U18日本代表 – 静岡ユース / SBSカップ2日目


毎年静岡を会場にU-18日本代表、静岡ユース、海外からの招待チームによって争われるSBSカップ国際ユースサッカー。川崎フロンターレから選出された三好康児、板倉滉の活躍を期待して大会二日目が行われた草薙陸上競技場へ行ってまいりました。

【SBSカップ国際ユース U-18日本代表vs静岡ユース】
8月14日(金)午後4時キックオフ 草薙陸上競技場 晴れ 40分ハーフ
大会初日は1-1、PK6-5でU-18スペイン代表を下したU-18日本代表に対して、U-18クロアチア代表に0-0、PK3-4で黒星スタートとなった静岡ユース。

U-18日本代表はGK小島(早稲田大学)、DFは右から藤谷(神戸U-18)、板倉、中山(柏)、浦田(千葉)、ボランチが坂井(大分)と佐々木(仙台ユース)、右MF三好、左MF高木(ガンバユース)、FW一美(大津高校)、岸本(セレッソU-18)。キャプテンマークは坂井。前日怪我をした邦本(福岡)は松葉杖をついており、出場はできない状態。
前日54分までプレーした三好は2試合連続の先発。大津高校のDF野田裕喜の怪我により追加招集された板倉は1月12日のバレンティン・グラナトキン記念国際トーナメント、U-18ブルガリア代表戦以来の出場となりました。

試合に臨むU-18日本代表の先発メンバー。三好康児は背番号7。板倉滉は背番号5
試合に臨むU-18日本代表の先発メンバー。三好康児は背番号7。板倉滉は背番号5

静岡ユースはGK山ノ井(静岡学園)、DFは右から下口(JFAアカデミー福島)、村松(清水ユース)、立田(清水ユース)、森下(磐田U-18)、ボランチは河上(東海大翔洋)、長谷川(清水ユース)、右MFに薩川(静岡学園)、左MF旗手(静岡学園)、トップ下に立川(磐田U-18)、FW加納(静岡学園)。キャプテンマークは村松。フロンターレU-15出身のGK市川泰成(東海大翔洋)は一日目に続いてベンチスタート。

序盤は一美を起点に攻勢に出たU-18日本代表。5分には一美が折り返したボールに高木のシュートがゴール右をとらえますが、静岡ユースのGK山ノ井がこれを弾き飛ばす好守を見せてスコアは動きません。

すると11分にU-18日本代表がボールを失ったところからボールは立川にわたり、うまく前を向いてこれを受けた立川のスルーパスに加納が抜け出すと、エリア前右から加納の放ったシュートがゴールへ吸い込まれて静岡ユースが先制します。(0-1)

24分にはいったんボールを預けたU-18日本代表の左SB浦田がエリア前やや左でボールを受けてシュートを放ちますが枠外。
さらに後方から飛び出した佐々木がミドルシュートを放ちますが、これも枠をとらえることはできず、38分には浦田からパスを受けた岸本がエリア前でうまく前を向いてシュートを放ちますがこれも枠をとらえられません。

すると追加点は静岡ユース。最終ライン村松のフィードに抜け出したのは加納。1対1で追いかける形となった板倉は体を寄せきれず、GK小島はいったんはシュートを弾くもののこぼれだまを加納は押し込み、0-2。

ゴールを決めた静岡ユースのFW加納㊧と板倉
ゴールを決めた静岡ユースのFW加納㊧と板倉

前半は静岡ユースがリードして前半は終わります。

U-18日本代表は左から浦田や高木が岸本や一美へ入れて攻撃を組み立てようとしますが、サポートが少なく、すぐにボールを奪われてしまい攻めあぐねてしまったという印象。

静岡ユースが球際の強さでも上回り、チームとしての完成度も上かな、と思いました。加納はゴールを決めただけではなく、プレスバックでも貢献していたのが、好印象でした。

三好は右から得意の形で仕掛けられそうな場面もありましたが、うまくボールが足につかず。シュートはゼロで前半のみでベンチへ退きます。

前半を終えたU-18日本代表。左から三好、藤谷、板倉、中山
前半を終えたU-18日本代表。左から三好、藤谷、板倉、中山
三好は前半のみの出場
三好は前半のみの出場

後半のU-18日本代表は三好に代わって久保田(鹿島)が入り、高木が右MF、久保田が左MFに入ってスタート。5分には静岡ユースの加納に代わってFWに鈴木(飛龍高校)、6分にはU-18日本代表が岸本に代わって小川(桐光学園)、静岡ユースが長谷川→梅村(清水ユース)と次々に選手が入れ替わっていきます。

プリンスリーグでフロンターレU-18が対戦した小川は後半から出場。奧は静岡ユースのキャプテン村松(清水ユース)
プリンスリーグでフロンターレU-18が対戦した小川は後半から出場。奧は静岡ユースのキャプテン村松(清水ユース)

U-18日本代表の反撃は17分。浦田の左クロスにエリア内て一美が競り、最後は久保田が決めて1-2。
直後には右からのコーナーキックに板倉が高い打点のヘディングシュート! しかし、枠をとらえることはできませんでした。

コーナーキックから板倉、中山がゴールを狙う
コーナーキックから板倉、中山がゴールを狙う

37分には右サイドを何度も突破し存在感を見せていた藤谷のボールに小川がニアで合わせますが、これは決まらず。

終盤のU-18日本代表のセットプレーも山ノ井を中心とした静岡ユースの守備がしのぎきり、1-2でタイムアップとなりました。

終盤はゴール前での攻防が続いた
終盤はゴール前での攻防が続いた

久しぶりのU-18日本代表での試合出場となった板倉は、2失点目ではうまく対応できなかったものの、試合を通してみればあまり高さのない静岡ユースが相手だったとはいえ、ハイボールでの強さなどで持ち味を出していたように思いました。追加招集であり、中山やこの日途中出場した町田(鹿島ユース)などCBには好選手がいますが、さらにいい機会がめぐって来れば、と願ってやみません。
(文中敬称略)

フル出場の板倉
フル出場の板倉
静岡ユースの背番号1、GK市川泰成(東海大翔洋)はフロンターレU-15出身。試合後には板倉と言葉をかわす場面も
静岡ユースの背番号1、GK市川泰成(東海大翔洋)はフロンターレU-15出身。試合後には板倉と言葉をかわす場面も
応援してくれたサポーターへのあいさつを終えたU-18日本代表の選手たち
応援してくれたサポーターへのあいさつを終えたU-18日本代表の選手たち

前半0-2 後半1-0 計1-2
得点:加納澪2(静岡ユース) 久保田和音(U-18日本代表)

U-18日本代表の先発:GK1小島亨介(早稲田大学) DF2藤谷壮(神戸U-18)3中山雄太(柏)5板倉滉(川崎)6浦田樹(千葉) MF7三好康児(川崎)10坂井大将(大分)=cap 14高木彰人(ガンバユース)16佐々木匠(ベガルタユース) FW11一美和成(大津高校)13岸本武流(セレッソユース)

交代:三好→8久保田和音(鹿島) 岸本→9小川航基(桐光学園) 高木→4町田浩樹(鹿島ユース)
控え:GK18廣末陸(青森山田高校)DF12岩田智輝(大分U-18)MF15堂安律(ガンバユース)FW17邦本宣裕(福岡)

静岡ユースの先発:GK12山ノ井拓己(静岡学園)DF4立田悠悟(清水ユース)5村松航太(清水ユース)=cap 7森下龍矢(磐田U-18)13下口椎葉(JFAアカデミー福島) MF8河上将平(東海大翔洋)14長谷川歓大(清水ユース)15旗手怜央(静岡学園)16薩川淳貴(静岡学園) FW9加納澪(静岡学園)10立川嶺(磐田U-18)
交代:薩川→17赤木直人(飛龍高校) 加納→18鈴木厚太(飛龍高校) 立川→6荒井大(静岡学園) 長谷川→2梅村豪(清水ユース) 荒井→3田口雄太(清水ユース)
控え:GK1市川泰成(東海大翔洋)

二日目のもう1試合:U-18スペイン代表vsU-18クロアチア代表
         前半1-0 後半0-2 計1-2
得点:14エンリケ・ペレス ムニョス(スペイン) 9ティン・マティチ(クロアチア、GNKディナモ)17エニョ・トラヴァリヤ(クロアチア、NKロコモティヴァ)

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

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