川崎フロンターレが浦和レッズとの等々力での死闘を制して天皇杯のベスト8へ進んだ翌日11月13日、味の素スタジアム西競技場へ。高円宮杯関東大会はいよいよ勝った方が全国大会への出場権を得られる決定戦。前日の3回戦でFC東京U-15深川に1-0で勝利した川崎フロンターレU-15はヴァンフォーレ甲府U-15との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 高円宮杯関東大会決定戦vsヴァンフォーレ甲府U-15】
11月13日(日)午前11時キックオフ 味の素スタジアム西競技場 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発はGK1安福祐一、DFは右から5森璃太、9ディアウ勇守歩、4道間雄生、15栗田悠巨、ボランチは18佐藤聖真、20澤田泰大、右MF11有田恵人、左MF7中島大成、トップ下28浅倉廉、FWキャプテン10宮城天。深川戦で負傷し交代した栗田も先発に名前をつらねました。
前日FC東京U-15むさしとの延長までもつれ込んだ試合を粘り強く戦い抜き、2-2、PK4-2で制した甲府。フロンターレは今季関東ユース2部で対戦しており1勝1分け。先発はGK12小林大知、DFは右から13菊川千尋、3伊藤真都、16小林怜永、ボランチはキャプテン10川崎颯太、27、右MF15佐野太亮、左MF9梶原豊、二列目に23伏見大斗、11石井莉空斗、FW17上田隆太郎
前日と同様に青い空、気持ちのよい気候のなか始まった試合。フロンターレは立ち上がりから後方からの組み立てを試みていきますが、甲府は前からのプレス。とりわけ佐藤や澤田へのボールを狙ってボールを奪いサイドへ展開。梶原のクロスを入れるなどしてゴールへ迫るも栗田がクリア。また石井の左サイドからの仕掛けからエリア正面伏見がシュートを打つも安福がしっかりキャッチ。
さらにセカンドボールを拾い裏へボールを出すと佐野のクロスがまたもやエリア内へ入るも安福がパンチング。こぼれ球を拾い川崎がシュートを打つもフロンターレの選手たちはブロック。
フロンターレは9分に右からのスローインの流れから浅倉がエリア右へ抜け出てシュート。打つもGK小林大知が対応。それでも甲府の両サイドを起点とした攻めにディアウや道間がしっかり跳ね返していくと、11分には安福の縦パスを起点に縦へボールが抜けると浅倉のスルーパスに宮城がエリア左、抜け出てGK小林大知を交わすもシュートはDFがブロック。だんだんリズムをつかんでいくと13分には有田のスルーパスにエリア右中島を経由して最後は浅倉がシュートに持ち込むもボールは右に。
甲府も中盤で組み立ててエリア右佐野が抜け出ますがディアウが1対1の強さを見せてシュートは打たせず。22分には最終ラインに佐藤や澤田がかかわって組み立てていき、道間から左サイドへボールが出ると受けた栗田が高い位置から仕掛けてゴールへ迫りますがボールは右へ。
直後には甲府、エリア前へ圧力をかけ、エリア左佐野がシュートを打つも安福がわずかに触り、ボールは枠をとらえられず。
すると26分右サイドで細かくパスを回していくと有田のスルーパスに宮城が抜け出てGK小林大知と1対1に。これを制した宮城のシュートが見事に決まって1-0。先制点はフロンターレへ。
甲府も連戦の疲れもあってか少し合わないところのあったフロンターレのエリア前でのパス回しを狙ってきますが、ディアウがよくカバー。左サイドから仕掛けてくる石井に対しては森がうまく体を入れてゴールには近づかせず。
フロンターレも森のクロスや浅倉のパスを起点にさらにゴールを目指しますが、得点にはつながらず。終盤には甲府がショートコーナーから小林怜永が左足でエリア内へボールを入れますが安福が落ち着いてキャッチ。前半は1-0でタイムアップとなります。
後半はフロンターレは交代なし。甲府は27に代えて7内藤航太、伏見に代わり14名執龍一が入ってのスタート。同点を狙って立ち上がりからフロンターレの最終ラインにプレスをかけてくる甲府の攻勢をしのいでいくと、3分にはこの日切れのある動きで起点となっていた浅倉が右サイドからエリア内へ進入、最後は折り返しを受けた宮城がゴール左へ流し込んで2-0。突き放します。
フロンターレは宮城や浅倉、有田らが前から積極的に連動してプレスをかけ、甲府にボールを回させず。森や栗田も高い位置に上がってさらにゴールを狙っていきます。9分には宮城のスルーパスに有田がうまく抜け出てシュートを打つといったんは甲府のGK小林大知に防がれたものの、こぼれたボールに詰めてゴールネットを揺らして3-0。
11分には佐藤に代わり6黒川海翔、ディアウに代わり14山内日向汰。黒川と山内がボランチに入り、澤田がCB。甲府も14分にはさらに交代、石井が下がり19清水愛斗がピッチへ。梶原を二列目に上げ、清水は左MF。
3点差にも甲府はまずは1点と、フロンターレの選手の入れ代わったところを突くように攻めていき、ゴールへ迫る時間が続いていきます。
15分には佐野が仕掛けてボールをエリア内へ入れるも道間がクリア。獲得したコーナーキック、川崎のボールに梶原が合わせるも上へ。
フロンターレは黒川、山内が最終ラインの間に下りて両サイドを押し上げて後ろから組み立てていくと、17分には栗田が仕掛けたところからエリア左へボールを出し、中島が抜け出すもオフサイド。
直後には甲府、右サイドからのスローインを受けた上田がうまく前を向いてシュートを打つもGK安福が枠内を襲ったボールを弾き出す好守。ここでフロンターレは有田に代わって13安田捷人。安田がトップ下、浅倉が右MF。
21分には甲府、コーナーキックを左から小林怜永が入れると右へ流れたボールを伊藤が拾いボールをエリア内へ。流れたボールを左サイドで拾うと最後は川崎が決めて3-1。さらにゴールを狙う甲府は人数をかけて前へ。23分にはエリア前、上田が迫るも安福が前へ出てシュートは打たせず。
まだまだ時間があっただけに次の1点で流れが決まりそうなところ、フロンターレも山内がうまく甲府の選手をかわしてドリブルで仕掛けて前へ出るなどしてここからゴールへ迫っていきます。27分には山内とのパス交換から宮城がエリア内へ。さらには森が高い位置まで上がりクロスを上げ中島が頭で合わせるなどゴール前での場面が続いていきます。
30分には道間のフィードを右サイドで受けた浅倉がうまく甲府の選手と入れ代わって前へ。仕掛けていくと宮城がエリア前シュートを打つもGK小林大知に防がれコーナーキックに。右から山内が上げたボール、こぼれ球を拾った黒川がシュートを打つもブロック。さらに道間がエリア左シュートを打つもボールは左へ。甲府は小林怜永を下げて5篠原靖。フロンターレは栗田に代わって3有山佑汰。
33分にはフロンターレに次の1点。安田のパスに宮城が抜け出すとGKをかわしてゴールへ流し込み4-1。宮城はハットトリック。
さらに前へ出ていくフロンターレ、安田がうまくドリブルを交えながらボールを運び人数をかけた攻めに。35分には宮城のパスにエリア内、安田が抜け出ると甲府の選手に倒されたもののこぼれたボールを浅倉が拾いシュートを打つとゴールネットが揺れ、ゴールは認められて5-1。
ここでフロンターレは中島に代わって8小澤星夜が入りボランチに。中島が左MF。ロスタイムには森に代わって2山崎健翔、浅倉に代わって24上野暁。いずれも出場機会のなかった選手がピッチへ。まもなく主審の試合のおわりを告げる笛がなり、5-1。フロンターレは2014年以来の高円宮杯の出場権をつかみとりました。
終わらないフロンターレU-15のシーズン。ここからさらに積み重ねてどんなチームになってどんな試合を全国大会の舞台でやるのか、楽しみにしています。
前半1-0 後半4-1 計5-1
得点:宮城天3、有田恵人、浅倉廉(川崎) 川崎颯太(甲府)
フロンターレの先発:1安福祐一、5森璃太、9ディアウ勇守歩、4道間雄生、15栗田悠巨、18佐藤聖真、20澤田泰大、11有田恵人、7中島大成、28浅倉廉、10宮城天=cap
交代:佐藤→6黒川海翔 ディアウ→14山内日向汰 有田→13安田捷人 中島→8小澤星夜 浅倉→24上野暁 森→2山崎健翔
控え:16鈴木嵐大 21川合我空
(文中敬称略)
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