7月16日、前橋育英高崎グラウンドで行われたプリンスリーグ関東第9節のあとは、等々力第一サッカー場へ。日本クラブユース選手権関東予選のため中断していた関東ユース(U-15)サッカーリーグはこの日から再開。川崎フロンターレU-15は湘南ベルマーレジュニアユースとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ第15節 vs 湘南ベルマーレジュニアユース】
7月16日(日)午後3時半キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発は、GK16鴨打賢哉、DFは右から5内海太瑚、4松永竜之介、3神橋良汰、2鈴木康平、ボランチはキャプテンの7戸水利紀、34田中慶汰、右MF8猪狩祐真、左MF15横山航大、FWは11堀川洸、10鈴木大登。
日差しが照りつけて厳しい暑さの等々力第一サッカー場。このあとにメトロポリタンリーグを控えたフロンターレU-15の二年生、さらには一年生がゴール裏からチャントやコールで声援を送り、湘南の二年生や一年生たちもにぎやかにチャントを歌う中、試合は始まりました。
立ち上がり、後ろから組み立てつつも、時折長いボールも交えてゴールを目指していくフロンターレ。松永のフィードを左サイドの高い位置で横山が受けるなどしていき、ラインも高くコンパクトに。湘南のフリーキックをしのぎ、切り替えよくカウンターに。猪狩のパスに抜け出した鈴木大登がエリア外の右へ。しかし、湘南の厳しい寄せ。これで得たフリーキック、鈴木康平がエリア内にボールを入れますが、これはシュートには結びつかず。
フロンターレはさらに右サイドの猪狩と内海の連係や、中盤まで下りて、戸水や田中慶汰とかかわってボールをうまく受けた鈴木大登が、堀川を狙ってスルーパスを出すなどしていきますが、決定的な場面にはつながらず。
湘南も7分にはボランチの10から右へ展開すると27が高い位置へ。クロスを上げるも鴨打がキャッチ。フロンターレは内海が右サイドから縦へパスを入れ、鈴木大登、堀川とつないで左へパスを出すと横山が抜け出してエリア左へ。しかし、これはオフサイドに。
湘南も次第に両サイドに起点をつくれるようになり、27がクロスを上げるなどしていきますが、エリア内では松永や神橋がよく対応。こぼれたボールを拾った左MFの8が左からエリア前へ仕掛けてシュートを打ちますがこれは右に。12分にはまたも右からのクロスがエリア内に。しかし、内海がよくカバーしてシュートにはつなげさせず。
フロンターレは神橋や松永が開いて、間に田中慶汰が下りて後ろから組み立てていきますが、湘南のラインも高く、コンパクト。神橋が縦へパスを入れて攻撃に結びつけようとしますが、なかなかエリア内へは近づけず。17分には戸水のパスにエリア右へ、堀川が抜け出しますが、シュートは上に。 直後には湘南も左サイドから中盤を経由して右へ展開。27が右サイドからエリア内へ仕掛けていきますが、神橋がねばり強く対応。さらにエリア右へ7が抜け出しクロスを上げますが、鈴木康平が頭でクリア。ここから湘南のサイドをつかった攻めが続き、27が右からドリブルで仕掛け、折り返すも、エリア左へ抜け出した8に対しては松永がよく守り、シュートにはつなげさせず。
しかし、10のパスに左から抜け出した8がエリア左へ。フロンターレはこれに対してファールがあったとして主審の笛が鳴り、PKが湘南に与えられます。キッカーの2がこれを枠右に決め、先制点は湘南へ。0-1。
猪狩や田中慶汰、鈴木大登や戸水が中央でかかわってボールを回していくフロンターレでしたが、ラインを高く保つ湘南の前になかなか、決定機をつくることはできず。内海が右サイドから斜めにパスを入れてこれに猪狩が抜け出そうとしたり、田中慶汰のパスに反応した堀川がエリア左へ走るなどしていきますが、シュートを打つにはいたらず。30分には神橋が高い位置に持ち上がってエリア左へパスを出すと、鈴木康平が抜け出すもGK16が前に出てクリア。直後には横山から左へ展開。鈴木康平のクロスに、エリア内、堀川が飛び込みますがさわることはできず。32分には神橋、猪狩と縦へパスを入れ、猪狩のスルーパスにエリア前、堀川が抜け出てシュートを打つもGK16の正面。
湘南のサイドを起点にした攻めに対しては鈴木康平や内海がよく対応。戸水や田中慶汰がこぼれたボールをよく拾って、パスをまわしていくフロンターレ。しかし、同点とはならずに前半は0-1でタイムアップとなります。
後半、フロンターレは堀川に代わって18平田流衣が前線に。立ち上がりには左サイドの高い位置へ鈴木康平が上がり、折り返すと平田がこれに反応。GK16がよく前に出て、シュートには結びつきませんでしたが、ゴール前に迫っていきます。直後には湘南も左から8がクロスを上げると、10が頭で合わせますが鴨打がしっかりキャッチ。
フロンターレは内海や鈴木康平が前半と比べ、高い位置でプレーできるように。4分には鈴木大登から右へ展開。内海がエリア外右へ。クロスはブロックされコーナーキックに。右から鈴木康平が入れたボールに松永が会わせますが枠はとらえられず。
FWの右に入った22や8を起点に湘南もさらに追加点を狙ってきますが、フロンターレは鈴木康平や松永がうまくボールを奪ったり、体を寄せるなどしてしのいでいきます。10分には7の左クロスのこぼれたボールをエリア内、10が拾いますが神橋がシュートをブロック。12分には湘南のコーナーキックをしのいだフロンターレは、戸水から右へパスが出ると、横山が仕掛けて前に。折り返しますが、エリア内で湘南はクリア。
前半と同様に3バックの片方と両サイドのMFがうまく連係して湘南がゴールへ迫る場面が続いていきますが、鈴木康平や松永、神橋がよく対応。シュートには結びつかせません。
19分には、左サイド、横山から鈴木康平へ。鈴木康平のクロスのこぼれたボールを平田がエリア内で拾ってゴールへ迫りますが、湘南の寄せも速くシュートを打つことはできず。
この日2回目の給水タイムを挟んで25分には神橋のフィードをエリア前で猪狩が納め、そのパスにエリア右へ平田が抜け出しますが、GK16が前に。30分には鈴木大登がエリア外正面で倒され得たフリーキック、松永が直接狙いますが、GK16の正面。さらに戸水のパスに、エリア左へ平田が抜け出すもGK16がこれに対応。神橋が右サイドの高い位置へフィードを通し、内海がクロスを上げたり、戸水のパスに左へ横山が抜け出すなどして同点ゴールを狙っていくフロンターレでしたが、なかなかシュートには結びつけられず。
フロンターレは横山に代えて14柴崎蒼が入り右MFに。猪狩は左MFへ。神橋のフィードに平田が競り勝ち、猪狩から右へ展開。柴崎が抜け出そうとするもシュートにはつながらず。さらに左サイドの高い位置で鈴木康平を起点に攻勢に。スローインを得ると、松永や神橋がエリア内まで上がってゴールを狙っていきましたが、ネットを揺らすことはできず。試合は0-1でタイムアップとなりました。
前半0-1 後半0-0 計0-1
フロンターレの先発:16鴨打賢哉、5内海太瑚、4松永竜之介、3神橋良汰、2鈴木康平、7戸水利紀(c)、34田中慶汰、8猪狩祐真、15横山航大、11堀川洸、10鈴木大登
交代:堀川→18平田流衣 横山→14柴崎蒼
ゴールへ結びつけることはできませんでしたが、左MFや左SBでのプレーが多かった平田が前線に入ったり、SBの柴崎が右MFに入ったりと、これまでとは違ったポジションで出場したことが印象的だったこの日の試合。リーグ戦はまだ残されており、8月上旬には日本クラブユース選手権に次ぐ大きな大会、インターシティカップ東日本も待っています。試合を重ねていってそこからいいきっかけを得られることを願っています。
(文中敬称略)
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