市立橘A – 東海大相模A / K1リーグ第14節


9月28日は等々力第一サッカー場へ。高円宮杯U-18神奈川県サッカーリーグ1部、K1リーグ第14節が行われ、市立橘Aと東海大相模Aが対戦。橘は柴崎蒼、東海大相模は戸澤龍人と川崎フロンターレU -15出身の2年生が先発出場しました。

【K1リーグ第14節 市立橘A vs 東海大相模A】
9月28日(土)午前10時7分キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ

好天に恵まれ、青空の広がった等々力。多くの選手の家族らが見守り、市立橘のメンバー外の選手たちが、柴崎には谷口彰悟のものを歌うなど、フロンターレの選手たちにも使われているチャントでにぎやかに後押しするなか、試合は始まりました。

立ち上がり、ゴールへ迫ったのは市立橘。GKの1も外に出て、東海大相模にボールが渡ってもCBの2人がうまくカバー。高い位置でボールをものにする場面も多く、攻守の切り替えの良さを見せていくと、7分には左SBの13が開いて、エリア前にクロスを入れると、6が抜け出してシュート。オフサイドとはなりましたが、おびやかしていきます。

なかなか前へ出られなかった東海大相模は、逆三角形の中盤の前に入った戸澤が左サイドから斜めに右へ仕掛けていき、右へ展開。浮き球が右から入ると、エリア正面右で拾った6がシュート。GK1に阻まれましたが、こちらもゴールの前に。

直後には市立橘、出足よくボールをものにすると、柴崎が右サイド高い位置へ。折り返しにニアで10がシュートを打ちますが左へ。

東海大相模が最終ラインからのフィードでエリア前に迫れば、市立橘が切り替えの良さを見せて、柴崎のクリアボールを右サイドで受けた6が11とのパス交換から高い位置へ上がっていくなど、それぞれゴールの前にいく場面をつくっていきます。

21分には東海大相模、右コーナーキックを得ると、7が右足で入れたボール、中央で折り返すと、最後は遠いサイドで5がオーバーヘッドシュートを打つもサイドネットへ。さらに3のフィードに、15がエリア前に。これにはGK1が前に出てシュートは打たせず。

給水タイム明けには、東海大相模、5のフィードに、戸澤が左サイドから斜めにエリア前に抜け出すもGK1が阻み、惜しくもシュートは打てず。

そこから速攻に持ち込んだ市立橘はたて続けにコーナーキックを得て、右からは9が左足で、左からは柴崎が右足でボールを入れて、ゴールを目指しに。それでも東海大相模はGK12が際どいボールをパンチングなどで阻んでしのいでいきます。

東海大相模は戸澤や7、6がうまく間で受けながら、左サイドの27を裏へ走らせるパスを入れ、揺さぶりにいきますが、市立橘は柴崎がスライディングでこれを防ぐなどして、決定的な場面にはつながらせず。前半は0-0でタイムアップとなります。

 

後半立ち上がりは東海大相模、前線の15を左サイドの高い位置へ走らせ、9がエリア前に顔を出すなどしながら、迫りに。それでも市立橘の守備の前になかなかシュートまではいけないでいると、市立橘が11の仕掛けで再び東海大相模陣内でプレーする時間をつくれるようになっていきます。5分には左コーナーキック、柴崎が入れたボール、ニアで10が合わせますが上に。

さらに8分にはすばやいリスタートからエリア左で11がシュートを打つもGK12がセーブ。東海大相模も戸澤がうまく中央でマイボールにし、左サイドへ展開。しかし、27はクロスを上げられず。さらに東海大相模は左サイドへ展開しようとするも、またもや柴崎が粘り強く足をのばしてマイボールに。

すると15分、先制点は市立橘へ。左サイドから攻めていくと、エリア内左に抜け出した7のパス、ゴール右、11が押し込んで1-0。

選手を入れ替えて打開を図りにいく東海大相模。GK12もその外に出て、組み立てに加わり、コーナーキックやフリーキックを得ますが、なかなか決定的な場面には至らず。市立橘はうまい位置取りでボールを奪い、そこから攻めにつなげ、東海大相模の左サイドに入った10に対しては、柴崎が1対1の強さを見せ、6とも囲い込むようにして連係しボールを奪い取り、攻撃の芽を摘んでいきます。

31分には市立橘、うまく9が前に持ち込み、右へ展開すると、柴崎のクロスに11がエリア内へ。最後は東海大相模、3がクリアしたものの追加点を狙いに。

東海大相模は23が縦パスを入れ、11から再び受けた23が、右から斜めに仕掛けたり、10が縦に仕掛けたり、ボールを持つ時間を長くしながら攻めていきますが、シュートまではいけない時間が続いていきます。

ロスタイムは3分。47分には左コーナーキックを得た東海大相模。5が左足で入れたボール、ニアで11が合わすもボールは右へ。拾った17がクロスを上げるもラインを割り、ゴールキックに。

しかし、48分、東海大相模は左サイド、10がエリア前にクロスを入れると、頭で合わせたのは戸澤。シュートが枠をとらえると、GK1が防いだもののこぼれ球に詰めた16が押し込んで、1-1。ラストワンプレーで東海大相模が追いつき、試合はタイムアップとなりました。

前半0-0 後半1-1 計1-1

かつてフロンターレU-15の選手として、プレーした等々力第一サッカー場で、2人の選手がそれぞれのチームのために力を尽くすところを見られたことはとてもうれしくなるものでした。

粘り強く仕掛けてくる選手からボールを奪い取るなどしていき、高い位置へも顔を出し、攻撃にもかかわっていった柴崎、間でうまくボールを受け、何度もゴールの前に顔を出し、最後には同点ゴールにつながるヘディングシュートを見せた戸澤、それぞれのプレーがこれからも楽しみになるものでした。

リーグ戦はもちろん、高校サッカー選手権の予選も控える両チーム。そのなかでの活躍を願っています。

(文中敬称略)

試合を前にタッチをかわす市立橘の柴崎蒼選手と東海大相模の戸澤龍人選手
市立橘の先発メンバー
東海大相模の先発メンバー

柴崎蒼選手
戸澤龍人選手
柴崎蒼選手が戸澤龍人選手に厳しく寄せにいく場面もあった
左コーナーキックのキッカーを務めた柴崎蒼選手

後半へ

市立橘がゴールの前に

先制点は市立橘へ

戸澤龍人選手
柴崎蒼選手

柴崎蒼選手は1対1の場面、粘り強く守っていった

左クロスに戸澤龍人選手が頭で合わせる

こぼれ球を押し込み、東海大相模が追いついた

1-1でタイムアップ

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