7月27日、日本クラブユース選手権準々決勝、大宮アルディージャU-18に4-0で勝利。7月29日に味の素フィールド西が丘にて開催される、準決勝進出を決めたフロンターレU-18。
試合後に長橋康弘監督、恩田裕太郎、土屋櫂大、楠田遥希、知久陽輝、柴田翔太郎に話を聞きました。
● 長橋監督
◯ 長い、長いというか、ぎっしりもう詰まりに詰まった群馬ランドがやっと終わりました。今日の試合も含めて、振り返っていただけますか。
ほんとに大変でした。初戦がなくなり、休息日を使って連戦になり、いろんなイレギュラーなことがあったんですけれども、ただ、これを選手たちはほんとにこう、プラスに変えてと言いますか、なんかこう、さらにこうタフになったのかなっていう印象もあります。1試合目で秋田さんに負けてしまって、そっからああいうね、奇跡的にこう、リーグ戦をこう突破できたというところで、何か1つ2つ選手たちが成長したというか、なんかたくましく見えてきたなっていうふうに思います。
◯ 試合前、長橋監督がチャレンジャーだぞ!と選手に伝えた後に、円陣での声掛けで土屋選手が、自分たちがやるんだぞ!といううようなことを言っていて、すごい心強い選手たちだなと思いました。
今日の試合にしても、最初の2点が非常に川崎らしいかった。そこらはもう流れに乗せて、いい展開だったなと思います。
選手たちは、自分たちのサッカーに自信を持ち始めてるようなところが、すごく見えてきて。神戸戦からですね。グラウンドの状況もあるけれども、そんな中でも自分たちの時間を作ろうと積極的にやってくれてるので。今日の2点も、ああいう自分たちのサッカーらしい点も生まれたっていうのは、まさしく、こういう悪条件の中でも、自分たちのサッカーができるっていう自信から生まれてきたと思うんですよね。なので、もうこれはね、継続してやってもらうっていうことと、まだまだこう、優勝をするためには厳しい戦いがありますので、まずはそこを次のゲームに集中してやっていきたいと思います。いい準備をしたいと思います。
◯ 西が丘は長橋監督になってからは初めてですが、どうですか?
懐かしいです。あそこでね、悔しい思いもしてますので。なんとかここを1つまず乗り越えて、歴史を作るということ。一戦一戦大事なんで。目の前が決勝戦のつもりで選手たちとやっていきたいっていうのと、ようやく素晴らしい環境でサッカーできるっていう選手たちの思いもあると思うんですよね。
そこで本当にフロンターレらしいサッカーっていうのを選手たちが思いっきり見せつけてやる、というような気持ちで頑張ってほしいなと思います。
◯ 西が丘は17時キックオフで、まだ相当暑い時間帯だと思います。
大変そうですね… ただ、選手たちは本当にタフになってます。普段のトレーニングもかなり強度の高いトレーニングをしてきて、この連戦でも相手より走ることで上回れてるんですよね。練習は嘘つかないっていうところを、本当にこう体感していると思うんですよ。暑いっていうところで言うと、多分自分たちが有利じゃないかっていう心配になってほしいなと思ってます。
◯ では最後に。サポーターに向けてメッセージをお願いします。
今日も素晴らしい環境を作っていただいてありがとうございます。ほんとに、サポーターの数を見て、まず驚きました。群馬県で私たちのホームのような雰囲気を作ってくれて、サポーターのおかげで勝てたと思ってます。感謝の気持ちを忘れずに、継続して自分たちが、まず内容と、あとは結果にこだわって、この感謝の気持ちを伝えられたらと思いますので、引き続き応援の方よろしくお願いいたします。
◯ ありがとうございました!
● 恩田選手
◯ 4試合連続ゴール。すごかったですね。決めたときのイメージはどうでしたか?
大事な先制点っていうのは絶対決めたいと思ってたんで、シバさん(柴田選手)からめっちゃいいクロス上がってきたんで、決められてよかったなと。
◯ 正面であのシーン見てたんですが、柴田選手からボールが出た瞬間に、恩田選手の位置確認して、入ったなと思って。位置取りが素晴らしかったですね。
はい、覚えてます。浦上コーチから、ヘディングのことはよく言われてて。その動き出しってところなんですけど、EURO2024のクリスティアーノ・ロナウド選手の動き出しとかを見せてもらってたんで。そこで学べたことがありました。ちょっと動き出してからあそこに入るっていうのを意識していました。それが実ってよかったと思ってます。
◯ 次は西が丘ですね。初めてですよね。意気込みを聞かせてください。
そうですね、初めてです。とてもいいグラウンドなんで。もうここはもう自分たちの実力次第だと思うんで。絶対勝って優勝したい。決勝出場して優勝したいと思ってます。
◯ 頑張ってください!
ありがとございます。頑張ります!
● 土屋選手
◯ やっと雨が降らない日でしたね。試合を振り返ってどうでしたか?
少しグラウンドが悪いっていうのは、試合前からみんなで話し合ってはいたんで、そういったところは頭の中入れてました。その中でも自信持って繋いだり、自分たちのサッカーをするっていうひとりひとりの思いがあったので、そういった結果が4-0という数字に込められているのかなと思います。
◯ ゴールのシーン、前半から色々工夫して狙った上で、最後にやっと入ったという感じでしたけど。
そうです。今年は公式戦で得点がなくて。自分自身怪我してて試合にもなかなか出られないって中で、ほんとにセットプレーで決めたいって今日の試合ほんとに強く思ってたので、それが得点に結びついてよかったと思いますし、これを機にもっと点を取れるように。点を取れるセンターバックになっていければなと思っています。
◯ 守備の面について聞かせてください。相手のロングボールに対応する中で、時折前にスペースがあるときに持ち出したりしていましたよね。あれは自分のプレーのひとつとして持ってるって感じですか?
そうですね。みんな基本運ぶっていうプレー、ビルドアップもそうなんですけど、そういったプレーは自分の得意ではないので、その時その時で。うーん、無意識じゃないですけど、そのときに体が勝手にというか、空いてるスペース見つけて運んでいたので、何も考えずにそのときにでできるプレーを選んで、周りを見ながら1番いいプレーができたらなって思っています。
◯ 選択肢として身についている、ということですね。
そうですね。
◯ 最後に、西が丘での準決勝への意気込みを教えて下さい。
ここに来られなかったメンバーも神奈川に残ってるので、そのメンバーを含めた全員で西が丘で勝てるように、決勝進めるように、まずは次の準決勝に目を向けてやってこいうと思います。
◯ ありがとうございました。頑張ってください!
ありがとうございました。
● 楠田選手
◯ 今日のゴールシーンを振り返ってください。
もう触るだけだったんで。簡単でした。ファーサイドに行ったボールを土屋選手が折り返してくれて、その折り返しがバーに当たって自分の前に転がってきました。触るだけでした。
◯ 守備についても聞かせてください。大きい選手が相手にいて、結構ロングボール蹴ってくるという試合展開でしたが、どうでしたか。
センターバックの人たちと協力しながらうまく抑えるシーンが多かったかなって思います。
◯ 準決勝への意気込みを聞かせてください。
あと1勝して、しっかり決勝でも勝って、自分たちのひとつの目標である優勝をして終わりたいなと思います。
◯ 頑張ってください!
● 知久選手
◯ ゴールシーンを振り返ってください。
自分にボールが入った瞬間に相手が1人だったんで、1人抜いて、そこで(加治佐)海がすごいいいところにいたので出しました。海なら戻ってくるかなと思って、そのまま走ったら児玉選手もいて、全員で崩せたゴールでした。すごく川崎らしいゴールができたんじゃないかな。
◯ このゴールで、試合に一気に勢いがついたように感じました。
僕もそう感じました。
◯ やっと雨が降らない日だったんですけど、どうでしたか?
雨ではなかったんですけど、なんか結構芝の状態はボコボコで。心配だったんですけど、でも結構繋げて、うん、全然大丈夫でしたね。
◯ 西が丘での準決勝への意気込みを聞かせてください。
必ず勝って。サポーターさんも、ベンチメンバーも含めて、必ず勝って決勝まで行って、優勝まで行きたいと思います。
◯ 頑張ってください!
はい、ありがとうございます。頑張ります!
● 柴田選手
◯ 群馬ラウンド、たくさんアシストしたと思うんですけど、振り返っていただけますか?
そうですね、3アシストだと思うんですけど。初戦のブラウブリッツ秋田戦で1つしたんですけど、そこからチームは流れに乗ってよかったんですけど、個人としてはアシストがつかなかったんで。個人的にはもう毎試合アシストしたい気持ちでいるんで、早くアシストをつけたいなって思ってたんですけど、この大一番でつけれてよかったです。
◯ 先制点の場面ですけど、矢越選手からスルーパスを柴田選手が受けた時点で恩田選手がポジションを取っていて。すぐに蹴りましたよね。
はい、もう自分のところなんで、あそこは。あそこにボール来たら、サポーターにあいつがクロスあげるときにはなんかあるぞと思わせたいような、そういうプレーをしたいなと思っています。そこに入った時に、もう自分の形、得意な形なので。思い切って、無の心で蹴れたというか自分が自信を持ってる形なので。決めてくれた恩田選手には感謝したいなと思います。
◯ 群馬ラウンドを通してどうでしたか。
初戦、ブラウブリッツ秋田に負けて最下位スタートっていう絶望的なところからはい上がってきたので、絶対に負けられない神戸戦で、1-0でしぶとく勝って。点数が必要で、なおかつ勝たなきゃいけないという首位鳥栖との対戦で、ああいう奇跡的な勝ち方をして上がってきて、今日こういうピッチでなかなか自分たちのプレーができないような、あまりいいコンディションの芝ではなかったですけど、それでも乗り越えて勝ってきたので、ほんとチームとして粘り強く、チーム力っていうのは自信をもって、もうほんとに雰囲気よく粘り強く戦ってこれました。受けて立つんじゃなくて、自分たちはチャレンジャーなんだっていう思いで。自分たちは何も成し遂げてないですし、ほんとにチャレンジャーで当たってくだけろ精神で、最後、準決勝、決勝と頑張っていきたいなと思います。
◯ ありがとうございます。西が丘でも期待しています!
ありがとうございます!
◇
恩田裕太郎、知久陽輝のまさにフロンターレらしいゴールで試合を支配した準々決勝。
見事に勝ち上がった先にある準決勝の舞台は、味の素フィールド西が丘。過去には田中碧がキャプテンを務めた2016年、早坂勇希が在籍していた2017年と2年連続で西が丘の舞台で夢散っていきました。
これらの歴史を塗り替えるべく、三度U-18が準決勝に挑みます。チャレンジャー精神で、この大きな壁を突破してくれることを願っています。
次戦:日本クラブユース選手権ノックアウトステージ準決勝 vs アビスパ福岡U-18
7月29日(月) 17時キックオフ 味の素フィールド西が丘
(文中敬称略)
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