関東ユース(U-13)サッカーリーグは、5月22日に開幕を迎え、1部Aブロックの川崎フロンターレU-13は、栃木SCと対戦し、3-1で勝利。白星で新たなシーズンのスタートを切りました。
6月4日、鹿島アントラーズアカデミーフィールドで行われた第2節では、鹿島アントラーズジュニアユースとの試合に臨みました。
なお、この記事はフロンターレに取材を依頼し、了承を得たうえで書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-13 関東ユース(U-13)サッカーリーグ1部Aブロック第2節 vs 鹿島アントラーズジュニアユース】
6月4日(土)午後0時57分キックオフ 鹿島アントラーズアカデミーフィールド 晴れ 30分ハーフ
フロンターレの先発は、GK51加藤直介、最終ラインは右から7大原比呂、25小田浩資、キャプテンの4坂井暉絃、3草野心音、ボランチは5今廣遥碧、6加藤昊、右MF8小田脩人、左MF13武内勇人、前線には9全天海、15十河晟央。
雲ひとつ見当たらない青空が広がった鹿島アントラーズアカデミーフィールドは、海に近い鹿嶋らしく、さわやかな海風が通り抜ける過ごしやすい気候。
両チームの選手の家族らがピッチ脇から見つめるなか、試合は始まりました。
立ち上がりは、鹿島がラインを高く保ち、後ろから背後へ、ボールを入れながら、フロンターレの陣内へ出ていく時間が続いていきます。
3分には、3から右サイドを突くパスが出て、8が高い位置へ。切り返して振り切り、クロスを入れていきますが、フロンターレはエリア内でクリア。
直後には右サイドでのスローイン、受けた8がふたたび仕掛け、エリア外右へ。折り返していきますが、フロンターレは武内がブロック。
右コーナーキックとなり、29が左足でボールを入れると、遠いサイド、8がシュートを打ちますが、ワンタッチあり、左コーナーキックに。
10が右足でボールを入れると、ニアで4が頭で合わせ、枠をとらえますが、ライン上で坂井がクリア。最後のところでしのいでいきます。
フロンターレも、5分には、全が高い位置でファールを受け、草野がすばやいリスタートで、十河を走らせると、十河が仕掛けて、左コーナーキックに。
武内が右足でボールを入れ、セカンドボールを拾ったフロンターレは、草野から左サイドを突くパスが出て、武内につながりますが、鹿島も厳しい守りを見せ、前に行かせず。
ふたたび攻めに転じていく鹿島は、背後を突くパスに、8やキャプテンの10が抜け出そうとしていきますが、フロンターレは草野や坂井がカバー。
さらに前線の11がボールをキープ。そこから中盤の29へつながり、左サイドに展開。左SBの4がクロスを入れていきますが、加藤直介がセーブ。
フロンターレとしては、なかなか前にいけない時間が続いていきますが、最後のところでしのいでいきます。
鹿島が11がボールをキープし、高い位置で起点をつくる時間は続き、さらに、フロンターレが最終ラインから中盤へボールを入れていくところも狙い、高い位置でボールもカットしていきます。
9分には、11が正面でカットし、そのパスに9がエリア右へ。フロンターレは体を張って阻み、左コーナーキックに。
10が右足でボールを入れると、最後は遠いサイド、18が右足でシュート。枠をとらえますが、加藤直介がセーブ。
10分には右に開いた右SBの17のパスに、8がエリア右へ仕掛けていきますが、坂井が体を入れて、ゴールキックに。
鹿島の時間帯が続いていきますが、フロンターレもしっかり体を張って向き合っていきます。
フロンターレも、十河が下がり目でボールをおさめ、そこから中盤の今廣を経由して、サイドに展開しようとしていきますが、鹿島の出足の良さが上回り、前にいけず。
さらに最終ラインの小田浩資、坂井が開いて、中央の今廣や加藤昊に、加藤直介が縦につけようとしていきますが、鹿島の寄せが速くなかなか前にいけず、逆に鹿島がボールを奪ったところから攻めに転じる時間が続いていきます。
12分には、中央で鹿島がカットし、右に展開。仕掛けてきた8に対し、草野がブロック。右コーナーキックに。29がボールを入れると、左サイドでボールを拾った8が左クロス。これに遠いサイド、合わせたのは11。ボールはゴールのなかへ。0-1。
先制点は鹿島へ。フロンターレは追いかける展開に。
中央を今廣が持ち上がるなどし、攻めを試みていくフロンターレ。しかし、鹿島の中盤、18や29、10に奪われて、そこから逆に鹿島が前に持ち込んでいく時間が続いていきます。
それでも、フロンターレは最終ラインの草野や坂井、小田浩資らが粘り強く、最後のところで守っていきます。
飲水タイムをはさんで、20分にはフロンターレ、小田浩資から右に展開。小田脩人につながり、大原とのパス交換から、小田脩人はエリア外右へ。ミドルシュートを打ちますが、鹿島のGK16がセーブ。
ようやく、フロンターレがシュートまでいけるように。
フロンターレは、草野のパスを、武内がうまく間で受け、左に流れた全が、エリア内へ向かって仕掛けていく姿勢を見せるなど、つながりをもってプレーする時間をつくっていきます。
しかし、22分、鹿島はボールを奪ったところから、11がエリア内へ抜け出し、シュート。これが決まり、0-2。
うまくボールが回りつつあったところでしたが、フロンターレは突き放されてしまいます。
直後には、ふたたび鹿島、左に流れた10のスルーパスに、11がエリア左へ。1対1となりますが、シュートは加藤直介が足で阻む好セーブ。
左コーナーキックとなりセカンドボールを拾った鹿島は、最後はエリア外正面、9がシュートを打ちますが、ワンタッチあり、上に。
右コーナーキックとなり、キッカーの29はショートコーナーを選択。いったん11に預け、ふたたび受けた29は右クロスを入れますが、フロンターレはクリア。
左コーナーキックとなり、10がボールを入れると、18が合わせますが、加藤直介がセーブ。
加藤直介はすばやくリスタート。草野のパスに、うまく裏へ抜け出した十河が仕掛けていきますが、鹿島も最後のところで守り、フロンターレの左コーナーキックに。
武内が右足で入れたボールはシュートにはつながらず、鹿島のカウンターへ。
8から左に展開。11の左クロス、エリア内、ニアに9が飛び込みますが、シュートは上。鹿島がゴールをおびやかしていきます。
28分にはさらに鹿島、中央でフロンターレが組み立てようとしたところ、18がカット。シュートはゴール左をとらえますが、加藤直介がここでも好セーブ。
29分には、11のボールキープから右に展開。8が仕掛け、スルーパスを狙うも、小田浩資がクリア。
右コーナーキックとなり、10がボールを入れると、11が合わせますが上に。
31分には、ルーズボールをエリア外正面で拾った10が、加藤直介がやや前に出ていたところを狙い、ループ気味のミドルシュートを打ちますが、上に。
前半は0-2でタイムアップとなります。
後半フロンターレは、全に代わり11徳本櫂斗、加藤昊に代わり14沓野楓が入ってのスタート。
立ち上がり、ラインを高めていくフロンターレ。交代で入った沓野が、十河にボールを預けて、前に動き出したり、また、徳本も背後へうまく飛び出すなどして、相手エリア前で時間をつくっていきます。
十河が下がり目でボールをおさめ、今廣や沓野がボールに触れ、大原も高い位置へ上がるなど、人をかけて時間をつくれるようになっていくフロンターレ。
3分には、右サイド、高い位置へ抜け出した小田脩人がクロス、ニアで十河がシュートを打ちますが、右に。
4分には、鹿島、左サイドからの攻めに。4のパスに、11がエリア左へ。切り返してシュートを打ちまっすが、加藤直介がセーブしていきます。
5分にはフロンターレ、今廣から沓野とつながり、沓野のパスを十河が下がり目で受け、そこから右サイドの小田脩人へ。小田脩人のパスを高い位置で受けた大原のクロスは、鹿島がブロックし、右コーナーキックに。
キッカー、武内が右足でボールを入れると、頭で合わせたのは十河。ボールはゴールのなかへ。1-2。
フロンターレがついに1点を返します。
フロンターレは、ボールをものにした沓野がすぐさま、徳本へつけ、そこから右の小田脩人につながるなど、守備から攻めへの切り替えの速さを見せていきます。
7分には鹿島、中央で10がボールを奪い、右に展開。エリア外右、8がミドルシュートを打ちますが、枠外。
フロンターレは、今廣や沓野、また、小田脩人や武内も中央に顔を出すなどして、ボールを自分たちで動かす時間をつくり、最終ラインの坂井や小田浩資に、沓野や今廣がかかわり、裏を突いたボールに、徳本や十河が動き出して、ゴールへ向かっていきます。
鹿島もサイドに展開し、エリア内へボールを入れていきますが、フロンターレは大原がしぼって対応し、シュートまではいかせず。
11分には、大原の縦パスを、沓野が間で受け、右に流れた十河に展開。十河のパスに、徳本が正面へ。エリア内へ仕掛けていきますが、鹿島の守備が阻んでいきます。
12分には、鹿島、9の右サイドを突くパスに、8が抜け出しそうになりますが、草野が粘り強く足を伸ばし、阻む好守。
細かく多くの人がかかわって動かしていくフロンターレ。15分には、下がり目で受けた徳本から右に展開。小田脩人につながり、小田脩人のパスに、十河が右サイドの高い位置へ。
十河のパスに、エリア右、抜け出したのは小田脩人。シュートは鹿島が阻むも、こぼれ球を徳本が押し込み、2-2。
フロンターレが同点に追いつきます。
飲水タイムをはさんで、鹿島に対して、今廣や坂井が厳しく寄せ、ボールを奪い取るなどしていくフロンターレ。沓野がうまく体を入れ、そこから背後を突くパスを出すなど、選手それぞれが、戦う姿勢を見せ、ゴールへ向かう動きを見せていきます。
一方の鹿島も、18分には、エリア外右で10がボールをカット。加藤直介がやや前に出ているところを見て、ミドルシュートを打ちますが左に。
直後には、右サイド、高い位置へ抜け出した8が折り返しますが、エリア内で沓野がカバー。
ふたたび攻めに転じたフロンターレは、小田浩資から右に展開。大原の縦パスを、右サイドの高い位置へ流れた十河がおさめ、いったん小田脩人に預けて、エリア外右で受けた十河が折り返すも、鹿島はクリア。
コーナーキックをしのいだ鹿島は、9が左サイドを仕掛けていきますが、大原が1対1の強さを見せ、奪い返す好守。
鹿島は、中盤の18に代えて、30が前線へ。
23分には、エリア左を突くパスに、その30が抜け出しますが、シュートは加藤直介がセーブ。最後は、草野がクリア。
25分には、鹿島、右コーナーキックを得ると、セカンドボールを正面で拾い、縦パスに、11が正面へ。しかし、武内がカバー。
さらに、26分には10のスルーパスに、11がエリア内へ。1対1となりますが、草野がすばやく戻り、エリア内へ。シュートは打たせず、奪い取るすばらしいカバー。
鹿島の攻勢は続き、28分には、8が絵エリア右へ。シュートを打ちますが、加藤直介がセーブ。
こぼれ球を拾った鹿島は、10がエリア外から枠をとらえたミドルシュートを打ちますが、加藤直介がセーブ。さらに30が詰めていきますが、ここでも加藤直介がセーブ。
勢いを取り戻した鹿島に対し、最後のところで守っていきます。
うまく9が間で受けるなどし、縦に鋭いパスも入れてくる鹿島に対して、コンパクトにし対応していくフロンターレ。
すると31分、フロンターレはカウンターに。十河が一気にエリア正面へ持ち込んで、シュートを打つと、GK16がいったんは阻むも、こぼれ球を押し込み、3-2。
勝ち越したのはフロンターレ。ついに逆転します。
しかし、33分、鹿島は、29から裏を突くパスに、抜け出したのは30。エリア左でシュートを打つと、ボールはポストに。
こぼれ球に詰めたのは9。体ごと、ゴールへ押し込み、3-3。
試合はここでタイムアップ。3-3。ラストワンプレーで、鹿島が追いつき、勝ち点1を分け合うことになりました。
前半の劣勢から見事に流れを引き戻し、勝ち越しのゴールまでものにしたフロンターレ。選手それぞれが、球際に厳しく戦う姿勢も見せたことが心に残る試合となりました。
最後に追いつかれたことも、きっと、これからの糧になっていく、と思います。
U-12から昇格した選手に、今季から多くの選手も加わり、どんなチームになっていくのか、とても楽しみにしています。
前半0-2 後半3-1 計3-3
得点:十河晟央2、徳本櫂斗(フロンターレ)
フロンターレの先発:51加藤直介、7大原比呂、25小田浩資、4坂井暉絃(c)、3草野心音、5今廣遥碧、6加藤昊、8小田脩人、13武内勇人、9全天海、15十河晟央
交代:加藤昊→14沓野楓 全→11徳本櫂斗
(文中敬称略)
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