山内が中央を運び、宮城のスルーパスに、有田がエリア右へ。有田が入れたボール、遠いサイドで常安が合わせるもワンタッチあり、左コーナーキックに。戸水が入れたボール、宮城が合わせ、こぼれ球に正面で山内がシュートを打つも右へ。
さらに中央、山内、宮城がパス交換や仕掛けから迫っていくフロンターレ。有田が高い位置でたびたび折り返しますが、最後のところでサンガの体を張った守備に上回られてしまいます。
38分には、宮城が田中幹大とのパス交換から正面へ。シュートを打つもブロック。さらに39分には、山内が高い位置でボールを奪い返し、右へ流れ、山内のパスに有田がエリア右へ。しかし、シュートはブロック。
サンガは遠山に代わり9日野歩。
ゴールを目指すフロンターレ。40分には左へ田中幹大が流れ、森がリターンを受け、エリア内へ動き出す山内を狙い、パスを出すもサンガはこれをカット。ロスタイムは3分。42分には、常安が中へ寄り、マイボールに。有田から右へ流れた宮城、高畠とつなぎ、高畠の折り返しのこぼれ球を、正面で拾った栗田がミドルシュートを打つも北原がセーブ。
試合はタイムアップとなり、1-4。フロンターレの日本クラブユース選手権はここで終わることになりました。
7月21日のグループステージ初戦から5試合を重ねていったフロンターレ。敗戦でのスタートから、粘り強さと自分たちの良さを出せる時間もどんどん増し、ノックアウトステージでも見事な試合を演じることにもなりました。
最後には差をつけられることにはなりましたが、もっともっとこのチームは強くなる可能性を秘めていると感じさせられる大会にもなったと思います。これから夏の遠征などを経て、さらにどう成長していくのか。とても楽しみにしています。
前半0-0 後半1-4 計1-4
得点:有田恵人(フロンターレ) 中野桂太2、木村歩夢、川島功奨(サンガ)
フロンターレの先発:33青山海、31高畠捷、15松永竜之介、4栗田悠巨、5森璃太、8山内日向汰、18戸水利紀、11有田恵人、20鈴木大登、26五十嵐太陽、10宮城天
交代:五十嵐→29田中幹大 鈴木→13常安澪
控え:21川合我空 3道間雄生 6澤田泰大 34田鎖勇作 9宮本ディアウ勇守歩
サンガの先発:1北原一樹、6木村歩夢、5井上航希、4木邨優人、3前多駿佑、19遠山悠希、7川崎颯太(c)、8野浜友哉、14中野瑠馬、10山田楓希、15中野桂太
交代:山田→22勝島新之助 中野瑠馬→20川島功奨 遠山→9日野歩
控え:16小林大志郎 2新谷聖都 17上野剛 27山嵜陽
(文中敬称略)
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