フロンターレU18 – 横浜FCユース / プレミアリーグEAST第17節(監督・選手インタビュー)


10月6日、横浜FC・LEOCトレーニングセンターで行われたプレミアリーグEAST第17節、横浜FC戦を1-2で終えた川崎フロンターレU-18。試合後に恩田裕太郎、山川陽平の2選手と、長橋康弘監督に話を聞きました。

試合の記事は◇フロンターレU18 – 横浜FCユース / プレミアリーグEAST第17節

 

「決めきれていない自分が悔しかったので、今日決めたので、この成果を次の試合に生かして、頑張っていきたいと思います」

FW17 恩田裕太郎

 

恩田裕太郎選手

〇お疲れさまでした。まずは今日試合を振り返ってみていかがですか? 残念ながら負けてはしまいましたけど。

絶対に勝たなければいけないということで、自分たちがいいペースに持っていけずに、相手に先制を許して。

追加点を与えてしまって。試合の最後のほうは1点取って、自分たちのサッカーができたということで。

自分たちのサッカーをすれば、絶対勝てると思うので。それがなかなかできない状況なので。

もっと自分たちのサッカーを最初からできるようにしていきたいと思います。

〇1週間、とても今日は大切な試合だったと思うんですけど、どんなことを思いながら準備をしてきました?

自分とルカ(ステンパールカ大翔)がFWをやると少しずつ分かってて。

そこでルカとは中2のころからFWを一緒にしてきて、とても役割ははっきりしているので。

役割がはっきりしているので、とてもやりやすかったですし。そのなかで自分たちがこのチームを勝たせてやろうという気持ちで、1週間頑張ってきました。

〇前半けして内容としては悪いものでもなかったような気もしたんですけど、どうでした? ピッチの上ではどう感じていました?

点を決められていないですし。1点も決められていないので、自分たちの中では納得のできる結果ではなかったですし。

最後の最後失点というかたちで終わってしまったので。あまり良くなかったかなと思います。

〇得点シーンについて振り返ってもらってもいいでしょうか?

こださん(児玉昌太郎)がボールをもって、こださんからいいクロスが来るとわかっていたので、相手のところに走り込んで、最後当てるところにしっかり当てて、ゴールに飛ばすっていうのを意識して決めました。

〇後半戦に入って、初めてのゴールだったと思うんですけど、前半戦と比べると相手のマークが厳しくなったとか感じるものってありますか?

いや、チャンスは全然あるんですけど、そのなかで自分が決めきれていないということで、FC東京戦も3本、4本ありましたし。

前橋戦も何本かあったと思うので。そのなかで決めきれていない自分がちょっと、悔しかったので、今日決めたので、この成果を次の試合に生かして、頑張っていきたいと思います。

〇プレミア、だいぶ先発で出る試合も増えてきましたけど、ここまで成長していると感じるものはありますか?

得点を決めることができて、監督から信頼をもらって出れていると思うので。

そのなかで得点がないと自分が存在している意味がない、というか。意味がないと思うので、点を決めて、「自分がスタメンだぞ」というのをしっかり表していきたいと思います。

〇前半戦の最初のほう話を聞いた時にはまだ先輩と比べると、自分はスタメンで出るような選手ではというような話もしていましたけど、だいぶ自信もつかんできました?

そうですね、試合を重ねるごとに自分もできるかなと思うようになってきたんですけど。

あんまりゴールを決められていないので。

〇7点ってけっこういい数字だと思うんですけど、やはりまだ満足はしていないような感じ?

チームが1位になるのが一番ですし、首位に返り咲くためには自分の得点が必要だと思うので。

チームが勝てば自分の得点も決まると思うので。まずはチームの勝利を第一に考えていきたいです。

〇ちょっと離されてしまいましたけど、勝ち続ければまだまだ分からない。これからのシーズンに向けて、どうプレーしていきますか?

まだ首位を狙えなくなったわけじゃないので。

狙える位置にいるので、1週間しっかり準備をして、チーム全体で「勝つぞ」っていう雰囲気をつくりながら、1週間準備をして絶対勝ちたいと思います。

〇今日はゴールを決めたときに、サポーターにガッツポーズのようなものも見せていましたけど、そんなサポーターにメッセージをいただいてもいいですか?

サポーターがいることによって、自分たちのサッカーもいいものになっていますし。

これから、今日は勝てなかったですけど、1週間準備をして、次の試合は勝ちたいと思うので応援よろしくお願いします。

 

攻撃の部分に関しては、やっぱりまだ自信をもってできていないところがあったので。

そこはもっと自信を持てるように、日々の練習から積み重ねてやっていきたいと思います」

DF31 山川陽平

 

山川陽平選手

〇今日は初スタメンでしたけど、スタメンって言われたのはいつでした?

金曜日に紅白戦なんですけど、そこでスタメンのほうに入ったので、そこで。

直接的には言われていないんですけど。

〇なんとなく雰囲気でわかったようなそんな感じですかね。

はい。

〇どうでした? 緊張などはありました?

あんまり緊張はしていなくて。「守備をとにかく頑張れ」と長橋さんから言われていたので。

自分のやるべきことをしっかり果たせばいいという気持ちでやれたので、そこは特に緊張はせずに、自信をもって臨めた感じです。

〇実際プレーしてみて、どうでした? Jユースとかとは違うものがありました?

プレミアリーグなので、やっぱり空気感も違いますし。そういう部分はあったんですけど。

自分のプレーは自分としてはけっこう出せたと思ったので。

けど、攻撃の部分に関しては、やっぱりまだ自信をもってできていないところがあったので。

そこはもっと自信を持てるように、日々の練習から積み重ねてやっていきたいと思います。

〇CBやサイドバックもやったりしていると思うんですけど、どのポジションでっていうものはあったりします?

僕の将来像としては、やっぱりユーティリティーな選手ということで。いろんなポジションができる選手になりたいというのはあるので。

どこのポジションでもやれるように、常に準備をしているので。

JユースではCBを、和倉(和倉ユース)でもCBをやっていたんですけど。でもボランチでもできるというのを見せられたかなって思います。

〇これから出場機会も増えてくるのかなと思うんですけど、課題を感じたものってありますか?

課題としては、さっきも言ったんですけど、攻撃の部分で、積極的にできていないところがあったので。もっと縦パスをどんどんつけたりとか。

ターン、もっとしたりとか、自信をもってやっていきたいなと思っています。

〇次は尚志戦だと思うんですけど、もしも出場機会をもらえたら、もう少し攻撃でも違いを見せたい?

はい。守備が基本ですけど。やっぱり求められているのは守備だと思うので。まずは守備をしっかりして。攻撃でも今回よりかは積極的にやりたいと思います。

〇ユースに上がって半年たちましたけど、自分のこういった部分が伸びたって感じるものってあります?

最初はやっぱり、ユースに入ってから、みんなが、周りが本当にうまくて。なかなか自分のプレーが出せなかったんですけど。

和倉ぐらいから自分にちょっと自信を持てるようになってきて。プレーとしても自信を持ったプレーができるようになってきたので。

そういったことを含めて、今回スタメンに選んでくれたと思うので。そういうところも自信につなげて、これからやっていきたいなと思います。

〇今日は残念ながら負けてしまったんですけど、この状況を良くするために山川君なりに考えているものってあります?

そうですね。雰囲気が、点とられてからちょっと良くなかったので。本当に難しいんですけど。

日々の練習から、やっぱり雰囲気を良くして、本当に勝つマインドを、一人一人が持って、全力で。次ホームだと思うので。

サポーターさんと一緒に全力で、次の試合、戦えたらと思います。

〇またサポーターにメッセージをいただいてもいいでしょうか?

いつも応援ありがとうございます。

なかなか勝ちきれない状況が続いているんですけど、次ホームなので、全力で応援してもらって、本当に勝ちに持っていけるように。

絶対頑張っていきたいと思います。

これからも応援よろしくお願いします。

 

「やるべきことというのは来週整理して、この舞台で戦える意味というのを1試合1試合。そういったところを準備していきたいと思います」 

長橋康弘監督

長橋康弘監督

 

〇お疲れ様でした。まずは今日の試合を振り返ってみていかがでしょうか?

選手たちはこの試合の重要性というものは感じて入ってくれました。

前半がですね、なかなか自分たちのサッカーというのを、なかなかできなかったということで。

後半ようやく自分たちのサッカーをし始めた、というか。そこで彼ららしいサッカーというか、チャンスというものは見受けられたとは思うんですけど。

やっぱりああいうサッカーというのを前半からやれない試合というのが、どうしても今年は多くあってですね。

そのへんのところで私自身の力不足をすごく感じていますね。

選手たちは最後まで頑張ってくれたと思いますね。はい。

〇今日は林君もいなかったりとかして、メンバーもだいぶ変わりましたけど、それは理由などはあるんでしょうか?

選手たちは誰が出ても一緒のレベルというか、そのぐらいの練習をやってくれていますので。

今日出た選手はしっかりやってくれたと思っていますけどね。

〇今日は山川君がスタメンでしたけど、山川君のプレーについてはいかがでしょう?

素晴らしかったと思います。はい。彼は練習中から得意な部分である、守備的なところからしっかり攻撃へつなげるという役目というのを意識しながら本当に、順調にここまで成長してくれていて。

前回もそうだったんですけど、今回も本当に自信をもって送り出せました。

勝ち点つけてあげられなくて、かわいそうだったんですけど。今日感じたことは彼には絶対あると思います。

それをもって、来週からしっかり成長につなげてくれればなと思いますし。

彼はそういうところが素晴らしい選手なので。今後の成長期待しています。

〇けっこう楽しみですね。パスもいいところに入れてくれたりとかして。

そうですね。立派に育ってくれるといいですね。

〇前節勝って、1週間どんな準備をしてきました?

久しぶりに勝ちがない期間が続いているなかで、先週の流経戦の1勝というものはかなり選手たちにはほっとした部分はすごくあると思います。

3点取ったところまでは「やっぱり自分たちはできるんだ」という自信も、練習中にも見えましたし。

ただ反省するところはクローズのところ。今日も前半の終わりですね。どうも改善されなくてですね。

そのへんはもっと考えないといけないところですけど。

ただ、それは選手たちのせいではないので。私がなんとかしなくてはいけなくて。なかなかそこがうまくいかない状況で。

選手たちにはつらい思いをさせていますね、今年は。

〇ちょっと離されてしまいましたけど、数字上はけしてゼロではないと思うんですけど、これからどういったことをしていきますか?

まず選手たちはプレミアで戦う意味というのを考えてほしいというふうに思っていて。

日本最高峰のこのリーグ戦で戦っている以上、彼らはもっともっと成長しなければいけない立場なので。

もちろん優勝の可能性、まだ残されているなかで、絶対に捨てないでやっていくというのはもちろんそうなんですけれども。

やはりこの1試合1試合というものを、とにかく大切に戦って。個人とチームの成長につなげていく。

それが、目の前の試合を全力でやって。他力になってくるかもしれないですけど、ここで光が見えてきたら、いいなというところはあるので。

やるべきことというのは来週整理して、この舞台で戦える意味というのを1試合1試合。そういったところを準備していきたいと思います。

〇来週は柴田君が代表(U-18日本代表のスペイン遠征)でいないということで、逆にそれが楽しみになる部分もあるのかなと思うんですけど。

こういう代表選手が抜けるタイミングで、入った選手が活躍して、それが成長につながる。

またチーム内の競争がね、出てくるということは以前からあることであるので。

やはりこういうような状況のなかで、チャンスをつかんだ選手はぜひ、思いっきり頑張ってほしいなと思いますね。

〇次がホームの生田でできるというのも大きいと思うんですけど、それはどうですか?

本当にそうですね、生田でやれることは大きいですけれども。今日もすごくね、前半終わったときに、サポーターの方にすごく申し訳ないなって気持ちがあってですね。

それが練習終わってから、今日メンバーに入れなかった選手たちが来てくれているんですけど。

そういうサポーターだったり仲間だったりという、そういう人たちのために戦わなければいけないなっていうところでいうと、来週生田でできるということはあるので、もう1回サポーターのために、仲間のために戦ってほしいなっていうふうに思いますね。

〇またサポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?

申し訳ありませんでした。私の責任です。これを繰り返さないように、何とかしなければいけないし。

それをなんとかするのが私の仕事なので、全力でそこに向き合いたいと思います。引き続き応援をよろしくお願いいたします。

 

〇ハーフタイムは選手たちにどんな声をかけられたんですか?

まさに私がつくってきたチームの良くない部分だなっていうのが選手たちが話していた内容でした。

そういう問題ではないというところが私にはあって。やりかたとかもちろんもっと素晴らしいやり方で、勝たせる指導者の方はいると思います。

ただ、やっぱり彼らは成長しないといけないので。そこでいうと、相手がこうきているからこうしようという前に、前半の45分でそこが一番大事だったのかなって、私は思ったので。自分たちのサッカーやれていますか、っていう話をさせてもらいました。

勇気をもって自分たちのサッカーをやらないと、自分たちのサッカーはできないので。

ボール持っている人が一人勇気があっても、受ける人間になければパスコースがないですし。

また、その逆もあってですね。持てる人間が後ろ向きであれば、後ろ向きのサッカーになってしまうので。

やっぱり練習と練習試合でできていることが公式戦でなぜできないかと。これは私らのサッカーのあるあるなんですけど、そこをちゃんとイメージして練習しないと、結局ああいうサッカーになってしまうと考えたときに、どんなことを私はやってきたんだろう、ということですね。考えながら、問題はそこじゃないんじゃないという話はさせてもらいました。

非常に後半は気持ちが見えた部分もありますね。良かったと思います。

〇気持ちの部分が非常に大きいということですね。

そうですね。必ず勝たないといけないということでいうと、プレッシャーは選手たちにあったと思うんですよね。

〇技術を磨いてもそれをのせるための気持ちが。

そうですね。なかなか難しいですよね。それを含めてマネージメントしていくのが私の仕事ですし。

やっぱり彼らはけっして負けたいと思っている選手はいなくて。そこで気持ちの出し方というか、怖がらずサッカーをやってもらうところの、試合に向けての進め方が私にはちょっと足りないのかなとすごい今年はものすごく感じますね。

〇練習でできていたことが公式戦でできないということは、雰囲気とかプレッシャーもあったりするんですかね?

ひとつ雰囲気というものは選手たちがすごく大事にしています。選手たちが選手たちだけでやるミーティングでも必ずいい雰囲気でやろうという話になっています。

ただですね、私、クラブユースの時に選手たちに伝えたことがあって、雰囲気良くはいいんですけど、優勝したければ優勝するチームの基準というものがあって。

例えばゴール前で1対1を外した選手に、「次だ次だ」は違うと思うんですよね。

どんまいは違うと思うんですよね。次はないんだ、と。やっぱりそこをイメージしてトレーニングを積まないと優勝できるチームにならないと私は思っていますので。

雰囲気は本当に大事にしないといけないと思っています。ただその雰囲気というものを間違った方向でつくってしまうと、ものすごく甘えが出てしまう。

結果、どんまいとか次だとか切り替えろみたいなね。そんなようなことで基準を自分たちでどんどん下げてしまう。これは選手たちの成長に一番いけないことで、私がそのへんはしっかり線引きはしないといけないんですけど。

私もやっぱり試合の入り方もそうですし。今年はなかなか気持ちが出ていかない。自信をもってプレーできないというところでいうと、悪い雰囲気で入ってほしくないっていう思いもあって。なかなかそのへんが難しかったりするんですけど。まあ、私の力ですね。

 

勝つためには何が足りなかったのか。自分に矢印を向けて、フロンターレU-18は次へ向かおうとしています。持っている力を勇気をもってピッチで表す。それは簡単なことではないかもしれない。それでも、そうしなければ勝利はつかみとれないものだと思います。

次節はAnker フロンタウイン生田にて。自分たちのホームでこれからのきっかけになるようなものをつかめますように。どんな試合をしていくのか、とても楽しみにしています。

 

 

次節:プレミアリーグEAST第18節 vs 尚志高校

10月13日午後4時キックオフ Anker フロンタウン生田 Anker Field

 

 

(文中敬称略)

 

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