9月22日、等々力第一サッカー場での関東ユース(U -13)サッカーリーグ、川崎フロンターレU-13 vs TOKYU S Reyesのあとは國學院大たまプラーザキャンパスへ。東京都大学サッカーリーグ1部は第15節。3位につける國學院大学と6位大東文化大が対戦、ともに大学3年目のシーズンを過ごしている、川崎フロンターレU-18出身、國學院大のGK浅川将輝と大東文化大のMF小泉靖弥が出場しました。
【東京都大学サッカーリーグ1部 國學院大 vs 大東文化大】
9月22日(日)午後2時キックオフ 國學院大たまプラーザグラウンド くもり一時雨
國學院大の先発は、GK12浅川将輝、最終ラインは右から26高埜秀太、キャプテンの3佐藤大介、15真家元彦、6大高真輝、中盤に22村上渉、その前に10比留間公祐、8石井賢哉、右に25矢後佳也、左に7矢野友尊、前線には9山本アマディン。
大東文化大の先発は、GK1遠藤季久、最終ラインは右から5鈴木祐人、29村山竜太、15野島樹哉、右に24小泉靖弥、左にキャプテンの3粟津基大、中盤は10岡村滉太、その前に28佐野太雅、40渋谷康生、前線には37額川賢哉、11江幡翔平。
等々力第一サッカー場では広がっていた青空は次第に雲に隠され、気温もやや落ちつつある國學院大たまプラーザグラウンド。
集中応援日の國學院大は、選手たちはエスコートキッズとともに入場し、ピッチの脇には太鼓や吹奏楽部、学ラン姿の応援団などが応援を繰り広げる華やかな雰囲気。大東文化大のメンバー外の選手たちもそんな國學院大側に負けまいと、こちらもにぎやかに声援を送るなか、試合は始まりました。
立ち上がりは國學院大も大東文化大もややファールの多い試合の入りに。2分には大東文化大、左サイドでファールを受けると、岡村が左サイド、渋谷につなげて渋谷は左クロス。際どいボールでしたが佐藤が対応し、佐藤が戻したボールをしっかり浅川はキャッチ。
國學院大も山本がボールをおさめ、左サイドに大高を走らせラインを高め、サイドチェンジを交えながら前に。しかし、大東文化大の守備から攻撃への切り替えが速く、6分には右に開いた佐野がエリア前に浮き球を入れると、正面やや右で江幡がファールを受け、フリーキックに。
ボールの近くに立ったのは渋谷と、岡村。岡村が下がり、蹴るのは左利きの渋谷か、と思わされましたが、蹴ったのは走り込んだ岡村。右足でボールを蹴ると、ゴール右へ決まり、0-1。先制点は大東文化大へ。
なおも大東文化大は中央を額川が持ち上がりシュートを打ったり、小泉も右サイドから中央へ斜めに動き出したりして、揺さぶりに。8分には右コーナーキック、エリア外正面、距離のあるところにボールがこぼれると渋谷がミドルシュートを打つも上に。
大東文化大の攻勢をしのいだ國學院大も、10分には村上の縦パスを山本がダイレクトで右に展開。矢後へ渡ると、矢後はエリア外右からミドルシュート。左へそれましたがシュートまでつなげていきます。
石井がボールをカットしたところから前に持ち込み高い位置でのスローインを得て、山本へボールを集める國學院大。大東文化大は山本を囲い込むようにして厳しい寄せを見せていき、起点をつぶしていきます。
13分には左コーナーキックを得た大東文化大、岡村が右足で入れたボール、遠いサイドで粟津が合わせるも大東文化大のほかの選手に当たり、こぼれ球を自ら拾った粟津のシュートは左へ。
浅川が前に出て、石井も自陣の左サイドへ下り、後ろでボールを回しながら、真家が左サイドへ動き出す山本を狙い、フィードを入れるなど長短のボールを交えていく國學院。17分、左サイド、矢野がエリア左へ動き出す石井を狙い、パスを出すとエリア左へ抜け出した石井に対して、ファールがあったとの判定で國學院大はPKを得ます。
キッカーは山本。左へ決めて、1-1。國學院大が追いつきます。
さらに直後にも國學院大、今度は佐藤のフィードに山本がエリア内へ。しかし、大東文化大の厳しい寄せ。山本は倒れるも今度はファールとはならず。
18分、國學院大は矢後に代わり14影山諒。
20分には大東文化大、粟津のサイドチェンジを受けた小泉が額川に縦パスを入れると、額川のパスに渋谷がエリア左へ。シュートを打つも右へ。
一方の國學院大も22分にはセンターサークル付近でファールを受けると、比留間が入れたボールをエリア外左で佐藤が折り返しますがオフサイド。
山本を起点にしようとする國學院大は浅川も正確にボールを入れていきますが、大東文化大は24分には山本からボールを奪い、そこな、縦へつないで江幡がエリア右へ。國學院大は大高がカバーししのいでいきます。
給水タイムをはさんで、エリア左を突くパスに山本が抜け出そうとするのは國學院大。しかし、大東文化大は村山が寄せて最後は山本のファールに。
なかなかシュートまではいけない國學院大に対して、29分には大東文化大、右サイドでボールを奪った小泉が一気にエリア外右へ。シュートは左へそれましたが、迫っていきます。さらに30分には鈴木から小泉とつないで右からの攻めに。佐野が右クロスを上げると、渋谷が飛び込みますが、合わせる前に浅川がセーブ。
國學院大が、コーナーキックのこぼれ球を拾った石井がシュートを打つなどすれば、大東文化大も切り替えよくうまく間にボールを入れて、前に出ていく場面をつくり、ともにエリア前に迫り、一進一退に。浅川もフリーキックから入ったボールをすかさず前に送り、攻めにつなげていきます。
39分には大東文化大、鈴木、江幡、額川と縦につないで左へ展開。粟津が左クロスを上げると、エリア内、ニアに飛び込んだ小泉が合わせるも國學院大はブロック。しかし、いい連係で決定的な場面を見せていきます。
さらに大東文化大は、粟津のフィードを起点にコーナーキックを得て、渋谷が左足で入れたボールに、村山が合わせる場面をつくりますが、得点には至らず。前半は1-1でタイムアップとなります。
わずかに弱い雨が降り始めるなか、始まった後半。大東文化大は佐野に代わり14一関拳人。
立ち上がりは國學院大、浅川から右へ。高埜につなげると、高埜はフィードを入れ、右サイドでのスローインに。佐藤の浮き球を正面で村上が拾い、真家、大高と左に展開。エリア左、石井が抜け出すもここは大東文化大の守備が阻んで、シュートには至らず。
さらにGKの遠藤が前に出たところをプレスをかけにいき、前からボールを奪いにいく國學院大。しかし、5分、大東文化大は小泉がボールをカット、右サイド、一関へ。一関の折り返しはブロックされるも、そこから大東文化大が流れを引き戻しに。中央で岡村がうまく前を向いて、右サイドを突くパスを出すなどしていきます。
9分には、大東文化大、粟津から中央で受けた江幡がエリア左へ。ミドルシュートを打つも浅川がセーブ。
一方の國學院大も、真家のフィードに、影山が右サイド高い位置へ。エリア内へ仕掛けていこうとしますが、渋谷がブロックしていきます。
大東文化大は岡村が縦パスを盛んに入れ、小泉に渡ると鈴木も高位置へ上がり、厚みのある攻めに。小泉のパスを受けた額川が逆サイド、粟津へ展開するなど、うまく両サイドを使っていきます。
17分には小泉が高い位置でカット、縦へ仕掛けて折り返すも左へ。肩がはてはるさらに攻めていく大東文化大、19分、正面の額川に渡り、額川のパスに渋谷が正面へ。浅川は阻もうとするもボールはゴールの中へ。1-2。再び大東文化大がリード。
さらに21分にも大東文化大、一関が右サイドで粘り、ボールは小泉へ。小泉の折り返し、エリア内へ江幡が飛び込みますが、浅川がセーブ。
國學院大は山本へボールを入れて打開を図りにいきますが、大東文化大の守備に阻まれ、なかなかシュートまではいけず。浅川もときにはエリア外に出て、組み立てに加わり、後ろからボールをつなげつつ、攻めの機会をうかがっていきます。
給水タイムをはさんで、25分には國學院大、矢野に代わり27長谷川悠、石井に代わり19大野瑞貴。
真家のフィードを大野が拾い、高い位置へ大高を走らせたり、高い位置へ大埜が上がっていき、人をかけた攻めに出ようとしていく國學院大。30分には左サイドのスローインから、山本がエリア内へ進入するも、ここでも大東文化大の守備に阻まれ、最後は遠藤がセーブ。
直後には大東文化大、渋谷のサイドチェンジをおさめた小泉がエリア外右へ仕掛け、シュート。左へそれましたが、追加点を狙いにいきます。
エリア内でうまく、ターンを見せ起点になろうとする山本に対してうまく対応していく大東文化大。コーナーキックをしのいだところからカウンターに持ち込もうとするなど、切り替えの良さを見せていきます。
33分には大東文化大、江幡がエリア外右でミドルシュート。枠をとらえますが、浅川が好セーブ。しかし、左コーナーキック、岡村が入れたボール、野島が決めて、1-3。大東文化大が突き放します。
浅川の入れたボールを、足をつりながらも山本がおさめ、反撃へつなげていく國學院大。39分には山本に代わり16東海林翔。前線に長谷川が上がり、東海林は中盤の前に。一方の大東文化大は江幡に代わり30横田紘己。
42分には比留間の縦パスを起点に長谷川が右から折り返すも大東文化大はクリアして左サイドのスローインに。これに対して、大東文化大は小泉がボールをカット。攻めにつなげさせず。
機を見て追加点を狙いにいく大東文化大。42分には高い位置で額川がカット。エリア前、横田が抜け出しますが、浅川が前に出てクリア。45分にはカウンターに持ち込んだ大東文化大。額川が一気にエリア外右へ。シュートを放つとボールはクロスバーへ。
ロスタイム、キープを図る大東文化大はたて続けにコーナーキックを得ますが、49分、右コーナーキック、長谷川が入れたボールを、村上が折り返すと最後は大高がシュートを打つもこれは上に。試合はここでタイムアップ。1-3。大東文化大が勝利をおさめることになりました。
前半1-1 後半0-2 計1-3
得点:山本アマディン=PK(國學院大) 岡村滉太、渋谷康生、野島樹哉(大東文化大)
國學院大の先発:12浅川将輝、26高埜秀太、3佐藤大介(c)、15真家元彦、6大高真輝、22村上渉、10比留間公祐、8石井賢哉、25矢後佳也、7矢野友尊、9山本アマディン
交代:矢後→14影山諒 矢野→27長谷川悠 石井→19大野瑞貴 山本→16東海林翔
大東文化大の先発:GK1遠藤季久、5鈴木祐人、29村山竜太、15野島樹哉、24小泉靖弥、3粟津基大(c)、10岡村滉太、28佐野太雅、40渋谷康生、37額川賢哉、11江幡翔平
交代:佐野→14一関拳人 江幡→30横田紘己
勝者と敗者は分かれることになりましたが、3年間フロンターレのユニホームを着て、同じ目標に向かっていた2人の選手が、それぞれのチームの勝利のために力を尽くすところを見られたことはとてもうれしくなるものでした。山梨学院大戦に比べると、ボールを受ける機会が増え、正確なボールを配球した浅川、積極的に仕掛け、またゴール前にうまく飛び込み、かつてのチームメートの守るゴールへ迫っていく小泉、それぞれのプレーが印象に残る試合でした。
東京都大学サッカーリーグ1部の残りは、3試合。それぞれの活躍をとても楽しみにしています。
(文中敬称略)




















This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.