桐蔭横浜大 – 国士舘大 / 関東大学サッカーリーグ新人戦準決勝


10月21日は、桐蔭学園第3グラウンドサッカー場へ。

関東大学サッカーリーグ新人戦の準決勝があり、桐蔭横浜大と国士舘大が対戦。

川崎フロンターレU-18出身のDF信澤孝亮、FW岡崎寅太郎、MF名賀海月の3選手も試合に臨みました。

関東大学サッカーリーグ新人戦は、全日本大学サッカー新人戦につながる大会。
準決勝を制した2チームと3位決定戦の勝者の計3チームが、全日本大学サッカー新人戦の出場権を得ます。



【関東大学サッカーリーグ新人戦準決勝 桐蔭横浜大 vs 国士舘大】
10月21日(月) 午後7時キックオフ 桐蔭学園第3グラウンドサッカー場 晴れ


桐蔭横浜大は関東学院大との1回戦を3-2で制しての勝ち上がり。

先発は、GK63渡邊雄太、最終ラインは右から3舩木大輔、17吾妻蒼太、キャプテンの18信澤孝亮、5関富貫太、ボランチは10坂本翔偉、7太田隼剛、右MF14杉本英誉、左MF13田島慎之佑、前線には9岡崎寅太郎、11ンワディケウチェブライアン世雄。

法政大との1回戦を2-1で勝利した国士舘大。
先発は、GK1渡辺勇樹、最終ラインは右から2久保木舜稀、24工藤珠凜、15嶋村悠、5橋本凜、ボランチは6高橋海斗、10井野佑優、右MF14小林侑之介、左MF7後藤響、前線には9小西脩斗、11村上竜規。


夜のとばりが下り、やや肌寒さも感じる桐蔭学園第3グラウンドサッカー場。

ピッチ脇には、多くの両チームの家族らが集まり、桐蔭横浜大の部員たちが用意した椅子やベンチに腰を下ろして見守る中、キックオフの時を迎えました。

 

キャプテンを務めた信澤孝亮選手
岡崎寅太郎選手

 



立ち上がりは国士舘大。左コーナーキックを得ると井野が右足でボールを供給。こぼれ球を拾った国士舘大はエリア外左で井野がミドルシュート。枠はとらえられませんでしたが、さらに国士舘大は前から厳しくプレス。

桐蔭横浜大は、吾妻や信澤が多くボールに触れ、後ろからつないでいくと、7分には岡崎がうまく間で受け、右サイドに展開。
受けた杉本は、カットインからエリア外右でシュート。GKの渡辺に阻まれましたが、桐蔭横浜大もチャンスをつくっていきます。


一方の国士舘大も直後には、後藤が左サイドを仕掛け、エリア正面へ。シュートを打ちますが、桐蔭横浜大は体を張った守り。最後は渡邊がセーブ。

9分には、桐蔭横浜大、岡崎がおさめ、そのパスに坂本がエリア左へ。シュートは渡辺の好守に遭いましたが、岡崎が起点となり、チャンスをつくっていきます。


国士舘大もGKの渡辺がうまく間にフィードを入れ、そこから前に出る場面をつくっていくと、13分には、桐蔭横浜大がハンド、エリア外右でフリーキックを得ると、遠いサイドに正確なボールを入れていきますが、これはシュートには結びつかず。

さらに国士舘大はフィードを小西が競り、セカンドボールを拾い、前に出る場面をつくりますが、桐蔭横浜大も、コンパクトに、岡崎も低い位置まで戻るなどしてこれに対応。
16分には、国士舘大の陣内でルーズボールを拾ったンワディケのパスに、杉本がエリア正面右へ抜け出し、枠をとらえたシュート。しかし、渡辺がセーブ。
直後には国士舘大、浮き球のパスに村上がエリア正面左へ。キレのあるターンから村上はシュート。
しかし、桐蔭横浜大は体を張り、ブロック。

19分には、左サイド、背後を取った後藤がエリア左への仕掛け。しかし、桐蔭横浜大は吾妻がカバー。セカンドボールを拾った国士舘大は、左サイドからの折り返しに、小林が正面へ。しかし、桐蔭横浜大はここでも体を張り、ブロック。

右コーナーキックとなり、井野が入れると、ニアでシュート。しかし、枠はとらえられず。

桐蔭横浜大も、渡邊がンワディケにボールを入れると、セカンドボールを拾った田島が左サイドを仕掛け、折り返し。
エリア内へンワディケが飛び出しますが、国士舘大の守備の対応があり、ンワディケのファールに。

22分には、関富がンワディケとの連係から左サイド、高い位置へ抜け出し折り返すと、エリア内へ岡崎が飛び出しますが、渡辺が対応していきます。

ややファールが多くなり桐蔭横浜大がセットプレーを与える中、それでも最後のところでしのいでいくと、25分には桐蔭横浜大、うまく間で受けた岡崎がスルーパス。
それに抜け出したのは田島。エリア左へ持ち込み、シュートを打つとこれが決まり、0-1。
桐蔭横浜大が先制します。

 

田島慎之佑選手が決めて1-0
岡崎寅太郎選手はゴールをアシスト



追いかける展開となった国士舘大も、直後には右サイド、小林が相手を剝がし、仕掛けてクロス。しかし、渡邊がセーブ。
信澤に預け、後ろからつないでいこうとする桐蔭横浜大に対し、前から奪いに行く姿勢を見せる国士舘大。
桐蔭横浜大は、奪われても吾妻がカバー。左サイドからエリア左へ持ち込もうとする橋本に対しては、太田が対応するなど、守備でも粘り強くプレー。

30分には、信澤のフィードを、ンワディケが競り、左サイド、おさめた田島が前に持ち込み、クロス。しかし、渡辺がセーブ。


31分には、間に国士舘大が入れてきたところ、太田がカット。岡崎につながると、ンワディケにいったん預けた岡崎のパスに、田島が再び左サイド、高い位置へ。
田島はまたもクロスを入れていきますが、渡邊がセーブ。

32分には、関富の浮き球のパスを収めた岡崎がエリア外正面へ持ち込み、枠をとらえた強烈なミドルシュート。しかし、渡辺の好守に遭い、惜しくも得点とはならず。


国士舘大も33分には、正面で小西がカット。しかし、吾妻がカバー。

信澤の縦パスを受けた岡崎がキープ。高い位置へ坂本が飛び出す動きを見せていく桐蔭横浜大。

38分にはンワディケがキープ。受けた太田がエリア外正面へ縦パスを入れると、国士舘大にファールがあり、フリーキックに。
太田がボールを入れると、エリア右で岡崎が粘りますが、それをしのいだ国士舘大は、小林の縦パスに、小西が高い位置へ。
しかし、信澤が対応。

42分には、今度は桐蔭横浜大。関富のフィードをンワディケが競ると、左サイドから正面へ岡崎が持ち込んでいきますが、嶋村が対応していきます。


44分にはさらに桐蔭横浜大、岡崎が間でうまくボールをおさめ、アウトにかけたパス。左サイド、抜け出した田島から正面で受け直し、エリア内へ持ち込もうとしますが、国士舘大の守りも粘り強くシュートまではいけず。


アディショナルタイムに入り、47分には、左コーナーキックを得た国士舘大。井野が遠いサイドに入れると、折り返したボールは正面へ。
しかし、ライン上でブロック。こぼれ球を拾った井野はエリア外左でシュート。しかし、これは右に。

前半は1-0でタイムアップとなります。




後半、立ち上がりは、国士舘大、左サイド、仕掛けた後藤が折り返し。決定的な場面でしたが、またも渡邊がセーブ。

さらに左サイドから攻勢に出る国士舘大に対して、コンパクトに粘り強く守っていく桐蔭横浜大。
渡邊の正確なボールが、ンワディケに入り、前に起点をつくろうとしますが、国士舘大の守備の対応もうまく、逆にンワディケがファールを取られてしまいます。


6分には、国士舘大、桐蔭横浜大の後ろでの組み立てを狙い、カットするとエリア正面右、村上がシュート。しかし、上に。

直後には再び正面でカット。しかし、信澤がカバー。
右コーナーキックとなり、橋本が左足でボールを入れるも、それをしのいだ桐蔭横浜大はカウンターに。
田島が前に持ち上がり、そのパスに杉本がエリア正面へ。しかし、シュートは惜しくもポスト。

直後には太田のパスに再び、正面抜け出した杉本がシュート。しかし、渡辺がセーブ。
桐蔭横浜大の左コーナーキックとなり、吾妻が右足でボールを入れるも、それをしのいだ国士舘大はカウンターに。

小西が左サイドに展開していきますが、杉本がカバー。
さらに左サイド、抜け出した橋本が折り返すも、坂本が対応。セカンドボールを拾った国士舘大は、井野がミドルシュート。しかし、桐蔭横浜大はブロック。
左コーナーキックとなり、井野がボールを入れると、セカンドボールを拾った国士舘大は、橋本のフィードに、エリア右、工藤が合わせますが、これは上に。

国士舘大の攻勢をしのいだ桐蔭横浜大。しかし、13分国士舘大は、エリア右抜け出す場面をつくると桐蔭横浜大にファールがあり、PKを得ます。キッカーは村上。これを決めて、1-1。国士舘大が追いつきます。

 

村上竜規選手が決めて国士舘大が追いつく



勝ち越しゴールを狙う桐蔭横浜大は岡崎も下がり目に顔を出し、信澤や吾妻、坂本や太田もかかわってつないでいくと、18分には、中央間でうまく受けた関富の縦パスに、杉本がエリア右へ。杉本はシュート。しかし、渡辺がセーブ。

国士舘大も高い位置で粘り強くプレス。最終ラインで信澤がフィードを入れようとするところでも、体を投げ出して、必死のブロック。
それでも、左サイド、後藤が浮き球のパスを入れていく場面では、信澤がカバー。

ボールを再び持つと、信澤のパスを間で岡崎が受け、リターンを受けた信澤はフィード。高い位置に動き出すンワディケに対しては、国士舘大の人数をかけた対応があり、チャンスにはつながりませんでしたが、最後尾から攻撃のスイッチを入れようとしていきます。

26分には田島から中央、坂本につながり、坂本から左サイド、顔を出した太田へ。太田のクロスに、正面で岡崎がシュート。しかし、国士舘大はブロック。
左コーナーキックとなり、吾妻がボールを入れると、こぼれ球に反応した田島がエリア外正面でシュート。しかし、これは上。


桐蔭横浜大は、29分信澤に代わり12飯島大地、ンワディケに代わり68佐藤雄。


岡崎が間で受け、右サイドを突くパス。杉本が動き出すなどしていく桐蔭横浜大。
国士舘大も、正面左、うまく持ち込んだ村上が折り返し。しかし、太田がカバーしていきます。

国士舘大は、35分小林に代わり23川原良介。

桐蔭横浜大は、37分岡崎に代わり70牧敬斗、田島に代わり43富田智史。

38分には、桐蔭横浜大、渡邊から左サイドに展開。そこから富田がクロスを入れると、エリア内、坂本が飛び込みますが、国士舘大の守りが対応。


国士舘大もルーズボールを拾い、左サイドに展開すると、橋本、後藤、村上がかかわってゴールに迫りますが、佐藤が自陣のエリア近くをカバー。
桐蔭横浜大も、佐藤が坂本との連係から高い位置をうかがいますが、国士舘大はコンパクトに、これに対応していきます。


桐蔭横浜大は43分、杉本に代わり2冨岡和真。

ロングスローからゴールを狙う国士舘大に対し、エリア内で集中した守りを見せ、そこから攻勢に出ていく桐蔭横浜大。
44分には、左クロスに、エリア内、牧が飛び込みますが、渡辺がセーブ。

アディショナルタイムは3分。関富の裏を狙う動きなどで、国士舘大の陣内で時間をつくる桐蔭横浜大。

47分には、桐蔭横浜大のファールで国士舘大がエリア外右でフリーキックを得ると、井野が直接狙いますが、渡邊がセーブ。
渡邊が飯島にボールを預けると、太田を経由して、左サイドに展開した桐蔭横浜大は左クロス。

しかし、渡辺がセーブ。

試合はタイムアップとなり、1-1。

その行方はPK戦に。

先攻桐蔭横浜大、後攻国士舘大で行われたPK戦は、桐蔭横浜大の渡邊、国士舘大の渡辺がともに好守を連発。しかし、渡邊が上回り、4-3で決着。
この結果、桐蔭横浜大が決勝へ進み、全日本大学サッカー新人戦の出場権を獲得しました。

 

桐蔭横浜大が決勝進出。全日本大学サッカー新人戦行きも決めた





前半1-0 後半0-1 計1-1 PK4-3

得点:田島慎之佑(桐蔭横浜大) 村上竜規=PK(国士舘大)


桐蔭横浜大の先発:63渡邊雄太 3舩木大輔 17吾妻蒼太 18信澤孝亮(c) 5関富貫太 10坂本翔偉 7太田隼剛 14杉本英誉 13田島慎之佑 9岡崎寅太郎 11ンワディケウチェブライアン世雄

交代:信澤→12飯島大地 ンワディケ→68佐藤雄 岡崎→70牧敬斗 田島→43富田智史 杉本→2冨岡和真


控え:神保颯汰 伊藤ロミオ 名賀海月 宮下拓弥



国士舘大の先発:1渡辺勇樹 2久保木舜稀 24工藤珠凜 15嶋村悠 5橋本凜 6高橋海斗 10井野佑優 14小林侑志郎 7後藤響 11村上竜規 9小西脩斗

交代:小林→23川原良介

控え:12矢野晃 13大和田空 18百瀬健 19山本陽大 20鈴木優真 29髙橋悠真 17坂本怜輝 26大野晃政


2018年には桐蔭横浜大のGK早坂勇希(現川崎フロンターレ)が優勝、2019年には同じく桐蔭横浜大のFW山田新(現川崎フロンターレ)とMF高吉正真(現ギラヴァンツ北九州)が準優勝を経験、その後の大学サッカーでの活躍につなげたことも記憶に残る全日本大学サッカー新人戦。きっと信澤、岡崎、名賀の3選手にとっても、それぞれのこれからにつながるような大切な大会になると思います。

全国の競合が集まる中で、どのようなプレーを見せていくのか。とても楽しみにしています。

 


(文中敬称略)

 

新人戦準決勝に臨む桐蔭横浜大の選手たち
信澤孝亮選手はキャプテンを務めた

 

岡崎寅太郎選手

最終ラインから声をかける信澤孝亮選手
岡崎寅太郎選手
市立船橋出身の太田隼剛選手。昨年はフロンターレU-18とも対戦した
田島慎之佑選手がシュート

1-0。先制点は桐蔭横浜大へ

岡崎寅太郎選手はゴールをアシスト

信澤孝亮選手

名賀海月選手はこの日は控え

信澤孝亮選手
村上竜規選手がPKを決めて国士舘大が追いつく
試合の行方はPK戦へ
PK戦は両GKが活躍。桐蔭横浜大の渡邊雄太選手も好セーブを連発した

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