フロンターレU18 – 大宮アルディージャU18 / 日本クラブユース選手権準々決勝


7月27日、日本クラブユース選手権はノックアウトステージへ突入。一昨日のサガン鳥栖U-18戦で勝利し、劇的なグループリーグ突破を成し遂げた川崎フロンターレU-18は、同じプレミアリーグEASTに所属する大宮アルディージャU-18との対戦となりました。プレミアリーグ開幕節ではAnkerフロンタウン生田にて対戦し、川崎が4-1と勝利を収めています。

【川崎フロンターレU-18 日本クラブユース選手権準々決勝 vs 大宮アルディージャU-18】
7月27日(土) 18:00 キックオフ 大胡総合運動公園陸上競技・サッカー場 晴 100人 40分ハーフ

川崎フロンターレの先発は、GK16 松澤成音、最終ラインは右から2 柴田翔太郎、4 林駿佑、キャプテンの5 土屋櫂大、15 関德晴、ボランチは10 矢越幹都、23 楠田遥希、右MF8 知久陽輝、左MF11 児玉昌太郎、前線には7 加治佐海、17 恩田裕太郎。

対する大宮アルディージャの先発は、GK1 清水飛来、DF2 斉藤秀輝、キャプテンDF4 大西海瑠、DF5 茂木祐弥、DF23 千田聖奈、MF7 丹野豊芽、MF10 菊浪涼生、MF11 登丸楓吾、MF20 斎藤滉生、MF24 神田泰斗、FW9 磯﨑麻玖。

試合は大宮ボールでキックオフ。
4分、まずチャンスを掴んだのは大宮。ペナルティエリア外右で得たFKにキッカーは10 菊浪涼生。直接ゴールを狙ったボールは川崎GK16 松澤成音が弾いて事なきを得ます。
11分にも大宮。ロングボールに抜け出した9 磯﨑麻玖がトラップで更に前へ出ようとするも、ここも松澤が前へ出てブロック。身体を張って守っていきます。
15分が経過した段階でどちらにも決定機はなく、膠着状態が続きますが、ここから試合が動いていきます。

川崎は16分、スローインからのこぼれ球に反応した8 知久陽輝がボールを収めると、走り込んだ10 矢越幹都がシュート。しかしこれはゴール左に外れます。
直後には大宮。磯﨑がペナルティエリア右でボールを受けると、寄せていた川崎23 楠田遥希を背負いながら強烈なシュート。これはゴール左に外れ難を逃れます。
18分には川崎。関のロングスローを7 加治佐海がすらして11 児玉昌太郎に合わせるも、これはうまく収まらずラインアウト。
返って大宮の攻撃。右サイドに礒﨑が抜け出そうとするも、川崎4 林駿佑が身体を投げ出してブロック。相手を自由にさせません。
続けて大宮。ゴール前での23 千田聖奈のシュートはゴール上へ外れ、得点には至りません。

飲水タイム明けの30分、スコアが動きます。
川崎は左サイド深い位置から関が児玉に展開。そこから中央でボールを受けた矢越は迷わず右サイド前方へスルーパス。余裕をもってボールを受けた2 柴田翔太郎は一瞬ゴール前を確認すると、次のステップで鋭いアーリークロスを上げます。ゴール前左手、ニア寄りに位置取っていたのは17 恩田裕太郎。ドンピシャリのヘディングでゴールニアサイドへシュートを流し込み、先制。大切な試合で値千金の得点をあげます。

34分にも川崎。恩田が粘って得た左CKにキッカーは柴田。中央で加治佐が頭で合わせますが、これは惜しくもゴール上へ。追加点とはなりません。
畳み掛ける川崎は38分、関のロングスローがゴール前でスクランブルに。ボールを拾った知久から右サイド深い位置へポジションを取った柴田へ。ファーを目掛けたクロスをあげますが、これは大宮GK1 清水飛来がキャッチ。チャンスとはなりません。
しかし更に39分、中央でボールを拾った楠田から児玉を経て、オーバーラップを敢行した関へ。関は内側へ切れ込みながらクロス。しかしこれはDFのブロックにあいます。これで得たCK、柴田のボールは中央で潰れた5 土屋櫂大の裏の楠田へ。しかしここはまたもGK清水が前に出てブロック。追加点とはなりません。

提示されたアディショナルタイムは3分。
攻めたのは川崎。ペナルティエリア外右サイドで矢越から知久、加治佐と狭いエリアで繋ぎきり、最後に知久がボールを受けたときにはすでにゴール前に。知久はこれを難なくゴールへ流し込み、待望の追加点に。これで前半が終了。これぞフロンターレ、という得点で後半への勢いをもたらします。

後半、大宮は17 田中奏良、13 藤原朝日を投入。打開を図ります。
しかし前半からの勢いをそのままに、後半も序盤から川崎が攻勢に出ます。
2分、スローインのこぼれから矢越がミドルシュートを放つと、5分には児玉、関と繋いでのクロスは知久には通らず。
しかし8分、猛攻が実ります。右サイドで得たCK、柴田のボールにニアサイド低い位置で合わせたのは土屋。丁寧にゴールへ流し込み、追加点。前半のCKからフリーになろうと様々な動きを試みていたのがここで実ります。

3-0とリードした川崎は10分、加治佐に代えて9 香取武を投入。
14分には大宮。右サイドへのカウンターはまたしても林が事前に防ぎ、事なきを得ます。
17分、関と児玉のパス交換から児玉がペナルティエリア中央へ持ち込んでシュートを放ちますが、これはGK正面。
19分、川崎は知久、児玉に代わって28平塚隼人、25平内一聖の2年生コンビを投入。活性化を図ります。

飲水タイム明けの25分、大宮の攻撃。
菊浪がペナルティエリア内右サイドから放ったシュートは松澤の指先をかすめてゴール左へ。なんとか得点とはさせません。

32分、川崎は矢越に代えて14八田秀斗。この大会定番の交代で試合をクローズにかかります。
35分、大宮は磯﨑が右サイドから強引にシュート。しかしこれはペナルティエリア内で柴田がしっかりブロック。得点を与えません。
対して36分には川崎。中盤でボールを受けた、交代出場の八田から平塚と繋いでロングボールに反応したのは恩田。しかしこれはオフサイドの判定。カウンター攻撃とはなりません。
試合終了間際の39分、左サイドでFKを得た川崎。柴田のキックにファーサイドで合わせたのは土屋。放ったヘディングシュートはバーを叩きますが、こぼれ球は楠田の前へ。楠田は難なくボールをゴールへ蹴り込みゴール。勝利を決定づけます。

5分が提示された後半アディショナルタイム。
41分、相手陣内深い位置でボールを奪った恩田がキープし、中央へ切れ込んできた平塚へ。ノーマークの状況を自ら作り出した平塚はシュートを放ちますが、わずかにゴール上へ。
43分、柴田のクロスが逆サイドへ流れ、立て続けに関がクロスを送ると、合わせたのは恩田。しかし恩田のシュートは枠を捉えられず。

ここで試合終了となりました。

川崎フロンターレらしい前半の2得点で試合を支配したフロンターレ。対する大宮も連戦のハンディを感じさせない鋭い攻撃で川崎ゴールを脅かし続けました。
4-0と得点差は開きましたが、両チームがアグレッシブにゴールを狙う好ゲームとなりました。
これにて群馬ラウンドは終了。様々な要素が絡み合い、いつもどおりのことなど何一つなかった群馬ラウンドを戦い抜いた川崎は、味の素フィールド西が丘での準決勝へと駒を進めました。

試合後の監督・選手インタビューは こちら

前半2-0 後半2-0 計4-0

得点:恩田裕太郎、知久陽輝、林駿佑、土屋櫂大、楠田遥希

川崎の先発:16松澤成音 2柴田翔太郎 4林駿佑 5土屋櫂大(c) 15関德晴 10矢越幹都 23楠田遥希 8知久陽輝 11児玉昌太郎 7加治佐海 17恩田裕太郎
交代:加治佐→9香取武 知久→28平塚隼人 児玉→25平内一聖 矢越→14八田秀斗
控え:1山本健翔 3山中大輝 29藤田明日翔 6齊名優太 38奥田悠真

大宮の先発:1清水飛来 2斉藤秀輝 4大西海瑠(c) 5茂木祐弥 23千田聖奈 7丹野豊芽 10菊浪涼生 11登丸楓吾 20斎藤滉生 24神田泰斗 9磯﨑麻玖
交代:斉藤→17田中奏良 茂木→13藤原朝日 千田→26中澤凜 神田→15野口蒼流 登丸→8堀内陸大
控え:31岡村泰志 26中澤凜 28エドワード真秀 36小坂真聖 27中島大翔

(文中敬称略)

試合前、キャプテンがチームを鼓舞

前橋に駆けつけたサポーター

ドラえもん、本日はここから
試合に臨む。声掛けは齊名選手
柴田選手。先制点をアシスト

恩田選手。値千金の先制ゴール

土屋選手。ゴールを決めベンチに

楠田選手。アシストの土屋選手に感謝
厳しい日程でも戦い抜いた大宮アルディージャU-18の選手たち
駆けつけたサポーターに勝利を報告

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