8月24日から、日本各地のJクラブアカデミーやクラブチーム、スペインや中国、ミャンマーといった国々の32チームが参加して行われる「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ」が、千葉市のフクダ電子アリーナ周辺で開幕。川崎フロンターレU-12もこの大会に臨みました。
4月に南豊ヶ丘フィールドで行われた東京予選を勝ち抜いて、出場権を得たフロンターレは、予選リーグでは千葉県トレセンU-12、アイリスFC住吉、バルサアカデミージャパン選抜と同組に入り、3引き分けで4位に。25-32位トーナメントに回ることになりました。
25日、FC大泉学園との試合を0-0、PK3-1で勝ち上がり、この日はこの大会では、最後の試合となる中国の大連人職業サッカー倶楽部との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-12 U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ vs 大連人職業サッカー倶楽部】
8月26日(土) 午後3時17分キックオフ フクダ電子フィールドA 晴れ 15分ハーフ 11人制
フロンターレの先発は、GK19森際陸、最終ラインは右から4土本琉斗、3望月輝夢、キャプテンの5上野煌士郎、6永田怜大、ボランチは8我妻光、10吉澤映杜、右MF7新堀隼、左MF11北田章将、トップ下14笠倉蓮央、前線には15新堀葵。
大連の先発は、GK1オウ・トクスイ、最終ラインは右から18チョウ・ヨシ、13ホウ・シキ、2ト・カケイ、キャプテンの6ソン・カゲン、ボランチは9チン・ゲンブ、27カク・シュンキ、右MF19オウ・ヨウシン、左MF7ゴ・シュンテツ、前線には25ロウ・ヨクヨウ、16タン・シユウ。
海に近い、フクダ電子フィールドらしく、時折海風が吹くものの、厳しい暑さ。それでも、フロンターレの選手の家族ら、また、大連の選手の家族らも見守るなか、キックオフのときを迎えました。
立ち上がり、フロンターレは、新堀隼や笠倉がボールを中央で動かし、左へ展開。背後を取った北田がエリア左へ仕掛け、左コーナーキックを得ます。
キッカーは、新堀隼。遠いサイドにボールを入れると、流れてきたボールをおさめた吉澤がシュート。しかし、惜しくも枠はとらえられず。
一方の大連も、ラインを高め、うまくスペースを使いながら、フロンターレのゴールの前での場面をつくり、3分には、エリア外右へ抜け出したタン・シユウがエリア右へ持ち込んでいきますが、シュートは望月がブロック。
最後は森際がセーブ。
さらに大連が高い位置で、タン・シユウがキープ。左サイドに展開し、ソン・カゲンやゴ・シュンテツがかかわり、ボールを動かす時間をつくりますが、フロンターレはコンパクトにして、対応。
吉澤がうまくボールを奪い取り、また、ゴ・シュンテツがエリア内へ仕掛けていく場面では、永田がカバーするなどしていきます。
フロンターレも、ボールをものにしたところから、永田との連係から北田が左サイドを仕掛ける場面をつくりますが、大連の守備も堅く、なかなかシュートまではいけず。
それでも、大連がクロスを入れてくる場面では、エリア内で望月や土本がしっかり対応し、シュートは打たせずしのいでいきます。
飲水タイムをはさんで、9分にはボールを持ち上がった上野から間で吉澤が受け、吉澤は左サイドを突くパス。北田が抜け出し、正面へボールを送ると、新堀葵が迫りますが、大連の守りに遭い、シュートにはつながらず。
フロンターレは、ボールを持つ時間では上野が高い位置に上がり、我妻や吉澤とかかわって攻撃参加。厚みを与えようとしていきます。
一方の大連は、フロンターレのボール回しを狙い、高い位置でカット。下がり目で受けたチン・ゲンブがエリア前にスルーパスを入れていきますが、我妻がカバー。
さらにタン・シユウのパスに、ロウ・ヨクヨウが抜け出す場面をつくっていきますが、フロンターレはコンパクトに粘り強く対応。前半は0-0でタイムアップとなります。
後半、フロンターレは、GK1中島嵩登、最終ラインは右から7新堀隼、3望月輝夢、5上野煌士郎、14笠倉蓮央、ボランチは8我妻光、10吉澤映杜、右MF11北田章将、左MF2志田龍彦、トップ下13渋谷昇汰、前線には32下地勇人。
大連は、GK12サイ・ユウハ、最終ラインは右から5カク・ヨクショウ、4リュウ・エイイチ、2ト・カケイ、7ゴ・シュンテツ。ボランチは9チン・ゲンブ、27カク・シュンキ、右MF10オウ・ショウブン、左MF17カン・セイ、前線にはキャプテンの6ソン・カゲン、23ライ・チメイ。
立ち上がりからラインを高め、前に出てくるのは大連。2分には、うまくスペースを突くパス、それにカン・セイがエリア前に抜け出す場面をつくりますが、中島が前にすばやく出て、シュートは打たせず、しのいでいきます。
フロンターレも、吉澤や千葉、中央に下りた渋谷がおさめるなど、動かしていき、左サイドでは吉澤や笠倉、志田がかかわってボールを動かしていきます。
また、上野も高い位置へ上がり、前に行く姿勢を見せ、ボールを失っても、我妻がカバーしていきます。
4分には、大連、中央でカク・シュンキが縦パスを入れると、正面へライ・チメイが抜け出しそうになりますが、笠倉がカバー。
フロンターレも、志田や上野、吉澤がかかわって動かしていき、吉澤が左サイド、動き出した志田を狙いパスを出しますが、大連の守りも集中しており、チャンスにはつながらず。
飲水タイムをはさんで、9分には大連、ライ・チメイがパス交換からエリア正面左へ抜け出しますが、オフサイド。さらに正面でボールをおさめたソン・カゲンから右へ展開するとオウ・ショウブンがクロス。
しかし、中島がセーブ。
さらに選手を2人入れ替えるなどした大連が、サイドをうまく突き、カク・ヨクショウがクロスを入れていきますが、新堀隼がカバー。左サイドからエリア正面へ、ソン・カゲンが持ち込んでいきますが、上野がブロック。
左コーナーキックとなり、それをしのいだフロンターレは、吉澤が高い位置へ持ち込み、そのパスに、志田がエリア左へ抜け出しますが、大連の守りに遭い、シュートは打てず。
15分には新堀隼がパス交換から高い位置へ。大連の守りが阻んで、右コーナーキックに。
キッカーの笠倉が左足でボールを入れると、大連のブロックに遭い、再び右コーナーキックに。笠倉が再びボールを入れていきますが、シュートにはつながらず。
試合はタイムアップとなり、決着はPK戦へ。
PK戦では、中島が3度の止める大活躍を見せるなどし、9人目までもつれ込むも、結果は4-5。試合を制したのは大連人職業サッカー倶楽部となりました。
普段とは違う11人制、コートが普段よりも広かったりと慣れない環境のなかでの大会に臨んだフロンターレ。
予選リーグでは、守備に人数を割いた相手に対して、なかなかゴールを奪うことのできない、という課題も出た、といいます。
結果は決して満足のいくものではない、と思いますが、それを糧にして、必ず前に進んでいくと思います。
シーズン終盤へ向けて、どんな試合を行っていくのか、とても楽しみにしています。
前半0-0 後半0-0 計0-0 PK4-5
フロンターレの先発:19森際陸 4土本琉斗 3望月輝夢 5上野煌士郎(c) 6永田怜大 8我妻光 10吉澤映杜 7新堀隼 11北田章将 14笠倉蓮央 15新堀葵
交代:森際→1中島嵩登 新堀葵→32下地勇人 永田→2志田龍彦 土本→13渋谷昇汰
(文中敬称略)
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