慶応大 – 成城大 / 関東大学バスケットボール新人戦


関東大学バスケットボール新人戦は前週、文教大との予選Bブロック決勝を劇的なかたちで勝利し、本戦への出場権を勝ち取った成城大。
この日は、本戦1回戦となる慶応大への挑戦となりました。慶応大は昨年のリーグ戦で3部3位となり、惜しくも2部との入れ替え戦へ進めなかったものの、成城大から見ると大きく格上の相手となります。

成城大のスターターはPG7 山中城太郎、SG27 小林憲眞、PF5 小玉建斗、PF14 坂本崇榮、C88 白井敬人。ここまでスターターを務めてきたPG0 石垣倭士が負傷のため出場なし。U18川崎ブレイブサンダース出身の坂本崇榮がスタートからの起用となりました。

試合序盤、流れを掴んだのは慶応大。
高いインテンシティからインサイドで強さを発揮すると、瞬く間に1-8のラン。
対する成城大はシュートがなかなか決まらないものの、PF5 小玉建斗やC88 白井敬人のオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスでフリースローを獲得するなどし、食らいついていきます。しかし、インサイドの強い慶応大。8が連続でスコアを伸ばすと、4:00までに7-14。
成城大は小玉の3ptなどで少しずつスコアを伸ばしますが、終わってみれば8点差をつけられて1qを終了。

2q、まずは慶應が6のミドルジャンパーで点差を2桁とするも、ここから成城大は持ち前の粘りを発揮。PG7 山中城太郎がドライブでインサイドDFを引き寄せるとC88 白井敬人への合わせ。イージーバスケットを生み出します。
立て続けにインサイドで身体を張った白井から逆サイドに走り込んだ小玉への合わせで加点。更に、これにファウルがあり、フリースローも加えて17-22。一気に点差を詰めます。
6分台、ファストブレイクから山中がミドルジャンパーを2連続で決めて21-22。慶応大に肉薄。しかし慶応大8にインサイドで粘られ再びスコアが開くと、成城大はこの試合最初のタイムアウトを取得します。
タイムアウト明け、山中のスコアで一矢報いるも、再び慶応大のインサイド。8、7などの得点で7連続得点を許し、点差は再び2桁に。
これで崩れてしまいそうな中、成城大は小玉のプルアップジャンパーで粘りを見せると、ここからSG27 小林憲眞がドライブからのジャンパー、3ptを連続で決め5点差に。更に白井がもぎ取ったオフェンスリバウンドからのフリースローで加点し、前半を4点差で終えました。

後半、まずは慶応大8のインサイドでスコアが動くと、成城大は小林のミドルジャンパーで対抗。
前半の途中からDFをゾーンに変え、慶応大のインサイドを抑え込みに掛かっていた成城大。ここで白井のブロックショットが出てようやくゾーンディフェンスが功を奏します。そしてそこから得たオフェンス。トップの位置でボールを受けたPF14 坂本崇榮が得意の3ptを放つとこれが決まり、36-37。慶応大を走らせません。
慶応大のインサイド攻撃を抑えられないものの、攻撃回数を減らすことには成功していた成城大。大きく点差を離されることなく、小林と白井の合わせ、フリースローなどで食らいついていくと、3q終盤、小玉の3ptが決まって42-45。格上のまったく引けをとらない試合展開で最終クォーターへ進みます。

4q、開始早々成城大は小林の3ptが決まってティップオフ時以来のタイスコアとすると、その後慶応大にフリースローを決められるも、小玉の3ptで48-46。逆転に成功し、応援に訪れていた親族や学校関係者たちはこの日最高の盛り上がり。
しかしすぐに慶応大も3ptで応戦すると、成城大は小林得意のミドルジャンパーでシーソーゲームへ。
5:45、成城大は坂本のドライブからのフローターは外れてしまいますが、オフェンスリバウンドを獲得した白井がファウルを受けフリースローに。なんとか1本決め、51-51。どちらも譲りません。
集中力の落ちない両チーム。慶応大10が3ptを決めれば成城大は白井がプットバックで加点。疲れが見えつつもインサイドで強力な慶応大8が加点。しかし成城大は小玉がドライブで加点。一歩も譲りません。
試合最終盤、成城大のタイムアウト明け、慶応大11が巧みなステップでレイアップを決めると、更に12がフリースローを2本とも決めて55-60。
残り8.8秒。ファウルゲームに持ち込むしかなかった成城大はここからスコアを伸ばせず、最終的に55-62で試合終了。

新人戦予選から、類稀な粘り強さで勝ち上がってきた成城大の戦いはここで終わりました。
本戦での1勝を目指していた選手たちは悔しさに肩を落としていましたが、メンバーが揃わない中、3部上位の慶応大とも互角に渡り合える力を示したことは、これから始まるリーグ戦に繋がっていくものだと思います。上級生が加わった成城大がどんな戦いをするのか、今から楽しみにしています。

川崎そだちでは、これからも川崎ブレイブサンダースアカデミーOBの活躍を伝えていきます。
また読んでいただけるとありがたいです。

1q 12-20
2q 19-15
3q 11-10
4q 13-17
Total 55-62

写真は、とめさんよりいただきました。いつもありがとうございます!

坂本崇榮 選手

小玉建斗 選手

白井敬人 選手

小林憲眞 選手

山中城太郎 選手

小野司 選手
この日は欠場となった石垣倭士(左上)、離脱中の西田健起(右上)両選手もベンチから盛り上げる

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

コメントを残す