日本大 – 明治大 / 関東大学サッカーリーグ1部第17節


10月14日は、日本大稲城グラウンドへ。
関東大学サッカーリーグ1部は第17節を迎え、日本大と明治大が対戦。川崎フロンターレU-18出身、日本大のDF栗田悠巨、MF田中慶汰、FW五木田季晋の3選手が試合に臨みました。


【関東大学サッカーリーグ1部第17節 日本大 vs 明治大】
10月14日(土) 午後2時キックオフ 日本大稲城グラウンド 晴れ 161人

4連勝と好調の日本大は、ここまで8勝5分け3敗、勝ち点19、得点28、失点16、得失点差+12で3位。

先発は、GK12有留奎斗、最終ラインは右から4栗田悠巨、ゲームキャプテンの5青木捷人、5小林佑熙、ボランチは10橋田尚希、6植木颯、右に2熊倉弘貴、左に17平賀禎大、トップ下14田中慶汰、前線には11熊倉弘達、18五木田季晋。

一方の明治大は、10勝4分け2敗。しかし、違反行為があり、第4節までに得た勝ち点6が無効となっており、勝ち点28、得点36、失点18、得失点差+18の4位。
先発は、GK21久保賢也、最終ラインは右から25伊達由太嘉、13小澤晴樹、19多久島良紀、2内田陽介、ボランチは15木内達也、キャプテンの3井上樹、右MF7田中克幸、左に14林晴己、前線には10中村草太、11太田龍之介。



好天に恵まれた日本大稲城グラウンド。ピッチ脇の観客席は、満員に。日本大も明治大も、メンバー外の選手たちが熱い声援を送る、非常にいい雰囲気のなか、キックオフの時を迎えました。

立ち上がりは、明治大、右に展開すると、伊達が右クロス。これに太田が反応。ヘディングシュートを打ちますが、枠はとらえられず。

日本大もラインを高め、栗田が浮き球。これに五木田が高い位置への動き出し。明治大はコンパクトにして、対応し、下がり目で受けた中村がスルーパス、エリア内へ太田が抜け出しそうになりますが、栗田がカバーしていきます。

日本大は、スローインの流れから五木田がボールをおさめ、そこから橋田へ。橋田が左に展開し、平賀がクロスを入れる場面につなげるなど、次第に明治大の陣内でプレーできるように。
明治大は、最終ラインで組み立てを図りますが、日本大は距離感良く、高い位置から連動してプレス。
相手陣内でマイボールにすると、中央、植木の縦パスに、熊倉弘達が、エリア内へ動き出す場面をつくるなど攻勢に。五木田もスローインの流れから、左サイドから精度の高いクロスを入れるなど、攻撃に絡むプレーを続行。

田中慶汰も中央、下がり目でうまく受け、青木や左へ流れた植木と関わり合って、ボールに触れるなどしていきます。

9分には、正面で五木田が浮き球を競ると、田中慶汰がエリア内へ飛び出しますが、これはオフサイド。

さらに日本大が、GKの有留も、中央、植木へ縦パスをつけ、そこから橋田や田中慶汰がかかわって、ボールを動かす時間が続いていきます。


14分には、右サイドでのスローインの流れから正面で、植木がシュート。しかし、明治のGK久保が阻んで、左コーナーキックに。
左コーナーキック、熊倉弘達が右足でボールを入れると、エリア外、こぼれ球を拾った熊倉弘貴がシュート。しかし、右にそれていきます。

日本大のプレスに遭い、なかなか前に行くことはできない明治大。日本大の流れが続いていきます。
すると19分、日本大は植木が右に展開、これに抜け出した五木田がクロスを上げると、遠いサイドで平賀が折り返し。エリア内、熊倉弘達が押し込み、1-0。
日本大が先制に成功します。

波に乗る日本大は、左サイドでのスローインの流れから五木田が高い位置へ。ラインを高く保ち、セカンドボールを拾った青木がエリア外左でシュートを打つなど、明治大のゴールをおびやかす場面が続いていきます。

明治大は、右に展開。田中克幸が高い位置から仕掛けようとしていきますが、栗田がスライディングでこれを阻む好プレー。
再び日本大が前に持ち込む場面となり、田中慶汰から橋田とつながり、右に展開。エリア外右、熊倉弘貴がミドルシュートで狙いますが、左にそれていきます。

日本大はさらに左サイドでのスローインの流れから五木田が高い位置でキープ、小林がクロスを入れるなど、攻勢に。栗田も熊倉弘達に速いパスを供給。そこから熊倉弘貴がクロスを入れる場面につなげていきます。

25分には、日本大、中央に顔を出した平賀がエリア正面やや右へ、浮き球を入れると、これをおさめた五木田がシュートを打ちますが、明治大は体を張りブロック。

さらに高い位置からプレス。そこから自分たちのボールにしていく日本大。うまく間で受けた田中慶汰が前に持ち出し、右サイド、栗田へ展開、栗田の縦パスを受けた熊倉弘達がクロスを入れていきますが、久保が阻んでいきます。

すると明治大も、田中克幸が間に顔を出し、伊達に展開。クロスを入れる場面をつくり、31分には、左サイド、裏を突くパスに中村が抜け出し、折り返し。エリア正面、田中克幸がシュート。これを有留が阻んだところ、詰めた木内がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。

すると33分には日本大、右サイド、流れた五木田が高い位置へ。五木田から受けた田中慶汰がエリア外右へ。折り返しに、正面で熊倉弘達がシュート。しかし、明治大の体を張った守りが阻んでいきます。

明治大も、中盤、井上の縦パスから田中克幸が左サイドの高い位置へ。クロスにエリア左へ、伊達が抜け出しますが、有留が対応。

明治大はここで林に代わり6島野怜。
すると、39分、明治大は伊達のパスに、太田がエリア右へ。ドリブルで巧みに仕掛け、倒れ込みながらもシュートを打つと、ゴール左へ決まり、1-1。
明治大が追いつきます。

直後には、島野のパスに、中村がエリア右へ。しかし、青木がクリア。

追いつかれた日本大も、右サイド、下がり目で受けた田中慶汰のパスに、熊倉弘達が高い位置へ。クロスを入れていきますが、これはシュートにはつながらず。
明治大も、中盤からのパスに、中村が右サイド、高い位置へ抜け出す場面をつくりますが、青木がクリア。前半は1-1でタイムアップとなります。



後半、明治大は田中克幸に代わり9藤森颯太。

立ち上がりには明治大、エリア左へ太田が抜け出しシュート。しかし、有留がセーブ。、

さらに右に開いた太田のパスに、内田が正面へ。しかし、橋田がカバーしていきます。


日本大も5分には、右サイドでフリーキックを得ると、熊倉弘達が遠いサイドに入れたボール、五木田が競り、平賀がクロス。しかし、久保がセーブ。


一方の明治大も最終ラインで多久島がフィード。これに内田が高い位置へ抜け出していきますが、有留がセーブ。日本大も集中したいい守りを見せていきます。

すると9分には日本大。下がり目で橋田が受け、中央の植木へ。右サイド、栗田へつなげると、栗田の縦パスを五木田が受け、五木田から受けた植木はエリア右を突くパス。これをおさめた熊倉弘達がシュート。
しかし、枠はとらえられず。


さらに明治大のパスを栗田がカット。ダイレクトで橋田につなげ、橋田は右サイド、熊倉弘達へ展開すると、熊倉弘達は高い位置からクロスを入れていきますが、明治大はクリア。
右コーナーキックとなり、熊倉弘達がニアに入れると、セカンドボールを拾った栗田はエリア右へ。栗田のパスに、熊倉弘達がエリア右へ進入。シュートを打つと、ゴール左へ決まり、2-1。
勝ち越したのは日本大。これには右コーナー付近の応援席で、声援を送っていた日本大の応援団たちも一緒になって喜びを爆発させます。

ところが、14分には明治大。浮き球のパスに、中村が正面へ抜け出すと、そのスルーパスに抜け出したのは太田。1対1を制して、ゴールを決め、2-2。
明治大がすぐさま追いつきます。


日本大はここで熊倉弘貴に代わり15永田亮輔。

16分には、左サイド、植木が抜け出し、左クロスを入れると、右サイドで拾った永田から栗田とつながり、栗田は右クロス。またも、左サイドで植木がボールを拾うと、植木が左クロスを入れますが、明治大の守りが阻んで、シュートには結びつかず。

明治大は17分、伊達に代わり12阿部稜汰。
18分には明治大にファールがあり、日本大のエリア外右でのフリーキックに。キッカーの熊倉弘達がニアに入れると、栗田が飛び込みますが、明治大はクリア。
背かkん度ボールを拾った日本大は、植木の浮き球に、青木がエリア内へ。しかし、ここでも明治大はクリア。集中したいい守りを見せていきます。

22分には、田中慶汰に代わり20平尾勇人。

流れを変えようとする日本大でしたが、次の1点は明治大へ。井上の縦パスを起点に、太田が右クロスを入れると、中村が押し込み、2-3。

さらに直後にも明治大。内田が右クロスを入れると、エリア内、太田がヘディングシュート。2-4。太田のハットトリックとなるゴールで、明治大が突き放します。


日本大は、平賀に代わり19大久保帆人。


さらに明治大が、太田や中村、島野が左に開き、ゴールをうかがい、エリア内へ藤森が飛び出すなど、攻勢を続けていきます。

それでも、日本大も、高い位置へ平尾を走らせ、五木田もセカンドボールを拾い、明治大の陣内で時間をつくっていきます。
すると29分、エリア内右で永田が粘り、これに対し明治大はファール。日本大はPKを得ます。

キッカーは五木田。これを決めて、3-4。五木田の今季3点目となるゴールで日本大が1点差とします。


一方の明治大は、32分、日本大にファールがあり、エリア外右でのフリーキックに。
ここで明治だ羽交代。阿部に代わり4岡哲平。

フリーキック、藤森が蹴ったボールは日本大がブロック。左コーナーキックとなり、藤森が遠いサイドにボールを入れるも、栗田がカバー。
しかし、セカンドボールを拾った日本大は、左へ展開。エリア正面やや左、中村がゴールを決め、3-5。さらに明治大が突き放します。

この際に日本大は永田が負傷し、担架でピッチ外へ。

代わって23アピッチ輝が入ります。

日本大は、右に開いた栗田がスペースを突くパス。これに平尾が動き出してきますが、明治大はクリア。
さらにスローインから平尾がキープ。左コーナーキックを得ますが、決定的なシュートにはつながらず。

明治大は40分さらに交代。中村に代わり24坂上輝。

41分には明治大、こぼれ球を拾った島野がエリア外正面へ。ミドルシュートは枠をとらえますが、有留がセーブ。さらに詰めた中村がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。

日本大はさらにアクシデント。交代で入ったばかりのアピッチに出血があり、ピッチ外へ。
44分、アピッチに代わり16酒井優希が入ります。

さらに追加点を狙う明治大は、44分には右コーナーキックから、小澤がヘディングシュート。これは枠をとらえられず。
さらに45分には、正面でおさめた中村から右へ展開すると、エリア外右、抜け出した坂上がシュート。しかし、有留がセーブ。

日本大は、フィードに平尾、五木田が動き出し、右サイドでは橋田、栗田が連係。
栗田の浮き球のパスに、エリア右へ橋田が動き出すなど、エリア近くでプレーする時間を増やしていきます。

47分には、栗田が右クロスを入れるも、明治大はクリア。
さらに酒井の浮き球が左へ流れ、拾った小林が左クロス。セカンドボールを拾い、攻勢を強めていきます。

48分位は、左コーナーキックを得ると、熊倉弘達は遠いサイドに精度の高いボールを入れますが、さわることはできず。

50分には、栗田との連係から熊倉弘達が右サイド、高い位置へ。明治大の守りが阻んで、右コーナーキックに。
日本大はショートコーナーを選択。栗田がエリア外右から折り返しますが、明治大の守りが阻んで、シュートには結びつかず。

試合はタイムアップとなり、3-5。勝利したのは明治大となりました。

残念ながら、5連勝はならなかった日本大。しかし、流れにのっているときは相手を終始上回るようなプレーを選手それぞれが見せる。魅力的なサッカーをしているように思えました。順位は5位、首位筑波大(勝ち点37)との勝ち点差は8となりましたが、まだまだ、全日本大学サッカー選手権の出場権を得る可能性もあると思います。


1年目から前線で確かな存在感を見せ、PKのキッカーまでも務めた五木田。U-18時代の左SB、U-15時代のボランチとはまた違ったポジションで、チャンスを演出する田中慶汰。そして、大学最後のシーズン、攻守に奮闘、点差が開いてもあきらめない姿勢を貫いた栗田。それぞれの姿をまた見ることができたことはとてもうれしいものがありました。


10月21日に行われる関東大学サッカーリーグ1部第18節では、日本大は日本大稲城グラウンドで、中央大と対戦します。

 

中央大はFW田中幹大が多くの試合に出場。FW有田恵人も第17節では先発に名前をつらねました。

田中慶汰・田中幹大、栗田悠巨・有田恵人と同期同士が対戦したり、田中幹大・五木田季晋とフロンターレU-18の9番を背負った2選手が、それぞれのチームのためにゴールを目指したり、といった可能性がある、フロンターレのアカデミーを応戦しているものにとっては、とても楽しみな試合となります。

どんな試合になるのか、川崎そだちでは、とても楽しみにしています。

 



前半1-1 後半2-4 計3-5

得点:熊倉弘達2、五木田季晋=PK(日本大) 太田龍之介3、中村草太2(明治大)



日本大の先発:12有留奎斗 4栗田悠巨 3青木捷人(c) 5小林佑熙 10橋田尚希 6植木颯 2熊倉弘貴 17平賀禎大 14田中慶汰 11熊倉弘達 18五木田季晋
交代:熊倉弘貴→15永田亮輔 田中慶汰→20平尾勇人 平賀→19大久保帆人 永田→23アピッチ輝 アピッチ→16酒井優希

明治大の先発:21久保賢也 25伊達由太嘉 13小澤晴樹 19多久島良紀 2内田陽介 15木内達也 3井上樹(c) 7田中克幸 14林晴己 10中村草太 11太田龍之介
交代:林→6島野怜 田中克幸→9藤森颯太 伊達→12阿部稜汰 阿部→4岡哲平 中村→24坂上輝
控え:1上林豪 17常盤亨太 18真鍋隼太


(文中敬称略)

試合を前にした田中慶汰選手、栗田悠巨選手

先発で出場が続く五木田季晋選手

田中慶汰選手
五木田季晋選手
田中慶汰選手

栗田悠巨選手
田中慶汰選手
先制点は日本大へ

五木田季晋選手の右クロスがゴールに結びついた

栗田悠巨選手
五木田季晋選手

明治大が太田龍之介選手のゴールで追いつく

後半へ
栗田悠巨選手

2-1。熊倉弘達選手のゴールで日本大が勝ち越し
2-2。明治大が再び追いつく

田中慶汰選手
2-3。明治大が勝ち越し

PKキッカーを務めた五木田季晋選手

3-4。1点差に

3-5。明治大が再び突き放す
ハットトリックの太田龍之介選手

3-5でタイムアップ

 

 

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