4月3日の等々力第一サッカー場。川崎フロンターレU-18と法政二高との練習試合に続いて、フロンターレU-15の二年生たちの公式戦、メトロポリタンリーグ、鹿島アントラーズジュニアユース戦が行われました。
【川崎フロンターレU-15 メトロポリタンリーグ vs 鹿島アントラーズジュニアユース】
4月3日(日)午後2時14分キックオフ 等々力第一サッカー場 くもりのち雨 35分ハーフ
フロンターレの先発は、GK21岩田幹太郎、最終ラインは右から27小川翔太、31木下勝正、26菊池京、29山根春人、中盤の底に28山川陽平、その前にキャプテンの35小川尋斗、38奥田悠真、右に39小林朝日、左に41三上瑛大、前線には40玉木聖梛。
鹿島の先発は、GK1小松崎悠仁、最終ラインは右から5林勘太、3米川彪音、4石井琉偉、6飯塚優、ボランチは10小枝源馬、キャプテンの14三好凌月、右MF8野中秀都、左MF11大川寛翔、前線には17小笠原央、13須釜朱王。
U-18と法政二の練習試合の際に降っていた雨は上がったなか、始まった試合。
フロンターレは、立ち上がり、岩田や木下、菊池や山川、小川翔太や山根と回しながら、糸口をさぐりに。2分には右サイド、小川翔太が抜け出し、リターンを受けた小林は正面へ展開。受けた山川は浮き球をエリア内へ入れていきますが、シュートにはつながらず。
一方の鹿島は、3分、右サイド、野中が抜け出し、ゴール前に折り返し。しかし、岩田がしっかりセーブ。
フロンターレは、鹿島の攻めに対して、菊池が山根につながるようなかたちで対応。下がり目でボールを受け起点になろうとする小笠原に対して、小川翔太がうまくボールを奪い取るなどしていきます。
鹿島は最終ラインから精度の高いボールを右サイドに通し、うまく間で野中が受け、さらに須釜もエリア前のスペースにうまく下り、おさめていきますが、山川がカバーしていきます。
6分には、鹿島、中央で小枝、三好とつながり、右に展開。高い位置へ上がった林がクロスを入れますが、岩田がセーブし、正面のこぼれ球は、奥田がカバー。
フロンターレは、菊池がボールを奪ったところから左の三上につなぎ、そこから正面の奥田に展開し、守備から攻めにつなげていきます。
一方の鹿島は、中央で小枝がうまく間をすり抜け起点に。フロンターレのエリア前に迫っていきますが、フロンターレはコンパクトに。球際に厳しさも見せ、対峙。
岩田に木下、菊池が触れ、間で奥田が受け、山川が玉木に浮き球を入れるなどしていき、13分には小川尋斗から左に展開、三上から山根とつなぎ、エリア外左で奥田に対して、鹿島のファールがあり、フリーキックに。
キッカーの奥田は枠右を狙いますが、わずかに上に。
直後には鹿島。正面で三好がカット。そのパスに、左サイド、大川が仕掛けていきますが、小林が奪い返す好守。
さらに鹿島が小枝が中央をうまく運び、右サイド、野中、林とつないで、人をかけた攻めに持ち込んでいきますが、フロンターレはコンパクトに。人をかけ、集中力を保って守っていきます。
飲水タイムをはさんで、20分にはフロンターレ、下がり目で玉木がおさめ、左に展開。仕掛けた三上がエリア内に折り返しますが、小松崎がセーブ。
21分には鹿島。右サイド、野中が仕掛けマイナスに戻したボール、エリア外右で受けた小枝がミドルシュートを打ちますが上に。
さらに22分には、エリア外正面、抜け出した野中がミドルシュート。枠をとらえますが、岩田がセーブ。
24分には、左サイド、大川が持ち込み、そのリターンを受けた飯塚がニアにクロスを入れていきますが、木下が対応。
しのいだフロンターレは、小川翔太や小川尋斗、小林が右サイドでボールを回し、自分たちで動かす時間をつくりに。失っても三上のプレスバックで取り返し、攻めに持ち込んでいきます。
27分には山川から左に展開。山根が仕掛けていきますが、鹿島の守備に遭い、シュートには至らず。
直後には高い位置で小林がカット。そのパスに、玉木がエリア右へ。仕掛けて折り返しますが、小松崎がセーブ、
さらに山川が中央でカット。そのパスをおさめた玉木は、エリア左を突くパス。奥田が反応しますが、鹿島はクリアしていきます。
鹿島も、28分には須釜が高い位置で奪い、左に展開。大川の折り返しに、正面で三好がシュートを打ちますが、左に。
30分にはフロンターレ、奥田が仕掛け、左に展開。三上が折り返すと、正面へ玉木が迫りますが、鹿島のブロックに遭い、右コーナーキックに。
コーナーキックをしのいだ鹿島はカウンターに持ち込もうとしていきますが、山根がカバー。
さらに左サイドから斜めに、須釜が仕掛け、エリア内へ迫りますが、木下の好守でシュートは打たせず。33分には、下がり目で受けた小笠原が持ち込んでいきますが、菊池がカバー。
鹿島の攻撃は続き、34分には大川のパスを正面でおさめた須釜が切り返してシュートを打ちますが右に。36分には、左サイドに開いた三好の浮き球に、エリア内、須釜が迫りますが、岩田がセーブ。
鹿島はさらに寄せの速さを見せ、高い位置でボールをものにする場面をつくりますが、フロンターレは三上が中央に寄り、さらに奥田や玉木がプレスバックにいき、対抗していきます。
37分にはフロンターレ、玉木のパスに、小林がエリア右へ。これは鹿島がクリアし、右コーナーキックに。コーナーキックをしのいだ鹿島は、右サイドからの攻めに。大川から林とつなぎ、林は右クロスを入れていきますが、岩田がセーブ。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半フロンターレは、GKが岩田から45岡本栞汰に代わり、やんでいた雨がふたたび降り始める中でのスタートに。
立ち上がり、前線で小笠原らが起点となり、前に出てくるのは鹿島。1分には下がり目でおさめた小笠原から左に展開。大川のクロスがエリア内へ入りますが、山根がカバー。
右サイドに流れたボールを拾い、林が高い位置でクロスを入れていきますが、ボールはサイドネットに。
さらに鹿島が正面からの攻めに持ち込んでいきますが、山川が顔でブロックするなど、フロンターレは体を張り、対応。
フロンターレは、守勢が続く中でも、ボールをものにした山川が、左サイド、三上を走らせるようなボールを入れ、打開を図っていきます。
5分には三上から正面の玉木とつながり、玉木は右に展開。小林は追いつくことはできませんでしたが、守備から攻撃へつながりそうな場面をつくっていくフロンターレ。
7分には、鹿島、小笠原から右に展開。野中につながりますが、山根が奪いそこからフロンターレの攻めに。左の三上から中央の奥田、奥田から小川尋斗とつながり、小川尋斗のパスに、小川翔太がエリア正面やや右へ。シュートを打つと、ゴールネットが揺れ、1-0。
守備から攻めへ、多くの選手たちがかかわって、フロンターレが先制のゴールをものにします。
鹿島は、直後に小笠原がボールをおさめ右に展開していきますが、フロンターレは玉木もエリア前に下がり、山根が粘り強く対応していき、シュートは打たせず。
さらに鹿島は左サイド、飯塚へ展開し、リターンを受けた三好がエリア内へ浮き球を入れていきますが、岡本がセーブ。
10分にはフロンターレ、三上から奥田とつながり、奥田から左の山根へ。山根のパスを間で玉木が受け、左に展開。三上からサイドを変え、右に展開し、駆け上がった小川翔太は右クロス。エリア内、玉木が飛び込みますが、惜しくもシュートには至らず。
攻めに転じた鹿島は、小笠原が仕掛け、左に展開していきますが、小川翔太が絞って取り返す好守。さらにふたたび小笠原を起点に、右に展開し野中がクロスを入れていきますが岡本がセーブ。
12分には左サイドの高い位置で大川が奪い、シュートを打ちますが、フロンターレは体を張ってしのいでいきます。
フロンターレも山川や奥田、小川尋斗がかかわって、鹿島陣内で時間をつくり、14分には小川翔太から小川尋斗と右サイドでつながり、中央、玉木がおさめ、そのパスに小林がエリア内へ。シュートを打ちますが枠外。追加点とはなりませんでしたが、好連係を見せていきます。
フロンターレはここで玉木に代わり32尾関悠太が入り、左MF、奥田が右MF、前線には三上と小林、ボランチは小川尋斗と山川に。
16分には小川尋斗の浮き球のパスに、エリア内へ奥田が抜け出しますが、小松崎がセーブ。シュートには至りませんでしたが、受け手と出し手の好連係からおびやかしていきます。
鹿島は、野中に代わり9福田竜正が入りFW、須釜が右MFに。
飲水タイムをはさんで、19分には左サイドからのフィードに、小笠原がエリア内へ抜け出しヘディングシュート。ボールはポストを直撃。ゴールにこそなりませんでしたが、おびやかす場面をつくる鹿島。
直後には、右サイド、林が仕掛けて折り返しますが、シュートにはつながらず。
さらに小笠原が仕掛けていきますが、フロンターレは尾関がエリア近くに戻って取り返し、そこから三上へつなげに。鹿島もこれに対し、小枝が奪い返し、ともに選手それぞれが球際の強さと寄せの速さを見せ、対抗していきます。
23分にはフロンターレ、山根から尾関とつながり、尾関のパスに、小林がエリア右へ。シュートを打ちますが、鹿島はブロック。
セカンドボールを拾ったフロンターレは、山根から尾関とつないで尾関のパスに、奥田がエリア内へ。鹿島の守備が阻んだところ、さらに三上が迫りますが、三上のファールとなり、シュートまではいけず。
26分には鹿島、中央で小枝、三好とつなぎ、エリア外左、飯塚へ。飯塚はミドルシュートで狙いますが、右へ。
27分には、林の右クロス、ニアで福田が合わせますが上に。28分にはさらに、正面へ仕掛けた小笠原がシュートを打ちますが、フロンターレはブロック。最後は山川がクリアし、左コーナーキックに。
左コーナーキック、キッカーの小笠原が右足で入れたボール、米川が頭で合わせますが、岡本がセーブ。
攻めに転じたフロンターレは、右サイド、奥田が小林とのパス交換からエリア右へ抜け出しますが、オフサイド。
30分には、小川尋斗のパスに、三上がエリア外右へ。鹿島にファールがあり、フリーキックを得ますが、奥田のシュートは枠をとらえられず。
31分には鹿島、右サイド、高い位置へ抜け出した林が仕掛けていきますが、尾関が粘り強く寄せていきゴールキックに。オープンな展開が続くなか、フロンターレは最後のところで粘り強く、体を張り、対応していきます。
32分にも、鹿島、三好から左に展開。大川が受け、左クロスを入れると、福田が迫りますが、さわることはできず。
フロンターレは、鹿島の攻めに対し、尾関も中央へ寄り、コンパクトにして対峙。前線へ三上や奥田、小林を走らせるような浮き球を入れ、相手陣内で時間をつくろうとしていきます。
35分には山根に代わり、30長崎亘佑が左SBに。直後には小川尋斗の縦パスを受けた小林が、三上とのパス交換からエリア内へ抜け出しますが、オフサイドに。
鹿島に対し、球際の厳しさを見せて対抗していくフロンターレ。山川のカバーリングや木下が出足よくボールをカットするなど、好守を続けていきます。
アディショナルタイムに入り、37分にはフロンターレ、三上が高い位置へ抜け出し、エリア左へ仕掛けていき、エリア内へ動き出した小林を狙い、折り返しますが、小松崎がセーブ。
直後には鹿島、米川の縦パスに、須釜が抜け出し仕掛けていきますが、長崎が粘り強く対応しシュートは打たせず。
試合はタイムアップとなり、1-0。
押し込まれる場面でも、焦れることなくひたむきにプレーを重ねていったフロンターレ。チームとしての粘り強さ、ハードワークが光るかたちで2連勝を飾りました。
前半0-0 後半1-0 計1-0
得点:小川翔太
フロンターレの先発:21岩田幹太郎、27小川翔太、31木下勝正、26菊池京、29山根春人、28山川陽平、35小川尋斗(c)、38奥田悠真、39小林朝日、41三上瑛大、40玉木聖梛
交代:岩田→45岡本栞汰 玉木→32尾関悠太 山根→30長崎亘佑
控え:33高橋壱梛 25メンディーサイモン友 34平尾玲旺 36橋本乃翔 42白倉凛生
鹿島の先発:1小松崎悠仁、5林勘太、3米川彪音、4石井琉偉、6飯塚優、10小枝源馬、14三好凌月(c)、8野中秀都、11大川寛翔、17小笠原央、13須釜朱王
交代:野中→9福田竜正
控え:16瀬出井柚希 2奥田郁哉 18山中飛侑 19水戸淳平 12佐々木啓士 7田中湊大
(文中敬称略)
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