フロンターレU12 – 柏レイソルU12 / LEGA FUTURO U11


2点のビハインドを跳ね返し、川崎フロンターレがアウェーでサガン鳥栖に3-2で見事に勝利した翌日、7月9日は等々力第一サッカー場へ。川崎フロンターレU-12の五年生たちは柏レイソルU-12を迎え、LEGA FUTURO U11に臨みました。

【川崎フロンターレU-12 LEGA FUTURO U11 vs柏レイソルU-12】
7月9日(日)午後0時21分キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 9人制 25分ハーフ

スペインで行われたIBER CUPでは、世界各地のチームと対戦、準優勝を果たして帰国した川崎フロンターレ。先発はGK19太田陽彩、最終ラインは右から20五十嵐将、25田所莉旺、5関徳晴、中盤の底に15齊名優太、その前に26山下耀翔、22明瀬未来、FWには17香取武、18加治佐海。四年生の関がスタメンに名前を連ねました。

よく晴れ、夏の到来を思わせる暑い気候の等々力第一サッカー場。「多摩川のあける空から聞こえる優しい鳥の歌♪」。おなじみの「川崎市民の歌」をU-12の六年生たちが歌って後押しをするなか、試合は始まりました。

フロンターレは田所や五十嵐に香取や山下、時には太田らもかかわって後ろから組み立てを図っていくのに対して、レイソルは前からプレスをかけて対抗。関が左サイドの高い位置に出て前にパスを出すなど、起点をつくろうとしますが、なかなか決定的な形にはつながらず。6分にはレイソルの27がインターセプトし、エリア前の19へ。19のシュートは枠をとらえますが、これは太田がしっかりキャッチ。フロンターレも直後には関がボールをカットし縦へパスを出すと、明瀬がエリア内左へ。これはクリアされてしまいますが、左からのコーナーキックに。

7分、香取が左から右足で入れたボールを加治佐が合わせるとこれがゴールネットを揺らします。1-0。最初の決定機をものにして、先制点はフロンターレへ。

レイソルも直後には左サイドに入った22がドリブルでエリア前へ仕掛けてきますが、これは関が中へしぼってボールをうまくカット。レイソルは22の左からの仕掛け、中盤に入った27もよく前に出てフロンターレのゴールへ迫っていきますが、フロンターレは田所や関、五十嵐が粘り強く対応していきます。

気温が上昇して取られた給水タイム直後、フロンターレは山下に香取がかかわって、関が左サイドの高い位置に。関から香取へ渡って、エリア左へパスが出ると、加治佐が抜け出しますが、レイソルもうまくボールをカット。レイソルも給水タイム後に前線に入った23が切れのある動きでうまく前を向いて起点に。14分にはエリア左でシュートに持ち込むも、フロンターレは五十嵐がブロック。

フロンターレも左サイドのスローイン、加治佐が中盤まで下りて右へ展開。山下がエリア前に好パスを入れるなどして打開を図っていきます。18分には齊名がボールをカットし、エリア前にパスを出すも加治佐はオフサイドに。レイソルもフロンターレもともに切り替えが早く、せめぎ合う場面が続いていきます。

フロンターレは香取が下がり気味のポジションを取り、エリア前に入り込む明瀬へパスを入れるなどして起点に。20分には山下がうまく自陣の前からレイソルの選手をいなして前へ出て左サイドへ展開。香取から右の明瀬へパスが出て、最後はリターンを受けた山下がミドルシュートを打ちますが、ここはレイソルの選手がブロック。

レイソルも21分には左コーナーキック、24が右足で入れたボール、17が合わせますがこれは上に。23分も過ぎると、選手の配置を入れ替えたレイソルが左サイドの22やFWの27などがうまくボールを受けてフロンターレのゴールへ迫り、前からボールを奪う場面も増えていきます。23分には26が高い位置でボールをカットしてミドルシュートを打ちますが右へ。直後にもレイソルの左コーナーキックからクロスバーをたたくシュートを打たれるなど押し込まれますが、それを最後は体を張ってしのいでいきます。

25分さらにレイソルはコーナーキックからゴールを狙っていきますが、フロンターレはそこからカウンターに。山下が浮き球のパスを出すと加治佐がうまくレイソルの最終ラインの裏へ抜け出てGK16と1対1に。これを制した加治佐のシュートが決まって、2-0。ここで主審の笛が鳴って、前半は2-0。フロンターレがリードしてのタイムアップとなります。

後半、フロンターレは明瀬に代わって24仲谷俊がピッチに。立ち上がりのフロンターレ、GK太田のフィードに加治佐がエリア内へうまく抜け出しますが、ここはレイソルの選手がクリアしてシュートには至らず。前半と同様に最終ラインからフロンターレはパスを回していこうとしますが、レイソルも前線から連動してプレスをかけ、なかなかうまく前へ運ぶことができず。3分には、エリア外左から18が枠をとらえたミドルシュートを打ちますが、これには太田がすばらしい反応を見せ、しのいでいきます。

太田や田所に五十嵐や齊名がかかわって後ろから組み立てていくフロンターレに、レイソルはなおも前からボールを奪いに。5分には中盤でレイソルがマイボールにして左へ展開。22が持ち込んでシュートを打つも太田の正面。太田がすばやく前線へボールを送ると、加治佐がエリア右へ抜け出てシュート。これは決まりませんでしたが、エリア左で仲谷が拾いさらにシュート。こぼれたボールに詰めた加治佐が押し込んで、3-0。加治佐はこれでハットトリックを達成します。

レイソルもなおも左サイドでうまく22がボールを受けて仕掛けていくもシュートは枠をとらえられず。フロンターレも関が左から持ち上がって仲谷に縦へパスを入れるなどして起点に。レイソルも切り替えが速く、27が前線で前を向いてフロンターレのゴールへ迫りますが齊名が戻ってボールを奪い返す好守。さらに27のパスにエリア右、23が抜け出しますが関がこれに対応。フロンターレも12分には、山下のパスを受けた香取がエリア外からシュートを放つもこれはGK16の正面。

14分にはレイソル、27がボールを奪ってエリア左へパス。23が抜け出しますが、太田が前に出てシュートは打たせず。さらに23がエリア前でボールをカットしループシュートで狙ってきますが、太田が頭上を越しそうになったボールを腕を伸ばして弾き出す好守。しかし、給水タイムを挟んだ16分、左サイドからの折り返しを24に決められて、3-1とされてしまいます。

フロンターレも左サイドから仲谷、関とつないで関がエリア右へパスを通しますが、これはレイソルの選手がカット。21分には加治佐から左へ展開。山下が右サイドへパスを通して、五十嵐のリターンを受けた山下がミドルシュートを打ちますが、GK16の正面。

一方のレイソルも左サイドの高い位置へ32が抜け出すもこれは田所がカバー。23分にはフロンターレは山下に代わって23徳永倖大が入ります。直後には徳永のパスにエリア右へ香取が抜け出しますが、ここもレイソルの選手の粘り強い守備でシュートには至らず。さらに仲谷がボールをカットして、エリア右へ。加治佐が抜け出してシュートを打つも左へ。

前線の27や右サイドに移った22、左サイドの23がよく仕掛けてさらにゴールを狙ってくるレイソルに対して、田所や時には齊名がよく戻るなどしてフロンターレは対応していきます。25分過ぎにはレイソル、27がエリア前へ持ち込んできますが、太田が前へ出てシュートは打たせない好守を見せ、得点は許さず。試合はここでタイムアップ。3-1。フロンターレが勝利をおさめました。

前半2-0 後半1-1 計3-1
得点:加治佐海3

フロンターレの先発:19太田陽彩、20五十嵐将、25田所莉旺、5関徳晴、15齊名優太、26山下耀翔、22明瀬未来、17香取武、18加治佐海
交代:明瀬→24仲谷俊 山下→23徳永倖大

レイソルの時間帯もあったなかで攻守にねばり強いプレーを見せ、決定機を得点に結びつけて、暑さの中、勝利を収めたフロンターレの選手たち。これからさらに多くの練習と試合を重ねて、どんなチームになっていくのか、どんな選手になっていくのか、とても楽しみです。

(文中敬称略)

試合を前に写真撮影にのぞむフロンターレとレイソルの選手たち
フロンターレU-12の六年生たちが声援を送る
円陣を組む選手たち
山下耀翔選手
加治佐海選手がゴールを決めてフロンターレが先制する
喜ぶ選手たち

五十嵐将選手
香取武選手
田所莉旺選手
齊名優太選手、山下耀翔選手

齊名優太選手
山下耀翔選手
明瀬未来選手
齊名優太選手
加治佐海選手が抜け出して1対1に

この日2点目を決める
前半は2-0
太田陽彩選手
レイソルの攻勢もしのいでいく
加治佐海選手のハットトリックで3-0

五十嵐将選手
田所莉旺選手
仲谷俊選手
関徳晴選手
シュートを打つ香取武選手

暑さのため、給水タイムも取られた
香取武選手

山下耀翔選手
齊名優太選手
徳永倖大選手

関徳晴選手
3-1でタイムアップ
暑さの中、好ゲームになった

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