3月12日は、山梨県南アルプス市の八田河川敷グラウンドへ。
関東ユース(U-15)サッカーリーグは、第2節を迎え、川崎フロンターレU-15生田は、ヴァンフォーレ甲府U-15との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部Aブロック第2節 vs ヴァンフォーレ甲府U-15】
3月12日(日)午後4時半キックオフ 八田河川敷グラウンド くもり 40分ハーフ
新たなチーム名での開幕戦、VIVAIO船橋ジュニアとの試合を5-1で制した川崎フロンターレU-15生田。
先発は、GK16岡本栞汰、最終ラインは右から2小川翔太、キャプテンの5山川陽平、3藤田明日翔、4菊池京、ボランチは8小川尋斗、6木下勝正、右MF9小林朝日、左MF7三上瑛大、トップ下10奥田悠真、前線には11十河晟央。
開幕戦では、三菱養和SC調布ジュニアユースと対戦、1-2で敗戦でのスタートとなったヴァンフォーレ。
先発は、GK12桑原壱颯、最終ラインは右から20井崎悠也、キャプテンの3宮下阿陸路、5米山透矢、4大久保詞苑、ボランチは6篠原咲弥、その前に10鈴木悠誠、8小林琉誠、右に7田畑白哉、左に13堀内歌月、前線には9剱持芭宇。
空には、雲がうっすらと広がった八田河川敷グラウンドは、絶え間なく、帽子を飛ばすようなやや強い風が吹く天候に。
それでも、ピッチ脇にもうけられたベンチには両チームの選手の家族らやヴァンフォーレのマスコット、フォーレちゃんの大きなぬいぐるみを持参したサポーターらの姿も。ゴールの裏では、時折、小さな男の子がボールを追いかける、とてもいい雰囲気のなか、試合は始まりました。
立ち上がり、ラインを高め、下がり目に、鈴木が落ち、米山や宮下とかかわりあいながら、ボールを動かす時間をヴァンフォーレがつくっていきますが、フロンターレはコンパクトにして、それに対峙。
うまく間を突くフィードを入れていきますが、跳ね返していきます。
2分には、フロンターレが左サイドの菊地へつなげるのに対し、ヴァンフォーレは、田畑が厳しく寄せ、奪いにいきますが、菊池は粘り強く、キープ。
最後には、田畑のファールとなり、フリーキックに。
フロンターレは、すばやくリスタート。奥田が前に持ち出し、そのパスに、三上がエリア外左へ。
エリア内へ向かい、斜めの仕掛けを見せるも、ヴァンフォーレはブロック。
フロンターレの左コーナーキックとなり、キッカーの三上は、遠いサイドに高精度のボール。これは、ワンタッチあり、今度は右コーナーキックに。
三上がニアに入れたボールは跳ね返され、セカンドボールを拾ったフロンターレは、三上がクロス。遠いサイド、十河が迫りますが、さわることはできず。
フロンターレは、三上が中央に顔を出し、木下や小川尋斗とかかわり、ボールを前にテンポよく持ち込む時間をつくっていきます。
4分には、中央、小川尋斗から奥田とつながり、うまく前を向いた奥田は一気にエリア左へ。
奥田の折り返しに対しては、ヴァンフォーレが体を張った守り。
左コーナーキックとなり、三上がニアに入れると、菊池が競り、折り返しますが、最後は桑原がセーブ。
ラインを高め、最終ラインの山川、藤田、菊池が広がり、小川翔太が高い位置をうかがい、奥田や木下、小川尋斗、菊池、山川もかかわり、テンポよくパスを回していくフロンターレ。
一方のヴァンフォーレも、うまく間で受けた田畑が、剱持とのパス交換から、高い位置へ上がっていくなど、前に出ていく時間をつくっていきます。
9分には、中央、小林のパスに、右サイド、高い位置へ抜け出したのは田畑。田畑が地を這うようなパスを、エリア右へ出すと、抜け出した剱持は、シュートを打ちますが、上に。
さらにヴァンフォーレが、細かくテンポよく動かす時間をつくり、11分には、左サイドからの攻めに持ち込みますが、フロンターレはコンパクトに。最後はブロック。
左コーナーキックとなり、剱持が右足でボールを入れると、ニアで篠原がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
すると今度は、フロンターレ、十河の高い位置からのプレスからマイボールにすると、13分には、エリア外右で十河に対して、ヴァンフォーレがファール。フリーキックに。
キッカーの三上が右足で入れたボールは、ヴァンフォーレが跳ね返し、右サイドの高い位置へ、剱持が抜け出すも、木下が奪い返し、そのパスを受けた奥田が一気にエリア左へ。
折り返しに、エリア右、木下がシュートを打ちますが、ヴァンフォーレはブロック。
それでも、攻撃から守備、守備から攻撃へと切り替えの良さを見せていきます。
15分には、左サイドでのスローインの流れから、奥田がエリア左へ。切り返してシュートを打つも、右に。
三上が中央に寄り、木下や小川尋斗がボールをうまくものにしながら、前に出ていくフロンターレ。
17分には、木下の裏を突くパスに、奥田がエリア正面やや左へ。ヴァンフォーレの選手たちが寄せに来たところ、うまく切り返し、シュートを打つとゴールネットを揺らします。1-0。
先制したフロンターレ、直後には、高い位置で小林がカット。中央の木下へ。木下の浮き球のパスに、三上がエリア外正面へ抜け出すと、これに対して、ヴァンフォーレはファール。
フロンターレはフリーキックを得ます。キッカーの小林は、直接右足で狙いますが、惜しくもクロスバー。
19分には、左サイドで菊地、三上、奥田がかかわり、エリア左へ人をかけての攻め。十河や奥田が迫りますが、ヴァンフォーレも体を張り、しっかり守っていきます。
すると今度は、ヴァンフォーレが、GKの桑原や宮下、大久保、その間に篠原も下り、組み立てを図る時間をつくっていきます。
20分には、宮下のフィードに、田畑がエリア外右へ抜け出していきますが、藤田がすばやくカバー。いい判断を見せていきます。
飲水タイムをはさんで、22分には、フロンターレ、左サイド、三上がうまく高い位置へ抜け出すと、三上は右サイドを突くパス。小林がエリア右へ抜け出しますが、ヴァンフォーレの大久保がカバー。
直後にも、フロンターレ、ヴァンフォーレが中央へつけたところ、三上がカット。距離のあるところでしたが、三上はロングシュート。しかし、桑原がセーブ。
フロンターレは、GKの桑原もエリア外に出て、後ろからボールを動かしていこうとするヴァンフォーレに対し、十河や奥田、小林や三上が連動して、プレス。
前から追い込んでいき、自分たちのボールにしていきます。
木下や小川尋斗がボールをものにし、小川翔太が右サイドの高い位置へ動き出し、また、木下の浮き球のパスに、十河が左サイドの高い位置へ抜け出し、キープを図るなど、相手陣内での時間を増やしていきます。
最終ラインの山川も、うまく右サイドを突くパスを出し、それに小川翔太が抜け出して、そこからエリア右へ小林が抜け出すなど、エリア近くでのプレーも増やしていくフロンターレ。
山川の縦パスに、うまく正面の間に奥田が抜け出すなど、ゴールに迫っていきます。
29分には、木下の左サイド、裏を突くパスに、奥田が抜け出すと、折り返しに、エリア外正面、小川尋斗がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
フロンターレは、さらに藤田や菊池、山川が多くボールに触れ、中央では小川尋斗、木下、奥田がテンポよくパスを回していきます。
34分には、三上から最終ライン、菊池へ戻し、菊池から藤田、山川とつながり、山川から右サイド、高い位置の小川翔太へ。
小川翔太が、山川へ戻すと、山川はエリア左へのフィード。三上が抜け出し、シュートを打ちますが、右へ。
一方のヴァンフォーレも、左サイドを突くパスに、堀内が抜け出しますが、小川翔太がカバー。
さらに米山のフィードに、右サイド、高い位置へ田畑が抜け出していきますが、菊池、三上が囲い込むようにして、寄せ、最後はファールとはなりましたが、球際に厳しく、対応していきます。
右サイドで、田畑や鈴木、井崎も高い位置へ上がり、前に出ていこうとするヴァンフォーレ。
フロンターレは、十河も自陣に戻り、コンパクトに。
ボールを奪った木下がすぐさま、右の小林へつなげ、リターンを受けた木下のエリア左を突くパスに、奥田が動き出し、迫る場面をつくっていきます。
39分には、中央で木下がカット。そのパスに、三上が左サイドの高い位置へ。
三上はエリア内へ、いい折り返しを入れていきますが、さわることはできず。
さらにフロンターレは、木下や小川尋斗がボールをものにし、また、山川も高い位置へ上がっていくなどし、相手陣内で時間をつくっていきます。
アディショナルタイム、またも木下が奪ったところから、前に出ていくフロンターレ。こまかくパスを回し、小川尋斗のパスに、奥田がエリア正面へ抜け出し、シュート。
しかし、桑原がセーブ。
前半はタイムアップ。1-0でハーフタイムへ。
ともに交代はなく始まった後半、後ろから動かしていこうとする姿勢を見せていくヴァンフォーレに対し、前からうまく連動してプレスをかけていくフロンターレ。
木下がボールを奪い、中央に寄った三上が、右に展開。小川翔太から、十河へつながり、右サイドでスローインを得るなどしていきます。
左サイドでは、菊池がカット。三上に預け、パス交換から高い位置をうかがう姿勢を見せていきます。
一方のヴァンフォーレは、4分、桑原のフィードに、剱持がエリア左へ。1対1の場面となりましたが、オフサイド。
正確なパスから、フロンターレのゴールをおびやかしていきます。
細かく小川尋斗や木下、藤田や小川翔太、十河もボールをうまくキープしながら、動かしていくフロンターレ。
木下の浮き球のパスに、十河が前へ動き出すなど、長いボールを交え、追加点を狙っていきます。
8分には、ヴァンフォーレ、中央の小林のパスに、堀内がエリア外左へ。前に仕掛けた堀内はミドルシュートを打ちますが、上にそれていきます。
ヴァンフォーレはここで小林に代わり11芦沢快利が入り、右へ。田畑が中へ。
ヴァンフォーレは、交代で入った芦沢がうまく斜めに仕掛け、田畑とかかわりながら、迫っていきますが、フロンターレは小川尋斗がうまくカット。また、菊池が左サイドをカバー。
しのいでいきます。
さらにヴァンフォーレが、サイドに展開。正面へ、フィードを入れ、迫っていきますが、フロンターレは藤田が跳ね返ししのいでいきます。
12分には、小川尋斗がセカンドボールをものにし、左サイド、流れた奥田へ。奥田は小川尋斗にいったん預け、前に持ち出し、そのパスに、正面へ十河が迫りますが、シュートを打つことはできず。
直後には、ヴァンフォーレが後ろからつないだところ、小林がカット。ゴールへ決めますが、小林のファールの判定。
14分には、左サイド、菊池から木下とつながり、木下の縦パスを受けた正面の奥田は、エリア左へのパス。
抜け出した三上は、あまり角度のないところから狙いますが、枠はとらえられず。
ヴァンフォーレも、うまく間に入れ、サイドへ展開し、前に出てくるなかで、コンパクトにして向き合っていくフロンターレ。
下がり目で十河がキープを図り、攻めに転じようとしていきます。
17分には、浮き球を木下が跳ね返し、中央で奥田がボールをおさめ、もちあがり、エリア外正面へ。そのパスに、エリア右、十河がシュートを打ちますが、右に。
小川尋斗がカット。左サイドを突くパスに、三上が抜け出し、仕掛けていきますが、ヴァンフォーレの井崎が粘り強く対応。奪い取っていきます。
細かく高い位置で奥田、三上、小川尋斗や十河がかかわり、時間をつくっていくフロンターレ。
ヴァンフォーレも、コンパクトにして、対応していきます。
ふたたび自分たちでボールを動かしていくヴァンフォーレも、正面へ浮き球のパスを入れていきますが、木下がカバー。小川尋斗へつなげ、対応していきます。
飲水タイムをはさんで、後ろから回していくヴァンフォーレに対し、しっかり声を掛け合いながら、フロンターレは前から奪いに行く姿勢を見せていきます。
26分、ヴァンフォーレは鈴木に代わり14加々美励。
28分には、うまく左サイドへ流れた剱持から、追い越した大久保へ。
大久保はエリア内へ、クロスを入れていこうとしますが、小林がブロック。
直後には、ラインを高め、右から左へとテンポよく動かし、芦沢が正面へ仕掛けていきますが、木下がカバー。
さらにエリア外正面、拾った剱持がミドルシュートを打ちますが、上に。
30分には、フロンターレ、エリア外正面で十河がカット。そのパスに、三上がエリア正面へ抜け出しますが、シュートは上に。
33分には、ヴァンフォーレ、右サイドで井崎がカット。そのパスに、剱持がエリア右へ。シュートを試みますが、山川が体を張り、ブロックする好守。
ヴァンフォーレがゴールに迫るなか、体を張ってしのいでいきます。
フロンターレも34分には、木下がいったん十河に預け、前に持ち出し、左へ展開。
抜け出した三上は左クロス、エリア右、小林がシュートを打ちますが、ヴァンフォーレの体を張った守備に遭い、ゴールとはならず。
最終ラインで回していくヴァンフォーレに対して、コンパクトに、いい距離感で対峙していくフロンターレ。
しっかり自分たちで回す時間をつくっていくと、37分には、木下のパスに、三上が正面へ。1対1、決定的な場面でしたが、シュートはポスト。
最後は桑原がセーブ。
攻めに転じたヴァンフォーレは、左サイドからの攻めに。エリア外左、田畑が折り返しますが、小川翔太がブロック。
38分にはさらにヴァンフォーレ、ラインを高め、前に持ち出した米山のパスに、芦沢がエリア外右へ。シュートを打ちますが、岡本がセーブ。
39分には、左サイドから速いボールを入れると、エリア正面、芦沢が迫りますが、ここでも岡本がセーブ。
さらにサイドに展開し、長いボールも交え、前に出てくるヴァンフォーレ。
しかし、フロンターレは、体を張り、しっかり跳ね返し、守っていきます。
試合はタイムアップとなり、1-0。
フロンターレは2連勝。テンポの良い攻めだけではなく、最後のところで体を張り、守っていく姿勢も光る。攻守に見ごたえのあるかたちで、試合を制しました。
前半1-0 後半0-0 計1-0
得点:奥田悠真(フロンターレ)
フロンターレの先発:16岡本栞汰 2小川翔太 5山川陽平(c) 3藤田明日翔 4菊池京 6木下勝正 8小川尋斗 9小林朝日 7三上瑛大 10奥田悠真 11十河晟央
控え:1岩田幹太郎 18長崎亘佑 20メンディーサイモン友 24山根春人 14尾関悠太 15平尾玲旺 17富田周平 34今廣遥碧 22玉木聖梛
ヴァンフォーレの先発:12桑原壱颯 20井崎悠也 3宮下阿陸路(c) 5米山隆也 4大久保詞苑 6篠崎咲弥 10鈴木悠誠 8小林琉誠 7田畑白哉 13堀内歌月 9剱持芭宇
交代:小林→11芦沢快利 鈴木→14加々美励
控え:21坂本竣 23金井駿和 15井出侑 16中澤俊季 18芦沢蒼空 25名執太賀
このあと、フロンターレは、ヴァンフォーレと30分の練習試合に臨みました。
メンバーは、GK1岩田幹太郎、最終ラインは右から17富田周平、20メンディーサイモン友、18長崎亘佑、24山根春人、ボランチは34今廣遥碧、15平尾玲旺、右MF38小田脩人、左MF14尾関悠太、前線には23白倉凜生、22玉木聖梛。
6分には、左コーナーキック、長崎が左足で入れたボール、メンディーが頭で決めて、1-0。
13分には、尾関がボールを奪ったところから、最後はエリア正面、玉木が決めて、2-0。
15分には、GKが岩田から19高橋壱梛。また、小田脩人に代わり37武内勇人が入り、左MF、尾関が右MF、さらに山根が左CB、長崎が左SBに。
30分には、エリア正面でフリーキックを得ると、直接狙った長崎のシュートはクロスバー。
これに詰めたメンディーが押し込み、3-0。これがラストワンプレーとなり、3-0でタイムアップとなりました。
練習試合では、得点が決まるたびに、ピッチ脇で見守っていた関東ユースの出場選手たちのもとに、飛び込んで、その喜びを一緒に分かち合う場面が見られたことに、一体感を感じさせられるものがありました。
(文中敬称略)
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