川崎フロンターレトップチームが京都で悔しい敗戦を喫した5月29日(日)の夕刻,川崎フロンターレU-18はクラブユース選手権関東予選 ノックアウトステージ2回戦に臨みました。ここを突破すれば夏の全国大会への切符を手にすることになります。
この記事は,川崎フロンターレに取材を依頼したうえで書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-18 日本クラブユース選手権関東大会ノックアウトステージ2回戦 vs 水戸ホーリーホックユース】
5月29日(日)18:30 キックオフ 富士通スタジアム川崎 晴れ
川崎フロンターレの先発はGK21 濱崎知康,DFは右から22 江原叡志,13 信澤孝亮,3 松長根悠仁,29 元木湊大,ダブルボランチに10 大関友翔,18 由井航太,右に17 尾川丈,左に25 志村海里,FWに9 五木田季晋,20 岡崎寅太郎。
対する水戸ホーリーホックの先発はGK1 高松大智,DFは右から25 大関健斗,13 辻井恭平,5 藤垣介基,2 山本陽大,MFは11 上野山叶夢,9 市村慎之介,17 田中吟侍,19 宮澤飛翔,FWに24 木村晟明,10 内田優晟。
定刻の18:30,コイントスに勝ったホーリーホックがエンドを入れ替え,フロンターレボールでのキックオフ。
最初にチャンスを得たのはホーリーホック。
右サイドでボールを受けた11 上野山叶夢から前線の24 木村晟明にスルーパス。しかしここはフロンターレGK21 濱崎知康がクリアし難を逃れます。
対するフロンターレは6分,ゴール左で得たFK。キッカーは10 大関友翔のファーへのクロスはクリアされチャンスとはならず。続いたCKでは大関から18 由井航太へとつなぎ,ニアサイドをえぐりますがこれもゴールへは結びつかず。
8分にもフロンターレ。ピッチ中央でボールを受けた由井から左サイドへ抜けた20 岡崎寅太郎へ。中央で待つ9 五木田季晋は潰されながらもこぼれ球に由井が走り込んでシュート。これはゴール右に外れます。
11分には川崎17 尾川丈からオーバーラップしてきた29 元木湊大へ。ここから前線の岡崎へとつなぎますがこれは水戸DFに囲まれ潰されます。
川崎の攻勢は続きます。13分,左サイドで尾川のインターセプトから25 志村海里へとつなぎシュートを放つもこれは水戸GK1 高松大智のファインセーブにあい得点とはならず。
ここまでチャンスの少なかった水戸は17分,コーナーキックのチャンス。2 山本陽大のボールは中央に向かいますがこれは競り合いの中でうまくゴールへ向かわず。
20分には再びフロンターレ。後方の13 信澤孝亮から前線の五木田へロングフィード。うまく反転し前を向いた五木田はシュートを放ちますが,これはDFにブロックされます。これでCKを得ますが,得点には結びつかず。
25分,またもCKを得たフロンターレは大関から3 松長根悠仁の頭に合わせますが,これはゴールの上へ。
この時間帯から水戸は17 田中吟侍が最終ラインに落ちてボールに関与するようになり,ビルドアップがスムーズに。
飲水タイムを挟んで28分,川崎にチャンスが来ます。右サイドを駆け上がった22 江原叡志から由井を経由して右サイドの志村へ鋭いボールが通ると,2タッチほどしていい位置にボールを収めた志村は迷わず右足を振り抜きます。DFのディフレクションを弾き飛ばしゴールに向かったボールはゴール左隅に突き刺さりゴール。先制点がフロンターレに入り1-0。ついに試合が動きます。
立て続けにフロンターレは30分,岡崎が縦に突破してシュートを放ちますがこれはサイドネットへ。
直後,フロンターレは中盤でボールをロストするも元木がすぐさまプレスで奪い返すなど,主導権を握り続けます。
33分には水戸。左サイドの展開で山本から前線の田中へパスが通ります。田中はコーナー深い位置からクロスを上げますが,これは誰にも合わず。
38分,フロンターレは右サイドで大関から江原とへとつなぎ,クロスに合わせたのは元木。ヘディングで狙ったシュートはゴール左へ逸れます。直後には水戸。木村がゴール前でいい形でボールをキープしますが,ここは松長根が対応しシュートは打たせず。
立て続けに水戸。山本の深い位置からのクロスにファーで合わせたのはまたも木村。しかしこのピンチは至近距離でシュートストップを見せた川崎GK濱崎の活躍で得点させず。
終盤に水戸に流れが行きかけましたが,守備で粘り得点を与えなかったフロンターレ。
この流れを後半にもつなげたいところ。
両チーム交代はなく始まった後半。まずチャンスを作ったのはフロンターレ。
4分,左サイドで岡崎の突破から中央の五木田へのボールはブロックされCKに。大関から中央へのCKは水戸GK高松が直接キャッチ。14分,中央でボールを受け前を向いた由井から五木田へのスルーパスに五木田が先にボールに触れ,遅れてDFに倒されたように見えるもここはノーコール。
18分,20分にもフロンターレにチャンスが訪れますが,いずれもゴールには至らず。しかしいいテンポで攻撃を展開していきます。
23分,フロンターレに決定機が訪れます。左サイドに開いてボールを受けた五木田のボールキープから中央へのボール。走り込んできた志村はスルー。更に後ろに走り込んでいた岡崎がフリーでシュートを放ちますが,これは水戸GK高松のナイスセーブにあい得点とはならず,ここで飲水タイムとなります。
飲水タイム明け,フロンターレは志村に代わって11 岡野一恭平がピッチに立ちます。
30分には水戸。19 宮澤飛翔から中央の木村へのパスが通りシュート。しかしここは濱崎が難なくセーブします。
ここで水戸に選手交代。9 市村慎之介,11 上野山叶夢,24 木村晟明に代えて6 相川将翔,8 菅野波琉,22 田口聖が入ります。
38分のフロンターレ。前線でねばった五木田から尾川へと渡ったパスを更にペナルティエリア付近で受けたのは大関。細かいステップでペナルティエリアに侵入した大関がシュート体勢になったところで相手DFに倒されPKを獲得します。
このPKのキッカーは五木田。まずゴールに背を向け呼吸を整えた五木田は落ち着いて左隅にシュートを決めようやくの追加点。2-0,終盤に水戸を突き放します。43分にフロンターレは岡崎に代えて14 大瀧螢を投入。終盤に備えます。
しかし終盤,水戸は一気に攻勢に出ます。
49分,直前に交代で入っていた6 相川将翔のクロスをフリーで中央で受けたのは22 田口聖。冷静にゴールへシュートを流し込み2-1。
その後も交代選手を中心にハードワークでチャンスを作る水戸に対し,全員守備で守りきったフロンターレ。
終盤に苦しみながらも耐えきり,2-1での勝利。夏の全国大会への切符を手にしました。
破れた水戸は,全国大会への切符を掛けた順位決定戦が続きます。
前半1-0 後半1-1 計2-1
得点:志村海里,五木田季晋(PK)(川崎),田口聖(水戸)
川崎フロンターレU-18の先発:21濱崎知康,22江原叡志,13信澤孝亮,3松長根悠仁,29元木湊大,10大関友翔(c),18由井航太,17尾川丈,25志村海里,9五木田季晋,20岡崎寅太郎
交代:志村→11岡野一恭平,岡崎→14大瀧螢
控え:6吹田航晟,8川口達也,19菊池悠斗,23名賀海月,24岡田泰輝,31田所莉旺,35土屋櫂大
水戸ホーリーホックユースの先発:1高松大智,25大関健斗,13辻井恭平,5藤垣介基,2山本陽大,11上野山叶夢,9市村慎之介,17田中吟侍,19宮澤飛翔,24木村晟明,10内田優晟
交代:木村→22田口聖,上野山→6相川将翔,市村→8菅野波琉
控え:21佐久間遼,4堀米遥斗,7金子弘樹,14石川大稀,16橋本峻,20大澤羽穏
(文中敬称略)
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