2022年はプレミアリーグEAST初参戦で初優勝。2023年は最終節まで優勝を争い、3位となった川崎フロンターレU-18。
その2シーズン、GK濱﨑知康(現明治大)とともにチームを支えたのがGK菊池悠斗。
2022年には優勝を決めるFC東京U-18戦(〇1-0)で先発。2023年も優勝に望みをつなぐためには勝利が必要だった第20節のFC東京U-18戦(〇2-0)、第21節の柏レイソルU-18戦(〇1-0)と先発、勝利に貢献するなど、その力はチームに欠かせないものであった、と思います。
U-18を卒団後は、関東大学サッカーリーグ1部の東海大に進学。第6節の東京国際大戦(●0-1)で初めてベンチ入りをすると、75分から交代でピッチに立ち関東大学サッカーリーグデビュー。第7節の筑波大戦(●1-2)では初先発。第8節の関東学院大戦(〇4-0)でも先発に名前を連ねると、正確なキックから先制点も演出。チームの勝利に貢献しました。
試合については
◇関東学院大 – 東海大 / 関東大学サッカーリーグ1部第8節にて
試合後に、同期対決となった関東学院大のFW岡田泰輝とともに、話を聞かせてもらいました。
〇大学ここまでどうですか?
最近、先週、先々週から出て。今のところ順調ではないですけど。まあ、頑張っているという感じです。
〇初出場は途中出場でしたけど、あれはなんでまた? 怪我とかではなくて?
まず今まで出ていたキーパーが前の週で怪我してしまって。で、自分がベンチに入ることになって。
そのときに出ていたキーパーが、脳震盪になって。で、途中出場で自分が入りました。
〇ここまで自分のプレーはどうですか? 手ごたえなどはつかめていますか?
状態は悪くないかなって思います。もっともっと、筑波戦も負けたので。失点して。ああいうところも、PKもしっかり止められるように、チームに貢献できるように。勝利に。していかないとなあという感じです。
〇今日の試合はキックがチャンスに結びついていたという感じがするんですけど、それはどうですか?
前2枚が本当に身長高いので。そこに合わせるだけで蹴っている感じですけど。
その一本で仕留められるように、攻撃につながるようなロングボールというのを今は意識してやっています。
〇じゃあ、フロンターレで磨いてきたものが役に立っているような?
そうですね、キックの質とかは本当に意識してやっていたので。そういうところは今は生かせているんじゃないかと思います。
〇1年目の目標って何かありますか?
もっともっと試合に出ることはもちろんですし。やっぱりチームを、もっと上目指してやっていかないといけないので。
6位以上目指して。もっと自分が勝利に貢献しながら、6位以上目指せるように、頑張っていきたいと思います。
〇今日はこうして(岡田泰輝と)対戦できましたけど、それはどうでした?
意識はしますよね。岡田君が持った時は。シュート打ってくるんじゃないかなって。パスよりシュートなんじゃないかって思っていますよ。
打ってくるやろって。そういう感じですね。
〇なるほど、逆にやりづらさとかはない?
ないです。もう分かりきっているので。相手のことは。全然やりづらさはないです。
-俺もそうだけどね。 (岡田泰輝)
まあ、そうだよね。逆もしかり。
〇感覚としてはやっぱりうれしい。
うれしいですね。やれるっていうのは本当に。
〇フロンターレの選手と対戦するのは初めて?
1回、練習試合で桐蔭(桐蔭横浜大)とやったんですけど。その時はトラ(岡崎寅太郎)にPKを決められて。あとその時、海月(名賀海月)も出ていたんですよ。
その時は勝ったんですけど、トラにPK決められたのは、ちょっと納得いかないです。
〇なるほど。
それでいうと、あとは中央戦。強化育成(強化育成リーグ)の中央戦も、そのとき、岡野一が出ていたので。3回目ですね、今日は。
〇じゃあ、けっこう対戦する機会が?
そうですね、みんな、すごいんで。みんな関東出たりしているんで。負けてられないな、って感じです。
〇濱﨑君も代表(U-20全日本大学選抜)に行っていて。それも刺激になっている?
そうですね。ハマも選ばれてすげえなって感じですけど。自分もやるべきことをするしかないんで。
自分のチームでやるしかないですね。
〇自分も選抜に選ばれたいとかそういう思いもある?
そうですね。やっぱり自分も選ばれてみたいというのはありますし。出ていればおのずと結果も出てくると思うので。
しっかり、まずはやることをやって。地に足つけてやっていきたいと思います。
〇プレミアの結果は?
見てます見てます。
〇どう見てます?
なんで流経に負けたのかなって思うんですけど。でも、上位にいるんで。まだ全然あると思うんで。頑張ってほしいです。
〇あの松澤君、どう思います?
成音ですか? 成音はいいキーパーだと思います。健翔(山本健翔)もいいですし、井澤、幹太郎(岩田幹太郎)、栞汰(岡本栞汰)も。
レベルは高いと思いますよ。キーパーのレベルは高いので。みんな頑張ってほしいなって思います。
〇じゃあ気になる選手はキーパー?
キーパー、見ますね。よく見るのは失点シーンです。そのYouTubeであるじゃないですか? その動画のよく失点シーンを見ています。
得点シーンより、失点シーン。
〇なんで失点したのかが気になる?
そうです。なんでやられたんかなあって。そう思うんで。
〇またサポーターの人にメッセージをいただけますか?
まずは大学で結果を残して。そこから応援してもらえるような選手になれるように頑張るので。頑張っていきます。
応援、これからもよろしくお願いします。
◇
川崎そだちとしては、U-12時代から見守ってきた選手の一人である菊池悠斗。成長しフロンターレのアカデミーを離れたのち、大学サッカーでのプレーを見られたことは、とてもうれしいものがあります。
この日の関東学院大戦では、センターライン付近からのフリーキックのキッカーも任され、そこから東海大が先制する場面を演出。守備だけではなく、攻撃のところでも大きな貢献を見せたそのプレーには、これからの飛躍を予感させるものがありました。
この日対戦した岡田泰輝など、多くの同期に「負けていられない」。そういう気持ちも出すなかで、どんな結果を残していくのか。どんな選手になっていくのか。
とても楽しみにしています。
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