万博で行われたアウェーガンバ戦(1-1)を見届けて茨木駅発の夜行バスで新宿駅に到着したのが、朝の7時すぎ。いったん帰宅し、思い立って東京駅へ。鹿島神宮行きの高速バスに乗り揺られること2時間ほど鹿島製鉄所前で降り、10分ほど歩くと着くのが新日鉄住金グラウンド。F・マリノス戦に勝利したあとリーグ戦3連敗12チーム中10位と苦しい戦いが続くフロンターレU-15を見ておきたかった。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部第13節vs鹿島アントラーズジュニアユース】
5月17日(日)正午キックオフ 晴れ 新日鉄住金グラウンド 40分ハーフ
フロンターレは白いユニホーム。GKは鈴木嵐、DFは右から森、道間、白井、鈴木大。ボランチは島崎、古岡。右MFに宮城、左MFに中島、トップ下に横田、FWは山田。鈴木嵐、森、道間、宮城、中島の5人が2年生。小柄なGK鈴木嵐に代わりゴールキックを蹴る役割を白井が務めた。アントラーズは4-4-2。フロンターレとは勝ち点差2の9位。3月の第2節ではフロンターレが2-1で勝利している。
お馴染みの鹿島のチャントをアントラーズジュニアユースのメンバー外の選手たちが太鼓を叩きながら歌うなか、晴れ渡った空の下でキックオフ。
1分にエリア外左でフロンターレがファール。このフリーキックをいったんしのぐもセカンドボールを拾われ再び左サイドからクロス。ファーで合わされて失点。0-1。早くもビハインド。さらに9分には左コーナーキックからファーで合わされて失点。0-2
11分にはエリア外正面からミドルシュート。これはGK鈴木嵐が上へ弾く好守。続く左コーナーキック、エリア内右からシュートを打たれるもこれはポスト。立ち上がり13分ほどまではフロンターレはパスミスが多く攻撃の形が作れない。
14分にはようやくフロンターレにもチャンス。エリア前でのパス回しから右サイドをかけ上がった森へボールがわたり、クロスにニアで合わせたのは島崎。これは左へ流れて得点とはならず。25分には再び島崎。今度は中盤でボールを拾い、そのままエリア右からシュートに持ち込むもこれは左へ外れる。
段々パスがつながるようになったフロンターレは、鹿島がブロックをつくりカウンター狙いとなったこともあって、ボールを保持し押し込む時間帯に。
31分、フロンターレにも得点シーン。エリア外正面の横田からエリア内右の宮城へパスが通り、これをダイレクトで振り抜くとボールはゴールネット左を揺らす。1-2
このゴールを見ただけでも高速バスに揺られた価値がありました。
後半4分にはフロンターレがついに同点。鹿島の左コーナーキックをしのいだ流れから押し込むと、エリア左でボールを受けた山田がDF一人を交わしてシュート。GKの手をすり抜けたボールはゴール内右へ。2-2。
ここからゲームはハーフコートマッチの様相に。森、鈴木大の両SBが高い位置をとり、中盤でのパス回しと両サイドからの攻撃でフロンターレがアントラーズを押し込む時間帯に。アントラーズは選手を交代して、3-4-2-1の布陣となるもフロンターレがボールを支配して、アントラーズがしのぐという展開はあまり変わらない。
12分には森の右クロスから中島がファーで合わせる枠内シュート。しかし、GKが上へ弾き出し、決まらず。さらに宮城の縦パスをエリア右で受けた古岡がシュートに持ち込むもこれは左へ外れる。17分にはエリア右から島崎がグラウンダーで好ボールをエリア内へ送るも逆サイドで詰めていた鈴木大は触れず。20分、宮城の縦パスをエリア右で受けた森のシュートはGKが防ぎ、これで得た左コーナーキックからボールを拾った古岡がエリア右からシュートするもこれも決まらず。なかなか勝ち越すことができない。
35分にはフロンターレに交代、島崎に代わり、中條。
直後にはアントラーズに決定機。エリア外正面やや左でフロンターレがファール。7番の選手が右足で蹴ったフリーキックはゴール右を揺らし、2-3。再びフロンターレは追う展開に。
40分にはエリア正面から古岡が思い切りのよいミドルシュート。これはバーへ当たり決まらず、タイムアップ。
なお、フロンターレは4連敗で降格圏の11位まで順位は下がりました。試合が終わったあとの選手たちが下を向いている様子はなく、試合が進んでいくなかで修正もして、内容もけして悪いものではなかったことが救いです。
前半1-2 後半1-1 計2-3
先発:19鈴木嵐大 23森璃太 35道間雄生 3白井颯真 11鈴木大翔 6古岡佑斗 13島崎元 31宮城天 28中島大成 10横田大祐 9山田新
交代:島崎→17中條勝真
得点:宮城天、山田新
3勝8敗2分け
【川崎フロンターレU-15B メトロポリタンリーグvs鹿島アントラーズジュニアユース】
午後2時14分キックオフ 35分ハーフ
続いて行われたのが二年生以下の選手たちによるメトロポリタンリーグ。フロンターレの先発はGKが鴨打、DFは右から平田、松永、澤田、松森。中盤の底に山内、その前に黒川と浅倉が入り、右サイドに有田、左サイドに佐藤。FWはディアウ。鴨打、平田、松永、松森の4選手はU-13所属の一年生。このうち鴨打、平田は今季からアカデミーに加入した選手。
試合は立ち上がりからフロンターレペース。ボールを保持し、アントラーズのカウンターにも守備陣が落ち着いて対処。特に山内がセカンドボールを拾う場面が目立ち、前半は決定的なシュートまで持ち込ませない。
10分には浅倉のパスを受けた山内がエリア左からクロス。逆サイドで有田が合わせるもシュートはアントラーズのDFがライン上でクリア。15分には山内のスルーパスに抜け出した有田がGKと1対1に。しかし、慌ててしまったのかループシュートは上手くミートせず。枠をとらえることはできない。27分にはアントラーズのスローインを奪い、ディアウが左からシュートまで持ち込むもブロックされ、こぼれだまを拾った山内のシュートは枠外。32分にはセカンドボールを拾った山内がミドルシュート。これはGKが抑えて、前半はスコアレスでタイムアップ。
ようやくフロンターレに先制点が生まれたのは後半3分。中盤のパス回しから山内がエリア左のスペースへパス。アントラーズのDFが対処しようとするも、先に追い付いた浅倉がボールをゴール右へ流し込み、1-0。
8分には有田がエリア内右へ縦パス。これを受けた山内がアントラーズのDFを一人かわして、ゴール左へ決めて2-0。
17分には松森に代わって森が入りそのまま左SBに。先ほど行われた関東ユースでは右SBでフル出場した森はこの試合でも早い寄せと、攻撃参加で存在感を見せることに。
18分にはエリア内右をえぐった平田がクロスをマイナスに上げるとディアウがこれに合わせて3-0。直後には森がDFを一人かわして、エリア内左からシュート。これはGKに。
28分には山内の右コーナーキックに有田が合わせてこぼれだまに詰めた佐藤が決めて4-0。直後にアントラーズに1点こそ返されるものの、4-1でタイムアップ。
U-13所属の選手たちのプレーぶりもこれからが楽しみになるものでした。
前半0-0 後半4-1 計4-1
先発:16鴨打賢哉 14平田流衣 5松永竜之介 27澤田泰大 4松森創平 32山内日向汰 22黒川海翔 18浅倉廉 30有田恵人 25佐藤聖真 38ディアウ勇守歩
交代:松森→23森璃太
得点:浅倉廉 山内日向汰 ディアウ勇守歩 佐藤聖真
(文中敬称略)
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