川崎フロンターレがサガン鳥栖を等々力陸上競技場に迎え、ホーム開幕戦に臨んだ3月5日、等々力第一サッカー場では、川崎フロンターレU-15が関東ユース(U-15)サッカーリーグの開幕戦を迎えました。昨年に続き、2部でのリーグ戦に臨み、1部への昇格を目指すフロンターレは、秋まで22試合を戦います。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部第1節 vs 三菱養和SC調布ジュニアユース】
3月5日(日)午後1時キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 40分ハーフ
初戦の相手は、三菱養和調布。GK1、DFは右から2、3、キャプテンの4、12、ボランチは10、5、右MF11、左MF9、FW8、14。
フロンターレの先発はGK16鴨打賢哉、DF5内海太瑚、4松永竜之介、3神橋良汰、2鈴木康平、ボランチはキャプテン7戸水利紀、15横山航大、右MF27甲斐翔大、左MF18平田流衣、FW11堀川洸、10鈴木大登。
好天に恵まれ、穏やかな気候の中、試合に臨んだフロンターレの選手たち。このあと、メトロポリタンリーグを控えた二年生たちがチャントで背中を押す中、主審のキックオフを告げる笛が鳴りました。
立ち上がり、前へ出ていったのはフロンターレ。2分には、右から甲斐がクロスを入れるとこぼれ球をエリア正面で拾った横山のミドルシュートはクロスバー。惜しくも決まらず。
フロンターレは、鴨打がエリア外に出て、横山や戸水が最終ラインまで下り、神橋や松永とパスを交換するなどして後ろから組み立てを図っていきます。
対する調布は、前から連動して、圧力をかけていきます。7分にはボールを奪うと、右サイドに開いた14からのパスに9がエリア右へ抜け出しますが、鴨打が反応、枠へは打たせず。さらに前からプレスをかけてくる調布は、9分には左サイド12が突破し、エリア左へ入るも、フロンターレの選手たちも粘り強く守り、シュートは打たせず。直後のコーナーキックのこぼれ球を、エリア前、9が拾ってシュートを打ってきますが、これは上に。
調布はラインを押し上げてコンパクトに。フロンターレも堀川が裏を狙った動きを繰り返し、最終ラインから機を見てフィードを入れるなどして起点をつくろうとしますが、ハイボールに対しては調布の長身のCB4が強くなかなか、エリア前へ近づけず。17分には前から堀川らが連動してプレスをかけてボールを奪うとエリア右、甲斐が抜け出しますが、調布の守備に阻まれ、19分には横山から左のスペースを駆け上がった鈴木康平にパスが出て、エリア左へ近づきますが、ここも調布の粘り強い守備に阻まれてシュートには至らず。
一方の調布も20分には、14が高い位置でボールを奪うと、エリア左からミドルシュートで狙いますが、これは鴨打が対応。しのいでいきます。
フロンターレは、22分には平田が左サイド、高い位置からしかけてエリア前へボールを入れると、堀川が抜け出しますが、ここも調布の守備に阻まれ決定機にはつながらず。それでもしだいに距離感よく、フロンターレにエリア前での場面が増えていきます。
しかし、26分、先にゴールを揺らしたのは調布。左サイドから14がクロスを入れると、こぼれ球をエリア内で拾った8が押し込んで0-1とされてしまいます。
直後にも調布は右の裏を突いて11が抜け出しますが、ここは神橋が寄せてシュートやクロスにはつなげさせず。
フロンターレは、前から連動してプレスをかけ、鈴木大登や甲斐、平田らを起点に攻勢に。鈴木康平や内海も高い位置へ上がって攻撃に厚みを加えていきます。
37分には甲斐のパスにエリア右へ平田が抜け出し、シュートを打つもこれはわずかに左へ。さらにエリア左へ、鈴木大登が抜け出して、折り返したボール、戸水がダイレクトでシュートに持ち込みますが、これは枠をとらえられず。前半は0-1でタイムアップとなります。
後半は調布が14に代えて16を前線に入れてきたのに対して、フロンターレはそのままのメンバーでのスタート。立ち上がりから甲斐がエリア前へ顔を出したところから、リターンを受けた横山がミドルシュートを打つなど攻勢に。戸水や横山らがセカンドボールをよく拾い、切り替えよく攻撃につなげていきます。4分には戸水のパスを受けた鈴木大登がドリブルで仕掛けて左サイドへ抜け出して、エリア前スルーパスを出しますが、堀川は惜しくも触れず。しかし、その後もいい距離感でボールを失ってもすぐにカバー。8分には調布のカウンター、左サイドへ展開すると12がクロスを入れてきますが、エリア内でしっかり跳ね返して決定機には至らず。
直後にはフロンターレ、センターサークル付近でボールを受けた鈴木大登から左サイドへ展開すると、鈴木康平がこれを受けてドリブルで仕掛け、エリア前へボールを入れると、受けた鈴木大登がシュートを打ちますが、ワンタッチあり、枠へは飛ばず。しかし、いい形をつくっていきます。
15分には横山に代わって6横澤悠馬がボランチに。17分には、平田からのパスに堀川が左サイドへ抜け出して、リターンを受けた鈴木大登がエリア左でシュートを打つもこれは右へ。19分にはさらに交代、鈴木康平に代わって9戸澤龍人が入り右MF、甲斐が左SBへ。
いい距離感で各選手がフォローしあって、ボールを持つ時間がさらに増えていったフロンターレ、流れをつかんでいきます。25分には左サイドへ甲斐が抜け出してエリア左で起点をつくり、エリア前へボールを送ると、鈴木大登のシュートはブロックに阻まれますが、こぼれ球をエリア正面で拾った平田のミドルシュートがついにゴールネットを揺らします。1-1。同点に。
調布も勝ち越しを狙って速攻に持ち込んできますが、2の右クロスはエリア内、中へよくしぼった守備を見せた内海がブロック。さらにエリア右、11がドリブルで仕掛けてきますがここもブロックで阻んで、シュートにはつなげさせず。31分にはエリア前、11が迫りますがここは神橋がうまくボールを奪い、しのいでいきます。
フロンターレは、松永、神橋に横澤や戸水が関わり、甲斐と内海を押し上げて、さらに攻勢に。34分には内海が自陣でボールを奪って鈴木大登へボールが渡って、右サイドへパスを出すと、戸澤が抜け出してシュートを放つもここは調布の選手がブロック。さらに鈴木大登のパスにエリア左、堀川が抜け出してシュートを打つもこれは左へ。さらに鈴木大登のパスを受けた平田が左サイドから仕掛けて、エリア前へ。シュートを放つもここも調布の選手の体を張った守備に阻まれ、得点にはつながらず。38分には堀川に代わり、17松森創平が前線へ。
ロスタイムになっても、甲斐が左サイドから仕掛け、交代で入った松森もエリア前でよくボールを触りさらにゴールへ迫るフロンターレでしたが、勝ち越しには至らず。試合は1-1でタイムアップとなりました。
前半0-1 後半1-0 計1-1
得点:平田流衣
フロンターレの先発:16鴨打賢哉、5内海太瑚、4松永竜之介、3神橋良汰、2鈴木康平、7戸水利紀=cap、15横山航大、27甲斐翔大、18平田流衣、11堀川洸、10鈴木大登
交代:横山→6横澤悠馬 鈴木康平→9戸澤龍人 堀川→17松森創平
引き分けでのスタートとはなりましたが、後半は切り替え速く、相手に流れを渡さなかったフロンターレ。さらに良いチームになる。そんな期待を抱かせます。
関東ユースの次節は3月12日、横河電機グラウンドにて、午後1時キックオフ。東京武蔵野シティとの対戦となります。
(文中敬称略)
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