3月27日は、等々力第一サッカー場へ。
関東ユース(U-15)サッカーリーグが開幕を迎え、2部Aブロックの川崎フロンターレU-15はTOKYU S Reyes(レイエス)との試合に臨みました。
リーグ戦は、ここ2年新型コロナウイルスの影響を受け、対戦は1回のみで行われていたのが、今季は3年ぶりに本来のホーム・アンド・アウェーで計18試合を開催する予定に。
2部のA、Bそれぞれのブロックの優勝チームと、2部の2位同士で行われる昇格決定戦の勝者の計3チームが1部に昇格することができます。
この記事は、フロンターレに取材を依頼し、了解を得て書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部Aブロック前期第1節 vs TOKYU S Reyes】
3月27日(日)午後1時キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり 40分ハーフ
フロンターレの先発は、GK1松澤成音、最終ラインは右から2柏村涼太、23ペイシェンス海翔、キャプテンの5林駿佑、6関徳晴、中盤の底に4楠田遥希、その前に10平塚隼人、14藤井漣祐、右に11恩田裕太郎、左に7ステンパールカ大翔、前線には9小野口天。
空には雲が立ち込めていたものの、前日の雨は去り、おだやかな気候のなか、始まった試合。フロンターレは、楠田やペイシェンス、林らがボールに触れていき、浮き球に小野口や恩田が前に動き出し、相手陣内で時間をつくり、ラインを高め、中盤の楠田がペイシェンスや林とパスを交換しながら組み立てを図っていきます。
4分には、楠田の縦パスに、平塚がエリア右へ。左足で遠いサイドを狙いシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
フロンターレは、さらに最終ラインのペイシェンスが、左に開いたステンパーに正確なサイドチェンジを通し、また、楠田も、左サイドから裏を狙う動きを見せるステンパーを狙い、パスを出したりするなどし、ゴールをうかがっていきます。
レイエスも、CBにGKが加わり低い位置でボールを動かし、後ろから組み立てを図りにいきますが、フロンターレは小野口がプレスバック。平塚につなげ、平塚が小野口を狙い、スルーパスを試み、高い位置からのボール奪取からもチャンスをつくろうとしていきます。
レイエスも、エリア前に浮き球を入れ、起点をつくろうとしていきますが、林が楠田につながるようにして対応し、自分たちでボールを動かす場面をつくっていきます。
9分には柏村の縦パスに、平塚がエリア外右へ。クロスはレイエスがクリアし、左コーナーキックに。キッカーの藤井が右足でニアにボールを入れ、セカンドボールを拾ったフロンターレ、正面で楠田がシュートを打ちますが、クロスバーに。
さらに恩田が厳しくプレスにいき、右コーナーキックを得るなど、球際の厳しさから、チャンスをつくっていきます。
11分には林から左へ展開。関につながり、関のパスを正面でおさめた小野口のパスに、平塚がエリア右へ。シュートを打ちますが、レイエスはブロック。
直後には、ペイシェンスのフィードに、またも平塚がエリア正面やや右へ。シュートを打ちますが、GK20がセーブ。
得点とはなりませんでしたが、長短のパスを交え、フロンターレが迫る時間が続いていきます。
フロンターレは、13分小野口が縦パスをおさめ、左に展開。ステンパーがエリア外左からミドルシュートを打ちますが、GK20がセーブ。
さらに左サイド、関のパスを正面で小野口がおさめ、右に展開。柏村が高い位置へ仕掛けていきますが、レイエスも粘り強く対応していきます。
レイエスも、後ろから組み立てる姿勢を見せ、13分にはGK20が正確に右を突くフィード。18が抜け出していきますが、フロンターレはクリア。
レイエスのさらなる右サイドからの攻めをしのいだフロンターレは、平塚から右に展開。恩田から柏村へ。柏村の仕掛けは、シュートにはつながりませんでしたが、ここでも切り替えの速さを示していきます。
15分には右サイドで平塚がボールを奪い、左に展開。左サイド、関から正面の藤井へ。藤井の浮き球のパスに、エリア左、関が抜け出しますが、GK20がセーブ。
さらに右サイドで柏村、平塚、恩田がテンポよく回し、左へ展開。林から左に開いた関につながり、関のスルーパスに、正面へ小野口が動き出しますが、レイエスの守りに遭い、シュートまではいけず。
さらに小野口から平塚、平塚から恩田、恩田からふたたび平塚とつないで、平塚のパスに、恩田が前に動き出し、かかわりあいながら前に出ていきます。
21分にはレイエス、左に開いた9が、ペイシェンスを引き付けて、エリア前に向かっていきますが、林がクリア。
しのいだフロンターレは、ペイシェンスから間で受けた楠田が切り返し、藤井を経由して右の恩田へ。シュートまでは至りませんでしたが、テンポよくつないでいきます。
飲水タイムをはさんで、右サイドで柏村や恩田がかかわりあい、左サイドではステンパーが開いてエリア内をうかがいながら、ボールを回していくフロンターレ。
GKの松澤も左サイド、関に正確につないでいきます。
29分には、楠田から右に展開。柏村へつながり、柏村のパスを正面で藤井が受け、藤井のスルーパスに、平塚がエリア右へ。オフサイドとはなりましたが、いい連係を見せていきます。
30分にはさらにフロンターレ、エリア外右、楠田のクロスに、遠いサイド、平塚が反応しますが、さわることはできす。セカンドボールを拾ったフロンターレは、関がエリア左へ抜け出しますが、レイエスはクリア。
左コーナーキックとなり、ルーズボールをレイエスのDF4が拾い、左サイドから右サイドを突くパスが出ますが、松澤が前に出て阻み、決定機とはさせず。
ふたたび攻めに転じたフロンターレは、平塚のスルーパスに、柏村がエリア右へ。仕掛けてクロスを入れますが、レイエスは阻んでいきます。
レイエスはここで、選手を交代、中盤のかたちや選手の立ち位置を変えていきます。
なおもフロンターレは高い位置で平塚、恩田、柏村との連係からボールをものに。間で平塚が浮け、縦パスを小野口がおさめて起点をつくり、柏村の浮き球のパスに、エリア右を藤井がうかがうなど、中盤の選手も前に出て、厚みのある攻めを見せていきます。
38分にはレイエス、スルーパスに、9がエリア左へ抜け出しそうになりますが、松澤がクリア。
39分にはさらに、エリア外左、フリーキックを得たレイエス、8が右足でボールを入れると、遠いサイド、9が迫りますが、さわることはできず。
41分には9のポストプレーから、エリア正面やや右、10がシュートを打ちますが、松澤がセーブ。レイエスも、チャンスをつくれるようになっていきます。
フロンターレは42分、左サイドからの攻めに。関からステンパーへつないで、ステンパーからさらに藤井へ。藤井の左クロスに、恩田が頭で合わせますが、枠外。
直後には、中央、楠田が、エリア前、小野口を狙い、浮き球のパス。こぼれ球をエリア外正面で拾った藤井のミドルシュートは枠をとらえますが、GK20が手を伸ばして阻む好守。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半立ち上がり、林やペイシェンス、楠田に関もかかわり、左に開いたステンパーにつなげ、ゴールをうかがいにいくフロンターレ。
2分には右サイド、抜け出した柏村から正面やや右、藤井に。藤井はシュートを打ちますが、レイエスはブロック。さらに右サイド、平塚から下がり目の小野口とつながり、正面へ恩田が抜け出しそうになる場面をつくり、フロンターレがエリア前で時間をつくっていきます。
GKに最終ラインの2人がかかわって組み立てを図るレイエスに対し、前から連動して奪いにいくフロンターレ。高い位置でマイボールにしていきます。
4分には、柏村から間で平塚が受け、左へ展開。関のクロスはブロックされ、左コーナーキックに。藤井がニアに入れたボールを、小野口がはたきますが、レイエスはクリア。
さらに柏村からエリア外正面、楠田が受け、楠田のスルーパスに平塚がエリア右へ動き出しますが、レイエスの守りに遭い、シュートまではいけず。
レイエスも直後には、9が振り切り、エリア正面、7が抜け出しますが、松澤が阻んでいきます。
レイエスはさらに直後に、FW9が高い位置でカット。エリア外正面でシュートを打ちますが右に。
直後にはフロンターレ、柏村から右に。平塚がクロスを入れると、ステンパーが遠いサイド、折り返し、エリア内、藤井が迫りますが、GK20がセーブ。
すると8分、レイエスは、エリア正面やや左、抜け出した7が、松澤も引き付けて、シュート。これが決まり、0-1。先制点はレイエスへ。
追い掛ける展開となったフロンターレは、ボールを細かく動かしながら人をかけ攻めていき、10分には平塚がエリア右へ抜け出し仕掛けていきますが、レイエスの守りに阻まれシュートまでは行けず。
レイエスも、11分には9が抜け出し前に持ち出し、最後は正面で8がミドルシュートを打つも上。さらに7から右に展開。18が高い位置へ。クロスを入れると、9がゴールの前に。フロンターレは、林が体を張り、しのいでいきます。
フロンターレは15分、小野口、平塚に代わり、17山田留偉、18平内一聖が入り、ステンパーが前線、山田が左、平内がインサイドに。
16分には、楠田から平塚とつながり、平塚から右に展開。受けた柏村の縦パスに、ステンパーがエリア右へ抜け出しますが、レイエスの守備が阻み、右サイドでのスローインに。
そのスローインの流れから、平塚がエリア外右へ。ミドルシュートを打ちますが、GK20がセーブ。
フロンターレは、さらにペイシェンスも前に持ち出すなどしていき、楠田が中盤の間で受け、右に展開し、恩田とのパス交換から柏村がクロスを入れるなどしていきます。
18分には、楠田から左に展開。山田とのパス交換から関がエリア外左、高い位置に上がりますが、レイエスはブロック。
左コーナーキックとなり、平塚が左足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは、楠田から右に展開。恩田につながり、恩田が折り返すと、エリア外右、柏村がミドルシュートを打ちますが、GK20がセーブ。
試合はここで後半の飲水タイムに。
飲水タイム明け、21分にはフロンターレ、平塚のスルーパスに、ステンパーが抜け出しそうになりますが、オフサイド。
さらに平塚や楠田、平内が間で受け、松澤や林、ペイシェンスが最終ラインで左右に動かしながら、組み立てを図り、楠田がエリア前に浮き球を入れるなどし、揺さぶりに。
レイエスも、フロンターレがボールを回していく場面を狙い、27分には10がエリア前でボールをカット。そのパスに、途中出場の21がエリア右へ。シュートは松澤がセーブしましたが、決定的な場面をつくっていきます。
フロンターレは29分、平塚、恩田に代わり、8新堀翔、13佐藤壱隆が入り、新堀がインサイド、佐藤が右SB、柏村が右の前に。
ボールを左右に回し、受けた関が左サイドから斜めに持ち出す動きを入れるなど、変化を交えて、ゴールを目指していくフロンターレ。
32分には、平内が左サイドでボールをカット。ステンパーにつなげ、ステンパーは右に展開。柏村が高い位置に仕掛け、クロスを入れますが、GK20がセーブ。
さらに右サイドで佐藤がボールをカット。柏村とのパス交換から佐藤が折り返しますが、レイエスはクリア。
右コーナーキックを得たフロンターレは、新堀が右足でボールを入れると、ペイシェンスが合わせますが、枠はとらえられず。
フロンターレはさらに柏村に代わり、3陶山響が入り、左SB、関がボランチ、山田が右MF、平内が左MF、新堀が前線へ。
36分にはレイエス、11のスルーパスに、21がエリア正面へ抜け出しそうになりますが、松澤がセーブ。
37分にはフロンターレ、左サイド、陶山のパスを受けた平内がエリア前に仕掛け、陶山が追い越す動きを見せていきますが、最後は平内のファールに。
佐藤が山田を走らせるようなボールを入れ、レイエスが後ろから回していこうとする場面では、ステンパーや新堀が前から奪いにいこうとするなどしていくフロンターレ。
しかし、レイエスも集中力を保って対応していきます。
39分には、陶山から中盤で関が受け、関は右サイドを突くパス。受けた山田が折り返しますが、レイエスの守りが阻んでいきます。
アディショナルタイムに入り、41分には松澤のフィードに、平内がエリア左に抜け出しそうになりますが、GK20がセーブ。
フロンターレはさらに、陶山や関が背後を狙ったボールを入れ、前線ではステンパーがボールをおさめ、起点になろうとしていきますが、得点にはつながらず。
試合は0-1でタイムアップとなりました。
ピッチ上の選手たちが攻守によくかかわりあいながらプレーを重ねていったことが印象的なフロンターレ。より精度を高めていけば、きっともっと魅力的なチームになると思わされるものがあります。
シーズンはまだ始まったばかり。これからの戦いをとても楽しみにしています。
前半0-0 後半0-1 計0-1
フロンターレの先発:1松澤成音、2柏村涼太、23ペイシェンス海翔、5林駿佑(c)、6関徳晴、4楠田遥希、10平塚隼人、14藤井漣祐、11恩田裕太郎、7ステンパールカ大翔、9小野口天
交代:小野口→17山田留偉 藤井→18平内一聖 平塚→8新堀翔 恩田→13佐藤壱隆 柏村→3陶山響
控え:19斎藤准也 22榎本司 24藤田明日翔
(文中敬称略)
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