拓殖大 – 國學院大 / 東京都サッカートーナメント学生系の部予備予選2回戦


12月12日は拓殖大学八王子キャンパスサッカー場へ。2020年の天皇杯の東京都の予選にあたる東京都サッカートーナメントが始まっており、この日は学生系の部予備予選の2回戦。拓殖大と國學院大が対戦、川崎フロンターレU-18出身、國學院大のGK浅川将輝も出場しました。

東京都サッカートーナメント学生系の部予備予選には、東京都大学サッカー連盟の所属チームによる予選を勝ち抜いた8チームと、関東大学サッカーリーグから8チームの計16チームが出場。8チームずつ2つのブロックに分かれトーナメントを行い、2チームが、関東大学サッカーリーグ1部の6チームとともに、学生系の部予選(本選)に出場します。

國學院大は、1回戦では日本体育大と対戦。90分で決着がつかずPK戦に。浅川も活躍しPK戦を4-2で制して2回戦進出を決めています。

【東京都サッカートーナメント学生系の部2回戦 拓殖大 vs 國學院大】
12月12日(木)午後3時半キックオフ 拓殖大学八王子キャンパスサッカー場 晴れ

國學院大の先発は、GK1浅川将輝、最終ラインは右から6大高真暉、キャプテンの4長草優之、15大和隆貴、13村上渉、中盤の底に5金子大晟、その前に10矢野友尊、18西川利哉、右に11東奥祐介、左に19大野瑞貴、前線には9渡邉伶那斗。

青空が広がり、気温の上がったものの、日陰で少し肌寒さも感じる拓殖大八王子キャンパスサッカー場。ピッチの脇には、両チームともにメンバー外の選手たちがにぎやかにコールやチャントで、選手たちを後押しするなか、試合は始まりました。

國學院大のボールで始まった試合。立ち上がり、先にチャンスをつかんだのは拓殖大。エリア外左でファールを受けてフリーキックに。こぼれ球に反応した3のシュートは枠をとらえますが、浅川がセーブしていきます。

國學院大も4分には矢野から左サイド、大野へ。大野は中央へ向かい仕掛けていき、正面でこぼれ球に詰めた金子がミドルシュート。これを拓殖大はブロックし、防ぐもさらにセカンドボールを拾い、村上から右サイド高い位置の東奥へ。東奥のリターンを受けた大高の浮き球に、渡邉がエリア内へ。これを拓殖大は防ぐもさらに、右から東奥がエリア内へ向かい仕掛けていき、國學院大はゴールへ迫る場面をつくっていきます。

一方の拓殖大も28、7、6がうまく左サイドでボールを回していき、28が左サイドを仕掛けていくなどしていきますが、國學院は囲い込むようにして、ゴールへは近づかせず。

大高が自陣の右サイドをカバー、浅川へつなげていきマイボールの時間をつくっていきます。

13分には左サイドでファールを受け、國學院のフリーキックに。矢野は遠いサイドを狙い右足でボールを入れていきますが、GK1がセーブ。一方の拓殖大も左コーナーキックを得て、こぼれ球を拾った7が左から鋭いクロスを入れていきますが、浅川がセーブしていきます。

17分には、國學院大、東奥から右サイド高い位置へ流れた西川へ。西川の右クロスを、左サイドで大野が拾い、中央へ仕掛ける姿勢を見せ、最後は走り込んだ村上がシュート。枠はとらえられませんでしたが、よく選手たちがかかわって迫っていきます。

一方の拓殖大も、20分には、エリア外正面で、ファールを受けてフリーキックに。7のすばやいリスタートから6がクロスを上げると、正面でこぼれ球を拾った14がシュートを打つも枠外。さらに右クロスに、ニアに16有賀滉が迫りますが、ここは國學院大の守備が阻んでいきます。

後ろからしっかりつなげながら前に浮き球を入れて、攻めに持ち込もうとしていく國學院大に対して、高い位置でよく連動してマイボールにする場面をだんだん拓殖大は増やしていきますが、國學院は右クロスに対して、エリア内に東奥が戻りカバーするなど、集中した対応を見せていきます。

25分には、拓殖大の14がエリア左へ。しかし、大高がブロックしていきます。

拓殖大の攻めをしのいだ國學院大は、村上のサイドチェンジを、東奥が右サイド高い位置でおさめ、再び攻めに。エリア右へ大高が抜け出したり、大和の左サイドを突くパスに、村上から高い位置へ上がるなど、両サイドが前に出る場面をつくっていきます。

29分には拓殖大、7のパスに28が正面へ。しかし、國學院大は金子がカバー。さらに右から折り返しを拓殖大は入れますが、金子がクリアしていきます。

すると國學院大は32分、左サイドから右の東奥へ展開。最後は大高がエリア外の右かシュートを打つと、ゴール左へ決まり、0-1。先制点は國學院大へ。

ラインを高め最終ラインの選手も持ち上がり拓殖大は前に出ていきますが、34分には、右へ展開したボールを、國學院大、大野がカット。そこから國學院大の攻めに。渡邉が左サイドを突くパスを出すと、大野がエリア左へ仕掛け、シュート。拓殖大がブロックしたところ、正面やや左で渡邉がシュートを打ちますが、上に。

拓殖大の攻めに対して、矢野も自陣のエリア近くに戻り、しっかり対応していく國學院大。39分には拓殖大のフリーキックを國學院大はしのいでカウンターに。東奥から右の大野へ。大野がエリア前に仕掛け、正面の東奥へパスを出しますが、GK1が前に出て、打つことはできず。一方の拓殖大も40分には、14から左サイド高い位置の28へ。28の折り返し、ニアに有賀が迫りますが、浅川が対応。

拓殖大がさらに28が切れのある動きを見せ、縦パスもよく入れながら、ゴールに迫っていきますが、得点には至らず。前半は0-1。國學院大がリードして、ハーフタイムとなります。

 

すっかり日も落ちたなかでの後半。選手を1人代えてきた拓殖大に対して、國學院大はそのままの11人でのスタート。立ち上がりから前でボールをものにする時間をつくり、迫る拓殖大。それに対し、なかなか國學院大が前にいけないでいると、4分、左クロスに頭で合わせたのは有賀。ポストをたたきながら、ゴールへ決まり、1-1。拓殖大が追いつきます。

さらに8分には右コーナーキックを得た拓殖大。7が右足で入れたボール、遠いサイドで3が頭で合わせますが、枠をとらえたボールは浅川がセーブ。

10分にはまたも拓殖大、左コーナーキック、23が右足で入れたボール、8が合わせますが浅川がセーブ。12分には、左サイドからの攻勢、最後はエリア左、23がシュートを打つもここでも浅川がセーブ。さらに両サイドから攻めに持ち込んでくる拓殖大でしたが、國學院大はクロスをブロックするなど体を張った対応で、最後のところでシュートまではいかせずに守っていきます。

15分近くになると、國學院大も矢野が下がり目でボールを受け、そこから左の村上、村上から受けた大野が縦に仕掛けるなどして、拓殖大の陣内での時間をつくれるように。23分には、矢野から右へ展開。東奥から受けた大高が右クロスを上げると、エリア内で渡邉がおさめ、矢野が正面へ迫りますが、拓殖大はクリア。24分には正面で大野がカット。エリア右、東奥へパスを出しますが、拓殖大はカット。惜しくもシュートまではいけず。

拓殖大も後半から入った23から左へ。28がエリア内へ持ち込もうとしますが、國學院大はこれをブロック。さらに拓殖大はクロスを入れてくるも、これに対応していきます。

29分には、國學院大は西川に代わり22橋口凜樹。大野が中央に入り、橋口が左へ。30分には拓殖大、23のパスに28がエリア左へ。しかし、大高が阻み、拓殖大はたて続けにコーナーキックを得ますが、32分には、それをしのいだ國學院大がカウンターに。右から東奥が正面へ持ち込みシュートを打ちますが、GK1がセーブ。

34分にも國學院大は渡邉から東奥とつないで、東奥のパスにエリア左へ橋口が抜け出しますが、拓殖大が阻み左コーナーキックに。矢野が入れたボール、遠いサイドで長草がシュートを打ちますが右へ。國學院大はここで東奥に代わり14影山諒。

ともにゴールに迫りながらも最後のところでやらせない、集中した対応を続ける両チーム。46分には、拓殖大、途中出場の11が左から切れ込みシュートを打ちますが上に。さらに左からのスルーパス、10がエリア正面やや左へ抜け出し1対1になりそうになりますが、浅川が前に出て、好セーブ。

さらに左サイドでフリーキックを得て、10が右足で入れたボール、遠いサイドで合わせますが浅川がセーブ。さらに正面で7がカット、エリア左、14がシュートを打ちますがワンタッチあり、決まらず。コーナーキックも國學院大がしのいで後半はタイムアップ。勝ち上がるチームを決めるために試合はPK戦へ。

先攻拓殖大、後攻國學院大で行なわれたPK戦。最初の5人はともに成功させ、6人目へ。拓殖大の6人目、右を狙ったシュートは浅川が止める好セーブ。國學院大は村上が決めて、5-6で決着。勝ち上がったのは國學院大となりました。

1回戦に続いて、関東大学サッカーリーグに所属するチームとの対戦を制して勝ち上がりを決めた國學院大。4年生が抜けて新チームとなるなかで、攻守に好プレーを重ね、格上とされるチームに対してもけして引けは取らないプレーを重ねていったことは心に残るものがありました。

最終ラインから声を絶やさず、何度も好セーブを見せ、1回戦に続いてPK戦でもチームの勝ち上がりに大いに貢献した浅川を見られたことは、とてもうれしくなるものがありました。次は15日に東洋大と対戦、これに勝利すれば、國學院大は学生系の部の本選出場となります。

この日と同様に、チームを最後尾から支えるプレーを見せますように。活躍をとても楽しみにしています。

前半0-1 後半1-0 計1-1
得点:有賀滉(拓殖大) 大高真暉(國學院大)

國學院大の先発:1浅川将輝、6大高真暉、4長草優之(c)、15大和隆貴、13村上渉、5金子大晟、10矢野友尊、18西川利哉、11東奥祐介、19大野瑞貴、9渡邉伶那斗
交代:西川→22橋口凜樹 東奥→14影山諒

(文中敬称略)

川崎フロンターレU-18出身、國學院大のGK浅川将輝選手
円陣を組む國學院大の選手やスタッフ

いち

試合を前に応援に駆けつけた家族や選手のもとへ

拓殖大のフリーキックに備える浅川将輝選手
國學院大もゴールへ迫る

大高真暉選手がシュート

先制点は國學院大へ
國學院大の大高真暉選手

國學院大の東奥祐介選手
後半へ

拓殖大が追いつき1-1

ゴール前での攻防

すっかり日もくれた中、後半は行なわれた

PK戦へ
6人目浅川将輝選手がセーブ

最後は村上渉選手が決めて國學院大が勝ち上がりを決める

 

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