3月26日は、名古屋市港サッカー場へ。天皇杯愛知県予選に出場する大学チームを決める、愛知県学生サッカー選手権の決勝があり、東海学園大と中京大が対戦。
川崎フロンターレU-18出身、東海学園大のMF常安澪も試合に臨みました。
今大会、常安は準決勝の愛知学院大戦で1得点を決め、勝利に貢献しています。
【愛知県学生サッカー選手権決勝 東海学園大 vs 中京大】
3月26日(土)午前11時キックオフ 雨 名古屋市港サッカー場
東海学園大の先発は、GK1木佐貫峻矢、最終ラインは右から28楠本羽翼、4舌古圭佑、22和田侑樹、6安田正宗、ボランチは2バエッサ フェリペ、30村田達哉、右MF13常安澪、左MF9伊藤拓巳、トップ下15井堀二昭、前線には26野村魁。
中京大の先発は、GK1山口畝良、最終ラインは右から15多田風太、キャプテンの5水口湧斗、4川地功起、3深澤壯太、中盤の底に10小酒井新大、その前に11進藤克樹、7藤井皓也、右に21有働夢叶、左に19永田貫太、前線には9碓井聖生。
朝から雲が立ち込め、降り始めた雨が次第に強くなっていくあいにくの空模様の港サッカー場。それでも、メインスタンドの屋根下には、合羽などを羽織った選手の家族らが集まり、選手たちを見つめるなか、試合は始まりました。
立ち上がり、テンポよくパスを入れ、間に選手が顔を出しながら、ゴール前に迫っていくのは東海学園大。2分には、うまく中央へ抜け出した常安のスルーパスに、野村がエリア内へ。シュートを打ちますが、中京大のGK山口が好セーブ。
さらに東海学園大は、和田や舌古、村田やバエッサの距離感がよくボールをものにし、4分には、右サイド、常安からエリア外右の間で井堀が受けて、右クロス。野村のヘディングシュートは枠をとらえますが、ここでも山口がセーブしていきます。
中京大も、両SBが前に出てくる東海学園大に対し、サイドを突いたパスで揺さぶりに。9分には永田が高い位置へ抜け出しそうになりますが、楠本が粘り前にいかせずに対応していきます。
しかし、10分には、中京大、ふたたび左サイドに抜け出した永田が仕掛けていくと、セカンドボールを正面で緋色った小酒井はスルーパス。碓井がエリア左に抜け出すと、東海学園大はブロックし、左コーナーキックに。
キッカーは進藤。右足で遠いサイドを狙ったボールは、直接ゴールネットを揺らし、0-1。先制点は中京大に入ります。
東海学園大は直後に、楠本が負傷しピッチの外へ。常安が右SBの位置まで下がり、10人に。数的不利とはなりますが、右サイドでボールを奪った常安が井堀とのパス交換から中央へ上がっていき、右サイドを突くスルーパスを出すなど、それを感じさせない場面をつくっていきます。
14分には、和田が、前線の野村を走らせるような浮き球を入れると、セカンドボールを拾った井堀が、エリア外左でシュート。枠をとらえますが、山口がセーブ。
すると、16分、中京大は左サイド、抜け出した藤井が仕掛けて、折り返し。これを碓井が押し込み、0-2。中京大がリードを広げ、東海学園大はさらに突き放されることに。
東海学園大は、楠本に代わり11古山楓雅が入り右SBになります。
常安や伊藤が中央へ顔を出し、安田や古山がそれぞれ開き、前に出ていく東海学園大。21分には左に開いた安田のスルーパスに、常安がエリア内へ抜け出しそうになりますが、さわることはできず。
さらに東海学園大が、高い位置でボールを動かす時間をつくりますが、中京大もしっかり構え、決定的な場面をつくらせずに対応していきます。
飲水タイムをはさんで、24分には、左に開いた伊藤につながり、伊藤を追い越した安田が左サイドの高い位置へ。低いクロスを入れると、エリア内、常安が迫りますが、中京大はクリア。
さらに東海学園大は、野村が下がり目で縦パスを受け、村田やバエッサ、舌古や和田が多くボールに触れながら、前に出ていこうとしますが、なかなかシュートまではいけず。
一方、中京大も守りに徹するのではなく、永田や有働、藤井が前に仕掛ける姿勢を見せ、37分には、左サイドから斜めに仕掛けた藤井が、うまく切り返し、エリア前に折り返し。これは和田が阻んだものの、ゴールをおびやかす場面は、中京大のほうが多くつくっていきます。
40分には、東海学園大、バエッサから井堀とつないで、井堀は左に展開。エリア外左、仕掛けた伊藤がミドルシュートを打ちますが、枠外。
直後には、中京大、山口が前に送ったボール、セカンドボールを拾った進藤が、うまく東海学園大の最終ラインの間をん受けて、エリア外右へ。ループシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
42分には東海学園大、左サイドに顔を出した常安の縦パスを野村がおさめ、リターンを中央で受けたバエッサから右へ展開。エリア外右、古山がゴールに向かっていくボールを入れていきますが、山口がセーブ。
44分には中京大、右サイドからの浮き球に、碓井がエリア内へ。これはバエッサがカバーし、最後は木佐貫がクリア。
さらに45分には、スルーパスに、藤井が右サイドの高い位置へ。正面へ折り返すと、こぼれ球に反応した小酒井のミドルシュートは枠をとらえますが、木佐貫がセーブ。
直後にも、左サイドを仕掛けた進藤が折り返すと、正面で有働がシュートを打ちますが、枠外。
前半は0-2でタイムアップとなります。
ともに交代はなく始まった後半。立ち上がりは東海学園大、村田の縦パスに常安がエリア正面やや右へ。常安のスルーパスに、古山がエリア右へ抜け出し、シュートを打ちますが、山口がセーブ。セカンドボールを拾った東海学園大は、常安が右クロス。山口が処理しきれなかったところ、ゴール正面で拾った伊藤がシュートを打ちますが、ボールはポストに。
得点にこそなりませんでしたが、ゴールをおびやかす時間をつくっていきます。
4分にはさらに東海学園大、浮き球に野村が前に動き出し、拾った常安から右へ展開。エリア外右、野村が折り返しますが、中京大はブロック。
6分には中京大、藤井から右サイドに展開。多田が高い位置へ。折り返すと、エリア外左へ流れたボールを拾った深澤のミドルシュートは枠をとらえますが、木佐貫がセーブ。
左コーナーキックとなり、進藤がボールを入れると、ニアで小酒井が合わせますが、左へ。
直後には中京大、高い位置でボールをカット。エリア外左、進藤がミドルシュートを打ちますが右へそれていきます。
8分には、今度は東海学園大、井堀から左に展開。受けた和田が浮き球を入れると、エリア内、遠いサイドに常安が迫りますが、中京大はクリア。さらに東海学園大が、舌古の縦パスをうまく間で常安が受け、和田や木佐貫らもかかわりあいながら、後ろから組み立てながらボールを回していこうとしますが、中京大がパスをカットし、藤井や永田、碓井らがゴールの前に顔を出すなどしていきます。
10分には東海学園大、常安に代わり19金城アンドレ泰樹が入り前線へ。
すると直後には、東海学園大、うまく最終ラインとGKの間に抜け出した金城が1対1に。シュートを打つとこれが決まり、1-2。東海学園大が1点を返します。
中京大は、13分には、ふたたび藤井が起点に。藤井のスルーパスに、永田がエリア外左へ。折り返しは、中に合わず。
さらに14分には水口のフィードのセカンドボールを、エリア外正面ややっ右で拾った進藤がシュート。左にそれたものの、立て続けにおびやかすのは中京大。
18分にはエリア外右で東海学園大にファールがあり、フリーキックに。進藤がボールを入れると、碓井が頭で合わせますが、枠外。
20分には中京大に交代。進藤に代わり8秀島悠太。有働がインサイドに入り、秀島が右に。
なかなかエリア前で時間がつくれない東海学園大に対して、相手陣内でプレーを重ねていく中京大。22分には左サイドでのスローインの流れからエリア外左へ、うまく持ち出した藤井がシュート。これは右に。
飲水タイムをはさんで、さらに東海学園大に対して、中京大の中盤が位置取りよく、ボールをものにしていく時間が続いていきます。
29分には中京大、永田に代わり28児玉拓朗。児玉が右、秀島が左に。
直後には、中京大、右クロスに、エリア左、秀島がヘディングシュートを打ちますが、枠外。
ここで東海学園大は、伊藤に代わり10梅田隆之介。
しかし、流れは中京大に。30分には左クロスに、エリア右、児玉がシュートを打ちますが、枠外。さらに左サイドで藤井、秀島、深澤がテンポよくパスを回すなどし、フィードにエリア正面へ碓井が飛び出したり、藤井から受けた有働のスルーパスに、エリア正面へ碓井が抜け出しそうになるなどしていきます。
36分には東海学園大。センターサークルやや右でフリーキックを得ると、セカンドボールを正面で拾った村田がミドルシュートを打ちますが、ブロックに遭い、枠へは飛ばせず。
さらに井堀から左に展開。抜け出した梅田がクロスを入れると、遠いサイド、野村が迫りますが、中京大はクリア。
38分には、エリア外左、井堀がファールを受け、フリーキックを得た東海学園大。井堀が右足でボールを入れると、和田が合わせますが、オフサイド。
さらに井堀が間を運んで、左に展開。梅田が折り返しますが、中京大はクリア。
やや東海学園大に流れが傾いたなかでの終盤。しかし、中京大は藤井が起点となり、ふたたび東海学園大のエリア前に。
40分には、藤井のスルーパスに、児玉がエリア左へ。折り返しは東海学園大がクリア。さらに拾った中京大は、碓井がエリア正面でシュートを打ちますが、東海学園大はブロックしていきます。
中京大は碓井に代わり16大嶋春樹が前線へ。
ルーズボールを拾った児玉が、エリア正面で枠をとらえたシュートを打ち、さらに有働がボールをカット、そのパスに、エリア左へ秀島が抜け出してシュートを打つなど、突き放しにいきます。
45分には東海学園大、立て続けにコーナーキックを得て、木佐貫もエリア内へ上げていきますが、同点には届かず。
優勝し、天皇杯愛知県予選の出場権を得たのは中京大となりました。
常安はこの日は早い時間での交代となりましたが、間にうまく顔を出し、周囲と良くかかわりあいながら、エリア近くはもちろん、守備でも体を張ってプレーを重ねていく姿は印象に残るものがありました。
4月に開幕する東海学生サッカーリーグで、チームを勝利に導くような活躍を見せますように。とても楽しみにしています。
前半0-2 後半1-0 計1-2
得点:金城アンドレ泰樹(東海学園大) 進藤克樹、碓井聖生(中京大)
東海学園大の先発:1木佐貫峻矢、28楠本羽翼、4舌古圭佑、22和田侑樹、6安田正宗、2バエッサ フェリペ、30村田達哉、13常安澪、9伊藤拓巳、15井堀二昭、26野村魁
交代:楠本→11古山楓雅 常安→19金城アンドレ泰樹 伊藤→10梅田隆之介
控え:21岩島巧 3嶋津柚杏 32水戸洋基 27常世廉 5榎本龍人 17笠原彰
中京大の先発:1山口畝良、15多田風太、5水口湧斗(c)、4川地功起、3深澤壯太、10小酒井新大、11進藤克樹、7藤井皓也、21有働夢叶、19永田貫太、9碓井聖生
交代:進藤→8秀島悠太 永田→28児玉拓朗 碓井→16大嶋春樹
控え:17福本悠 13桒田大誠 12川尻裕吏 22大野了熙 18松岡郁弥 20星野光
(文中敬称略)
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