9月11日は名古屋市の名古屋グランパスの本拠地パロマ瑞穂陸上競技場の側にあるパロマ瑞穂ラグビー場へ。川崎フロンターレU-15からMF黒川海翔、宮城天、GK安福祐一の3選手が選ばれた「メニコンカップ2016 日本クラブユースサッカー東西対抗戦」が行われました。
関東ではあまり耳慣れない大会ではありますが、メニコンカップは日本クラブユース選手権などで活躍した選手が東西17人ずつが選ばれて行われるU-15年代のオールスター戦ともいえるもの。1995年に行われた第1回で最優秀選手に選ばれた市川大祐(現ヴァンラーレ八戸)、第2回の阿部勇樹(現浦和レッズ)などのちの日本代表選手も多く出場しており、なかなかの歴史があります。フロンターレのトップチームの選手で出場しているのは、高木駿、田坂祐介、森谷賢太郎、森本貴幸。
【メニコンカップ2016 日本クラブユースサッカー東西対抗戦 ALL EAST vs ALL WEST】
9月11日(日)午後1時キックオフ パロマ瑞穂ラグビー場 晴れ 40分ハーフ 9842人
ALL EASTの先発はGK1志賀一允(柏レイソル)、DFは右から2中島遼亮(鹿島アントラーズつくば)、13木村誠二(FC東京深川)、4清水雅仁(三菱養和巣鴨)、5池田航(横浜F・マリノス追浜)、中盤の底にキャプテンの3安田弐士輝、その前に6黒川海翔(川崎フロンターレ)と12森颯樹(クマガヤSC)、右に9松田詠太郎(横浜F・マリノス追浜)、左に7細谷真大(柏レイソル)、FWは15奥田陽琉(柏レイソル)。フロンターレの安福、宮城はベンチスタート。
ALL WESTはGK16三井大輝(名古屋グランパス)、DFは右から4林航輝(清水エスパルス)、キャプテンの15西尾隆矢(セレッソ大阪)、3狩野奏人(JFAアカデミー福島)、14加藤聖(JFAアカデミー福島)、ボランチは8川本梨誉(清水エスパルス)、9五十嵐海斗(清水エスパルス)、右MF7食野壮磨(ガンバ大阪)、12山崎稜介(清水エスパルス)、FWは11植中朝日(JFAアカデミー福島)、13藤尾翔太(RIP ACE SC)
試合は立ち上がりからWESTが攻勢に。1分には左クロスに植中が頭で合わせるもGK志賀が何とか対応。しかし、直後に右サイドからテンポよく崩してシュートを放つとこぼれ球に詰めた山崎が決めて0-1。その後もWESTが藤尾や植中が積極的にシュートを放ち、山崎や食野がサイドからよく仕掛けて押し込み、川本や両SBもよく絡んで分厚い攻め。
EASTも松田がスピードにのったドリブルで前へ出て打開を図りますが、なかなか決定機はつくりだせず。13分には奥田を起点に右サイドの裏へ松田が出るもののクリアをされてシュートを打つことはできず。
すると16分には次の1点もWESTに。食野が右から仕掛けてクロスを上げると藤尾が頭で合わせてゴールネットを揺らして0-2。畳み掛けるWESTは19分にも川本の左サイドからのアーリークロスに抜け出した植中がエリア右から決めて0-3。20分にはエリア内に食野が抜け出してシュートを放つとこれも決まって0-4。
27分にはEASTも黒川のインターセプトからパスを受けた細谷がエリア外左からシュートを打つもGK三井が対応。EASTは黒川がボランチに下がってまずは守備からという構えになりますが、勢いはまだWESTに。32分には川本のスルーパスに山崎が抜け出してこの日2点目。0-5となります。
EASTは中島が高い位置まで上がって打開を図るもなかなか効果的な攻めにはならず。左サイドから黒川に細谷が絡んで池田が左サイド高い位置に進入するもクロスをあげることはできず。ロスタイムには黒川のパスに奥田が抜け出すもオフサイド。前半は0-5でタイムアップとなります。
後半は選手をともに入れ換えてEASTはGK16安福祐一(川崎フロンターレ)、DFは右から黒川、安田、清水、池田、ボランチは17石井翔太(鹿島アントラーズノルテ)、8鈴木雄万(コンサドーレ札幌)、右MF松田、左MF細谷、FWは11佐藤大河(ベガルタ仙台)、10宮城天(川崎フロンターレ)
WESTはGK1山本伊織(JFAアカデミー福島)、DFは右から西尾、2東海林泰地(清水エスパルス)、狩野、5鈴木瑞生(清水エスパルス)、ボランチは17東田正樹(ヴィッセル神戸伊丹)、6丸山優太朗(清水エスパルス)、右MF10青島太一(清水エスパルス)、左MF加藤、トップ下川本、FWは藤尾
5点を追いかけるをEASTは立ち上がりから宮城、佐藤が前からプレスをかけて、ゴール前へ。宮城の左からのドリブルを起点に攻撃参加した鈴木が左からボールを入れ、佐藤がニアからシュートを打つもオフサイド。9分には宮城のスルーパスに松田が右から抜け出しGK山本と1対1になるもオフサイド。前半と比べてWESTの前からのプレスもやや弱まったこともあってかボールを後ろからつなげるようになり、安福もフロンターレで見せているように前へ出て積極的にボールに触り、組み立てに加わっていきます。
WESTもさらにゴールを狙って加藤や青島を起点に丸山がシュートを打つも安福が積極的に前へ出て頭で防いだり、安田や清水らが対応して追加点とはさせず。
接触プレーで傷んだ安福の治療のため少し中断するも再びピッチへ戻って試合は再開。
ボールを持ちつつも少しパスがずれたりしてなかなか決定機につなげられない場面が続いたEASTでしたが、24分、清水のフィードを右サイド高い位置で黒川が受け、松田へつなぐとその折り返しにエリア左から細谷が合わせてシュートを放つとこれが決まって1-5。
さらに宮城のドリブル、鈴木や池田を起点に攻勢に出るのはEAST。32分にはエリア前、うまくボールを受けた宮城に対して東田がファール。ゴールに近い位置でのフリーキック、フロンターレでは今季は山内日向汰がキッカーを務めることが多いのですが、ここは宮城自らが務めることに。右足を振り抜くとゴール左へ、GK山本は触ることはできず。2-5。得意気に右の人差し指を立てる宮城。
EASTは佐藤の折り返しから鈴木がシュートを放ち、宮城の左からのボールを佐藤が合わせるなどさらに攻勢に。
ロスタイムには松田に代えて14中井翔一(三菱養和巣鴨)。
右からクロスが入ると宮城が頭でそらしたボールを細谷が拾ってシュートを打つとこれが決まって3-5。試合はここでタイムアップ。
9842人もの観客が集まり、ゴールや好プレーには惜しむことのない拍手が送られる素晴らしい雰囲気での試合はフロンターレの3選手はもちろん、すべての選手たちにとっていい刺激となったのではないでしょうか。
前半0-5 後半3-0 計3-5
EASTの得点:細谷真大2(柏レイソル)、宮城天(川崎フロンターレ)
WESTの得点:山崎稜介2(清水エスパルス)、藤尾翔太(RIP ACE SC)、植中朝日(JFAアカデミー福島)、食野壮磨(ガンバ大阪)
最優秀選手:川本梨誉(WEST、清水エスパルス)
敢闘賞:細谷真大(EAST、柏レイソル)、食野壮磨(WEST、ガンバ大阪)
(文中敬称略)
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