10月21日は、スポーツ日大アスレティックパーク稲城サッカー場へ。
環東亜大学サッカーリーグ1部は第18節を迎え、日本大と中央大が対戦。日本大は、川崎フロンターレU-18出身、DF栗田悠巨、MF田中慶汰、FW五木田季晋、中央大はU-18出身、FW有田恵人が試合に出場しました。
【関東大学サッカーリーグ1部第18節 日本大 vs 中央大】
10月21日(土) 午後2時キックオフ スポーツ日大アスレティックパーク稲城サッカー場 晴れ
8勝5分け4敗、勝ち点29、得点31、失点21、得失点差+10、5位の日本大。先発は、GK1木村凌也、最終ラインは右から4栗田悠巨、キャプテンの3青木捷人、2熊倉弘貴、ボランチは10橋村尚希、6植木颯、右に9佐藤誠也、左に17平賀禎大、トップ下14田中慶汰、前線には11熊倉弘達、18五木田季晋。
中央大は2勝5分け10敗、勝ち点11、得点20、失点34、得失点差-14。12位。
先発は、GKキャプテンの1猪越優雅、最終ラインは右から2長澤圭剛、4加納直樹、26石橋衡、3牛澤健、中盤は16小川満翔、6湯谷杏吏、10田邊光平、右に7有田恵人、左に5家坂葉光、前線には18星野創輝。
フロンターレU-18出身の4人はいずれも先発に名前をつらね、栗田・有田とU-12からU-18までの同期同士が対戦することになりました。
前節明治大に3-5で敗れ、連勝が4で止まった日本大にとっては、上位を目指すために負けられない試合。
一方の中央大も、残留を目指すためには、勝利が求められる試合。
ともに多くのメンバー外の部員たちが、熱い声援を送り、観客席を多くの選手の家族らが埋める素晴らしい雰囲気のなか、キックオフの時を迎えました。
立ち上がり、ラインを高め、栗田や青木、熊倉弘貴に橋田や植木もかかわってボールを回していくのは日本大。
それに対して、中央大はコンパクトに、間に入れさせないように、構え対峙。日本大は、最終ラインからのフィードに、五木田が高い位置へ動き出し、田中慶汰もフリーランを繰り返すなど、スペースを狙う動きで、押し込む立ち上がりを見せていきます。
6分には、植木の右サイドを突くパスに、佐藤が抜け出し、これに対して、中央大はブロック。左コーナーキックとなり、日本大はショートコーナーを選択。
植木が左クロスを入れると、五木田がニアでヘディングシュート。しかし、左に。
中央大も、8分には、フィードに正面で星野が入れ替わり、エリア左へ。星野のパスに、正面へ抜け出した有田が左足でシュート。しかし、枠はとらえられず。
再び日本大が出足の良さで、上回り、前に出ていく展開となり、10分には栗田がカット、正面の橋田へつながり、橋田のパスに熊倉弘達がエリア右へ。熊倉弘達はシュートを打ちますが、中央大は体を張った守り。
さらに栗田が時には中央に顔を出し、厳しいスライディングからボールをものにするなどし、中央では橋田や植木が球際の厳しさを見せ、中央大の陣内でプレーする時間が続いていきます。
中央大も、田邊がボールをカット。そこから前に出ていこうとしますが、佐藤が下がり目をカバー。なかなか中央大としては前に出られず。それでも、コンパクトに。有田も中央に顔を出し、マイボールにするなど、ボールを日本大が回していくなかで、それにしっかり向き合っていきます。
17分には、エリア外正面で、日本大、植木がボールをカット、ミドルシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
ときには田中慶汰も中央、下がり目に顔を出し、フィードに五木田が高い位置へ動き出すなどしながら、攻撃の糸口を探る日本大。
セカンドボールを拾った植木のパスに、熊倉弘貴が高い位置へ抜け出し、折り返す場面をつくりますが、GKの猪越が阻んでいきます。
最終ラインから中央大が回そうというところでは、五木田や熊倉弘達、田中慶汰らが連動。前からプレスをかけにいく日本大。多くのセカンドボールを植木がものにし、栗田も高い位置へ上がっていくなど、押し込み、中央大としては、なかなかいい形で間に入れられない時間が続いていきます。
それでも、22分には、中盤でボールをカットすると、正面でおさめた星野から右へ。エリア外右、有田がミドルシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
25分には、再び中央大、エリア外正面でフリーキックを得ると、セカンドボールを拾い、佐藤がエリア内へ浮き球を入れると、正面で栗田が競り、五木田がエリア右へ。
中央大の守りが阻んだところ、セカンドボールを拾い、エリア外右、抜け出した橋田がシュート。しかし、上に。
さらに左サイド、仕掛けた熊倉弘達が折り返し。しかし、猪越がセーブ。
さらに橋田や熊倉弘達が高い位置でマイボールに。熊倉弘貴が高い位置へ抜け出し、五木田も高い位置でうまくボールをキープするなどしていきますが、最後のところで決めきれない時間が続いていきます。
すると32分、中央大は田邊が中央でカット。そこからカウンターに。星野から家坂とつながり、家坂のパスに有田がエリア左へ。シュートを打つとニアを抜いて、0-1。
中央大が先制。有田を先頭に、すぐそばで見守っていた中央大の応援の選手たちのもとへ飛び込んでいく選手たち。歓喜の輪ができあがります。
34分には、さらに中央大、中央で星野がおさめ、そこから右サイドに展開すると、長澤がクロス。しかし、木村がセーブ。
中央大は、下がり目に熊倉弘達も顔を出し、青木や熊倉弘貴、栗田、植木がかかわってボールを動かし、36分には栗田が頭で送ったボールに、植木がエリア右へ。
植木はエリア前に折り返し、田中慶汰が迫りますが、中央大の集中した守りがカバー。
さらに37分には、左サイド、熊倉弘貴のクロスに、佐藤がエリア内へ飛び込んでいきますが、猪越がセーブ。
日本大は、左クロスを正面で、うまく五木田がおさめ、そのパスに佐藤がエリア右へ仕掛けていくなど、ゴールへ迫る時間が続いていきますが、中央大もコンパクトに、自陣で人数をかけた守り。
なかなか決定的なシュートには至らない時間が続いていきます。
すると、44分には、パス交換から中央大、田邊がエリア正面へ。そのパスに、小川がエリア右へ抜け出し、シュートを打ちますが、木村がセーブ。
前半は0-1。中央大がリードして、ハーフタイムへ。
後半、立ち上がり、植木が最終ラインの間に下り、青木や栗田がかかわってボールを回していくのは日本大。うまく右サイド、スペースに入り込んだ田中慶汰がおさめ、そのパスに五木田が迫るなどしていきます。
GKの木村も中央に速いパスを供給。田中慶汰がうまく間でおさめ、中央大が奪って、左サイドから持ち込もうとしても、栗田がカバーしていきます。
5分には、熊倉弘達の縦パスを、五木田がおさめ、中央大の守備に遭ったところ、セカンドボールを拾った植木がミドルシュート。しかし、上に。
さらに下がり目で田中慶汰がおさめ、裏を突くパス。また、栗田のフィードに、佐藤が高い位置へ動き出すなどしていく日本大。
9分には、右サイドでのスローインの流れから栗田がエリア右へ。そのパスに、五木田がエリア内へ。しかし、中央大の守りが阻んでいきます。
中央大は10分、佐藤、平賀が下がり、15永田亮輔、19大久保帆人。
13分には、中央大、セカンドボールをものにした長澤の縦パスに、有田が正面へ。しかし、熊倉弘達がカバー。
再び、中央に熊倉弘達も顔を出し、木村もエリア外に出て、組み立てに加わり、日本大はボールを回していきます。
すると15分には、栗田から田中慶汰とつながり、田中慶汰のパスに、五木田が右サイド、高い位置へ。五木田の折り返しは、中央大の守りが阻んで、右コーナーキックに。
このコーナーキック、熊倉弘達が右足でボールを入れると、シュートを打ったのは栗田。ボールはゴールのなかへ。1-1。追いついたのはに温大。
ここで日本大は田中慶汰に代わり20平尾勇人。
中央大は18分、縦パスをカット。有田が左サイド、高い位置へ抜け出し、そのパスに田邊がエリア左へ。しかし、栗田がカバーしていきます。
下がり目で五木田も受け、橋田の縦パスに、平尾が正面へ顔を出すなど、ゴールを目指していく日本大。
中央大もコンパクトに、中央に有田も顔を出し、ブロックをつくりながら、攻めの機会をさぐっていきます。
23分には、中央大、湯谷の縦パスに、田邊がエリア右へ抜け出し、折り返すと、エリア正面やや左、飛び出した星野がシュートを打ちますが、右にそれていきます。
中央大は有田に代わり8山﨑希一。
29分には、日本大、中央からの縦パスを、うまく間で平尾が受け、橋田から右サイドへ。受けた永田が反転からミドルシュート。しかし、枠はとらえられず。
さらに、熊倉弘貴の左クロスに、五木田がエリア内へ飛び出していきますが、さわることはできず。
一方の中央大も、フィードに、山﨑がエリア内へ飛び出す動き。しかし、オフサイド。
36分には、日本大、下がり目で五木田がカット。植木から左へ展開。大久保がクロスを入れると、平尾がヘディングシュート。しかし、惜しくも枠はとらえられず。
一方の中央大も、直後にはカウンターに。エリア右、抜け出した長澤が切れのある動きから切り返し。左足でシュートを打ちますが、木村がセーブ。
中央大は星野に代わり19持山匡佑。
39分には、日本大が、左サイド、熊倉弘貴がクロスを入れたところ、セカンドボールをものにし、中央大のカウンターに。
エリア外左、抜け出した持山がループシュート。ゴールへ吸い込まれるようにして決まりましたが、判定はオフサイド。
日本大は、五木田も中央に顔を出し、平尾や熊倉弘達が高い位置へ。40分には、エリア右、抜け出した橋田が折り返しますが、惜しくも中で合わせることはできず。
41分には、前に動き出した平尾に浮き球を入れると、セカンドボールを拾った熊倉弘達が正面へ。シュートを打ちますが、中央大は体を張った守り。
日本大はさらに交代。五木田に代わり7丸山喬大。
日本大は、中央で丸山もかかわり、大久保や熊倉弘達がうまく両サイドに抜け出し、クロスを入れていきますが、猪越が最後のところでセーブ。
45分には、植木から受けた永田が丸山とのパス交換から右サイド、高い位置へ。永田がクロスを入れますが、猪越がセーブ。
アディショナルタイムは4分。中央大は、湯谷に代わり11北浜琉星が入ります。
高い位置、うまく上がった熊倉弘貴がクロスを入れるなど、攻勢を続ける日本大。中央大も、うまく間で北浜がおさめ、左へ展開しようとしていきますが、栗田や丸山がカバー。
再び日本大が攻める展開に持ち込み、青木も前線へ。
すると48分には、丸山から右サイドに展開。クロスを入れると、エリア内で青木が競り、ボールはエリア左へ。これに詰めた大久保がシュート。ボールはゴールのなかへ。
判定はオフサイド。しかし、主審と副審の協議の結果、一転してゴールに。しかし、さらに主審と副審が話し合った結果は、オフサイド。結局ゴールとはならず。
やや釈然としない流れのなか、前に出ていくのは日本大。
56分には、右サイドで永田がファールを受け、日本大のフリーキックに。
ここで日本大は、植木に代わり23アピッチ輝がエリア内へ。
熊倉弘達が右足で入れると、エリア外正面、こぼれ球を拾った熊倉弘貴がシュート。しかし、枠はとらえられず。
試合はタイムアップとなり、1-1。
勝ち点1を分け合うことになりました。
引き分けに終わったことは、日本大にとっても中央大にとっても、満足のいくものではないかもしれません。
しかし、有田、栗田とU-18での同期がともにゴールを決め、それが勝ち点をつみあげることにつながる。その場にいられただけでも、とてもうれしいものがありました。
日本大は5位で全日本大学サッカー選手権大会出場の可能性があり、中央大は勝ち点を1、積み上げたことで国士舘大を抜き、11位に浮上。1部に残留する可能性はまだまだあります。リーグ戦は残り4試合。それぞれの活躍がチームの目標に結びつくことを祈っています。
前半0-1 後半1-0 計1-1
得点:栗田悠巨(日本大) 有田恵人(中央大)
日本大の先発:1木村凌也 4栗田悠巨 3青木捷人(c) 2熊倉弘貴 10橋田尚希 6植木颯 9佐藤誠也 17平賀禎大 14田中慶汰 11熊倉弘達 18五木田季晋
交代:佐藤→19大久保帆人 平賀→15永田亮輔 田中慶汰→20平尾勇人 五木田→7丸山喬大 植木→23アピッチ輝
控え:21石井開 5小林佑熙 16酒井優希 24長谷川皓哉
中央大の先発:1猪越優雅(c) 2長澤圭剛 4加納直樹 26石橋衡 3牛澤健 16小川満翔 6湯谷杏吏 10田邊光平 7有田恵人 5家坂葉光 18星野創輝
交代:有田→8山﨑希一 星野→19持山匡佑 湯谷→11北浜琉星
控え:21岩瀬陽 22大野篤生 28常藤奏 29鷹取駿也 25砂田匠 20山本航生
(文中敬称略)
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