前節山梨学院大附属に敗れ連勝が2で止まった川崎フロンターレU-18。プリンスリーグは対戦が一巡し、後半戦へ入りました。第10節の対戦相手は開幕戦では3-0で勝利した横浜F・マリノスユース。PK戦の末に下した新人戦、クラブユース関東大会順位決定戦を含めれば4回目の対戦です。
【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第10節vs横浜F・マリノスユース】
7月19日(日)午前11時キックオフ 日産フィールド小机 晴れ
フロンターレの先発はGK名良橋、DFは右から原島、小川、伊従、島崎。ボランチは田中、村田。右MFに渡邉、左MFに三笘、トップ下にゲームキャプテンの岸。FWは宮代。前節退場し出場停止の武田に代わってCBに入った小川は初スタメン。前節の負傷交代が心配された岸、田中はそろって先発に名前をつらねました。
フロンターレのトップチームは日立台で、F・マリノスのトップチームは万博でのナイトゲームを控え、ともに多くのサポーターが日産フィールド小机のスタンドやピッチを見下ろす土手に集まり、強い日差しが照りつけるなか、キックオフ。
F・マリノスに押されぎみで始まった前半。9分には最終ラインのパスミスからミドルシュートを打たれるも名良橋が弾き出し、得点は許さず。
フロンターレは右MF渡邉の仕掛けから打開を図りますが、体を張ったF・マリノスのディフェンスの前になかなかフィニッシュまで持ち込むことができません。
それでも18分には右をスピードにのったドリブルで突破した渡邉がエリア内へグラウンダーのラストパス。これに宮代が逆サイドで合わせますが、うまくミートせず、シュートは枠外。25分には岸がエリア左で得たフリーキック、直接狙いますが枠をとらえることはできませんでした。
すると、流れはF・マリノスへ。26分には11番中杉雄貴がミドルシュート。こぼれだまを拾った7番遠藤渓太がフリーでシュートを放ちますが、名良橋が足で止める好セーブ! さらに30分にもエリア左から9番渡辺力樹にシュートを打たれますが、これも名良橋が阻みます。
フロンターレは伊従がパスをカットし前線へ鋭い縦パスを出したり、小川もボールを奪って好フィードを送りますが、なかなかF・マリノスのディフェンスを崩すことができません。三笘がボールを持って仕掛けても最後には囲まれてしまい、シュートには持ち込むことができません。
41分にはエリア左からうまくトラップでかわした遠藤にシュートを打たれますが、再び名良橋が足で止める好守! アディショナルタイムは1分。このまま無失点で前半を耐えたいところでしたが、エリア正面でボールを受け、右へ流れた中杉に1対1に持ち込まれ、ゴール左すみへ流し込まれ0-1。ほとんどラストプレーで先制を許してしまいます。
後半のフロンターレは宮代に代わり藤井がFWに入ってスタート。劣勢のなか、6分には藤井が右から仕掛けてエリア左から三笘がシュートに持ち込みますが、これはわずかにゴール右へ流れていきます。
すると、13分には後半から左MFから右MFにポジションを移した遠藤に仕掛けられ、最後には名良橋もかわされて、0-2。ゴールを決められてしまいます。
さらに14分にもカウンターから数的不利になると、中杉とのパス交換から遠藤に再びネットを揺らされて0-3。
1点でも返したいフロンターレ。16分には正面で得た岸のフリーキック。これはバーに阻まれます。
17分には村田に代わり、栗脇がボランチ。今季初めてメンバーに入った瀬川が渡辺に代わって出場。追いかけるなかでも、フロンターレのサポーターは「ヤーシャ!」のコールで盛り上がります。藤井が右MF、瀬川がFWに。
直後には攻撃をしのいだ名良橋のロングスローからカウンター。岸、三笘とつないで藤井が右から持ち込みますが、うまく体を入れられてシュートを打つことはできず。
21分には瀬川が倒され得たフリーキックを直接三笘が狙いますが、GKの正面。
24分にはエリア左でボールを奪った中杉に1対1に持ち込まれますが、またも名良橋が足で止める好守。失点を重ねるなかでもこの日の名良橋はたびたび好守を見せました。
28分にはようやくフロンターレも1点を返します。ロングフィードのこぼれだまを拾った栗脇が岸とのパス交換からエリア内左へ。ゴールへ流し込み1-3。栗脇はこれがプリンスリーグ初ゴール。
この時間帯になるとF・マリノスユースも運動量が落ち、スペースが空きはじめていきます。時間はまだ残されている、まだまだ分からないと思ったのも束の間、次の得点はF・マリノスユースへ。コーナーキックの流れから渡辺に決められて1-4とされてしまいます。
さらに37分にはサイドチェンジを受け右から仕掛けた遠藤にまたも決められて1-5。終盤まで落ちない運動量、切れのある動きで存在感のあった遠藤はハットトリック。
ここで左SB島崎に代わって川崎。
40分にはコーナーキックをしのいだところからフロンターレがカウンター。三笘がドリブルでボールを運び、こぼれだまを岸が決めて2-5。
しかし、そのあとにはPKを与えて、これを途中出場の15番西田優太に決められて2-6。
44分には三笘を下げて猪狩が入り何とか得点を狙いますが、スコアを動かすことはもうできませんでした。
失点を重ねての大敗。前節に引き続き、なかなかよい形でフィニッシュまで至らなかったのは気になるところです。しかし、22日には日本クラブユース選手権が始まります。暑い群馬でどんな試合を見せてくれるのか、楽しみにしています。
前半0-1 後半2-5 計2-6
得点:栗脇拓人、岸晃司(川崎) 中杉雄貴、遠藤渓太3、渡辺力樹、西田優太=PK
先発:1名良橋拓真 7原島亨太 34小川真輝 26伊従啓太郎 3島崎竜 18田中碧 32村田聖樹 8渡邉啓太郎 10三笘薫 9岸晃司=cap 38宮代大聖
交代:宮代→23藤井柾人 村田→25栗脇拓人 渡邉→11瀬川ヤーシャ 島崎→24川崎晶弘 三笘→14猪狩和真
リザーブ:16新居俊介 6柴原周平 20横山尚貴 30桝谷岳良
第10節を終えてフロンターレU-18は5勝5敗、勝ち点15、得点22、失点18、得失点差+4、順位は二つ下げて5位となりました。
(文中敬称略)
写真はとめさん撮影のものを使わせていただきました。ありがとうございます!
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