12月25日から28日にかけて、東京都内では全国各地の大学や高校、Jユース、クラブチームなどが競う、サッカーフェスティバル「TOA 東京ユースカップ2024」が行われ、中央大が出場。28日の国士舘大との決勝を2-1で制し、優勝しました。
川崎フロンターレアカデミー出身の選手では、U-18出身のMF岡野一恭平、MF尾川丈、U-12出身のGK畠山泰輔=多摩大目黒中→多摩大目黒高=の1年生3選手がメンバー入り。
12月27日、中央大多摩キャンパスサッカー場で行われた準決勝、東京経済大戦 (〇3-0、30分ハーフ)では、岡野一は後半20分から出場。10分ほどと短い出場時間ではありましたが、ドリブルで積極的に仕掛け、カットインからミドルシュートを放つなど、果敢にゴールを狙いました。
今季は関東大学サッカーリーグ1部で7試合に出場。第10節から第14節にかけては先発に入り、初ゴールも記録。全日本大学サッカー選手権大会の予選ラウンドと強化ラウンドにも出場した岡野一。今シーズンについて、また来年以降について、話を聞きました。
〇1年間振り返ってみて、どうでした?
そうですね。最初のほうは多少絡ましてもらったんですけど、そのあと夏ぐらいまでは試合に出られない時期があって。
夏は良かったんですけど、そのあとからはけがとか、体調不良とか、自分のシンプルにアピール不足とかで、メンバーに入れない時期があったので。
最後プレーオフ(東海学園大との全日本大学サッカー選手権大会予選ラウンド)の時は、後半から出させてもらって。1年間としては、波があったかな、というのが強い印象で。
できることも見つけられましたし。全然足りないところもわかったので。来年に生かしたいなと思います。
〇初ゴール(関東大学サッカーリーグ1部第14節、日本大戦)も決めましたけど、それはどうでした?
うれしかったですけど、それよりは、その試合も勝てなかったですし。まだまだ全然チームの力にはなれていなかったので。
悔しい思いが強いです。
〇最後のほう、インカレは強化ラウンドでだいぶ試合も出て、ゴールも決めていましたけど、それはどうでした?
強化ラウンドはもう4年生も抜けて、1、2、3年で行こう、となったので。
試合時間も、コントロールというか、均等にという感じだったので。
けど、結果は1点しか決められなかったので。全然満足はしていないですね。
〇だいぶ自分のプレーとかで通用する部分も見えてきたんじゃないですか?
突破するところ。ドリブルの突破とかは行ける自信もつきましたし。
そこからのラストパス、クロスだったり、シュート決めるところと、あとは守備のところをもっとやっていかないといけないと、と思いました。
〇中央大学、今日は4バックでやっていました?
今日は、4バックでした。
〇これから4バックになりそうな感じ?
いや、わからないんですけど、強化ラウンドからはずっと4枚で。より攻撃的に行こうっていうことで、今はやっています。
〇やっぱり3バックのウイングバックよりも、4バックの左サイドのほうがやりやすかったりします?
ちょっと4バックのサイドハーフのほうが攻撃的ですし、ウイングバックはどちらかというと、最終ラインまで戻って守備とかもあるので。
でも、そこの幅を広げられたのは、今年初めての挑戦だったので。そこをできたのは良かったですし、どっちも良さはあるのかなと思います。
〇来年はこういうシーズンにしたいって何かあります?
まだ目標は決めていないんですけど、今年できなかった、もっと試合に出るところだったり、得点に絡むところはもっと意識して。
あとは、中大自体の順位も優勝狙っていきたいと思います。
〇今年は4位でしたもんね。
はい。
〇だいぶ上の明治と筑波が強かったような感じがしましたけど。
やっぱり明治、筑波、日大、東洋あたりは、関東リーグの中でも強いので。そこを倒して優勝できるように来年頑張りたいです。
〇ユースはどう見ていました?
いや、結果はけっこう、常に見ていて。5位でしたっけ。最終的に。
〇そうですね。最後3連勝して、5位で。
優勝できるかなって思っていたんですけど。でも、みんな頑張っていたのかなって思って、刺激もらいました。
〇来年、長橋さんと佐原さん、トップに行きますけど、それはどう見ています?
いや、何かもう、ただただすごいなと思う。自分も頑張って、そういうところに行きたい、と思いました。
〇また、サポーターの人にメッセージをいただけますか?
そうですね。4年後戻れるように。今年は安定して、ずっとは試合に出られなかったので。来年試合に出て、点決めて活躍できるように。
いい報告をできるように、頑張りたいと思います。
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フロンターレU-18時代は、ゴールやアシストを決めても、もっともっとできることがあった、とたびたび答えていた岡野一恭平。大学1年目についても、通用するプレーはあったと振り返る一方で、「もっともっとやっていかないといけない」。さらなる成長を見据えて、来季に臨もうとしています。
悔しさも味わったという今季を踏まえ、来季はどんなシーズンにしていくのか。一人の選手として、どう成長していくのか。チームにどんなものをもたらすのか。とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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