新天皇即位の行事のため、祝日となった10月22日は、等々力第一サッカー場へ。神奈川県内のJクラブユースやクラブチームによって行われる神奈川県クラブユースサッカーリーグが始まり、川崎フロンターレU-18は横浜F・マリノスユースとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 神奈川県クラブユースリーグ1部第1節 vs 横浜F・マリノスユース】
10月22日(火)午前10時キックオフ 等々力第一サッカー場 雨 40分ハーフ
フロンターレの先発は、GK16安福祐一、最終ラインは右から32秋葉拡人、3道間雄生、34田鎖勇作、2神橋良汰、ボランチは6澤田泰大、27田中慶汰、右MF13常安澪、左MF7中島大成、前線には26五十嵐太陽、29田中幹大。
マリノスの先発は、GK1小澤俊介、最終ラインは右から35原大樹、28諏訪間幸成、キャプテンの12木村恵風、19仲村凌汰、ボランチは33角田惠風、32西田勇祐、右MF26長島大、左MF27米山尊、前線には25中村翼、15星野創輝。
未明から雨が降り続き、風も時折吹き抜け、肌寒さも感じる等々力。等々力第一サッカー場はピッチのあちらこちらに水がたまったあいにくのコンディション。
それでも傘を手にしたり、合羽を着るなどした選手の家族や、両チームのサポーターらが見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がりはマリノス。米山が左サイドの裏へ抜け出して、左コーナーキックに。続けて、右コーナーキックも得て、シュートにはいけなかったものの、最終ラインをセンターライン付近に保ち、多くのセカンドボールを拾って押し込んでいきます。
マリノスは、諏訪間のフィードに、米山がうまく左サイドの高い位置へ抜け出し、クロスを入れていきますが、安福がセーブ。中盤に五十嵐が下り、澤田らとともにマリノスの選手に寄せにいき、澤田や道間が前に田中幹大や、中島を走らせるように、浮き球を入れ、フロンターレはラインを高めていこうとします。
5分には右サイドを仕掛けた長島が折り返すも、ゴール前に迫ったボールは、秋葉がしぼってクリア。右コーナーキックとなり、長島が入れたボール、エリア左で米山が拾うもブロック。左コーナーキックとなり、中村翼が入れたボール、遠いサイド、星野が迫りますが、ミートしきれず。ボールは安福がセーブしていきます。
なかなか自分たちの時間をつくれなかったフロンターレも、左の中島がサイドを変えて、右の常安に展開したり、道間が前に入れたボール、常安が粘り強く追って、次第に前に。右サイドに五十嵐が下り、常安が高い位置へ追い越し、澤田の浮き球を田中幹大や五十嵐が厳しく競り、中島が中へ寄り、そこから縦につけようとするなど、相手陣内でのプレーを増やしていきます。
澤田がセカンドボールを拾い、田中幹大が右へ流れ、秋葉が空いたスペースを使って、エリア前に仕掛けていき、左では神橋が粘りマイボールに。神橋が縦に入れたボール、中島が前に動き出すなどしていきます。
13分には、マリノス、エリア前にボールを入れてくるも安福が飛び出しクリア。拾ったマリノスの星野がエリア外正面でシュートを打ちますが、水のたまったピッチのために、ボールはゴールの左で止まり、米山が詰めていきますが、道間がカバー。
澤田の浮き球を田中幹大が競り、高い位置へ常安が仕掛けるなどしていくフロンターレ。時には中島や常安が中へ寄り、五十嵐や田中幹大とかかわり、最終ラインの田鎖が田中慶汰に縦パスを入れ、中島につなげ、中島は右へ展開し、五十嵐が右クロスを入れるなど、迫っていきます。
マリノスは17分には長島のパスに、中村翼がエリア右へ。しかし、田鎖が対応。ボールを神橋につなげていきます。
19分には、フロンターレにファールがあり、エリア外右でフリーキックとなりますが、しのいだフロンターレは澤田から右の常安、中央で再び澤田、田中慶汰とつなげ、左の中島へ。シュートまではいけませんでしたが、守備から攻めへ。
20分には、マリノス、星野がボールをおさめ、エリア右、中村翼が抜け出し折り返しますが、安福がセーブ。21分には、エリア外左で星野がマイボールにし、エリア前に折り返しますが、澤田がカバー。
攻めに転じたフロンターレは、23分には神橋がフィードを入れると、エリア外左でこぼれ球を拾った中島がミドルシュート。枠はとらえられませんでしたが、出足の速さを見せていきます。23分にはマリノス、仲村が左サイドの高い位置へ。しかし、エリア前へのボールは田中慶汰がカバー。
25分には、右で常安が競ったボールが、エリア外右へ。右へ流れていた田中幹大がエリア前に抜け出そうとしますが、オフサイド。さらに常安や五十嵐、田中幹大が近い位置でかかわりあいながら、フロンターレは攻めの機会をうかがっていきます。
マリノスも26分には、左サイドで中村翼が入れ替わり、クロスを入れていきますが、澤田や道間が対応。さらに29分には米山が縦へ仕掛けてきますが、秋葉が寄せ、五十嵐も自陣の右サイドに下りてカバー。
守備で粘り強く対応していくフロンターレは、31分には澤田、常安、エリア外右、田中幹大とつなげると、田中幹大へのファールがあり、フリーキックに。秋葉が右足でボールを入れると、頭で合わせたのは常安。ボールは枠をとらえますが、小澤が手をのばして惜しくもゴールとはならず。マリノスは、米山がエリア外右へ仕掛けて、一気にカウンターとなりますが、田中幹大がカバー。切り替えよく対峙していきます。
フロンターレは澤田の縦パスを受けた五十嵐がうまく前を向き、左へ流れた常安につなげたり、右サイドに転がり、雨水で止まったルーズボールにも、中島が粘り強く追ってマイボールにして、クロスを上げるなどしていきます。
左から仕掛けてくる米山が入れたボール、田鎖が対応し、エリア外左へ田中幹大を走らせ、フロンターレボールのスローインにして、相手陣内で時間をつくっていくと、37分には田鎖から右へ展開。五十嵐、常安、エリア外右、五十嵐へつなげようとすると、マリノスにハンドがあり、フロンターレのフリーキックに。しかし、秋葉が入れたボールは、小澤がセーブ。
39分には、マリノスも、角田の縦パスを正面で星野がおさめ、戻したボールに走り込んだ仲村がシュート。これはワンタッチあり、ゴールとはならず。前半は0-0でタイムアップとなります。
後半マリノスは右に米山、左に中村翼、長島を前に。3分、マリノスはエリア外右やや距離のあるところで、ファールを受けてフリーキックを得ると、原が入れたボール、正面で星野がおさめ、シュート。これがゴール右へ決まり、0-1。先制点はマリノスへ。立ち上がり、少しエアポケットに入ったように、ボールを星野に入れさせてしまい、追いかける展開となります。
フロンターレは、6分には左サイドからの攻めに。五十嵐から受けた常安がエリア外左へ。雨水もものともせず、一気にエリア内、ゴールの前に仕掛けていきますが、小澤がセーブ。
さらにフロンターレは、9分には神橋のフィードに、エリア前に常安、五十嵐がエリア前に。小澤に阻まれましたが、最終ラインからうまく決定的な場面をつくりにいきます。
マリノスのコーナーキックのこぼれ球にも、田中幹大や秋葉が寄せにいき、球際に厳しくプレーをしていくフロンターレ。やや下がり目に田中幹大が下り、田中慶汰からパスを受け、左サイドに流れた五十嵐の仕掛けにつなげていきます。
12分には、マリノス、左コーナーキックに。中村翼が入れたボール、星野が合わせますが、安福がセーブ。さらに正面の米山の浮き球に、星野が抜け出しますが、ここでも安福がセーブ。
マリノスは角田、星野に出血があり、一時9人になりますが、15分までにともに中へ戻り、再び11人に。
左へ五十嵐が流れ、中島が前に、ポジションを流れの中で変え、五十嵐や田中幹大が高い位置で奪いにいくフロンターレ。17分には、左サイドのスローイン、五十嵐から常安とつないで、常安がエリア内へ仕掛けていきますが、最後は常安のファールに。
さらに小澤がクリアしきれなかったボールを、左サイドの高い位置で田中幹大や五十嵐が寄せにいき、前での時間をフロンターレはつくりに。道間のパスを受けた常安が右から中央へ持ち込むなど、最後尾からも攻めにつなげていきます。
21分には、道間のフィード、五十嵐が追っていき、右コーナーキックに。秋葉が入れたボール、こぼれ球を拾った五十嵐がシュートを打つも、ブロック。攻めに持ち込もうとするマリノスに対して、中島が戻り、セカンドボールをものにし、前にはいかせず。
26分にはマリノス、長島のパスに、米山が正面へ。しかし、道間がクリア。
マリノスは、ここで米山に代わり39内海碧斗。
フロンターレは27分、五十嵐に代わり14平田流衣。
直後にはマリノス、左から中村翼が仕掛けて、折り返すと最後は星野が押し込み、0-2。フロンターレは突き放されてしまいます。
澤田の右サイドを突くパスに、常安や秋葉が上がり、高い位置でのスローインにつなげ、常安が粘り強くマイボールにし、中央の澤田、左の神橋、中島とつなげ、両サイドを使いながら攻めを試みていくフロンターレ。左サイドで平田が粘り、マイボールにし、正面へ常安が迫るなど位置を入れ替えながら前に出ていきます。
34分には、マリノスは、西田に代わり38横溝広太。フロンターレは中島に代わり23小野寺瑠。
ここからマリノスがラインを高めて、左サイド、中村翼、仲村の連係から迫っていきますが、フロンターレもコンパクトに。シュートまではいかせず。
38分には、澤田が厳しくボールを奪い、小野寺、平田とつなげ、常安が縦に仕掛け、左サイドで平田、小野寺が粘り、左コーナーキックに。秋葉がボールを入れると、エリア内で混戦となりますが、マリノスも人をかけてしっかり守りシュートまではいけず。
39分には、マリノスも、エリア外左でのフリーキックに、中村翼がボールを入れると、こぼれ球を拾った長島がシュートを打つも、神橋がブロック。
フロンターレは、自陣の左サイドで得たフリーキック、エリア前に道間や田鎖を上げ、ゴールを狙いにいきますが、シュートにはつながらず。試合はタイムアップとなり、0-2。
ボールが止まったり、走りすぎたりする難しいコンディションのなか、球際に厳しくプレーを重ねていったフロンターレ。プリンスリーグ関東でも、等々力第一サッカー場での試合が残されており、雨や風がボールを左右するような天候の時もあるかもしれません。この日の経験が生きてくるときもあるのではないか、と思います。
前半0-0 後半0-2 計0-2
得点:星野創輝2(マリノス)
フロンターレの先発:16安福祐一、32秋葉拡人、3道間雄生、34田鎖勇作、2神橋良汰、6澤田泰大、27田中慶汰、13常安澪、7中島大成、26五十嵐太陽、29田中幹大
交代:五十嵐→14平田流衣 中島→23小野寺瑠
マリノスの先発:1小澤俊介、35原大樹、28諏訪間幸成、12木村恵 風(c)、19仲村凌汰、33角田惠風、32西田勇祐、26長島大、27米山尊、25中村翼、15星野創輝
交代:米山→39内海碧斗 西田→38横溝広太
(文中敬称略)
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